アドラー心理学&マインドフルネスコーチ、
ジュバ智子です。
今日は
Mindfulness Eatingについて
お話します。
週末はお天気が良く、
小さなお庭で家族BBQをしました。
今、ドイツで旬の白アスパラ。
バターと塩だけでグリルすると、
ほのかな甘みが口の中で広がって、
とっても美味しいのです
日本は野菜や果物が季節に限らず
年中出回っているイメージですが
ドイツは旬を過ぎると手に入らない
野菜・果物が沢山あります。
プルーンやルバーブ、
そしてこの白アスパラは
そんな季節の大切な贈り物。
「旬にしか市場にでない」
ということは、
収穫にたくさんの人手が必要になる、
ということでもあります。
そんな時、ドイツにはたくさんの
外国人労働者の方が
出稼ぎに来てくれます。
私の主人の出身地ポーランドからも
より良い給与を求めて
季節的にドイツやオランダに
働きに出る人が多く、
大都市には出稼ぎ労働仲介業者が
たくさんあります。
主人の実家のご近所さんも
オランダやドイツに
季節労働者として働きに出ています。
私の家から車で10分くらいのところに
大きな白アスパラ畑があり、
今の季節、外国人労働者の方が
畑で肉体労働をされているのを見かけます。
(今はルーマニアからくる人が多いです)
家族を故郷に残し、
言葉もよくわからない国にやってきて
けっして楽ではない肉体労働する方がいるから
この白アスパラが食卓に並ぶんですよね。
ちょっとした「妄想癖」がある私は
そんな労働者さんを見ると
「寝る前にはご家族のことを想うのかな」
なんて考えてしまいます。
マインドフルネスのエクササイズのひとつに
Mindfulness Eastingがあります。
これは、食べ物・飲み物を
五感をフルに使って味わうエクササイズ。
「今ここ」で食する、ということがどれほど豊かで、
また、普段我々がいかに
「心ここにあらず」で食事を済ませているか
気づかせてくれる、
とてもパワフルなエクササイズです。
このMindfulness Easting、
五感を使って「今ここ」に戻るだけが
目的ではない
のです。
この食べ物・飲み物が
私の口に入るまでに
携わってくれた人、必要だった技術、
自然の恵みといった
あらゆるつながりを想い、
それに感謝して、
自分もその大きなつながりの
一部であることを意識する、
という、
慈悲の心(自分と他者をいつくしむ心)
を育むエクササイズでも
あるのです。
あなたが今日食べるもの。
イチゴにしましょうか。
そのイチゴが食卓に並ぶまでには、
苺を改良してきた技術者さんたち
その技術者さんを支えたご家族
太陽の光や水
肥料にそれを開発した技術者さんたち
ビニールハウスを作った人
その資材を供給した人
苺農家の方々
運送に携わった方々
トラックが走れる道路を作ってくれた人たち
道路建築機材を開発した方々
苺のパックを作った方々
スーパーの棚に並べてくれた人
レジの担当の方
お家まで持ってきたあなた
…
ちょっと考えただけで
こんなにたくさんの人の努力と時間が
費やされているんですよね。
一粒のイチゴを観る眼が変わりませんか?
私たちは大きなつながりの中で
生きています。
そのつながりの中では優劣などはなく、
それぞれが大切で、欠けてはならないもの。
アドラー心理学の「共同体感覚」に通じる
意識のような気がします。
今日なにか食べる時、ほんの少しだけ
そんな「大きなつながり」に
想いをはせてみませんか?
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