世界はあなたを待っている
「世界があなたを待っている」
こんな素敵な言葉を、
週末に聴くことができました。
金・土・日の三日間、
MBSR(マインドフルネス・ストレス低減法)の
講師養成講座の合宿に行っていたのですが、
そこでの出来事です。
前回同様、古いお屋敷を改造した
とっても素敵な会場で
同じ目標を持つ仲間と過ごした三日間は
忘れられない思い出が
たくさん詰まったものになりました。
公園のようなお庭付きの会場
この講師養成講座の
何が素晴らしいかと言うと
受講者それぞれが
それぞれのボートに乗り
各自が同じ目標に向かう中で
お互いを信頼し、励まし合い支え合う
共同体になっていること。
「怖いんです」
「できないかも…。」
「こういうことが悲しいんです」
どんな気持ちや想いを伝えても
全員で受け止めてくれる優しさと強さがある、
どんな時でも勇気をくれる
共同体になっていること。
涙が出るほど素敵なんです。
前回の合宿でも一生の思い出になる
出来事がありました↓
私の部屋から見えた風景
講師養成講座には
さまざまな性格・人生経験・職業・年齢層の人が
集まっています。
その中で、ちょっとシャイで
慎み深いMさんという方がいるのですが、
彼が今回、ちょっとだけ
集客について弱音を吐いたんですね。
「集客」というと「お金儲け」と聞こえますが
ストレス低減法のコースを開催するために
参加者さんを募ることです。
Mさんはこんな風に言いました。
僕はどちらかと引っ込み思案だし
フライヤー作って配ったり
人に自分からコンタクトして
「ぜひ僕のクラスに来てくれ」って
言いたくない。
声をかけても反応がなかったらどうしよう、
という不安があるし、
「僕が!僕が!」「僕を見て!」って
存在アピールするのが
自己中心的な感じがして嫌なんだ。
ホームページは作るけど
自分から広告するのはしたくない。
いつか誰かがホームページを見つけて
僕のところに来てくれれば、それでいい。
これを聞いた時、私の心が
とてもチクチクしたんです。
実は私も、同じように感じているから。
このブログでも
瞑想会やお話会の告知をさせて頂いていて
なんとか参加者様を見つけることが
できているんですが
私の心のどこかで
「私をみて!」
「私の存在に気づいて!」
とアピールすることに
抵抗を感じる部分があるのです。
今回の合宿の先生は
私が大好きなオランダ人のL先生。
ドイツ語より英語が得意なL先生のお話は
時々英語になります。
Mさんの発言を聞いたL先生が言ったのは
Come on!
The world is waiting for you!
何言ってるの!
世界はあなたを待っているのよ!
続けてこうも言いました。
Mさん、
自分をアピールするのに抵抗があるのはわかる。
でもね、あなたのクラスは、
あなたしか作れない、
世界で一つだけのクラス。
引っ込み思案というけれど
あなたが慎重に選ぶ言葉には
いつも重みがあって
あなたの話し方には
聴いている人を落ち着かせる
素晴らしい魅力がある。
自分をアピールするのが嫌なら
自分が提供するサービスをアピールして。
あなたの魅力を、
魅力に溢れたあなたが作るコースを
世界が知らないでいるなんて
勿体なさすぎる。
「あなたから」教わりたい、
っていう人が世界には必ずいるから!
あなたを待ってる人が必ずいるの!
Mさんはしばらく黙っていましたが
わかった。
コース内容をアピールするのなら
できる気がする。
やってみるよ。
とちょっと恥ずかしそうに言いました。
自分の弱さを見せることができ
どんな時でも
長所を見つけてくれる仲間がいる環境は
アドラー心理学が目指している
「共同体感覚」が宿っている環境です。
それは他者は自分の仲間であり
自分には存在価値があると思える環境。
折に触れて
「私なんかにできるかな」という想いが
何度も浮かんでは消えていく私の心。
「あなたから」教わりたい、
っていう人が世界には必ずいるから!
あなたを待ってる人が必ずいるの!
この言葉がじわっと沁みて
ちょっと涙が出てしまった私。
Mさんにとっても
私にとっても
最高の勇気づけの言葉でした。
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