アドラー心理学&マインドフルネスコーチ、
ジュバ智子です。
子供や大切な人が悩んでいる時、
助けてあげたくなりますよね。
そんな時って、すぐに
「xxした方がいいよ」
「xxなんだから大丈夫だよ」
「速く気持ちを切り替えた方がいいよ」
…と、速攻で悩み解決に持っていこうと
あれこれお提案したくなりませんか?
私は結構これ、やっちゃうんですよね。
まさにさっき、やっちゃいました。
娘ちゃんは今9年生。
ドイツの学校では10年生になると
いわゆる「クラス」が無くなり、
自分が選択した授業をそれぞれが
受けに行くスタイルに変わります。
コロナの影響で、
9年生の終わりまで学校にいけるのは
たったの4日間。
しかもクラスは3グループに分けられ、
登校時間も時間割もバラバラ。
このクラスの3分割で、
娘ちゃんは親友3人の誰一人とも
同じグループに入れませんでした。
名簿順に分割したので、仕方ないこと。
だけど、娘ちゃん、泣いたんですね。
クラス最後なのに、
お友達と登校できない、
同じ授業を受けられない、って。
こういう時、
相手が辛そうであればあるほど、
私は「提案」に偏りがちなんです。
提案して、考え方を変えてもらって、
いち早く元気になって欲しい、
そんな気持ちが先走るんです。
今日は特に提案ばかりしてしまって、
「夏休みに会えばいいじゃない」
「クラスは無くなっても会えるんだし」
「たったの4日、って思えば?」
「気持ちを前向きに持って」
…
みたいなことばかり言ってました。
これね、
勇気づけでもなんでもないですね。
*勇気づけとはアドラー心理学でいうと
「困難を乗り越える力を与えること」です
だって、娘ちゃんは
こんなこと全部わかってるんです。
わかってても涙が止まらないんです。
涙が止まらない娘ちゃんを見て、
それに気づきました。
「そうは言ってもね、つらいよね」
「最後の時間は大切にしたかったよね」
…と言って抱きしめていたら
少し元気になって、
しばらくすると
「お友達と会ってくる!」
と言って、出かけていきました。
娘ちゃんが私から求めていたのは
提案などではなくて
悲しい気持ちをまるごと
受け止めてもらうことでした。
勇気づけって、
相手が今ここで求めていることに
気づいて初めてできること。
誰かの力になりたいのなら、
まずはその人の目で見、
その人の心で感じること。
まだまだ私、できないけど、
できるようになりたいな、
って思います。
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