パレード | DAIのブログ

パレード

この所、映画館に行きたくなるような作品が無く、ちょっとご無沙汰だったのですが、行定勳監督作品『パレード』観てきました。この所、観に行った邦画にはことごとく裏切られていたけど、この作品は楽しめました。小出恵介や藤原竜也の演技は、自分が観た作品の中でも一番良かったように思います。実は、この作品を観に行くのに、一番心配していた部分だったのだけど。役者陣はみんな良かった。おそらく行定監督の演技指導がいいんでしょう。

さて作品は、
表面的な人間関係で満足しながら、都内のマンションで共同生活を送る若者たちの日々を描く青春群像ドラマ。現代の若者の内面を鋭く切り取る。
というもの。

少し前に、
若い世代のコミュニケーション—その変化の背景そして処方箋—
という宮台真司の講演をテキスト化したものを読んだけど、まさにタイムリーな内容で、この文章を読んでから映画を観ると、いろんな意味で深く感じる事が出来ると思います。

総じて自分好みの作品だったのだけど、何か物足りないものを感じたのは、おそらく脚本の甘さかな。
始まって30分ほどで、連続暴行犯の犯人や隣人の職業など分かってしまいます。この辺は行定監督作品の共通して弱い所。その辺りが解消出来れば、数段面白い作品に仕上がるのでは。まぁ、そこが難しい所ではあるんだけど。