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視聴者の意見は「うっとうしい」

民放側が本音の議論 バラエティー番組 BPO意見書巡り

自分はこのシンポジウムに参加していたわけではないので、この報道からしか感じ取る事が出来ないが、これを読む限り、テレビ制作の現場は何を勘違いしているのだろうと思ってしまう。視聴者から否定的な意見ももらい、このようなシンポジウムまで行なわれるのは、彼らが関わっているのが放送というものだからだ。そんなに「うっとうしい」と思うのであれば、自分のお金で制作し、ネットでもDVDにして発表すればいいだろう。自分はそれほどテレビを見ないので、バラエティー番組の質が低下しようがどうでもいいが、このような意識に人たちがテレビ局内で力を持っているのであれば、テレビ局の未来は厳しいと思える。



役に立つのかな?

こんなデータがあった。

就職活動に有利だと思うアルバイトはナニ?

これは何かの役に立つのだろうか? そもそも就職活動にアルバイトが役に立つのだろうか?自分としては、そこからして疑問なのだけど。もちろんマイナスという事はないだろうけど、こういうデータが出ると、勘違いをしてしまう学生も出て来そう。就職活動を有利にするためにアルバイトするくらいだったら、一般教養を身につけた方がいいだろうし、もっと他に経験した方がいい事があるだろうに。




ライアーゲーム ザ・ファイナルステージ

久々にテレビドラマでハマっていた 『ライアーゲーム』の映画版『ライアーゲーム ザ・ファイナルステージ』観てきました。「またテレビドラマの映画版かよ」と思う人も多いでしょうが、なかなか楽しめました。自分の中では、この数年テレビドラマから映画化された作品の中で一番良かった。

こういった作品はどんなに役者や演出が頑張っても脚本がダメだとどうにもならない。何度も何度も起こるどんでん返しを辻褄の合うように仕込んでいくのは難しい。 そう言う意味で、脚本はよく出来てました。リーマンショックを引き金に起きた今の不況。そんな時代に、こういう内容の映画はマッチしている。テーマも絞り込んで広げすぎなかったのがいい結果に繋がってます。正直者と嘘をつく人、どちらかが正しいという事でなく、お互いを理解し共存していかなくてはいけない、という落としどころも好感がもてました。

欲を言えば、やはり監督に長編映画の経験がなかったせいか、途中、単調な構成になってしまった事。キャスティングで「X」が誰だかわかってしまう事。しかしながら久々におススメ出来る邦画。 ドラマを観てなくても楽しめる作品です。





それでも高い

敏腕プロデューサーも逃げ出し始めたTBS春の乱

4月からも、まだまだ厳しい状況が続くテレビ局。いままで、このような状況に追い込まれた事がないので、経営陣がどうやって対処していいのかわからないのでは?と思ってしまう。もちろん社員たちも同じような事だろう。TBSだけでなく、他の局からも「まだまだ厳しい」という話は聞く。

子会社に出向している社員は30歳で1000万円、制作現場にいれば1500万円が保証されていたけど、(抜粋)

制作費は大幅にカットしているが、人件費に手をつけた話はまだ聞いていない。きっとこれからはじまるのだろう。しかし、子会社に転籍させられ給与カットされても30歳で年収1000万とは。今まで、どれだけボロい商売をしていた事か。あまりに過保護な中で放送局は経営されきたので、これからが正念場。まともな企業になるいい機会だろう。



子どもじゃないんだから・・・

通学マナーや法令順守…大学生に「常識」指導

全く・・・子どもじゃないんだから。

「マナーやモラル教育に力を入れる背景には、深刻な就職事情もある。常識のない学生は就職でつまずく可能性があるからだ」

大学側の事情としては、そうなんだろうけど、20歳になれば立派な大人。常識が無くて就職でつまずくのは、自業自得。(親の責任もあるだろうけど)大学もこんな事をやっているから、企業サイドから、信頼を失っていく。早く気づいた方がいい。大学は高等教育の機関。その役割が果たせてないから、大学の存在意味が薄れてきてしまっているのだ。





パレード

この所、映画館に行きたくなるような作品が無く、ちょっとご無沙汰だったのですが、行定勳監督作品『パレード』観てきました。この所、観に行った邦画にはことごとく裏切られていたけど、この作品は楽しめました。小出恵介や藤原竜也の演技は、自分が観た作品の中でも一番良かったように思います。実は、この作品を観に行くのに、一番心配していた部分だったのだけど。役者陣はみんな良かった。おそらく行定監督の演技指導がいいんでしょう。

さて作品は、
表面的な人間関係で満足しながら、都内のマンションで共同生活を送る若者たちの日々を描く青春群像ドラマ。現代の若者の内面を鋭く切り取る。
というもの。

少し前に、
若い世代のコミュニケーション—その変化の背景そして処方箋—
という宮台真司の講演をテキスト化したものを読んだけど、まさにタイムリーな内容で、この文章を読んでから映画を観ると、いろんな意味で深く感じる事が出来ると思います。

総じて自分好みの作品だったのだけど、何か物足りないものを感じたのは、おそらく脚本の甘さかな。
始まって30分ほどで、連続暴行犯の犯人や隣人の職業など分かってしまいます。この辺は行定監督作品の共通して弱い所。その辺りが解消出来れば、数段面白い作品に仕上がるのでは。まぁ、そこが難しい所ではあるんだけど。

不況を隠れ蓑にしている4大マスコミ!?

最近、放送関係者から時々「広告が戻ってきた」というような話を聞く。自分としてはにわかには信じがたい話。そう思いたい願望から、そう言っていないと不安でたまらないのでは?と勘ぐりたくなってしまう。さて、それではこの不況から抜け出せたら、4大マスコミに広告が戻って、以前のように売り上げられるのか。そうはならないと思っている人が多いだろう。単純に2001年と2009年の広告費を比べてみる。

             2001年 2009年 増減
 総広告費        60,580 59,222 ▼1,358/▼2.2%
 マスコミ四媒体広告費  38,886 28,282 ▼10,604/▼27.3%
1)新聞         12,027  6,739 ▼5,288/▼44.0%
2)雑誌          4,180  3,034 ▼1,146/▼27.4%
3)ラジオ         1,998  1,370 ▼628/▼31.4%
4)テレビ        20,681 17,139 ▼3,542/▼17.1%
<単位は億円>

このように2001年と比べても、4大マスコミの広告費は大幅に減少している。減少した約1兆円は、インターネットを中心とした他の媒体に流れている。

ネットに番組を同時配信=民放ラジオ13社、3月から

ラジオなどは、このような展開で状況の打開をはかるが、果たして上手くいくのか。4大マスコミに関わる人たちは、今までの古い体質と考え方をどこまで自浄出来るかが課題だろう。新しいあり方を模索しないと、このまま凋落していくのは間違いない。

ラクをしないと成果は出ない

いや、まったくその通り。これから社会人になる人も、社会人になってまだ2~3年の人も、内容は十分理解出来ないかもしれないけど、読んでおいた方がいい。理解出来ないのは、自分自身がまだまだ未熟な証拠。知識を増やし経験を積めば、本書に書いてある事が納得出来るはず。もちろん仕事で悩んでいる人にもオススメです。

ラクをしないと成果は出ない (だいわ文庫)/日垣 隆

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起死回生になるか?悪あがきになるか?

ラジオ:ネットで番組配信 在京、在阪13局本格参入

このタイトルを見たとき「おっ!」と思ったが、どうやら地域限定らしい。

インターネットでのラジオ同時放送はこれまでも検討されてきたが、放送免許で規定された首都圏の1都3県(東京、神奈川、千葉、埼玉)と関西の2府2県(大阪、京都、兵庫、奈良)でしかパソコンで聴けないシステムが開発され、著作権団体とも調整できたことから実現した。

すでに在京、在阪の放送局は番組ごとにポッドキャストで配信している場合が多い。今回はCMがついたままオリジナルの番組で同時に放送されるという事だが、これが構造不況のラジオ局にどのような影響をあたえるのか。自分としては正直言って、あまり大勢に影響がないのではと思っている(特にFM局は)。やはり番組編成や番組づくり、人材と、新風を吹き込んで、新しい時代に向かって欲しい。



おとうと

山田洋次監督最新作の『おとうと』は、市川崑監督の「おとうと」(60年)に捧げられている作品。この所、あまり出来の良く無い邦画ばかり観ていたせいか、この作品を観ていてどこか安心感を感じた。作りは王道中の王道と言っていいのではないか。特に突飛な事を起こらず、淡々と物語が進んでいく。どうも前半は笑福亭鶴瓶の演技が滑っているような感じがするが、これは好みの問題もあるだろう。自分はどちらかと言えば好きではない。『ディアドクター』はニセ医者という事で自分の中では許容範囲だったのだが、今回は違った。これは『母べえ』の時も感じた事だ。じゃあ他に誰が適役かと考えると、なかなか出て来ない。俳優陣の層の薄さを感じてしまう。さて話は戻って、蒼井優と加瀬亮を中心に?話が進んでいくあたりで、物語が落ち着き出し、後半はさすが熟練と思わせるたたみ込み方をしていく。肉親や兄弟の死に目に立ち会った人は、最後の場面は、鶴瓶と吉永小百合の演技を見ているというより、自分の思い出を振り返ってしまうのではないか。ある意味ではズルい気もするが、それほど丹念に描いている。今回の山田洋次監督が描く若者像は、それほどリアルさを感じない。出演者たちも「言葉遣いが違う」と言っているように、20~30代の人が見たら違和感がある。しかし50代以上の人が見た時には違和感はほとんど無いと言っていい。おそらくこの辺りも計算づくで演出しているのだろう。とにかく安心して観られる作品です。