私は10年前に
線維筋痛症という病を発症して、
できないことだらけになりました。
歩く、座る、走る、
運転する、出かける。
健康な人が
当たり前にできることが、
全部できなくなってしまいました
周囲からは
「元気そうにしか見えないけど？」
と、言われますが、
痛みは目に見えないので
家族や周囲の理解が難しいのも
この症状の特徴でもあります。
やりたいけど痛みが…
行きたいけど痛みが…
長年こんな感じで
生活を制限されてきました
「痛くても今できることからやろう！」
と言い聞かせて
自分を保ってきたけど、
本当は自分に
納得なんかしてなかった。。
こんなことしかできない自分。
ほんとにやりたいことは
こんなことじゃない。
ほんとになりたい自分は
こんな自分じゃない。
なんにも気にせず
当たり前のことを
当たり前にやりたい。
友達とランチしたり、
美容院に行ったり、
カフェでくつろいだり、
運転したり…。
そんな何でもない
日常を送りたい
人並みに動けない自分に
虚しさや、やりきれなさを
感じることがしばしばあって、
それがまたストレスとなり、
痛みや不安を
強化させていたのです。
「小さなことでもやってみる」
たしかにそれも一つの希望です。
けれども、
私の生きる力になったのは、
〈今の自分をあきらめる〉
という選択でした
「あきらめる」というと、
投げやりになるとか、
自暴自棄になるとか、
マイナスなイメージがあります。
あきらめたら
何にも残らないじゃない。
何を支えに生きるの？
って思われるかもしれません。
しかし、
〈あきらめメソッド〉の
《あきらめ》は少し違います。
できたら嬉しいけど、
できないんだから仕方ないよね。
と、いまの自分を
受け入れていくプロセスです
もちろん最初は、
こんなことやってて楽になるの？
と思ってました、笑。
ですが、
《あきらめ》を意識していくうちに
だんだんとモヤモヤが
晴れてきたんです
あきらめることで、
少しスッキリしたような
感覚を味わえたんですね。
そしてわかったのは、
あきらめたからといって、
何もかもそこで
終わるわけではないということ。
今の自分を
あきらめたからといって、
自分がダメにはならなかったんです
ダメどころか、
「なんでこうなるの？
なんで私がこうならなきゃ
いけないの？」
という、
不幸を生んでしまう
物事のとらえ方が
少しずつ変わっていきました。
そのうち
痛みにたいする
感じ方が変わってきて、
悲観的になる日が
少なくなったんです。
感情の浮き沈みが減るので
脳の扁桃体が
暴走しなくなるせいか
痛みまでが軽減したのです
不安や痛みばかりみて
憂うつになるのなら、
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