病院を出るまでに
夫を自宅方面へ搬送する業者を手配するよう
病院から告げられました。
スマホの充電は残り少なく
モバイルバッテリーも使い果たして
充電器は駅に置いてきた車の中。
そもそもここはどこ?
夫の搬送って霊柩車?
どこに頼むの?
何をどうすれば良いのか
さっぱりわからない。
何とか義妹に連絡して決まり
ホテルへ戻ることが許されました。
呼んでくれたタクシーに乗る直前
警察が来て事情聴取が行われました。
名刺は頂いたけど私服だし
事情聴取はスマホ1つで
今時はこんなものなのかな…
事情聴取が終わって
2人分の重い登山道具を持って
タクシーに乗り2時間近くかけて
駐車場へ戻りました。
ホテルまではそう遠くないけど
知らない土地を暗い夜に1人ぼっちで運転。
『私頑張ってるよ、見守ってて』
その日の夜中、子供達が到着しました。
それからの日々は
やらなければならないことが山積みで
わからないことだらけ。
お役所に行くのも
各種手続きをするのも
電話で調べるのも
子供達と常に3人で行いました。
今はペーパーレスでネット社会。
現役バリバリで働いていた夫
まだ元気だけど
義両親の遺影の撮影をしていた夫。
しかし夫の遺影はありませんでした。
山での写真は多かったけど
ボケてたりサングラスをしていたり。
そういえば
仕事でとある雑誌の取材を受けて
プロのカメラマンが撮影してくれたのが
1番夫らしく良いなぁと思い
ダメ元で出版社に電話してみました。
丁度お盆の時期で担当者不在でしたが
異例の早さで対応してくれました。
会社訪問をして同僚から聞いたのですが
働きやすい上司がいる部署ということで
夫は職場で表彰されたばかりでした。
穏やかな夫には私も怒られたことが
一度もありませんでした。
そして今年は結婚30年で
ヒルトンハワイの宿泊券を頂いたので
秋に旅行予定でした。
無料の宿泊券だったけどキャンセル料はかかりました
飛行機は保険に入ってたので8割程返金されました
また、夫不在でも家のリフォームや
蓄電池工事モニターの話が進んでいたため
同時に行っていました。
それにも本当に色々とありましたが
夫が見守ってくれていたようで
結果、良い方向に進みました。
今年は20年ぶり位に
夫と共通の友達との再会もあり
その友が
『みーちゅが寂しくならないよう
◯◯(夫)が再会させてくれたんだね
良かったらみんなで登山しよう』
と言ってくれました。
他にも久しぶりに数人と連絡が取れ
夫が導いている気がしてなりません。
ジム活も再開しました。
ジャスダンスの先生はとても素敵ですが
プライベートが謎めいているんです。
月影千草みたいな雰囲気で緊張するんだけど
2人きりになった時
つい夫のことを話してしまいました。
すると先生は
誰にも話してないんだけどと言って
数年前にご主人を
トレラン中の滑落で亡くしたと話されました。
え?一度もレッスン休んでないよな…
で、先生は「らしいな、と」
彼らしい死に方だと。
らしい、な。か…
それを聞いたら
私もなんだか気持ちが少し
軽くなった気がしました。
長患いをすることもなく
通勤途中や1人のスイミング中でもなく
断崖絶壁で手の届かない谷に落ちることなく
絶景の中、私に見守られて苦しむことなく
穏やかに青空高く旅立っていったから。
夫が居なくなったことは突然すぎて
現実が受け止められず
悲しく辛いことではあるけど
その後
偶然とは思えない様々な事が起こり
いつも見守られているような気がしています。
1人暮らしとなった今
おでんを作れば1週間続くし
買ったものがなかなか減りません。
車のスタッドレスタイヤの履き替えや
洗車なんてやった事なかったし
部屋の電球さえも替えたことがなかった。
いつも定期的に庭木の剪定をしてくれてる夫。
今回私、庭の3mのシンボルツリー
思い切って根元から伐採しちゃいました。
ノコギリ使うのも初めて。
倒れる方向をよく考えて
解体してゴミに出すまで全部1人で。
そして
こんなものを作りました。
クリスマスリース
ふっと頭に浮かんだので
不織布で作ってみました。
全て100均の素材を使っています。
忙しい合間でも
作っていると無心になれますね。
いくつか作ってお嫁に行きました。
これからも私頑張るから
ずっと見守っててね。




























































































































