西の果てで、思いがけないフライト見学

 

先日、大阪港の空クルラボ(Osaka Metro × SkyDrive)に空飛ぶクルマのデモ飛行を見に行ったものの、天候不良で実施されず。ところが今回、万博会場の「西の果て」にいたタイミングでANA × Joby Aviationのデモ飛行に偶然遭遇しました。とてもラッキー。

 

正式な公開飛行は10月開始ですが、この日はテスト飛行のような形で飛んだようです。10月の入場予約なんて取れる気がしない、と半ばあきらめていたので、思いがけず“見たかった景色”に出会えました。

 

 

 

  機体の“顔”がぜんぜん違う

 

「空飛ぶクルマ」とひとくくりに言っても、機体の雰囲気はまったく違いますよね。

大阪港で見たSkyDriveの機体は、私の目にはヘリコプター寄り。

 

 

 

一方、今回見たANA×Jobyの機体は、主翼とプロペラ配置の影響か、セスナ機(あるいはオスプレイ)に近い印象でした。空飛ぶクルマステーションで見たJALの機体も同じような感じです。

 

 

 

別途記事にしたいと思いますが、e METRO MOBILITY TOWNで見た機体は、かなりドローン寄りの雰囲気を感じました。

 

 

 

  見られてよかった!

 

大阪港ではタイミングが合わず見られなかった悔しさが残っていましたが、今回は会場で偶然、離着陸まで見届けられてスッキリ。空を切り裂く迫力というより、スッと浮かんで、静かに降りる——確かに未来感がありますね。

 

空クルラボで“音が静か”と聞いてはいたものの実際にどれくらいか分からずにいましたが、今回のデモで本当に静かだと実感。ヘリのように会話がかき消される騒音もなく、地上に強い風が吹き付ける感じもありませんでした。「これなら日常の風景に溶け込めるのかな?」と期待がふくらみました。

 

当初の計画どおり一般向けの試乗が実現していたら、家から夢洲まで乗せて行ってもらいたかった——そんな気持ちになりました。

 

 

  本来の目的:“リニアエレベーター”

 

さて、この日「西の果て」にいた理由は、フューチャーライフビレッジのリニアモータ・エレベーターの展示が見たかったから。いま主流の“ワイヤーで箱を吊る”方式と違って、上下だけでなく横移動や曲線経路も視野に入るという説明にワクワクしました。

 

 

説明をしてくださった方のお話では、上方向の移動は重力に逆らうため電力消費が大きいのが課題のひとつとのこと。一方で、ロープレス化によってシャフトの使い方が変われば、設計の自由度や安全性などの面でメリットがあるということです。

 

 

 

  デモフライトのスケジュール


さて、10月の空飛ぶクルマのデモフライトの予定はこちらで確認できます。
入場予約が取れている方は西エリアに行ってみてはいかがでしょう?

 

 

 

デジタルウォレットではプログラムへの参加キャンペーンをやっています。

 

 

 

 

この日はどの予約も取れていなかったのですが、偶然の出会いに救われた1日に。空飛ぶクルマが実際に跳ぶ様子を見られて、本当にうれしかったです。さらに、フューチャーライフビレッジの技術展示はやっぱり面白い。目の前の実機やデモが、近い未来の移動や建物設計をどう変えるのか楽しみです。