オーストリアパビリオンのカフェ入口のところを登ると、展望台に行けると聞いて、行ってきました。最初にこのパビリオンを見たときのことを、今でもよく覚えています。あの、ぐるぐると渦を巻いたような形。「台風が来たら壊れてしまうんじゃないの?」と思ってしまったほどです。けれど今回、間近で見ると想像以上に骨太。軽やかな見た目に反して、構造はしっかりしていると感じました。

 

 

 

 

  展望台から見えた光景

 

展望台へはカフェと同じ入口から。あいにくこの日はカフェはお休みでしたが、階段を上がると視界が一気に開けて、大屋根リングまで見渡せました。

 

 

いちばん驚いたのは、すぐ隣のスイス館の屋根が思いのほか近くに見えたこと。まるで隣家の屋根をのぞき込んでいるような距離感です。しかも、屋根には琉球朝顔(?)のような蔓がのびていて、「え、朝顔を植えていたの?」と二度見。スイス館に入ったときは全く気が付いていませんでした。

 

 

 

  売店で“獺祭”

 

ずっと迷っていた“音楽を聴かせた獺祭”(8,000円)、ついに購入。オーストリア国旗の赤・白・赤を思わせるラベルが素敵です。瓶は割れやすいと聞いていたので、その後の持ち運びはかなり慎重に。混雑の中で少しヒヤヒヤしました。

 

正直、音楽で味が変わるという話には半信半疑ですが…、実際に味わうのが楽しみです。

 

 

 

  念願の“大屋根リング一周”

 

そしてこの日は、ずっとやりたかった“大屋根リング一周”を決行。距離は約2,025メートルと聞いていたので、写真も撮りつつなら40分くらいかな、と見積もってスタートしました。

 

スタートはポルトガル館横のエスカレーター。まず海側へ。海と会場を同時に望みながら、建物の高さ制限が効いているおかげか、景観が整っているのを実感しました。

 

 

とはいえ、この日は人がとにかく多く、“散歩”というより人波を縫う行進。写真を撮るのも一苦労です。サウジ館あたりではすでに足が重く、「あと半分…」と自分を励ましながら前へ。

 

 

それでもなんとか、43分で一周完了。足は痛かったけれど、「ついに一周した!」という達成感が勝って、疲れより満足感のほうがずっと大きかったです。

 

 

この日は、展望台の階段ものぼり、大屋根リングも一周して、足がパンパン。それでも、ずっと心にあった「一度は歩きたい」という思いを叶えられて、本当に良かったです。