早めに動く決断が功を奏した朝

 

万博最終日は、7月に購入していた「1日券」で入場しました。


このときに西ゲート9時枠をおさえていたのですが、今思えば本当に良い判断でした。
8月に入ると9時枠はどんどん埋まっていき、なかなか取れなくなっていきましたし、
なにより通期パスの枠を温存できたのもありがたかったです。

 

最終日は「せっかくだから早めに行こう」ということになり、コスモスクエアからタクシーで向かう作戦に。
 

桜島からのバスも押さえていましたが、そちらはキャンセルしました。

 

 

  4時半起き、そして痛恨のミス!

 

当日の朝は4時半起床。
荷物をまとめ、6時前には出発という完璧なスケジュール――のはずが、まさかの携帯電話忘れに気づいたのが、駅のホームでした。

 

「万博会場、携帯がなければ何もできない!」


もう冷や汗が止まりません。慌てて公衆電話を探し、家に電話。幸い、家族がすぐに駅まで届けてくれました。おかげで予定していた電車の10分遅れでなんとか乗車できましたが、本当に焦りました。

 

原因は単純なんです。
「充電があと少しで100%だから」と出発ギリギリまで充電していたんですよ。

そして、そのまま忘れて出てきてしまったという……。自分でも呆れるほどの凡ミスでした。

 

このときほど“公衆電話がまだ存在していてよかった”と思ったことはありません。そして、うちに固定電話がついていてよかった。なぜなら、家族の携帯番号をひとつも覚えていなかったから。

 

未来社会でもどうか公衆電話は残しておいてほしいです。

 

 

  タクシー行列と西ゲート前の朝景

 

無事にコスモスクエアに到着したのは6時半ごろ。


タクシー乗り場はすでに長蛇の列でした。並んでいる間に東ゲートの俯瞰映像を見てみると、夢洲駅付近でタクシーがノロノロ運転になっていて、「これは降車に時間がかかるパターンか?」とちょっと心配に。

 

それでも空車は次々に来ていたので、15分ほどの待ち時間で乗車できました。

 

乗車後、運転手さんが「第2ターミナルの方が早く降りられますよ」と提案してくれたのですが、朝から1km歩くのはちょっと…と思い、西ゲート最寄りまでお願いしました。

 

面白いことに、コスモスクエアで私たちの後ろにいた方が第2ターミナルから徒歩でゲートへ向かう姿を車窓から見かけ、いざゲートに並ぶと、その方が再び私たちの後ろに。

 

つまり、徒歩でもタクシーでも到着時刻はほとんど変わらなかったようです。

 

タクシー代は2,400円。
相乗りをさせていただいたので、半額で済んだのも助かりました。

 

 

  開門前の列と、ちょっとしたハプニング

 

西ゲート前に到着してからは、旗のポール横で待機。
 

その間に交代でお手洗いに行ったのですが――戻ってみると列が短くなっていて、なんと家族を見失うという小さな事件が発生。


無事に合流できたものの、焦りました…。

 

そして、予定より少し早く8時40分から入場開始。

 

9時過ぎにはスムーズに中へ。
最終日の1日が始まりました。

 

 

 

 

 

 

 

 

開幕から毎日のように触っていた万博系アプリや配信が、閉幕と同時に余韻もなく姿を消していきました。

 

ホーム画面のアイコンを見ながら、「×(もう使えない)」「△(一部生きてる)」と自分なりに仕分けしていたら、胸のあたりがすこし空っぽに。
 

電子だとアクセスが止まった瞬間に消えるんだなあ…と、しみじみ感じています。

 

 

 

  公式ライブカメラも停止。ゲートの混雑から夜の花火まで、ありがとう

 

閉幕日まではずっとお世話になっていた公式ライブカメラ。
 
私はゲートの様子を見て入場戦略を練ったり、夜は花火やショーを遠隔で鑑賞したり、オールナイトの様子を見守ったり。

 

退場のときは西ゲートのカメラに向かって手を振って、帰宅後にYouTubeで自分を探す(笑)ということもしていました。
 

そのライブカメラのストリーミングも10月15日朝9時ごろに配信が見られなくなったのを確認。静かに幕が下りた感じです。

 

配信停止の少し前↓

 

 

 

  電子スタンプ(ミャクーン!)は引き継げる

 

電子スタンプは救いがありました。

 

ミャクーン!(公式NFTスタンプ)は、閉幕後にSBI VCトレードの「SBI Web3ウォレット」へ引き継ぎ可能。

 

私もさっそく口座(アカウント)を作って移行を完了。バーチャルで集めた分と会場で集めた分がごっちゃになっているのですが、ここでは継続閲覧できるのがありがたいです。

 

 

 

アプリなどのデータは消えてしまいましたが、体験は自分の中にちゃんと残るはず。

寂しいですが、次のワクワクに向けて、携帯電話のホーム画面も少し片づけていこうと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

なんとなく、夢洲に行ってしまいました。中央線からの夢洲行きが1時間に4本しかなく、あの「2分間隔で次々と到着していた日々」を思うと、嘘みたいです。

 


人がまばらな夢洲駅をみると、開幕前の2月に駅まで来たときのことを思い出します。柵の向こうに少しだけ見えた大屋根リングにワクワクしました。

 

 

 

  国旗ポールの下を抜けて——“噂のカルバート”へ

 

駅前には作業の方々、そして私と同じ万博ロス仲間と思しき人たちの姿も。ゲート前広場は入れませんでしたが、国旗ポールの下は自由通行でした。

 


ぐるっと外周を回って歩くうちに、噂の“カルバート”を発見。我が家は西ゲート派だったので、このルートには縁がなく、「どこにあるんだろう?」と思っていた場所です。閉幕間際に話題になった“カルバート組”という言葉も、すでに少し懐かしく感じます。

 

 

 

  どんどん歩くと、セブンイレブン前に到達

 

カルバートをくぐって進むと、セブンイレブン前に出ます。歩いてみると、これが想像以上の距離。
 

閉幕直前は「セブンを越えて橋のほうまで列が伸びていた」と聞いていましたが、実際に歩いてみてこの距離感にびっくり。その時の熱気のすごさを改めて感じました。

 

 

 

  更地へ戻る前に——残ってほしい風景

 

この先、施設の解体が進み、やがて更地に戻っていくのだろうと思うと、少ししんみりします。

 


駅の「夢洲の松」は残してくれるかな? ここでたくさんの人を迎え、見送ってきたランドマークですね。

 

 

 

  まだ、時空は少しゆがんだまま

 

帰り際、ミャクミャクがまだ「万博もうすぐ終わっちゃうよ?」って言っていました。ここだけ時空がゆがんでる(笑)。

 

 

ロスの処方箋は人それぞれだけれど、聖地巡礼的なものも、その一つかなと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

さっそく万博ロスになっているところです。

 

ということで、阿波座の大阪府立江之子島文化芸術創造センター(enoco)で開催中の「大阪・関西万博デザイン展」に行ってきました。


会場では、万博のエンブレムや「こみゃく」がどのように生まれたのかを、デザイン資料などを通して見ることができます。

 

閉幕後の静けさの中で、「もう一度、あの雰囲気を感じたい」という方にはぴったりの展示。まさに、万博ロスを癒すひとときでした。

 

 

  開場前からすでに行列

 

開場は11時。私は10時少し前に到着しましたが、すでに50人ほどが並んでいました。
 

待ち時間が長くなりそうだと思い持参した「万博イス」が最初は活躍しましたが、開場時間が近づくと「立ってお待ちください」との案内。待機場所が広くないため、人が増えてくると座って待つだけのスペースがなくなるようでした。

 

また、会場もそれほど広くないため、少人数ずつの入場制限があり、私は1巡目には入れず11時10分ごろの入場になりました。


外に出たころには待機列がさらに伸びていて、午後には2時間半待ちになったとか。
これから行かれる方は、時間に余裕をもってお出かけください。

 

 

 

  デザインの裏側に感動

 

中に入ると、エンブレムやこみゃくが生まれるまでの過程がぎっしり。
 

特に印象に残ったのは、エンブレムが「1970年大阪万博」と「大阪府の形」をイメージして作られていたという説明。「なるほど、そういう発想だったんだ」と感心してしまいました。

 

 

こみゃくたちは、「あ、これはあそこで見たな」、というものもあれば、「どこにあったんだろう? 会場で見たかったな」というものも。

 

 

 

そして、こみゃくの映像はなんだか目がはなせず、「いつまでも見ていたい」と思わせる魅力的な演出でした。

 

 

 

  少しだけ気になった点も


展示の構成や内容には大満足でしたが、照明の当たり方の関係で、作品をのぞき込もうとすると自分の影が映り込むことが多く、そこは少し残念でした。

 

美術館とは違うので、ライティングは天井照明がメインだったのかなと思います。

 

 

 

  展示情報まとめ

 

大阪・関西万博デザイン展

  • 会場:大阪府立江之子島文化芸術創造センター(enoco)

  • 会期:2025年10月1日(水)~10月19日(日)

  • 時間:11:00~20:00(入場は終了30分前まで)
     ※最終日は11:00~15:00(入場は終了30分前まで)
     

 

閉幕後も、こうして万博を感じられる場所があるのはうれしいですね。
次はどんな形で“いのちの輝き”を見せてくれるのか、今後の展開もありそうで楽しみです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  鏡のような外壁と“無”の世界へ

 

大阪・関西万博のシグネチャーパビリオンのひとつ「null²(ヌルヌル)」。


メディアアーティスト・落合陽一さんが手がけるパビリオンで、デジタルと現実の境界があいまいになる“デジタルネイチャー”の世界が体験できます。

 

外壁は鏡のように光を返し、見る角度や時間帯によって表情ががらりと変わります。今回の万博で、もっとも来場者の記憶に残る外観のひとつだと感じます。

 

 

 

  念願のダイアログモードへ

 

null²にはこれまでウォークスルーモードとインスタレーションモードで入ったことがあり、今回は念願のダイアログモード。


2か月前抽選で当選してから楽しみにしていました。当選の知らせを見た瞬間は本当にうれしかったです。

 

ただその後、アカウントBANの話題がSNSで相次いでいて、「この予約を失ったらどうしよう」とドキドキの日々。閉幕直前のこの1枠のために、通期パスの枠を回すのも結構大変になりました。

 

通販購入のピンバッジ

 

 

 

  冷たい床と、揺らぐ映像の世界

 

入館前には靴袋を受け取りました。これは記念になりますね。

 


中に入ると、床がひんやり。真冬の体育館の床を思い出すような、指先をちょっと縮めてしまうような冷たさでした。周囲は全方向をディスプレイが囲み、光が生き物のように動いています。

 

 

モノリスが語りかけ、映像が次々と変化し、アバターが登場。質問に答えているうちに世界がどんどん広がっていくような感覚。気づけば時間があっという間に過ぎていました。

 

 

 

アプリには事前に画像と声を登録しましたが、Android端末のためか全身スキャンはうまくいかず、体験への反映は限定的でした。顔が一瞬出てきたようにも感じましたが、後から録画を見直しても判然とせず、でした。
 

 

  何度も入りたくなる理由

 

この体験、「1回では消化しきれない」というのが正直な感想です。
情報量が多く、頭の処理が追いつかない。けれど、圧倒されるほど新鮮で、もう一度確かめたくなるという感覚です。

 

 

私にとって、これまでの万博パビリオンの中でも最も「見たことのないものを見た」と感じた体験でした。

 

 

 

体験を終えて外に出ると、ちょうど花火が始まっていました。
ヌルヌルの鏡面に映り込む花火の光が本当にきれいで、現実と映像が溶け合うような瞬間。最後まで「ヌルヌルらしい」余韻を残してくれました。

 

 

明日の最終日は「ナオライモード」というのが発動するようですね。

どんなものになるのか、こちらも気になります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

先月、大阪・関西万博の公式キャラクター「ミャクミャク」をデザインした駅弁「EXPO2025 ミャクミャク ひっぱりだこ飯」が登場しました。


中身はおなじみのひっぱりだこ飯、器はミャクミャク柄の特製陶器、掛け紙も記念仕様。価格は税込1,980円です。
 

9月は駅ナカやイベントでの先行販売が中心でしたが、10月1日からは淡路屋のオンラインでも取り置き販売が始まっています。

 

 

 

  駅では買えず!

 

これはぜひとも手に入れたいと思い、9月の販売当初にわざわざ新大阪の新幹線構内へ。ところが到着した時点で「完売」の表示。入場券まで買って入ったのに…。


気を取り直してアルデ新大阪へ。駅弁イベントで10時販売の予定でしたが、すでに完売。現地には「並びは8時半から」との掲示がありました。

 

どうやら早朝から並ばないと無理。でも、平日は仕事もあり長時間は並べないと判断して、10月のオンライン販売を待つことにしました。

 

 

  オンライン予約も波乱続き

 

駅で買えなかった悔しさを胸に、淡路屋オンラインショップの「取り置き予約」に挑戦。


ところがこちらも大混雑で、販売開始時間と同時に“順番待ち”の列へ飛ばされました。万博サイトだけでなくここでもか!

 

初日は1000番台、2日目は販売開始2秒前で900番台。どちらも完売でした。
そして迎えた3日目。販売開始30秒前からリロードを繰り返し、ようやく200番台でサイトに入ることができました。その後、カート投入から住所入力まで手間取りながらも、なんとか予約を確定しました。

 

おそらく、カートに入れた時点でいったん商品が確保されているのではないかと思います。 かなりモタモタしていたので、確定時には在庫なくなってるのではと焦りながら入力しましたが、ちゃんと予約できました。

 

 

  壺の魅力

 

そして先日、取り置きをお願いした場所に受け取りに行って、ようやく実物とご対面。


中身はいつものひっぱりだこ飯で、柔らかいタコが最高。味は間違いなしです。
 

 

 

壺はミャクミャクとこみゃくがぐるりと描かれていて、縁の内側にも「ミャクミャク」の文字入りです。

 

 

 

SNSで見かけた「ミャクミャクぬいぐるみくじ3等」をこの壺に入れるアレンジも試してみました。かわいいですね!

 

 

淡路屋ではこちらの「世界一周環状線弁当」も購入。万博にあわせて発売されたそうです。下の写真は今一つですが、こちらも美味しかったです!

 

 

 

 

  今後の販売について

 

いまも予約は取りづらい状況ですが、淡路屋の公式サイトでは増産に向けて準備中との発信がありました。いずれ欲しい方に行き渡るのではないかと思います。

 

 

 

 

 

 
 
 
 

 


とうとう当たりました、サンセットビアテラスの抽選!
 

我が家は基本的に“西ゲート民”。
開幕早々の東ゲート退出で懲りて以来、日が暮れてからは東ゲート方向には行かず、午前中の入場もすべて西ゲートから。
 

そのため、サンセットビアテラス周辺のお店にはよく立ち寄ります。

この抽選会には、対象店舗で1,000円(税込)以上のテイクアウト商品を購入し、レシートを抽選会会場へ持参すると参加できます。


1,000円ごとに1回、団体休憩所のタブレットで電子くじを引ける仕組みです。7月の開始直後はガラガラでしたが、最近は抽選待ちの行列ができることも多くなっていますね。


私も会場近くのお店でテイクアウトを買っては、食後にくじを引く──そんな楽しみ方を続けてきました。

 

これまで20回くらい挑戦しましたが、当たるのはパンフレットやうちわばかり。
これまでで一番“上等”だったのは、ミャクミャクの絵がついたウェットティッシュ。これはこれでうれしかったですが…。
 

 

 

「これ、本当に当たり入ってるの?」なんて僻んでいました。

そして今回、ついに大当たり!

 

なんと、タンブラーとピンバッジが当たりました!✨

 


このピンバッジは前からずっと気になっていたもので、しっかりした作りのケース入り。タンブラーもサンセットビアテラスのオリジナル柄で、思い出に残るデザインです。

 

「これ、やっぱり本当に当たるんだ…!」と感動してしまいました。
何度も通って挑戦してきただけに、閉幕を間近にした今回の当たりはうれしさひとしおです。

 

 

   

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 
 

 

 

オーストリアパビリオンのカフェ入口のところを登ると、展望台に行けると聞いて、行ってきました。最初にこのパビリオンを見たときのことを、今でもよく覚えています。あの、ぐるぐると渦を巻いたような形。「台風が来たら壊れてしまうんじゃないの?」と思ってしまったほどです。けれど今回、間近で見ると想像以上に骨太。軽やかな見た目に反して、構造はしっかりしていると感じました。

 

 

 

 

  展望台から見えた光景

 

展望台へはカフェと同じ入口から。あいにくこの日はカフェはお休みでしたが、階段を上がると視界が一気に開けて、大屋根リングまで見渡せました。

 

 

いちばん驚いたのは、すぐ隣のスイス館の屋根が思いのほか近くに見えたこと。まるで隣家の屋根をのぞき込んでいるような距離感です。しかも、屋根には琉球朝顔(?)のような蔓がのびていて、「え、朝顔を植えていたの?」と二度見。スイス館に入ったときは全く気が付いていませんでした。

 

 

 

  売店で“獺祭”

 

ずっと迷っていた“音楽を聴かせた獺祭”(8,000円)、ついに購入。オーストリア国旗の赤・白・赤を思わせるラベルが素敵です。瓶は割れやすいと聞いていたので、その後の持ち運びはかなり慎重に。混雑の中で少しヒヤヒヤしました。

 

正直、音楽で味が変わるという話には半信半疑ですが…、実際に味わうのが楽しみです。

 

 

 

  念願の“大屋根リング一周”

 

そしてこの日は、ずっとやりたかった“大屋根リング一周”を決行。距離は約2,025メートルと聞いていたので、写真も撮りつつなら40分くらいかな、と見積もってスタートしました。

 

スタートはポルトガル館横のエスカレーター。まず海側へ。海と会場を同時に望みながら、建物の高さ制限が効いているおかげか、景観が整っているのを実感しました。

 

 

とはいえ、この日は人がとにかく多く、“散歩”というより人波を縫う行進。写真を撮るのも一苦労です。サウジ館あたりではすでに足が重く、「あと半分…」と自分を励ましながら前へ。

 

 

それでもなんとか、43分で一周完了。足は痛かったけれど、「ついに一周した!」という達成感が勝って、疲れより満足感のほうがずっと大きかったです。

 

 

この日は、展望台の階段ものぼり、大屋根リングも一周して、足がパンパン。それでも、ずっと心にあった「一度は歩きたい」という思いを叶えられて、本当に良かったです。

 

 

   

 

 

 

 
 
 
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  万博の「船アクセス」に期待していたけれど

 

万博開幕前、私は船による会場へのアクセスに大きな期待を寄せていました。

十三の船着き場が整備されたと聞いて、わざわざ様子を見に行ったほどです。


ところが、実際に始まってみると船はどうも不便。

十三からの定期便はついに運行されず、整備された閘門も「予算をつけたからには何かしら恰好をつけないと…」というような社会実験で終わってしまいました。

 

船便は全般的に運航本数が少なく、朝に早着できる便がほとんどないうえ、料金も高め——船便の利用はここがネックでした。夢洲は島なのだから、もっと便数が増えて出入りしやすくなると良かったのに…と、正直惜しく感じます。

 

▶ 期待感に満ちた25年3月25日の記事…

 

 

  せっかくだから一度は乗ってみよう

 

そんな中でも、やっぱり「一度は船で行ってみたい」と思い、予約したのが水素船「まほろば」。
 

水素といえば、今回の万博でもフューチャーライフヴィレッジやWasseで関連展示をたくさん見かけました。私自身「水素=危険」という先入観があったのですが、最近では安全でクリーン、環境負荷の小さいエネルギーとして紹介されていたのが印象的でした。

 

ただ、船を予約した時点では入場ゲートが未確保で、2日前の開放枠でなんとか家族分を確保。危うく、西ゲート到着後にそのまま桜島行きのバスへ向かうところでした。

 

船内スタンプ

 

 

  乗ってわかる、水素船の快適さ

 

港で初めて「まほろば」を目にしたとき、まず黒い船体の存在感に惹かれました。かっこいいですね!

 

 

船に乗ってまず驚いたのは、燃料のにおいがしないこと。ディーゼル船によくある“ガソリン臭さ”はゼロ。
振動もほとんどなく、「あれ?いつの間にか出航していたの?」というくらい静かでした。

 

ユニバーサルシティポートから夢洲までの船旅は約20分。船内ではスタッフの方が景色を解説してくださり、ちょっとした観光気分。

 

船内の装飾もきれいでした

 

 

 

  海から見る大屋根リングは…?

 

実は「海から大屋根リングがしっかり見えるのでは?」と期待していたのですが、見えたのはリングの上のほうが一瞬だけ。

 


 

以前レイガーデンの展望台から、堤防の外を運行する「まほろば」を眺めたことがあったので、かなり期待していたのですが…残念です。

 

 

聞くところでは、閉幕後の「海上から大屋根リングを眺めるクルーズ」は発売直後に完売したそうです。私は出遅れて予約できず…。万博で散々学んだはずの「予約はとにかく早めに!」をここで生かせませんでした。リングの解体が始まる前に一度は見ておきたかったなと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

大阪港の空クルラボに行ったとき、e METRO MOBILITY TOWNの無料入場券をいただきました。せっかくなので森之宮まで足を延ばしてきました。ここは大阪メトロが臨時に作ったテーマパークで、森ノ宮駅から少し歩いた先にあります。

 

 

 

  空飛ぶクルマを間近で

 

私のお目当ては、やっぱり空飛ぶクルマ。


ここではドローン型の機体が展示されていて、VRシミュレーション体験もできます。ただこちらは少しお高め。ただ、ちょっとしたグッズを買っただけでも格納庫に入れて、機体を間近で見学することができます。

 

格納庫にはミャクミャク色と黒の2機が並び、どちらも迫力満点。驚いたのは、各プロペラに個別のバッテリーが載っていたこと。重量は増しそうですが、電源を分散させる設計のほうが安全面では理にかなっているのかもしれません。
 

 

コックピットは搭乗者の体が外気にさらされるスタイル。晴天向けの乗り物という印象です。一人乗りのため、商用でお客さんを乗せるというよりは個人所有による利用を想定しているのかな、と感じました。

 

 

  EVカート

 

子どもが楽しみにしていたのはEVカート(ゴーカート)。
 

 

身長105㎝以上あれば体験可能で、料金は2,200円ほど。前日までにeメトロアプリで予約すると少し割引があるそうです。運転方法の説明を受けたあとに走行開始。思った以上にスピードが出て、とても楽しかった様子でした。

 

 

  メトロの歴史と未来を映像で

 

このほか、大阪メトロの過去から未来までを映像で見せてくれる「バーチャル時空ツアー①・②」があり、いずれも実車の車両内で上映されます。


①は、都市への人口集中とともに地下鉄が誕生・発展してきた歴史。②は、空飛ぶクルマが日常の景色に溶け込む近未来が描かれていました。


 

ただ、未来のシーンは人が少なく、全体にゆったりした都市の描写で、私は現実味に欠ける印象を受けました。「その未来の大阪には何人が暮らし、1日にどれだけの輸送を想定しているのか?」という素朴な疑問も残ります。今のところはまだ“夢物語”に近いのでは、と感じています。

 

 

  地下鉄シミュレーターは予約推奨

 

ひそかに楽しみにしていたのは地下鉄の運転シミュレーター。ところが残念ながら満員で体験できず…。こちらもeメトロのアプリで前日までに予約ができます。予約しておけばよかったと残念です。

 

 

 

  フードトラックでおやつタイム

 

敷地内にはフードトラックも来ていて、軽食やドリンクを販売。

 


私たちは午後から行ったので、おやつに「御堂筋をイメージしたゼリーソーダ(ベリー味)」を選びました。シュワシュワのソーダ感がよかったです。

 

 

 

  自動運転バス

 

場内では自動運転バスにも乗車できます。

 

万博会場の自動運転バスは全員着席で定員管理がとても厳格でしたが、こちらは立ち乗車も可で少し驚きました。

 

信号の切り替わりまでの残り時間が分かったり、進路上の障害物を検知して自動で減速・回避したりと、万博では体験できなかった要素があって面白かったです。

 

この信号待ち時間の可視化はすごくいいですね。すべての車と信号機に普及してほしい、と思いました。

 

 

 

e METRO MOBILITY TOWNの閉幕は10月19日です。

今は閉幕前の割引キャンペーンも行われているようなので、気になる方は訪れてみてはいかがでしょう?