9月23日(火・祝)、大阪・関西万博のEXPOアリーナ「Matsuri」で、サウジアラビアの第95回ナショナルデーを記念するコンサートが行われました。この日は、1932年の王国成立(統一)を起点とする祝日で、今年は「95回目」にあたるようです。
幸いにゲートとコンサートの両方の予約を無事に確保できたので、行ってきました。
最近は、入場予約がないのに場内の予約だけが先に取れてしまうことがあり、けっこうプレッシャー。しかも今回はコンサートのほうにキャンセルボタンが見当たらず、「何としても入場予約を取らなくては」と、頑張って確保しました。
サウジを感じた1週間
ナショナルデー前の一週間は、私の周辺の“サウジ色”がぐっと濃くなったように感じました。うめきたでも関連イベントがあり、ネット広告の露出も多かったです(私が万博の記事をよく読んでいる影響もあるのかもしれません)。正直、「どれだけ予算を投じているのだろう」と思うほどの存在感でした。
うめきたのイベントにも足を運んだものの、到着が遅く、すでに行列に並べず断念。関心の高さを感じました。
開演前の空気
当日は少し雨が心配な空模様。17:30に会場へ入ると、すでにかなりの人で、私は後方に場所取りをしました。ステージが高めなので、後ろでも立てば視界は悪くありません。
約2か月前のイタリアのコンサートでは20時前まで薄明るかったのに、この日は18:30にはほぼ真っ暗。季節の移ろいを感じました。およそ1時間のDJタイム、その後18:30に本開演という流れでした。
プログラム
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アルダ(剣舞)の勇壮なリズムで、一気に会場がサウジ色に。
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能×ネイ/和太鼓×サムリは、両国の文化が自然に溶け合う感じ。
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サウジ館の人気夜公演『水の物語』は特別版で披露。館内では見られなかったので、この場で出会えてうれしかったです。力強く、どこか悲哀を帯びた歌声が心に残りました。
アーティストたちの熱と客席の一体感
続いて、サウジの女性歌手 Zena Emad が登場。宗教的に厳格な国というイメージから「女性は人前で歌わないのでは」と勝手に思い込んでいた自分を反省しつつ、伸びやかな歌声をじっくり味わいました。
続く Mishaal Tamer は人気も実力も十分という雰囲気で、前方席のサウジの方たちが大いに盛り上がっていました。
最後は LiSA。私は詳しくなくて、紅白歌合戦で見たことがあるかな、という程度(すみません)。「炎」を披露してくれて、歌唱力の高さを感じました。
会場の熱気の高まりに合わせて、配布された緑のリストバンドが波のように揺れ、客席全体の一体感がぐっと増していきました。
なお、LiSAの出演は前日に急きょ発表されたのですが、SNSでは「サウジの王子が『鬼滅の刃』のファンで、そのリクエストによる出演だった」との投稿も見かけました。こちらの真偽は分かりませんが、王子が希望すればキャスティングできちゃうのだとしたら、それもすごいです。
確かに会場には貴賓席が設けられ、VIPらしき方々の姿もありました。紹介はありませんでしたが、王子も来場されていたのかもしれませんね。ネットで検索してみると、サウジの王族は数千人規模ともいわれ、王子の称号を持つ人もすごく多いようで、そちらにもびっくりでした。
サウジアラビアは、次回の2030年万博の開催地。
これまでは手続きが複雑で入国しにくい国という印象を持っていましたが、今回のコンサートやナショナルデーの行事を通じて、ぐっと身近に感じました。
2030年のリヤド万博も、現地で体験してみたくなりますね。