【「生地要因」で!】パンの焼き色が、きれいに付かなくなることもある。 | ハードパンマニアな元パン職人の講師が教える・パン屋レベルの本格バゲットが、おうちで焼けるようになるパン教室【東京都杉並区高円寺】

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フランスパンに力を入れる大手ベーカリーの、ハードパン大好きな元パン職人・宮脇弥生です。

家庭用電気オーブンを使って、プロレベルのバゲットなどハードパンが焼けるようになる教室、通信動画講座を主宰。

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「 生 地 要 因 」で!!



パンの焼き色 が、


きれいに付かなくなってしまうこともある。


 



焼きムラ対策でも、オーブンを開けちゃいけないタイミング 



    ▲     ▲    ▲ 


過去記事のこちらでも、


オーブン要因での焼きムラについて触れてますが



今回のブログは「パンの焼き色」の話題です^^



(数年前の記事のリアップになりますが、大事なことなので加筆して再掲します❤️)




「生地要因」で

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パンの焼き色が、


まだらになったり、きれいにつかなくなってしまう…




主なのは、以下の三点ですかね~^^





 パンが色ツヤ良く焼けない原因



①ホイロオーバー(過発酵)


②生地を傷めている


③配合と焼成温度が合ってない




①ホイロオーバー(過発酵)


イーストって、糖を消費して発酵していきます。



通常、発酵が適正状態での焼成は


ある程度の残糖があり、甘味を感じられるパンになっています♪




しかし!!


発酵が過度に進んでしまうと、


イーストが糖を消費し過ぎてしまいます。



つまり、焼き色の付く反応である、


「カラメル化反応」


「メイラード反応」


に必要な糖の量が減っちゃうということ。




その結果、


パンの焼き色がつきにくくなるということですね。




ちなみに、


「過発酵」は、色づきが悪いだけではなく


香味的にも、甘さがなく香りはアルコール臭が強めで、パサついた食感になります。




つまり、過発酵は


美味しくなくなっちゃうということです~(>_<)




②生地を傷めている



 ・成形がうまくいかなくて、何度も生地を触っていたり


・強く押し過ぎて生地を破っていたり


・手や台にくっつけたまま、引っ張ってしまったり


・塗り卵時に、刷毛で生地を押し潰してしまったり…



…などなどしてしまうと


生地が切れてしまったり潰れたり、傷めてしまいます。




※下は、塗り卵後にティッシュをくっつけてしまい傷めたバターロール(笑)



生地が傷んでいる箇所は、


焼き色がちゃんと付かないので


そこだけ白っぽくなったり、まだらになったりします。



(こうなる!!)


 


③配合と焼成温度が合ってない


パンに焼き色がつくのは、上述の通り



糖のカラメル化反応


糖とアミノ酸のメイラード反応



によるものです。




この反応には、


ある程度の温度が必要になります。

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だから、


白焼きパンは、

低温焼成過ぎて色付かないの。





そもそも白焼きにしたくて焼き色付いてないのは、


設計通りなのでOKですよね♪




(むかーし昔作った、大福あんぱん)



白焼き設定でないのに、


あまりにも低い温度で焼いてしまうと、


きれいな焼き色が付く前に、生地に熱が入り焼き上がってしまいます。



(それなのに、色が付くまでオーブンに入れてると水分飛びすぎて固くなる)




また、


リッチな生地は、


生地中の糖とアミノ酸量が多いので、焼き色が付きやすいです。


(リッチな生地=砂糖、牛乳、卵などが多く入るもの)




(リッチな生地のブリオッシュ)


砂糖や牛乳などの焼き色要因(糖類、アミノ酸類)が少なければ、


焼成温度は少し上げないといけないです。




ここの設計が悪いと、


生地の色付き要因が少ないのに、低温でたらたら焼いてしまって



焼き色がちゃんとつかない



ってことになりますね。



(その他、色付きは生地材料の他に熟成要因も関連しています)





まぁ、そもそも白焼きにしたくて焼き色が付いてないのは、


設計通りなのでOKよね。


(生焼けはダメですが)




要は、



焼成条件は、


作りたいパンの香味・食感から設計する



ということ❤️




焼き色付けたいのに、低温たらたら焼成はダメってことです。





…ということで!!



パンの焼き色がきれいに付かない!



…という時は、



生地条件、もしくは焼成条件


または、その両方がうまく整っていない可能性があります。




生地状態や扱い方、


生地の配合と焼成が適切かどうかを、確認してみてくださいね^^




※焼成条件は、「焼減率」からの設計をオススメしています! 







※パンの焼きムラについて、こんな記事も書いてます❤️


パンの焼きムラの原因と解決策




焼きムラ対策でも、オーブンを開けちゃいけないタイミング 





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