大阪市の多くの学校では、今日までが夏休み。明日からはいよいよ始業式というところが多いですよね。

 

今年の夏休みは本当に大忙しでした。
まず数えてみたら…なんと万博に11回も行っていました。週2回ペースって、ちょっとやりすぎ爆  笑。でも行くたびに新しい発見があるし、子どもも楽しんでくれるから「じゃあ次も行こうか」となってしまいます。

 

 

その合間をぬって、あちこちにお出かけ。昆虫MANIACの展示では普段なかなか見られない珍しい標本に親子で大興奮。旅行や帰省もあり、久しぶりに会えた人たちと話せたのもいい思い出です。

 

 

 

「e METRO MOBILITY TOWN」では未来の乗り物に触れて、ちょっとした社会見学気分。万博で部品が落下してしまった例の機体を間近にみることもできました。

 

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ATC昆虫展では子どもが夢中で虫を観察している姿を見て、夏休みらしい体験ができたなあと感じました。

 

 

 

さらに「チリメンモンスター探し」や「ダーウィンが来た!」のディレクター講演会など、知的好奇心をくすぐられるイベントも。

 

 

 

 

それから中之島の台湾イベントに行ったり、大阪市議会の議場見学では普段入れない場所を歩けたりと、バリエーション豊かな夏でした。

 

 

 

 

もちろん遊んでばかりではなく、宿題やワーク、習い事もあります。毎日予定をこなしてる姿に「よくやってるなあ」と思う反面、私の子どもの頃はもっとのんびりしていた気がします。我ながら詰め込みすぎた夏休みでした。

 

それでも、たくさんの経験を通して子どもが何かを感じ取ってくれたなら大満足。親にとっても振り返ると一つひとつが思い出深くて、忙しい中にも「夏休みらしい充実感」がぎゅっと詰まっていたと思います。

 

そんな楽しかった夏休みも今日で終了。
明日からは学校が始まり、すぐに運動会も控えています。そして秋にはいよいよ万博の閉幕も近づいてきます。気持ちを切り替えて新学期を迎えなければ…と思いつつ、きっとまた週末には「やっぱり万博行こうか」なんて言ってる気がします。

 

 

 

 

 

 

 

  果てしない行列

 

イタリア・バチカンパビリオンは、万博で一番の行列パビリオン。
伝え聞いた話では最大8時間待ち。私が周囲の人から聞いた印象では、平均4時間半、長いときは6時間くらいの待ち時間が発生しているようです。

 

多くのパビリオンが「列そのものを規制」するのに対し、イタリア館は幸い並ばせてもらえます。大屋根リングのすぐそばにあり、日陰で待てますし、雷雨でも待機し続けることができます。並べば必ず入れるという安心感は、長時間でも気持ちを支えてくれますね。

 

とはいえ、閉館に間に合わない人数が並ぶと列は打ち切られます。私が通りがかったときは17時ごろに並べなくなっているのを見ました。早い日は16時台で列が締め切られたこともあるそうです。夕方から並べば朝より待ち時間が短くなる場合もありますが、逆に「もう並べません」となるリスクもあるので気をつけたいところです。

 

 

  なぜこんなに人気なのか?

 

イタリア館がここまで人気を集めているのは、もちろん展示品が素晴らしいからですが、展示内容が万博の来場者の中心世代である中高年層の好みに合っているからではないかと私は思います。

 

芸術や歴史に関心がある世代にとっては外せない展示であり、長時間並んでも「ぜひ見たい」と思わせる力があるのでしょう。

 

 

  ファストトラックで入館

 

私も中高年の一員として、ぜひ行きたいと思ったものの、長時間並ぶのはやっぱり避けたい…子どもにもぜひ見せたいと思ったけれど、長時間並ぶのは絶対無理…。そこで、会期早々、イタリア館のアプリからファストトラックを家族分予約しました。

 

勝手に日程を決めて「この日イタリア館取れたので、よろしく」と宣言。数か月待って、ようやく予約当日を迎えました。

 

当日は行列を横目にすっと入館。列に並ぶ方々の視線が気になるところではありますが、ファストトラックをありがたく利用させてもらいました。

 

イタリア館は予約時間を経過してからでないと受け付けてもらえない仕組みでした。本当か冗談か分かりませんが、イタリア人の感覚として「遅いのはOK、早すぎるのはダメ」だそうです。

 

 

  展示

 

入館するとまずシアター。イタリアの州や歴史をコンパクトにまとめた映像が上映され、ここで人数を調整しているようでした。効率重視で流せばもっと入れられるのでしょうが、「全員にきちんと見てもらう」というのがイタリア館の方針なのだと感じました。

 

 

 

次の展示室では、いよいよ来場者のお目当てが登場。

  • 彫刻「ファルネーゼ・アトラス」

 
  • 彫刻「復活したキリスト」

 
  • 絵画 「キリストの埋葬」

 

アトラスは重厚感があり、存在感に圧倒されました。宗教的なテーマも含まれるため、子どもには「キリストの脇腹の傷」の意味などを説明する必要もありました。せめてどのような場面なのか、背景を知っていないと理解しにくいところですね。

 

入替えのある展示エリアを過ぎると、レオナルド・ダ・ヴィンチの手稿。残念ながら「写真は1枚、立ち止まらずに」と案内され、チラ見に近い形での鑑賞でした。筆跡をじっくり見られなかったのは残念ですが、写真OKならと急いで撮影。

 

が、家に帰って見たら1枚ピントあってなかったです…悲しい。

 

 

 

全体として、私は芸術に疎いので、「素晴らしさがわかる人たちが絶賛する作品を自分も見られてうれしい」という気持ちでした。感動の仕方としては少々恥ずかしい思いもありますが、それでも間違いなく特別な体験だったと思います。

 

 

  屋上テラス

 

展示を抜けて階段を上ると、屋上テラスに到着。そこからは万博会場が広く見渡せ、虫の声まで聞こえました。

 

私はレストラン利用はしませんでしたが、この景色の中で食事をすればまた格別だろうな、と感じました。

イタリア・バチカンパビリオンは、宗教美術からダ・ヴィンチの手稿まで、芸術と歴史が一堂に会する展示は圧巻。パビリオンのテーマである「芸術が命をよみがえらせる」ことを体感できるような気持ちになりました。

 

ただし待ち時間は桁違い。携帯椅子は必須アイテムかと思います。知り合いに聞いたところでは、数人で交代しながら並ぶとトイレや食事に行くとき安心。1人で並ぶ場合は、前後の人と声をかけ合って仲良くなるのもおすすめとのことです。長丁場だからこそ、友好的な雰囲気を作ることで少しでも快適に過ごせるとよいですね。

 

 

 

 

 

 

 

  3日前先着で無事に予約!

 

2025年大阪・関西万博の国連パビリオンに行ってきました。


こちらは比較的入りやすいパビリオンで、3日前先着でも「〇」が残っていることが多く、朝や夜の時間帯ならほとんど並ばずに入れることもあるようです。

 

そのため「慌てなくてもそのうち行けるかな」と思っていたのですが、会期末が近づくにつれて混雑するのでは…と心配になり、早めに行ってみることにしました。

 

 

 

  国連の歩みを知る展示

 

国連パビリオンのテーマは「United for a Better Future(人類は団結したとき最も強くなる)」。国連創設80周年を記念して、35の国連関連機関と15の事務局部門が合同で展示をしています。

 

最初に入ったのは、天井からオーブ(球体)が吊り下げられた印象的な部屋。タッチパネルを使って国連の各機関の説明を見られるのですが、ふりがながなくて、子どもは読むのに苦労していました。

 

 

ただ、姫路城の模型があって、ユネスコが文化遺産を守っているということは伝わったようです。世界遺産という言葉は日本人にもなじみ深いので、国連の数ある活動の中では最も身近に実感できるテーマかもしれません。

 

続いて、国連の歴史を紹介する展示へ。発足当時の世界人口が22億人で、現在は80億人を超えているという数字には本当に驚きました。人口の増加とともに課題も複雑になり、それに応じて国連の活動が拡大してきたのだと実感します。

 

 

 

  イマーシブ・シアターでの映像体験

 

次はシアター体験。大きな半球スクリーンに映し出される映像では、「団結」というメッセージを繰り返し伝えていました。

 

直前に赤十字の展示を見ていたこともあり、国連の映像は比較的抑制的に感じました。でも、だからこそ「危機感」がひしひしと伝わってきます。国連が今もっとも危機感を抱いているのは、まさにこの「団結」が失われつつある点なのだろうと強く感じました。

 

 

 

  特別展示でアフリカの衣装体験

 

最後のエリアは時々、展示内容が入れ替わっているようです。私たちが行ったときはアフリカの衣類が展示されていました。

 

 

色鮮やかな布地で、実際に試着させてもらうと、想像以上に軽くて柔らかい手触り。写真映えすることもあって、多くの来場者が楽しそうに袖を通していました。国連の展示というと「固いイメージ」がありますが、こんなふうに文化に直接触れられるコーナーがあるのは嬉しいですね。

 

 

  アンケートと子どもへのおみやげ

 

出口ではアンケートに答えると、ガチャガチャが回せました。カプセルの中にはシールやQRコードなどが入っていて、私たちのカプセルには世界食糧計画(WFP)のQRコード。活動について知るきっかけになります。

 

さらに子どもには本のプレゼントも。「るるぶ マンガとクイズで楽しく学ぶ!」シリーズで、「小学生の英語」か「政治と憲法」から選ぶことができました。うちは「英語」を選びましたが、読むかどうかは微妙なところ…。でも、机の上に置いておけば、そのうち手に取るかもしれません。

 

 

 

国連パビリオンは、派手なエンタメ型のパビリオンとは違い、じっくりと「世界がつながる意味」を考えさせてくれる場所でした。

 

国連については「十分に機能していないのでは」という声もあるけれど、現場で動く人たちが国境を越えて協力することには確かな価値があると感じました。

 

 

 

 

 

 

  暑さの中で人気が高まる会場内・外周バス

 

最近は気温が上がってきて、バスを利用する人が増えているようです。

 

先日お昼頃にバス停に行ってみると、有人バスの乗り場には30人ほどの列ができていて驚きました。春先はガラガラだったのに、今ではこんなに並ぶのかと感慨深いです。

 

 

 

そんな状況の中、念願だった自動運転バスにいよいよ乗ってみることにしました。

 

 

 

  乗車ルートと予約の仕組み

 

私が乗ったのは西ゲート北ターミナルから。自動運転バスは、そこからブルーオーシャンドーム近くのリング西ターミナルまで直行で、途中の停車はありません。


実際には、この2つの停留所は西ゲート広場を挟んで向かい合うような位置関係で、歩こうと思えば歩ける距離。ただし真夏の炎天下ではかなりきつく、かといって「400円を払うほどの距離でもない」という微妙な位置感です。

 

通常の有人バスは数分ごとに運行されていますが、自動運転バスは当日予約制・20分間隔。しかも全員着席のため定員が決まっていて、満席だと乗れません。今回は、ちょうど一つ前の便が出発した直後だったので、予約を入れて1本後のバスに乗ることになりました。

 

 

チケット購入後には「乗車証明書」を受け取り、それを提示して乗車する流れです。少し特別感がありますね。

 

 

  自動運転の乗り心地と景色

 

いざ乗ってみると…「自動運転ですよ」と言われなければ、ほとんど違いが分からないくらい自然な乗り心地でした。運転席を映すモニターがあり、ハンドルから手を放して走行している様子を見ることができます。

 

 

窓から見える景色も印象的でした。大屋根リングや海の景色はもちろんきれいなのですが、私が面白いと思ったのは会場の裏側。倉庫や荷物を運ぶトラック、そしてスタッフの方々の働く姿。まるで「10万人が暮らす都市」の裏舞台をのぞいているようで、普段は意識しない“支える人たち”の存在を感じられました。

 

 

そして、大屋根リングの下から眺めるパビリオン群。水辺に浮かぶような「つながりの海」の向こうに映る建物はとても美しい光景です。ちなみに、あのユニークな「ヌルヌル」の建物は、個人的には少し離れて眺める方が映える気がしました。

 

 

  未来の公共交通を身近に体験

 

大阪・関西万博の自動運転バスは、自動給電で事前ルートと照合しながら走行する仕組みです。運転士も同乗していて、安心して乗れるようになっています。

 

本数も少ないですし、途中のバス停でも停車しないので、「会場内の移動手段」というよりも、「未来の公共交通を体験できる乗り物」として楽しむのがよさそうです。

 

 

 

 

 

 

 

 

  夕方の当日予約で訪問

 

この日は朝10時前にゲートを通過し、夕方の当日予約をとりました。予約枠にはまだ余裕があり、「国連パビリオンと並んで、これまで行けていなかった場所にようやく足を運べる」という気持ち。実際には予約がなくてもそれほど並ばずに入れそうな印象で、比較的落ち着いた雰囲気でした。

 

現地に着くと、通りを挟んでクエート館の待機列解除を待つ人々が真剣な表情で並んでおり、その熱気に思わず圧倒されるほど。人気の差を肌で感じつつ、静かに赤十字・赤新月のパビリオンへと向かいました。

 

 

 

  パビリオンのコンセプト

 

赤十字・赤新月パビリオンは、日本赤十字社が事務局を務めて運営する公式パビリオンです。スローガンは「人間を救うのは、人間だ。~The Power of Humanity~」。
 

展示は「気づく → 考える → 行動する」という3段階で構成され、日常の大切さを再認識し、人道的な視点を我がこととして考えるきっかけを与えてくれます。

 

約30分で一巡できる構成になっていました。

 

 

  日常の幸せに“気づく”

 

最初の展示は、家族や友達の笑顔、身近な日常の温かさを映し出す空間でした。何気ない日常の尊さに気づいてほしい、というメッセージが込められています。

 

 

私自身も特に子どもの笑顔の映像に胸を打たれ、「日常こそが最大の幸福」という言葉の意味を深く実感しました。

 

 

  シアターで“考える”

 

次に進むと、半球型のドームシアターに案内されます。椅子に座って静かに映像を鑑賞するのですが、このエリアは撮影禁止。

 


映像には、紛争や自然災害で大切な人を失ったり、無力感に打ちひしがれたりする人々の姿が映し出されました。その一方で、「誰かのために自分の力を使いたい」と語る支援者の言葉も紹介され、心に深く響きました。

 

赤十字・赤新月が世界各地で行ってきた活動を知るだけでなく、感情に直接訴えかけてくる構成で、私も思わず涙が出そうになる場面がありました。

 

 

 

  メッセージを“行動”に

 

最後のエリアでは、自分の気持ちをメッセージとして投稿し、大型スクリーンに投影できる仕掛けがあります。私は子どもと一緒に言葉を考えて、メッセージを飛ばしました。自分の思いが映像となって会場に広がっていく体験は、とても特別で心に残りました。

 


出口付近にはグッズショップがあり、赤十字の活動を応援できるオリジナル商品が並んでいます。売上の一部が寄付につながる仕組みで、ちょっとしたお土産がそのまま社会貢献になる点も印象的でした。さらに、館内では献血の予約受付も行われており、展示だけで終わらず「実際の行動」へとつながる仕組みが用意されているのも特徴的です。

 

 

大阪・関西万博には未来の技術や驚きの体験を提供するパビリオンが数多くありますが、赤十字・赤新月パビリオンは「すぐ隣にある非日常」に目を向けさせてくれる貴重な場所です。日常の幸せを改めて意識し、困難に直面する人々に思いを馳せ、そして「人の力を信じたい」という気持ちを新たにできる展示だったと思います。

 

 

 

 

 

 

 

  巨大スタンプにびっくり!

 

西ゲートエリアにある「サステナドーム(ジュニアSDGsキャンプ)」に行ってきました。

 

こちらに巨大なスタンプがあると聞いていて、「ぜひ押してみたい」と楽しみにしていたのですが、実際に目にすると想像以上に大きく、重さは11.75㎏もあるそうです。

 

 

さっそく子どもが挑戦しましたが、当然ひとりではとても持ち上がらず、スタッフさんが一緒に手伝ってくれて、私はカメラ係として記念撮影。

 

見た目はただの大きなスタンプですが、実はこのコンクリートそのものが「CO₂を閉じ込める」特別な素材で、地球温暖化対策につながる技術の一端を知るきっかけになっているそうです。

 

 

  スタンプ台紙がそのまま“謎解きマップ”に

 

スタンプを押すための台紙も配布されているのですが、これがまた面白い仕掛け。謎解きプログラム「未来からの挑戦状!」のマップも兼ねていました。

 

 

プログラムは、「サステナドームの中で見つけるもの」から、「鹿島建設が施工した会場内のスポットに隠されたヒント」まで幅広く、ヒントを集めていくだけでも十分に楽しめます。さらに最終的には集めたキーワードを組み合わせて答えを導き出す仕掛けになっていて、意外と頭をひねらされました。

 

大人でもしっかり歯ごたえがあり、鉛筆を持って行くと便利だと感じました。

 

 

  ロボット「ROMI」

 

サステナドームの中には、コミュニケーションロボットRomiの展示もありました。小さな体で会話したり表情を変えたりする姿がとても愛らしく、見ているだけで子どもたちが集まってきます。

 

私は以前から「こういう家庭用ロボット、ちょっと欲しいな」と思っていたので、実際に動いている様子を見られたのはうれしい体験でした。

 

 

巨大スタンプは一見遊びのようで、実は「環境技術に触れる体験」になっているのが面白いところ。謎解きも、ただのクイズではなく「環境にやさしい技術や建築物に目を向けさせる」工夫がされていて、子どもだけでなく大人も学べる内容で楽しい時間を過ごすことができました。

 

 

 

 

 

 

 

  船を思わせるユニークな外観

 

万博のパビリオンはどこも特徴的ですが、ポルトガルパビリオンも目を引く外観です。建物全体を覆うように張り巡らされたロープ。まるで巨大な帆船を思わせるデザインで、思わず「ぶら下がりたくなる!」と感じる人もいるかもしれません。

 

ポルトガルパビリオン外観のロープ装飾

 

夜のライトアップでは、ロープが幻想的に浮かび上がり、昼間とはまた違う雰囲気を楽しめます。

 

 

  入館はスムーズ、回転も良好

 

私が訪れたのは夜の時間帯。昼間は行列ができることが多いですが、この時はほとんど並ばず、5分ほどの待ち時間で入館できました。

 

中の展示は自由に進める形式で、人の流れもスムーズ。気になる展示はじっくり、そうでなければ次へ、と自分のペースで見ることができました。

 

 

  日本とポルトガルの深い歴史をたどる展示

 

内部では「日本とポルトガルの交流史」に焦点をあてた展示が広がっていました。万博の中でもここまで両国関係にフォーカスしているのは珍しいかもしれません。

 

ポルトガルパビリオンの歴史地図展示球体

 

特に印象的だったのは、日本語に定着しているポルトガル語の紹介。

  • パン(pão)

  • オルガン(órgão)

といった言葉を、それぞれの言語で聞ける展示がありました。戦国時代の南蛮貿易で入ってきたと言われる言葉ですが、発音の近さに驚きました。

 

万博ポルトガルパビリオンのポルトガル語展示文字

 

 

  海の映像が織りなす感動体験

 

次のエリアでは大きなスクリーンに広がる「海の映像」が待っていました。

 

ポルトガル万博パビリオンの海亀映像

 

波や海中の生物をとらえた美しい映像は、まさに「海とともにあるポルトガル」の姿を体感させてくれました。

 

 

  テラスの音楽演奏

 

夕方の時間帯には、2階テラスで楽器演奏が行われていることがあります。

私も何度か通りがかり、地中海を思わせるような音楽に耳を傾けました。

 

詳しいジャンルは分からなかったのですが、雰囲気たっぷりで素敵な時間になりました。

 

ポルトガルパビリオンの模様映像展示

 

ポルトガルパビリオンは、昼間は混雑気味ですが、夜は比較的スムーズに入れるのでおすすめです。歴史や文化を知りたい人にも、幻想的な映像や音楽を楽しみたい人にも満足度の高いパビリオンだと思います。

 

 

 

 

 

 

  夏休みといえばATCのイベント

 

夏休みのATCといえば、恐竜や昆虫など子どもが喜ぶイベントが定番ですよね。ときには電車の展示もあったりして、毎年なにかしら楽しい企画があります。
 

 

今回は中づり広告で見かけた「ふれあい昆虫展」に子どもと一緒に行ってきました。

入場料は大人1,000円、子ども700円。休日だったこともあり、会場内は親子連れでにぎわっていました。

 

 

  世界のカブト・クワガタが大集合!

 

最初に目に入ったのは「世界の珍しいカブトムシ/クワガタムシの生体展示コーナー」。

 

ATCふれあい昆虫展のカブトムシ画像


図鑑でしか見たことがなかった昆虫を、実際に生きた姿でじっくり観察できるのは貴重です。たくさんの子どもたちが歓声をあげていて、やっぱり人気の中心はカブト・クワガタだなあと実感しました。

 

 

  あこがれのヘラクレスとふれあい体験

 

イベントの目玉の一つは「ヘラクレスオオカブトとのふれあい体験」。
参加費は1人100円(1回3分)で、木の上にのせて触れ合うスタイルです。

 

実際に目の前で見ると、その大きさと力強さに大人でもびっくり。わずか3分とはいえ楽しい体験になりました。

 

ヘラクレスオオカブトふれあい体験案内看板

 

 

  標本づくりコーナーも登場

 

会場には「標本づくり体験」コーナーもありました。


料金は「クビアカツヤカミキリ」使用の場合は4,400円。正直ちょっと高いなと感じました。

 

クビアカツヤカミキリの昆虫展示

 

昆虫館などでは無料体験できることもありますし、標本づくりは「自分で捕まえて自分で作る」からこそ学びが深まるのでは?というのが個人的な感想です。
 

ちなみに「クビアカツヤカミキリ」は駆除対象の昆虫。有効活用という面もあるのかもしれませんが…。

 

 

 

 

  フードコートは大混雑

 

展示を見終えたあと、近くのフードコートに行ったのですが、これがすごい混雑!
席がまったく空いておらず、泣く泣く退散…。結局お腹をすかせたままさまようことに。

 

万博のフードコートでは「1人550円で席を確保」という仕組みが話題になりましたが、こういう経験をすると「少しお金を払っても確実に座れる」のはありがたいかもしれません。私自身も200円くらいなら一般のフードコートでも席料を払ってしまいそうだなと思いました。

 

 

  夏休みの思い出づくりにぴったり

 

ATCふれあい昆虫展は、夏らしいにぎやかさにあふれたイベントでした。
生きて動く昆虫を観察できたり、ヘラクレスを間近に見られたりと、子どもにとっては大満足。

 

夏休みの思い出づくりにはぴったりの場所でした。

 

日本のノコギリクワガタ分布図と種類展示

 

 

   

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  晴天から一転…雨雲レーダーに不穏な影

 

この日は仕事終わりに万博へ向かい、先に入場している家族と合流する予定でした。昼間はかんかん照りだったので、天気予報もろくに見ずに出発。


ところが電車に揺られていると、外の景色が急に暗くなった気がして心配になってきました。念のため雨雲レーダーを開いてみると…夕立の雲がまさに夢洲方面へ向かっているところでした。傘もってない。これはまずいです。

 

大阪雨雲レーダーと雷雨情報

 

 

  会場内から“傘救援”

 

急いで会場内の家族に連絡し、「傘買っておいて!」とお願い。場内のコンビニでビニール傘を購入後、夢洲駅まで迎えに来てもらいました。傘を受け取った直後からバラバラッと大粒の雨。助かった!

 

屋内の防風70cmビニール傘多数

 

そこからゲートへ並びましたが、夕方はレーンが縮小されていて、お盆休み中ということもあり大混雑。普段なら仕事終わりにスッと通過できていたゲートが、この日はまったく様子が違い、40分も待つことになりました。

 

 

  雷鳴と豪雨のゲート前

 

雨は強まる一方、雷はゴロゴロ…時々ズドーン! 広場に密集して立っているのは本当に怖かったです。

 

再入場の家族はスムーズに場内へ戻っていきました。再入場の場合はX線検査がなく、カバンを軽く開けて見せるだけで通過できたとのこと。手間が少ないのは便利ですが、警備面ではやや心配に感じる場面でもありますね。

 

 

  大屋根リングは避難所状態

 

傘のおかげで多少はしのげたものの、横殴りの雨で足元はびしょびしょ。ようやく入場しても、大屋根リング下は人でぎゅうぎゅう。

 

雨宿りかと思いきや、雷接近により「大屋根リング下に避難するように」という場内アナウンスがあったとのことでした。広いスペースに列を作っていたパビリオン前の待機列も安全確保のため一旦解散となり、屋根の下へ避難となったようです。

 

 

  並び直しの厳しさ

 

せっかく長時間並んでいても、雷が接近すると列ごと解散になる場合があるんですね。安全のためとはいえ、その後に元の列へすんなり戻れるとは限りません。再集合時に全く別の位置から並び直す羽目になる人も少なくないはずです。


天候はどうにもならないし、スタッフの指示には従うべきですが、「ここまで待ったのに…」という悔しさと「安全第一」の思いが入り混じる、そんな気持ちになる方も多かったのではないでしょうか。


雷雨前の夢洲ゲート付近の混雑状況

 

雷の季節はもう少し続きます。思わぬ予定変更やトラブルが起こることもあるかもしれません。


状況に応じて柔軟に動けるよう準備しつつ、安全第一で楽しみたいですね。

 

 

 

 

 

 

ずっと気になっていたポルトガルパビリオン併設のレストラン「Mar de PORTUGAL」。
 

「Mar de」はポルトガル語で「~の海」という意味で、日本語の「まるでポルトガル」という響きとも掛け合わせた、遊び心のある名前です。
 

ポルトガルの海の幸を堪能できると聞き、いつか必ず行こうと心に決めていました。

 

ポルトガル料理店の天井に吊るされた装飾

 

 

  最大の関門は「予約」

 

このお店、とにかく予約が難しい!

何日も9時の時報とともに予約サイトと格闘。体感3秒で枠が消えます。
 

試行錯誤の末に学んだのは、「ページのリロードは禁物(アクセス集中で真っ白になる)」「日付選択後に予約情報を入力していたら間に合わない」ということ。
 

最終的にはボタンの座標を指先が覚えるほど訓練し、ようやく確保できました。


もちろん並んで入る方法もありますが、子ども連れでは空腹で長時間待つのはなかなか厳しいため、どうしても予約で行きたかったのです。

 

▶ 予約サイト

 

 

  いよいよ予約の日

 

時間ちょうどに到着し、入口で警備員さんに声をかけると、レストランへ。

何組か並んでいたので後になるかと思いきや、ありがたいことに優先で案内され、すぐに着席できました。
 

席に着くと、カトラリーがクチポールで思わずテンションが上がりました。シンプルながら洗練されたフォルムが素敵です。

 

ポルトガル料理店のクチポールカトラリー

ポルトガル料理店Mar deのCutipolカトラリー

 

 

  注文した料理

 

  • さやいんげんの天ぷら(800円)
    ほどよい塩味で、衣は軽く、ビールに合います。

    ポルトガル料理さやいんげん天ぷらの写真

     

  • タコのサラダ(1500円)
    ほどよい酸味とやわらかなタコが絶妙
     

  • バカリャウのコロッケ 3個(1050円)
    少しパサつきはあるものの、素朴でよいお味。

    ポルトガル料理のタコのサラダとコロッケ

     

  • ポルトガル風ビーフステーキ(2950円)
    マスタード風味のソースとジャガイモが添えられていました。私にはややレアすぎたかな。

    ポルトガル料理のビーフステーキ盛り付け

     

  • タコごはん(2950円)
    リゾット風で出汁がしっかり。パクチーが入っていましたが、苦手な私でも美味しく食べられました。

    ポルトガル料理のスープと付け合わせの皿
    ポルトガル料理タコごはんのアップ

     

  • エッグタルト(520円)
    館外でいつも行列の人気スイーツ。サクッと香ばしい生地と濃厚クリームで美味しい。

    ナイフで切り分けていると、「ブリティッシュベイクオフ」のポールになった気分です(笑)

    ポルトガル料理のエッグタルト黒皿盛り


ポルトガル料理は今回が初めてでしたが、やはり海鮮の美味しさが際立っていました。スパークリングワインとの相性も抜群でした。

どのお皿もボリュームがしっかりあり、お腹も心も大満足。価格は“万博価格”ではありましたが、事前に承知していたので納得感もありました。

 

ポルトガル料理のスパークリングワイン瓶とグラス



「日本と同じく海の幸を大切にしている国なんだな」と実感できるメニューが多かった印象です。予約は狭き門ですが、それを乗り越える価値があるディナーだったと思います。

 

ポルトガルパビリオン夜の花火と建物