チリメンジャコにひそむ“モンスター”を探せ

 

先日、大阪市下水道科学館で行われた人気イベント「チリメンモンスターをさがせ!!」に参加してきました。
 

ちりめんじゃこをじっくり観察すると、実はイワシ以外にもさまざまな生き物が混ざっています。それらを“チリメンモンスター”と呼び、ピンセットでより分けて観察するというものです。

 

 

実は昨年も参加したのですが、今年も学校からチラシをもらってきた子どもが「また行きたい!」とリクエスト。申込開始と同時にクリックするあたり、もう万博の早押し予約に過剰適応した感があります。

 

 

 

  会場では観察用チリメンを配布

 

受付を済ませると、観察用のチリメンを受け取りました。これは食用ではなく、観察用にいろいろな種類の生き物が混ざったままになっている特別なもの。もちろん「食べないでください」との注意付きです。

 

 

中には、稚魚(タイ・サバ・太刀魚・カワハギなど)、タコ・イカ、エビ・カニの幼生、さらにはタツノオトシゴまで!
 

参加者はこれらをより分けて、自分だけの“ミニ図鑑”を作ることができます。

 

 

  子どもも大人も夢中に

 

子どもたちはピンセットを手に、真剣なまなざしで作業。
大人がのぞき込んでも「こんなに種類があったの?」と驚くほど多彩な生き物が見つかります。

 

 

今年は残念ながらタツノオトシゴは発見できませんでしたが、代わりにかなり大きめの魚が入っていて、子どもは大喜び。昨年とはまた違った出会いがありました。

 

 

  毎回ちがう発見があるイベント

 

同じ“ちりめん”でも、混ざっている生き物は毎回違うようです。だから何度参加しても新鮮な驚きがあります。


観察眼も養える、学びと発見にあふれたイベントでした。

 

 

 

 

 

 

  あまり話題にならない?韓国パビリオンに行ってみた

 

万博の中で韓国パビリオンは、行った人の感想をあまり耳にしません。「良かった」「いまいち」どちらの声も少なく、SNSでも話題は控えめ。


でも、5月頃は3日前抽選でも最後まで枠が残っていることが多かったのですが、今ではそれなりに埋まるようになっています。

 

私自身もなぜか後回しにしてきましたが、「そろそろ行かなくちゃ」と休日の正午ごろに列へ。スタッフの案内では「2時間待ち」とのことでしたが、実際は50分ほどで入館できました。万博あるあるですが、案内表示の待ち時間はあくまで目安程度ですね。

 

 

 

  入館前の参加型演出

 

入館はかなりの大人数で、50人以上は一度に入っていたと思います。まず案内されるのは、電話ボックスのような小さな個室。そこで「あなたにとって大切なもの」を吹き込みます。

 


私の子どもは「自然」と答え、その言葉を私が録音しました。この音声が後の演出に反映される仕組みです。

 

 

  光と音楽で盛り上がる

 

広いホールに入ると、床には四角い枠が並んでいました。線を踏まず、枠の中に数人ずつ入るよう指示があり、ショーがスタート。

 

 

まず、先ほど吹き込んだ声が天井から聞こえました。「家族」と答えた人が多かった印象です。


テンポの速い音楽に合わせて縦横無尽に走る光、ライブのような高揚感。照明と音響の迫力は、K-POPコンサートさながら、なのかな。

 

 

子どもはすごく楽しんで音楽に合わせて踊っていました。

 

 

  静けさと不思議な泡

 

次の部屋は一転して静かな空間。岩や植物に囲まれた小さな山から、細長いパイプがいくつも突き出しています。

 


来場者がこのパイプに息を吹き込むと、先端が光り、天井からふわふわした泡のようなものが降ってきます。触れるとすぐに消えてしまい、まるで空気に溶けるようです。視覚と触覚の両方で楽しめる、不思議で幻想的な体験でした。

 

 

水素の技術と関連しているそうです。

 

 

  K-POP演出で締めくくり

 

最後はドラマ仕立ての映像体験。おじいさんの残した楽譜を孫娘が完成させ、それを歌って踊るシーンへ。女の子がK-POPダンスを披露する、華やかなフィナーレです。


ここで「韓国パビリオンがあまり話題にならない理由」が少し分かった気がしました。万博の来場者層は中高年も多く、K-POPはすでに日本で広く見られる存在。珍しさや新しさを感じにくいのかもしれません。

 

 

 

韓国パビリオンは、技術とエンターテインメントを融合させた参加型の展示が特徴でした。K-POPの演出は好き嫌いが分かれるかもしれませんが、光・音・映像を全身で浴びる体験はなかなか楽しいものでした。

 

 

 

 

 

話題になっていた「ミャクミャクのクッキー缶」。

 

先日、新大阪駅のアルデ内にある大阪土産のお店で見かけて、購入してしまいました。

 

 

万博会場ではほぼお土産屋さんに入らないので、新大阪で見つけられたのはラッキーでした。

 

 

  缶も中身もかわいすぎる

 

手に取ってまず思ったのは、やっぱりデザインがステキ。


中のクッキーは個包装で、1つ1つにミャクミャクのイラストと吹き出しがプリントされています。味も美味しくて、夏休み中の子どもに早速メッセージをつけて渡してみました。

 

 

 

  ばらまきにもぴったり

 

缶の中にはけっこうたくさん入っているので、職場や友人へのばらまき土産にも良さそうです。

 

 

同じお店で黒いミャクミャクが描かれた金平糖の缶も発見。これもまたかわいくて、つい手が伸びてしまいました。

見た目でテンションが上がって、味でも満足できるミャクミャククッキー缶。大阪土産としても、自分用の記念品としてもおすすめです。

 

本日時点でクッキー缶は公式サイトで取扱いがあるようでしたが、金平糖のほうは売り切れとなっていました。新大阪のお店には山ほどあったんですが…、万博土産は一期一会ですね。

 

 

 

 

 

パナソニックグループが手がけるパビリオン「ノモの国」は、「解き放て。こころと からだと じぶんと せかい。」をテーマに、来場者が自分の感性を再発見できる体験型スポットです。
 

建築は、風に揺れるオーガンジーの外観が印象的です。初めて見たときは少し独特な雰囲気で、「なんだか廃墟っぽい?」と感じましたが、夜になるとライトアップが施され、光と影が織りなす複雑な模様が美しく見えました。
 

 

中に入ると、4つのゾーンを順に巡り、立体音響や映像、ミストの滝、光の演出など、五感を刺激する「Unlock」体験が展開されます。
 

体験時間は約60分でした。

 

 

  当選から2か月、ようやく訪問

 

私が訪れた日は、2か月前抽選で当選した日。

 

うれしい反面、このチケットのために通期パスの枠が1つ固定されてしまい、他の予約枠のやりくりに苦戦しました。
 

ようやくやってきた予約当日。入口前に立った瞬間、「やっと来られた!」という高揚感と、これで長く塞がっていた予約枠がようやく解放されるという安堵感が、ほんの少し入り混じっていました。

 

参加者はやはり子どもたちが多いようでした。

 

 

 

  森で結晶を手に、不思議なしかけを発見

 

体験は、ほぼ真っ暗な部屋から始まります。足元や壁のあちこちで光が揺らぎ、池の中にいるような雰囲気になりました。

 

 

次のエリアでは、1人1つずつ「結晶」を手渡されます。

 

 

森のような空間を歩きながら、結晶を特定のオブジェにかざすと、鉱物のようなオブジェが光ったり、鈴のような音が響きます。場所によって色も音も異なり、ついついあちこち試したくなりました。

 


葉っぱのような装飾は、土に埋めると分解される素材でできているとのこと。こうしたサステナブルな工夫がさりげなく組み込まれているのも印象的でした。

 

 

  あなたの行動から“性格診断”?

 

森での探索を終えると、次は結晶を使った分析エリアへ。ここでは、体験中の行動パターンをもとに、性格タイプを診断してくれます。


私の結果は「人に頼るのが上手」。一方で、あちこち動き回っていた子どもは「好奇心旺盛」。


「ああ、確かにそうかも」と思わず笑ってしまいました。後から見返すことができるQRコードつきのカードをいただきました。

 

 

  蝶が舞い、霧の中でダンス

 

最後のエリアは広い空間。ここで、結晶をうちわであおぐと、映像の蝶が舞い上がります。参加者全員で仰ぐと、空間が一気に華やぎ、幻想的な光景が広がりました。

 

クライマックスは霧の中でのダンス。音楽と光に包まれ、子どもも大人も自然と笑顔になりながら体を動かしました。

 

 

 

「ノモの国」は、映像鑑賞型のパビリオンとは違い、手を動かし、歩き回り、音や光と触れ合うことで、自分自身と向き合える体験になっていました。


大人にとってはちょっとしたリフレッシュ、子どもにとっては忘れられない冒険になったかなと思います。

 

 

 

 

 

 

 

ウーマンズパビリオンは、なんとなく後回しになっていた場所です。
「どんな展示なのか、今ひとつ分からないし…」と思っているうちに、万博も後半戦。パビリオンはだいたい回ったし、じゃあ行ってみようか、と思ったら――予約がなかなか取れない。

 

ただ、並べば入れると聞いたので休日の午後に行くことにしました。案内では1時間待ち。ですが、列は大屋根リングの影になっていて、真夏でもそこまできつくない場所でした。

 

 

実際は表示より早く入れて、ほっと一息。入場前に金色の袋に入った凍ったおしぼりをいただきました。中は普通のおしぼりなのですが、見た目のゴージャスさと冷たさでテンションが上がります。

 

 

  音声ガイドとともに進む展示

 

館内では一人1台の端末を手に、音声ガイドを聞きながら回ります。

 

最初の部屋で自分の名前を吹き込み、その後は3人の女性の物語を映像で視聴。スーダン出身の詩人、日本の作家・吉本ばななさん、そしてメキシコの環境活動家。それぞれの半生を紹介してくれるのですが、この後、来場者は3つのルートに分かれて進みます。私は環境活動家のルートでした。

 

 

それを過ぎると、黒い石を静かに眺める部屋があり、そこで自分の名前が聞こえる演出があるそうですが…私は気づかず。子どもは「聞こえたよ!」と言っていました。

 

 

次のエリアでは、世界の現状を知るクイズに挑戦。思った以上に難しくて、親子で「あれ?」と悩む場面も。世界には、今も厳しい環境に置かれ続ける女性が多いという事実を改めて感じました。

 

 

 

  手を差し入れると届くメッセージ

 

その後の明るい色彩の空間には、ほっこりと穴が開いたようなスクリーンがありました。穴に手を入れると、女性からのメッセージが手に浮かび上がります。何か大切なものを託されたような感覚で、とても印象的でした。

 

 

展示を終えると2階のテラスに出ることができます。

 

 

  宝飾品よりも“物語”

 

カルティエと共同出展と聞いて、最初は宝飾品の展示もあるのかな?なんて思っていたのですが、実際はまったく違いました。女性の「今」と「これから」について、深く考えさせられる内容でした。

 

 

 

 

 

 

 

  万博でハマった「UNI-ONE」、今度は中之島クロスで

 

先月、大阪・関西万博のライフフューチャービレッジで初めて「UNI-ONE」に試乗しました。


UNI-ONEは座ったまま体重移動で移動することができるパーソナルモビリティで、その新鮮な操作感にすっかり魅了されました。

 

万博会場では、確か10時と14時に試乗ができ、30分前から整理券配布の列に並べる仕組みだったはずです。ところが実際には、その前から“なんとなく列”ができていて…。こういう勝手列、万博ではよく見かけますが、やっぱりモヤっとします。

 

1回あたりの試乗はおよそ20分、各回3人限定。真夏の炎天下で人の多い屋外コースを走るため、体力的にもかなりハードでした。しかも場所は会場の西の果てエリアにあるので、東ゲートからだと距離もなかなかあります。

 

 

 

  Nakanoshima Qrossでは快適さが段違い

 

そんな「UNI-ONE」、中之島美術館近くのNakanoshima Qrossでも試乗会をやっていると知り、「万博以外でも乗れるんだ!」と嬉しくなって足を運びました。混雑を予想して早めに到着したのですが、なんと列ゼロ!さらに嬉しいのは、こちらでは冷房の効いた屋内で試乗できること。

 


動きは直感的で、少し慣れるとすぐにスイスイ。まるで自分の体がそのまま乗り物になったような不思議な感覚です。万博ではあまり細かい動きを試すことができませんでしたが、こちらでは細かい動きも試すことができ、小回りの良さを実感しました。見た目よりずっと繊細で自在な動きが可能だと分かり、新たな驚きがありました。

 

 

  開催日と対象年齢

 

公式サイトによると、Nakanoshima Qrossでの試乗会は2025年8月31日までの土日祝日に実施。対象は小学3年生以上となっています。

 

予約不要で参加できるので、涼しい屋内でサクッと体験してみたい方にはおすすめです。

 

 

万博で「UNI-ONE」に興味はあったけれど、混雑や暑さで躊躇していた方には、中之島クロスの試乗会はかなり快適な選択肢。


屋内なので天候や気温を気にせず楽しめるのも大きなポイントです。
興味がある方は、8月末までの土日祝にぜひ足を運んでみてください。

 

 

 

なお、UNI-ONE試乗会場のすぐ隣では、1970年大阪万博に関するミニ展示や、ヘルスケアパビリオンと中継でつないだIPS細胞のライブ映像を見ることができました。

 

 

これまでNakanoshima Qrossという施設を全く知らなかったのですが、調べてみると興味深いイベントやセミナーも多く開催されているようです。交通の便はやや不便ですが、また機会を見つけて訪れたいと思います。

 

 

 

 

 

 

なかなか予約が取れないことで知られるシグネチャーパビリオン「null²(ヌルヌル)」。

 

メディアアーティストの落合陽一さんがプロデュースし、「いのちを磨く」をテーマにしたこの建築は、ボクセル(立方体)の集合体を柔らかいミラー膜で覆った、まるで生きているかのような動的構造です。


その動きや映り込みによって、見る人の感覚を揺さぶる、不思議な存在感を放っています。

 

 

そんなnull²の目玉コンテンツである「ダイアログモード」は、AIと対話しながら自分自身や意識と向き合う深い体験ができることで注目されていますが、予約は非常に困難。


私もいまだ入館できていません。

 

そんな中、「ウォークスルーモード」という予約不要な新しい鑑賞方法が登場したと聞いて、少しでも中に入れるならと足を運んでみることにしました。
 

一歩も足を踏み入れられないまま万博が終了してしまうのは、やっぱり寂しいですからね。

 

 

  ウォークスルーモード体験

 

ウォークスルーモードは14時半からスタート。


私たちは14時ごろに到着しましたが、すでに人がどんどん集まり始めていて、すぐに列が形成されました。

 

ここからが長かった!
真夏の太陽に照らされながらじりじりと待ち、14時半すぎ、2巡目でようやく中へ。
立っているだけでも汗がだらだら流れ、かなり過酷な待ち時間でした。

 

中に入ってみると、ウォークスルーモードはその名の通り、映像を見ながら通り過ぎるというもの。
 

私が見たのはモルフォ蝶をモチーフにした美しい映像でした。

 


 

入ってから1~2分で退出なので、「あ、もう終わった?」というのが率直な感想でしたが、待っている間にスタッフの方が建物の素材や動きの仕組みを説明してくださったのがとても面白かったです。

 

 

  その後のインスタレーションモード

 

そして、嬉しいサプライズ。
なんとその後、当日予約開放で「インスタレーションモード」をゲット!

 

夜の時間帯、花火のあとでごったがえす人の波をかき分けて再びヌルヌルへ。
昼間と同じ部屋に入ることになったのですが、今回は内部の機械が動いて、映像がヌルヌルと変化していました。

 

 

なんというか……粘菌的な?細胞のような?
そんな印象を受ける、不思議で、ちょっと気味の悪さもある映像体験。
美しいんだけど、どこか不安を感じるような、夢に出てきそうな映像でした。

 

 

このインスタレーションモードは、ダイアログモードに比べると比較的予約が取りやすく、朝の時間帯には予約なしで体験できることがあるようです。
 

実際、朝9時40分頃に通りがかった際は、「今なら入れますよ〜」とスタッフの方が呼び込みをされていて、ふらっと立ち寄れそうな雰囲気でした。

 

 

  ダイアログモードへの憧れ

 

2つのモードを体験して、やっぱりダイアログモードに入りたいという気持ちは強くなりました。


このモードは、事前にアプリで自身の3Dモデルを登録し、AIと対話しながら「いのち」や「自己」を問う体験ができるという、まさにnull²の本質。

 

でも、万博閉幕まであと2か月ちょっと。果たして予約が取れるのか……。

心のどこかでは、もうあきらめムードです。

 

できれば会期後に一般公開や有料体験があればうれしいですね。 個人的には「3000円くらいで見せてくれたら…」なんて思ったりもします。

 

 

 

 

 

 

いのちの遊び場「クラゲ館」に行ってきました。こちらは万博開幕前からずっと気になっていたパビリオンのひとつ。ようやく念願が叶い、地下エリアまで体験することができたので、当日の様子をシェアしたいと思います。

 

 

 

  地上部分はまさに“遊び場”

 

クラゲ館は、その外観からしてとてもユニーク。山のように盛り上がった地上部分は、見た目にも楽しく、子どもが何度も足を運びたくなるような場所です。

 

この地上エリアには、音が鳴る仕掛けや触って楽しめる展示がたくさん。実際に私が訪れた日も、子どもたちでにぎわっていました。特に「創造の木」や「希望のピアノ」など、五感を使って遊べる仕掛けが多くて、子どもたちが夢中になっています。

 

日陰で風が通りやすいので、一息つけるのもうれしいです。

 

 

 

  地下エリアは予約制

 

クラゲ館の地下部分は「いのちの根っこ」と呼ばれる体験エリアで、通常は事前予約制。これまで何度も抽選に応募しましたが、なかなか当選せず、当日予約も取れずに断念してきました。

 

ですが今回、朝の時間帯の「予約なし入場」の機会に、運よく体験することができました。9時35分ごろにクラゲ館に到着し、スタッフの方に声をかけると、首から下げる入場カードのようなものを受け取り、「10時からのご案内です」とのこと。

 

 

それまで地上部分で遊びながら時間をつぶし、10時前に再集合して、スタッフの方の案内でエレベーターで地下へ向かいました。

 

 

  「わたしを聴く」——静寂の中の“音”に集中

 

地下エリアの最初の体験は「わたしを聴く」。

 

冷房の効いたひんやりした空間に座る場所があり、そこに座ってしばらく待つと、部屋の明かりが落ちて真っ暗に。その中で、いろんな音が次々と流れてきます。

 

 

視覚が閉ざされることで、普段は気づかないような音にも自然と耳を傾けるようになります。不思議と、周囲との一体感も感じられる静かな時間でした。

 

 

 

  「わたしを祝う」——インタラクティブ+生演奏の祝祭空間

 

次の部屋は「わたしを祝う」。

 

円形の壁に映し出される映像に手をかざすと、クラゲの映像が反応して動くというインタラクティブな仕組みになっています。

 

 

さらに、楽器による生演奏がスタート。スクリーンには自然風景や世界各地の祭りの映像が次々に流れ、まるでグローバルな祝祭の中に入り込んだような感覚に包まれました。祈りと賑わいが共存するような空間でした。

 

 

 

  実際に訪れて感じたこと

 

クラゲ館は、ただの「展示」ではなく、参加することで完成する体験型の空間だと感じました。特に地下部分は、日常の感覚がリセットされるような、静と動のコントラストに満ちた空間でした。

 

子どもが楽しめるのはもちろん、大人にとっても、普段忘れがちな「感じる力」や「考える時間」を取り戻せる場所かもしれません。

 

 

 

 

 

 

「ジュニアSDGsキャンプ」という名前だけ聞いて、なんだか楽しそうだな~と思って、軽い気持ちで予約したツアー。でも参加してみると、これが思った以上に“ガチ”な内容で驚きました!

 

小学生の子どもと一緒に体験した「Cコース」は、日本企業の最先端技術に触れながら、環境に配慮した未来社会を歩いて体感するというもの。


会場をぐるっと1時間ほど歩く屋外ツアーなので、真夏はなかなか過酷。でも、パビリオンでは味わえない体験が盛りだくさんで、終わってみれば充実感たっぷりの内容でした。

 

 

  受付場所は「西ゲートの西」

 

予約は3日前の朝に開放される「先着順」の枠で確保しました。

「何も残ってない~」とページの下までスクロールすると「〇」が出ていたので、内容もよく分からないまま思わずポチっと。

 

受付場所は、西ゲートのセブンイレブンよりさらに西側。東エリアから歩くとちょっと遠いです。

 

受付を済ませると、1人1台タブレットが配られました。このタブレットはツアーの説明の補助的な資料が表示されます。

 

 

  最初のスポット:まさかの「柱」!?スマートポール

 

最初に案内されたのは、サンセットビアテラス近くの「スマートポール」。

私はここに柱があることすら認識していませんでした。

 

 

ところがこの柱、巻きつけられたペロブスカイト太陽電池で発電し、携帯の充電・迷子の捜索・照明などをこなす超多機能ポールだそうです。

 

 

 

  進化するコンクリートにびっくり

 

次に見たのは、CO₂を吸収するコンクリート。

 

 

フューチャーライフビレッジには、カカオ由来のコンクリートもあるそうです。
 

普段あまり意識しない「コンクリート」ですが、いま環境負荷を大きく減らすためにこんな進化を遂げているんですね。

 

 

  リング下の「地域熱供給」設備へ

 

そこから一気に大屋根リングの下へ大移動。正直、ここが一番つらかった…暑いし遠いし。

 

ここでは、「Wasse」裏にある地域熱供給システムの紹介がありました。実際の施設は見ることができないのですが、万博全体のエネルギーを効率よく供給する仕組みで、前回の大阪万博でも使われていたそうです。

 

 

 

  氷のクールスポット

 

お次は、「氷のクールスポット」へ。ここは以前も訪れたことがある場所でしたが、改めて中に入ると、本当にひんやり。

 

 

夜間に作られた氷を、昼間に気化冷却として使うこの仕組みだそうです。あれだけ暑い日でも、氷がしっかり残っていてすごい!


科学と環境配慮の技術が身近に感じられるポイントでした。

 

 

  最後は「いのちをめぐる冒険」建築素材の秘密

 

ツアーのラストは、「河森パビリオン(いのちをめぐる冒険)」の建築素材についての紹介。

 

 

こちらの建材は「海水由来」。世界中どこでも手に入る資源からつくられる新しい素材で、コストと環境負荷の両方に配慮されているそうです。

 

 

 

  暑いけど、知的好奇心が満たされる1時間

 

真夏の万博会場を1時間歩くのはかなり体力を使いました。でもその分、知らなかった技術・考え方にたくさん出会えて、とても学びのある時間になりました。

 

「ジュニア」と名前についていますが、大人の参加者が多かったのも納得。小学生には少し難しいところもありましたが、親子で体験するのにもおすすめです。

 

他のコースにも機会があれば参加してみたいと思える、魅力的なプログラムでした!

 

こちらは電力館前のスマートポール

 

 

 

 

 

万博ではほとんどの海外パビリオンレストランが予約不可な中、ルーマニアパビリオンに併設されている「春(Haru)」は、予約ができる貴重なレストラン。 先日、やっと訪れることができました。

 

 

 

  ルーマニアパビリオンの魅力と併設レストラン「春」

 

ルーマニアパビリオンといえば、いつも長蛇の列。グループ単位での入場、途中退出不可というスタイルで、音楽の生演奏が楽しめることで人気を集めています。そのため、回転はそれほどよくなく、私が訪れた日も直射日光の下で待っている人たちがぐったりしている様子が見られました。

 

 

その一角に併設されているのがレストラン「春(Haru)」。建物の外にはなぜか大きく「食堂」という文字が掲げられていて、日本語話者の感覚では少し不思議な印象を受けます。でも、店内は落ち着いた雰囲気で、テーブルの模様も素敵。広さもあり、30人以上は収容できそうでした。

 

 

 

  予約はいつから?

 

「春」は30日前の午前0時に予約枠が開放されます。1か月前ではなく“30日前”なので、大の月・小の月で開放日が少しずれる点に注意です。

 

 

私の場合、深夜の3日前先着予約の争奪戦に敗れてしまい、腹いせにこのレストランの予約ページを覗いたところ、空きが出ていて、えいやっと予約しました。

 

当日訪れると、予約客のみで満席状態。外には並び列も見当たらず、飛び込みで来た人が断られている場面も見かけました。ネット予約が可能な時間は夕方~夜の時間のみでした。ランチは並んで入るのかなと思います。

 

 

  注文したメニュー

 

こちらのレストランはワンドリンク・ワンオーダー制。

 

 

私たちは以下を注文しました:

  • ラタトゥイユのペースト バケット添え(1,820円)

  • ミティティ(皮なしソーセージ)(2,540円)

  • 鶏グリル ボイルポテト&ほうれん草添え(3,270円)

  • ルーマニア赤ワイン(グラス)(990円)

  • ブルービール(1,090円)

  • レモンスカッシュ(1,090円)

ミティティはソーセージというよりハンバーグのような食感。香辛料の風味がちょっと異国的で、日本ではなかなか味わえないタイプ。

 

 

鶏グリルは普通に美味しくて、添えられていた塩やスパイスをつけるとさらに風味が引き立ちました。お皿にスパイスで顔が描かれていたのがユニーク!

 

 

そしてブルービールという名前の緑色のビール!味は甘めのビールといった印象でした。

 

 

ただし、全体的に量は少なめで、価格はやや高め。お皿の上にちょこんと盛られている感じで、コスパ重視派には厳しいかもしれません。とはいえ、万博の場ではこういった価格設定もやむなし、かも?

 

 

 

  人気メニューは売り切れ注意!

 

事前にSNSなどで見て楽しみにしていたサルマーレ(ロールキャベツ)とパパナシ(デザート)は残念ながら品切れでした。

 

 

 

海外パビリオンのレストランで、予約ができる場所はごく少数。そういった意味でも、この「春」はとても貴重な存在です。

 

 

ルーマニア料理自体、私にとっては初体験でしたが、味はどれも良くて満足度は高め。これが本場の味なのかは正直分かりませんが、「ちょっと異国を味わいたい」気分のときにぴったりです。