金曜日が休みだったのです。日曜日から前出で働いたおかげで、金、土、日と三連休。日曜日がなかったので2週間通して働いた気分。グッタリ寝て終わりそうな休みですけど、寝て終わりではもったいないので、動きたい。

また本屋かレコード屋へでも行こうか、と考えてたとこへ、オアシスのライブ・アット・ネブワースの劇場公開が今月31日までと宣伝が流れて来て知り、ヒマにまかせて一人、金曜日の昼間にららぽーと磐田へ行って来ました。
オアシスのまさかまさかの再結成ライブが決まって、こういうイベントもやってくれてるわけで、単純に嬉しい。久しぶりにオアシス聴きたくもなったし、何よりおっきい音でライブ・アット・ネブワース観たら楽しかろうな、と思ったのです。
ライブ・アット・ネブワースは既にDVDで市販されてるので、わざわざ映画館でお金払って観にくる人いるかな?、と思わなくもなかった。いざ入場したら、観客は僕を含めて5人ほどでした。列に一人しか座っていないので、隣の空いてる席に荷物も置けた。ソーシャルディスタンスはバッチリ。

ライブ・アット・ネブワース、ちなみに僕は、数曲はYouTubeとかで観たことあったけど、ノーカットで通して観るのは今回初めてです。

いざ暗転して、大スクリーンの大音量で一曲目の「コロンビア」が始まれば、ついつい足でリズムをとってしまいます。今の画質と比べたら映像が多少粗くとも、臨場感スゴイぜ。スクリーンから無敵感がダダ漏れてる。客席も《俺たちの愛するバンドが凄いことになってる!》って高揚感と幸福感に満ちてて、観ているこちらも高揚してきます。

大音量で久しぶりにオアシスを聴いて、改めて思う。どれもこれも良い曲ばかりだな。そしてリアムはやはり良い声だな。声が出てるな。

リアムは今と比べると当然若く、シュッとしていてハンサムです。丸い色メガネがジョンみたいで似合ってる。衣装は普通の白シャツに黒ズボン、と思ったら、よく見るとシャツの腰に紐がついててまるでバスローブのよう。時々その紐をほどいて腰でクルクル回してた。

ノエルは当時から老け顔ですが、ソロコーナーで二曲歌ってる時はちょっと男前に見える。「ドント・ルック・バック・イン・アンガー」の歌声は今聴くと力強くて、結構リアムっぽい声だと思ったな。衣装は普通のハイネックのセーター着てて、ノエルだけ雰囲気が60年代のフーみたい。

映画のネットレビューでも書いてありましたが、観客の様子が美しい、と。当時はスマホの普及前で、今みたいにライブ中にスマホで片手を上げて撮影してるヤツは一人もいない。会場を埋めた12万人の観衆はみんなステージの演奏に集中してライブを楽しんでいて、両手を掲げ揺れている様子が美しい、と。これは同感。片手で撮影してたら誰もこんなにもデカイ声で一緒に歌わないでしょう。自分の声を録音しちまいますからね。

マンチェスターの生意気な若者たちの作ったバンドが、やたら良い曲をフテブテシイ態度で歌って、世界を制してしまった、この痛快感は、きっと再結成後のライブでも再現できない。若さゆえのこの時だけのものです。

爆音の中なのに、連勤で疲れてたせいか、途中で少しウトウト寝ました。「サム・マイト・セイ」が始まったのは覚えてるけどサビの記憶がない。「ロール・イズ・イット」はまるまる寝てて、目覚めたら「スライド・アウェイ」始まってた。起きたらすごく頭がスッキリしてた。ロックンロールの滋養を睡眠学習したかのように。


 

オアシスのアルバムを今回、超久しぶりに聴いてみました。
オアシスとレニー・クラヴィッツは90年代の僕にとってとても大きなポップアイコンでした。どちらも《新人なのに、こんな60年代70年代の懐かしい匂いプンプンな音楽でデビューした》って衝撃。ビートルズのリアムタイムには間に合わなかったけど、同時代にこんなヤツらがいる!と嬉しかったな。

オアシスの1stが出た時にちゃんと買ってて、一番聴いたし、今でも1stが圧倒的に好き。ベタですが、「リヴ・フォーエバー」が最高だから。「スーパーソニック」「スライド・アウェイ」「ロックンロール・スター」「シガレッツ&アルコール」「コロンビア」どれも良かった。

次の2ndアルバム『モーニング・グローリー』は爆発的に大ヒットしたので、オアシスといえばこれ!ってファンも多いのでしょうか。僕は最初聴いた時はイマイチでした。これは1stが好き過ぎたせいもある。

「リヴ・フォーエバー」級の良い曲って「モーニング・グローリー」と「シャンペン・スーパー・ノヴァ」しかないじゃん、とか思ってた。けど、今聴くとやはりというか当然というか、2ndも良い曲が多くて(1stに負けてないほど粒ぞろいで)好きです。「ワンダーウォール」や「ドント・ルック・バック・イン・アンガー」はファンが騒ぐほどの良さが今でもよくわかりません。普通に良い曲とは思うけど、「リヴ・フォーエバー」の方が1000倍上だと思う。比べるものではないけど。

 

世間的にはおそらくオアシスは1st、2ndの二枚が傑作で、あとのアルバムはそこそこ、といった印象でしょうか。僕は次の3rdアルバム『ビィ・ヒア・ナウ』もわりと聴きました。ノエルは不本意な出来だとクソミソにこのアルバムを貶してるけど、これも1stほどではないにしても『モーニング・グローリー』と同じくらいは聴いたと思う。いま聴き返してみて、曲がどれも長いかなと思った。どの曲もぜんぶ5分以内に短くできそうなのに、大作を作るぞーって変に力が入ったかも。

四枚目以降のアルバムは、正直どれも、これまで二回か三回、四回くらいしか聴いてません。一度CDを売っぱらって、最近また聴きたくなって中古屋で一枚100円〜300円で買い直したのです。ヤンチャ坊主がベテランになると、若さの勢いというオアシスの魅力はどうしても変化してくるもので。

今回の聴き直しで、後期のアルバムもあらためて楽しんでます。『ヒーザン・ケミストリー』とか、聴き返してこれはこれでじんわり心地好い。『ドント・ビリーブ・ザ・トゥルース』とか曲がぜんぶ短くて良い。買い直してみるものです。


オアシス解散後は、リアムのビーディーアイは結構聴いてました。曲は小粒だけど、1stはオアシス初期っぽいヤンチャな勢いを感じられるし、2ndは丁寧に面白い音楽に向かって工夫してる感じがすごく好き。リアムの声は元気で、ビーディーアイは今でもたまに聴きたくなります。ノエルのソロは一枚目だけ買った。ビーディーアイよりも曲は確かに粒ぞろいで気合入ってる。大変良いけど、結局僕はリアムの声で歌うノエルの曲のファンだったのだな、と思い知って、一回しか聴かなかったです。ノエルはその後のアルバムは一枚も聴いてません。リアムのソロアルバムは、タワレコ試聴機で聴いただけですが、リアムのソロはいつかちゃんと買って聴いてみたい。


再結成のオアシス、もちろん楽しみなのですが、大丈夫かな、というドキドキも正直、ある。やっぱあいつクソ、って空中分解もしそう。あまり期待しすぎるのも怖い。兄弟せっかく仲直りしたんだから格好悪い再結成は見たくないな、とも思う。リアムの声が心配です。調子を少しでも戻して、リアム声すげー出てんじゃん、て思わせて欲しい。



 

土曜日は朝食のあと、午前中ずっと泥のように眠って(やはり疲れてる)、午後は選挙の期日前投票に行って、家族といろいろ買い物をして、用事を済ませ、その後に夕飯まで空いた時間をぬって、音楽食堂Mへ。チグリスさん企画のMMMライブを途中からほんのちょっと観せてもらいました。


チグリスさん、しょーぞー君、飛知和恵次リリーさんとご挨拶出来て良かった。ICHIMIを含め前半の聴けなかった人は申し訳ありません残念。でも、イベントの匂いを少しだけ嗅げて嬉しかったです。皆さんお元気そうで嬉しい。また是非ご一緒させて欲しいです。


そう、飛知和恵次さんは11月9日のフリーダムに来てくださるのですよ。
第193回フリーダムフォーク集会 
【日時】2024年11月09日(土) 19時半開演 
【場所】ライブカフェ mamselle
 袋井市堀越1802-1
 TEL 0538-42-6440
 http://mamselle.sakura.ne.jp/ 
 【料金】music charge 500円 
 【出演】
一次会(本編)演奏時間一組20分(転換時間抜き) 
・せ〜ちゃん&せ〜ちゃん
・くろっくむっしゅ
・砂風金
・飛知和恵次

 二次会(飛び入りコーナー)演奏時間一組10分 


11月のフリーダムフォーク集会は第二土曜日、11月9日開催予定です。第三土曜日ではないので、お間違えのないよう。2024年ラストのフリーダムです。皆さんどしどし遊びに来てくださいね。


マシス

僕が人前で初めて演奏したのは、確か1986年。高校二年の時、あまり喋ったことのなかった同級生からバンドへ誘われて、ベースを弾きました(お前、フォークギター弾けるんならベース出来るら?と勧誘された)。他のメンバーもこの同級生が集めてきて、全く初対面でした。


(ギターが発起人の同級生、ボーカルがやはり同学年の女の子。ドラムとキーボードが二つ年上の専門学校のお姉さんたち。ベースが僕でした)


ベースは持ってなかったけど、売ってやるよ、っていう別の同級生から四千円でベースを買って、バンドスコアをコピーして練習しましたっけ(このベースは今でも持ってる)。


一番最初にスタジオで合わせたのがレベッカの「メイビートゥモロー」。


あと当時デビューしたばかりのPEARLの1stアルバムから二曲。

PEARLは田村直美(SHO-TA)の居たバンドです。

・Maybe Tomorrow/REBECCA

・Hey Kids Move /PEARL
・ONE STEP /PEARL

バンド発起人の同級生が《これ演りたい》と全ての曲を選曲しました。僕は言われた曲を練習しただけですけど、誰かと音を合わせて演奏するってのが新鮮で、楽しかったです。


練習して、ライブやろう!ってなって、袋井市の南公民館のホールを借りて、何組かのお兄さんバンドと一緒に演奏しました。自分たちのバンド名はPEARLの曲から【ONE STEP】。これも発起人のヤツが名付けた。



余談ですが、このバンド発起人、イベント一週間前に不祥事をやらかして学校から謹慎をもらい、本番はギター抜きで演奏したという苦い思い出がある。バカヤロウなヤツでした。


 

 


 

なんだかんだ、この時の縁をきっかけに、この後も三つほどバンドを経験させてもらいましたが、どれも人の音楽の趣味に合わせてばかりだったので、楽しいけど多少の不満がつのって、かといって自分でバンドリーダーはやれると思わなくて、バンドから距離をおくようになりました。



そして数年後、ギターの弾き語りで初めて人前で歌ったのは、忘れもしない1993年12月19日(日)、場所は磐田FMステージでした。ひどい風邪を引いた後でしたが、本番なんとか声が出てホッとしたことを覚えてます。23歳の冬、もうすぐ24歳になるって時のことでした。


・LONGER/ダン・フォーゲルバーグ

・IF YOU ARE PASSING BY THAT WAY /ゴダイゴ

・ALONE AGAIN /ギルバート・オサリバン

・君の瞳に恋してる/ボーイズ・タウン・ギャング


とにかく「ロンガー」が好きで歌いたくて歌いたくて。「アローン・アゲイン」もそう。当時はカラオケボックス全盛期。これを歌いたくて仕方ないのにカラオケに入ってない!ってのが選曲の理由(!?)。じゃあ自分でギターで歌っちゃおう、と。


今でも弾き語りでカバー曲を選ぶ時は、カラオケに入ってる曲はわざわざ自分でやらなくても、ってちょっと考えます。が、近年はもう、こんな曲まであるの?ってレア曲まカラオケにあるらしいので、カラオケ定番曲も気にせずバンバン歌ってます。上記の初ライブのセットリスト曲もカラオケに既に入ってたりするかのも。

この歌だけで、ダン・フォーゲルバーグは心が清い人に違いないと思う。

ここから来月のフリーダムフォーク集会のお知らせです。

 第193回フリーダムフォーク集会 
【日時】2024年11月09日(土) 19時半開演 
【場所】ライブカフェ mamselle
 袋井市堀越1802-1
 TEL 0538-42-6440
 http://mamselle.sakura.ne.jp/ 
 【料金】music charge 500円 
 【出演】
一次会(本編)演奏時間一組20分(転換時間抜き) 
・せ〜ちゃん&せ〜ちゃん
・くろっくむっしゅ
・砂風金
・飛知和恵次

 二次会(飛び入りコーナー)演奏時間一組10分 


11月のフリーダムフォーク集会は第二土曜日、11月9日開催予定です。第三土曜日ではないので、お間違えのないよう。2024年ラストのフリーダムです。皆さんどしどし遊びに来てくださいね。

お馴染みの砂風金に加え、せーちゃん&せーちゃんとくろっくむっしゅが初の一次会参加。同じく初参加の飛知和恵次さんは今回マシスの強い希望で召喚。皆さん思いきり楽しんで歌ってくれたら嬉しい。楽しみです。飛び入り二次会の方もたくさんの参加をお待ちしています。こちらもたくさん来てくれたら嬉しい。


雨がしとしと日曜日。浜松でジャズの路上イベントが昨日今日とやってるらしい。昨日も今日も僕は仕事なので、せめて家でレコードで、たまにはジャズを聴く。←ジャズを聴く、と書くと自分がすごく格好良いことしてる大人のように錯覚する。
これ、僕がいま所有してるたった一枚のジャズのレコード。先月のクリエイト浜松の中古レコード市の最終日、終了時間ギリギリに900円で見つけて買いました。バド・パウエルはこの『バド・パウエルの芸術』が初めて買ったけど、曲が短くて、曲が速くて、聴いてて楽しい。ご機嫌で痛快です。

例えるなら、僕がアメリカンポップスとか、ブリティッシュロックとかを聴いて感じる楽しさに、『バド・パウエルの芸術』のA面の楽しさはちょっと近い気がする。ジャズって今でもよくわかんないけど、レコードだとえらく格好良く聴こえて、他のも聴いてみたいと思わえてくれます。


追記。日曜日なのに仕事してるってダルい。



マシス

地元のお祭りが終わり、あと反省会への出席が残ってますが、日常が戻りつつあります。身体の疲れは気だるく残ったまま、がんばって夜勤をしてます。
今年は自分の酒の弱さを再認識した三日間でした。初日の夜に山車について歩いてって、途中で道で寝てしまいまして、目が覚めたら山車はもういなかった。ヤバかったですね。寒かったし、風邪引かなくて良かった。
↑これ、山車が手木をぶつけてるの見ながら、座り込んで寝ちゃってた。危ない危ない。

山車の高欄に飾られている人形、今年は木曽義仲だそうです。
高欄係で山車の屋根に上がった時に撮影しました。


僕の地元のお祭り期間中、浜松の音楽のイベントやらまいかミュージックフェスティバルが開催されます。やらまいかには知り合いのアマチュアミュージシャンが大勢参加しているのですけど、毎年お祭りと日程が被っているため、これまで参加も応援もなかなか行けていません。再来年くらいにお祭りの役目が暇になったら、半日抜け出して、フラッと応援に行けたらいいな。
お祭り騒ぎ、というのか、フェス、と呼ばれる大きなコンサートとかで、あれだけ大勢の人が騒いで浮かれて理性を飛ばしてる光景を見てると、みんなどうしちゃった?って、ふと我に返る時があります。

フェスの映像とか観ていて、ミュージシャンがステージから《もっと騒げ!脳ミソ空にして騒げ!》などと客を煽ったりして、お客さんはそれ言われて喜んで騒ぐのとか見てると、ああそうか、みんなバカ騒ぎ出来る場所と、バカ騒ぎを正当化できる理由が欲しくて集まってんだな。誰かに《見栄も体裁も吹っ飛ばしてハメを外せよ》って言って欲しいんだな、と感じます。

お祭りや音楽フェスに、そういった開放感を求めて参加しに行く人って、一定数いるのでしょうね。おっきい会場で爆音で音楽を聴くカタルシスは、バカ騒ぎの開放感とはまた別物だと思うのですけど、なぜ楽しいか、の言語化は難しいですね。


お祭り、というと、僕は縁日の板店を見たり、餅投げを拾ったり、甘酒飲んだりするのが好きで、山車を引いたり練り(モッシュ)に飛び込むのはそれほどでもありません。お酒も強くないので、周囲のみんなが躁の状態になって騒いでいると、シラフな自分は落ち着かない。

一緒になって騒げよ!と言われますが、皆が楽しそうにしてるのを見てるくらいでちょうど良い。誘われた時は僕も酔って盛り上がったフリをして、少しだけ一緒にヨイショヨイショと騒ぎます。周りの空気を壊さない程度に、社交的にハメを外す。それだってちゃんと楽しいですよ。


来月のフリーダムフォーク集会は第二土曜日の開催です。2024年最後のフリーダムです。
 第193回フリーダムフォーク集会 
【日時】2024年11月09日(土) 19時半開演 
【場所】ライブカフェ mamselle
 袋井市堀越1802-1
 TEL 0538-42-6440
 http://mamselle.sakura.ne.jp/ 
 【料金】music charge 500円 
 【出演】
一次会(本編)演奏時間一組20分(転換時間抜き) 
・せ〜ちゃん&せ〜ちゃん
・くろっくむっしゅ
・砂風金
・飛知和恵次

 二次会(飛び入りコーナー)演奏時間一組10分 


せ〜ちゃん&せ〜ちゃんとくろっくむっしゅは一次会初登場。柔らかく優しい歌でステージを楽しんでください。そして飛知和恵次、ああ、Lillyさん、よくエントリーしてくださいました。フリーダムフォーク集会にとびきりの艶歌と夜の空気をぶち込んでほしい。砂風金は強く楽しく朗々と歌で迎え撃ってほしい。


二次会の飛び入りコーナーもたくさんの参加をお待ちしています。




最後にマシスの新しい歌動画を。わがんせユカさんに頂きました。2024年9月23日マムゼル午後のミニコンサートにて。「絵を描いて過ごす」。

「絵を描いて過ごす」

じだらくに じだらくに
好きなだけ 好き勝手に
朝寝して 二度寝して
通勤ラッシュはもう乗らない

日がな一日 絵を描いて過ごす
一日 歌を作って過ごす

今までの ごほうびと
リタイヤを 楽しんで
これからは いくらでも
旅行にも二人して

旅のつれづれに 観たい場所を回る
その土地の 美味いものも食べる

帰って来たらまた ダラダラと
着のみ着のまま ゆるゆると

たまに散歩して 買い物して
映画を観て お茶を飲んで うちに帰る
そしてまた 絵を描いて過ごす
好きなだけ 絵を描いて過ごす



マシス

明日から地元のお祭りです。昨年は僕はお偉いさん立場でしたので、祭りの三日間は出ずっぱりでした。今年はそこまでは忙しくなさそう。それでも祭りはお酒が出るので、飲めばそれだけで疲れます。なるべく飲まずに乗り切りたい。飲まされないよう祈る。

お祭り準備で、先の日曜日は朝から隣保の皆さんと提灯を付けて回りました。
朝8時に集合、と連絡したのに、みんな7時半過ぎには集まってくる(田舎あるある)。早く済ませた方がいいじゃん、ですって。時間通りに来た人が遅れて来たみたいに見えるので、来年はいっそ7時半集合にすればいい。
夜に点灯確認。切れてる電球なしOK。これも隣保班長のお務めです。


午前中に提灯付けをがんばって、夜までポッカリ時間が空いてしまった。せっかくの日曜日、ちょっと本屋へでも行ってくるね、と一人出かけたのですが、そこで、そういえば東山ガレージの今日のイベントって二時からだっけ?と思い出しました。

先週の三夜連続のライブ観戦で、これでしばらくライブ見納めだ引きこもります、と言ったばかりで、もうホイホイ行ったんか、と呆れられそうですが、帰り道のついでだし、ここなら換気もなにも心配ないし、と思い、
何よりも、まだ僕が観たことのない人のステージは興味あるし、ちょっと寄って帰ろう、と寄らせてもらいました。先週に続き、東山ガレージへ。
開始時間直前でしたが、すでにお客さんで賑わってました。この場所は夜イベントも雰囲気がとても良いけど、日中に青空の下で椅子を拡げるとキャンプやバーベキューに来たみたい。ガレージの珈琲を頂きながら、ライブ観戦スタートです。

定刻を少し過ぎて、一番手はガレージ管理人&主催者【ハルノオト】さんより。

田舎、夏、少年時代の郷愁を歌った変則チューニングの楽曲たちは、まるでここで歌われるために作られたかのように風景に馴染んでた。軽トラックの歌のブレイクでカラスが鳴いたのは絶妙なタイミングでした(フライヤーの写真のカラスに違いない)。

二番手は愛知県豊川市から来た【穂乃実】さん。初見。


普段はイベント出演者の中で《眠くなる担当》とご自身で笑って仰ってたけど、作られる歌世界の小粋で素敵なこと。他愛のない独り言のようで寓話のような、何も難しくない言葉を三分間の小品に見事にまとめてる。こういう歌が作れたらどんなにいいだろう。


三番手は浜松から【comisole】くん。初見。

とびきり素敵な歌声で、ゆっくりユッタリと、ステージの時間を紡いでくれました。脱力してるようで芯が強く、気の利いた言葉と良いメロディは押し付けがましいところが少しもない。長い間を間延びせず持たせてしまう、良い歌と良い声が穏やかに鳴ってればそれだけでエモいのです。


奇しくもこの日集った三人は、ギターをガシャガシャ掻き鳴らさない、シャウトしない三人で、午後の屋外にぴったりな音楽をユッタリと鳴らしてくれました。特に穂乃実さんとcomisoleくんは、二人はどこか似ている、と思われた方も多くいたようです。


二人の音楽は別物だけど、ステージでの佇まいというか、ガツガツしてないユッタリした間の取り方はちょっと似てるかも。聴き手に露骨にグイグイ迫っていかない。押しと引きなら引きの、静と動なら静のアプローチ。音を小さくすればお客さんの方からなになに?と耳を傾けてくるのです。


こういうアプローチを、聴き手へのサービスが足りない、と思う人がいるのかしら。客にサァ盛り上がりましょうと煽ることなく、ただ淡々と真摯に歌う姿は僕はとても好感ですね。


この日の三人とも、夢や未来の希望を高らかに歌い上げるわけでないし、世の不条理を訴えもアジりもしない。かといって恋愛事情を切々とアピールするでもない。とっても私的でぶっきらぼうな奥ゆかしい歌の世界を作っておられて、たいへん楽しませてもらいました。誰もがこんな歌をもっともっと作ったらいいのに。皆さんお疲れ様でした。




追記。二人の歌を聴きながらハルノオトさんと目が合って、《ヤバイね!》と僕がそっと言うとハルさんは《ヤバイでしょ!》と、してやったりの笑顔。そうでしょうとも。若い才能は眩しい。


穂乃実さんとcomisoleくんの音源をゲット。カセットテープ時代ならA面・B面にこの二枚をダビングしてずっと聴いていたい、と思いました。



マシス

先週の金、土、日、とライブ観戦三連チャンの最後を飾るは、リクオと中川敬の浜松公演。2024年9月28日(日)浜松のライブバー【Merry You】へ行って来ました。リクオのレコ発ツアーで、ソウルフラワーユニオン中川敬とのジョイントライブを観て来ました。
リクオは2019年のアルバム『グラデーション・ワールド』があまりに良過ぎてファンになったばかりのホヤホヤで、中川敬はニューエスト・モデルの2ndアルバム『クロスブリード・パーク』からのファン(でもソウル・フラワー・ユニオンになってからはそんなに聴けてない)。

この二人にいっぺんに会える!ってだけでお得に思う。でも三夜連続のライブ観戦になっちゃうなーと葛藤しつつも、こんな機会はちょっとない!とチケットを予約しました。

二人がどんなステージをするか、どんなお喋りをするのか、生でライブを観たことないので余計に楽しみでした。またまたまた家を空けて夜遊びに行くことを家族に詫びつつ、浜松へ。

遠鉄電車の高架下を通ると、アジアンミュージックの催しがやってて、賑やかでした。

入場時間の18時にライブバー【Merry You】へ。

Merry Youって、おそらく16、7年前に一度来た以来でしたが、場所が記憶にある所と違ってた?お店に入って予約の名前を告げると、予約表が僕の名前が一番上でした。一番って意味もなく嬉しい、ヤッタ。


定刻18時半を少し過ぎてライブスタート。

良かった。もう、ヤバかった。なぜこれを今まで知らずにいたかと思うほど、心の底から楽しかった。リクオのピアノは連れ合いと娘にもぜひ聞かせたい。いや、知り合い全てに《リクオのライブは観るべき》と触れ回りたくなりました。

グランドピアノの音はキラッキラしてて、鳴った瞬間にゾクゾクっとキタ。リクオが《良い音だ!》とマァ楽しそうに弾きまくり。中川敬はアコギを無骨に鳴らし、二人の歌声はぜんぜん違うタイプなのに、互いの曲に見事にコーラスを付け合ってました。

二人で登場して、まず互いの曲を交互に演奏、間にソロコーナーを約30分ずつ挟んで、また二人に戻って演奏する形でした。セットリストは初めて聴く曲がほとんどだったけど、演奏される曲がぜんぶ良い曲。一曲終わるごとに必ず中川敬が《リクオの「光」でした!》と曲名を言ってくれるので、あの曲はなんて曲だろう?と迷わず助かりました。

二人とも百戦錬磨のライブ巧者なので、当たり前ですが上手いんです。盛り上がろうぜーなんて陳腐なこと言わずとも、シャイな浜松のお客さんが問答無用で騒いじゃうほどに。お客さんと一緒に楽しもうって気持ちが二人からガンガン伝わってきた。


中川敬のソロコーナーでは楽しいお喋りと新曲に加え、ポーグスとニーナ・シモンの日本語カバー曲を披露。新曲「空を見ろ流れ星」良かった。一曲一曲、どんな思いで自分がこの歌を作ったか、丁寧に語ってました。長めのお喋りは御愛嬌ですが、中川敬の説明を聞くと歌の印象がまた違ってくる。歌風景が色濃く深く変わるのです。

リクオのソロコーナーでは「かけがえのない日々」って歌がとても良かった。同じ歌を歌ってもその日のピアノで、その日の会場で、その日のお客さんで、その日のお酒で(笑)演奏は違う、と話しつつ、MerryYouのピアノを弾いてたら歌いたくなった、と。

本当に思いつきだったのか、ちょっとコードを確認させて、とピアノをワンコーラスほど弾きながら《、、ん、違うな、、、うん、やってみます》と始まったら、染みた染みた。歌詞カードとか読まずとも、美しいメロディに乗せたシンプルな言葉がスッと届いて、初めて聴く歌で目頭が熱くなってしまった。新譜からの「ハグとキス」も良かったな。

リクオは歌いながら時々客席を見るのです。身体はピアノに真正面のまま、首をひねってマイクの左横に顔を回し、客席に目配せしながら歌うのです。さぞや体勢が苦しいだろうに、お客さんがどんな顔して聴いてるか見ていたいのだな、と思うとすごく好感。こういう瞬間を見るとリクオが好きになります。

そういえば、矢野顕子も首を右に向けてお客さんに笑いかけてたな、とふと思い出しました。ちなみに谷山浩子は歌ってる時はピアノに真っ直ぐで、喋る時に立ってハンドマイクで客席に向かいます。首をひねるリクオ見ながらそんなことを思った。

二人のステージに戻って、いきなりのボ・ガンボスの思い出の雑談が始まった(!)。二人が初めて会った頃っていつだっけ、って話から、当時二人ともバンドやってて、二人ともボ・ガンボスの追っ掛けやってた、ウルフルズのトータスもボ・ガンボス観に来てたし、みんなボ・ガンボスに影響受けてた、との話。マァ興味深いこと

中川敬が《ボ・ガンボスのライブ観て、楽屋に挨拶言って、自分のCDを聴いてくださいーってどんとに渡して、帰り道にはもう奥野(真哉)に、お前明日からピアノ弾け、ってゆうてた。で、「こたつ内紛争」作った》ですって。

リクオは《自分のライブにいっぺんDr.キョンさんが観に来てくれて、ライブハウスの一番後ろにおったんやけど、あの人デカイから目立つの(笑)。あ、キョンさんおる、って。で、アンコールでいきなり、突然ですがスペシャルゲスト、Dr.キョン!って声かけたら、あの人、何事もなかったようにスッとステージ出てきた(笑)》

こんな超貴重な話、友人同士の会話みたいに喋ってくれて、すごく面白かった。


初めて本人の演奏で聴けた「満月の夕」、やはり盛り上がりました。「満月の夕」はプロアマいろいろな人が歌ってるので、みゆきの「糸」同様にやや食傷気味だったのですけど、生で本人演奏はとんでもないよ。空気が変わったよ。曲の持つ地力が半端ないよ。ああ、この声だ、これが生で聴けて得した!と思いましたよ。

リクオの新譜から「酔いどれ賛歌」「リアル」、中川敬の新譜から「石畳の下には砂浜がある」「いのちの落書きで壁を包囲しよう」どれも本当に良い歌。ラストは大好きな『グラデーション・ワールド』から「永遠のロックンロール」!聴けて嬉しかった!

こんなにも皮膚感覚でライブ楽しい!って思えたのはいつ以来だろう。ヒライマサヤ君を初めて観た時もこうだったな。初めてって免疫が無い分、驚きとインパクトで感動するものですけど、でもリクオは次もまた是非観たい。

終演後、さあサインしますよーって出て来た二人に、サインをお願いしました。
リクオはサインしながらとても気さくに話してくれて、包み込むような良い人オーラを醸し出してました。そしてファンだった中川敬を前にして僕は、うおー緊張する、と思わず言ってしまった。すると中川敬笑って、緊張するようなモンじゃないよ、とサインと握手をしてくれました。2ndアルバムを聴いて以来のファンですと告げると、あれ、来年アナログレコードで再発するから、と応えてくれました。
この二枚のCD、どちらも最高です。実際に聴いてみて、おべっかじゃなく、両方とも僕がいま一番聴きたいと思う音楽が鳴ってる。リクオは期待しまくって期待通りだったけど、中川敬の『夜汽車を貫通するメロディヤ』はニューエスト・モデルを含めても最高にこれが好き。


 

 

二枚ともずっと聴いています。部屋で『リアル』聴いて、車では『夜汽車を貫通するメロディヤ』聴いて、どちらも最高。


名古屋、袋井市、浜松市と、三日連続のライブ観戦終了です。自分が歌ったわけでもないのに、三夜の濃いライブはグッタリ身体に疲れを残しました(夜勤明けで寝不足でしたもので)。こんなに連続で家を空けるのは今後しばらくないでしょう。三日間もひとり夜遊びに出してくれた家族に感謝。素敵な演奏を観せてくれた演者さんに感謝です。


10月に入って、これでしばらくフリーダムフォーク集会の司会以外の音楽イベントは控え、大人しくしてようと思います。娘の試験のスケジュール次第で、うまく隙間があったらどこかへフラッとお邪魔するかもですが(12月が試験の谷間と聞いてますが、基本は無理に外出はやめときます)、来年の春までは大人しく引きこもっています。凄いライブをお腹いっぱい観て食い溜めしたので、これで乗り切ろうと思います。



11月9日に予定しているフリーダムフォーク集会は、一次会の出演者が決まりそうです。また改めてお知らせします。11月のフリーダムは第二土曜日開催なので、お間違えないよう、よろしくお願いします。



マシス

金、土、日と三夜連続のライブを観て、今これを書いている月曜日にグッタリと疲れが来ています。3日間とも濃いライブで、どの日も甲乙つけがたくご機嫌な夜ばかりでした。ゆっくり備忘録を書いていきます。

前日の山下達郎に続き、ライブ観戦3連弾の二日目は、ハルノオトさん主催【作り人、その12】です。2024年9月28日(土)、袋井市の東山ガレージへお邪魔してきました。
透湖さんとyopyさんが同じ夜に集う、それも僕んちのご近所の東山ガレージで、となれば、否が応でも観たくなる。透湖さんは以前より気になっていたし、yopyさんのソロは興味が尽きない。またもや夜に家を空けることを家族に詫びつつ、夜遊びに出陣。

開演前にyopyさんと音楽の雑談をしつつ、ガレージに流れているドアーズとビートルズを聴いてました。yopyさんは自身の音楽遍歴にてビートルズは実は通ってきてないのだ、とのお話を聞く。まぢか。

定刻19時少し過ぎ、ホスト役でもあるハルさんの挨拶より、イベントスタートです。

【ハルノオト】

当然ながら、ご自身で作られたこの小屋にハルさんの歌とギターが似合い過ぎています。畦道の辻楽師、とでも呼びたくなる。「誰にも聴かせられない歌」はハルノオト流ブルースで、このタイトルだけで名曲になる運命が決まってる。ラストに歌われた軽トラックの歌は気持ちの良いロードソング。なんて素敵な歌を作ったのだろう。


【透湖】
ようやく観れた透湖さん。前置きなく唐突にステージが始まり、ミニマムなギターの音と可愛らしい声がガレージに波のように寄せて満ちて、ワケのわからないうちに揺蕩ってしまっている。聴いてるうちに感想とかどうでもよくなってしまう。このコはきっとノイズの中からでも美しい音を拾える耳を持ってるに違いない。

【yopy】
ジャンルさまざまなバンドで活躍するピアニストの顔と別に、ソロステージで見せるシンガーの顔、ソングライターの顔のyopyさんはとても興味深いです。少し嗄れた歌声のなんて太くて力強いこと。ソースご飯の歌、ストーカーの歌といったオリジナル曲のインパクト。加えてレオン・ラッセルや久保田早紀といったカバー曲のチョイス、そしてピアノ演奏と、どこを見ても見どころしかないけど、オリジナル曲を歌ってる時の歌声は、特にヤバい。

(注::ソースご飯の歌は「真夜中のソースご飯」さねよしいさ子さんのカバーだそうです)


三人の演奏はずっと《え、いま何が起こった?》の連続でした。ハルノオトさんはギターで、yopyさんはピアノで、透湖さんは繰り出す全てで《おお?!いま何やった?》をステージに出現させ続ける。こんなの、どれひとつ僕には真似できない。《なんじゃこりゃ》って心底呟く。楽し過ぎた。

yopyさんも透湖さんも、よくぞこんな田んぼの畔まで歌いに来てくれました。僕んちからすぐに行ける場所で、こんなに素敵なオモロイ事が起こるのを目撃出来たなんて。三人の演者さんに感謝。主催ハルノオトさん感謝です。皆さんお疲れ様でした。またやってね。


終演の後、家から持参してきた透湖さんのCDにサインをもらってしまった。



この翌日、浜松のライブバーMarry Youでリクオと中川敬を観るのです。そちらの思い出は次の日記で書きます。


マシス

この日記は山下達郎のツアーPerformance2024の内容に触れています。限定公開にさせてもらいますが、ネタバレを見たくない方はご注意ください。

(ツアー全行程が終了したようなので、限定解除します)



2024年9月27日(金)、夜勤明けで仮眠した後、ひとり車を運転して名古屋へ。


山下達郎のコンサート【Performance2024】の名古屋2デイズの二日目を観て来ました。
コロナ以来の達郎コンサートです。入場時の本人確認で、免許証の写真と顔を比べるのでマスクを取った方が、と言われたのは驚いたけど、特に問題なくスムーズに入れました。
センチュリーホールはいつ以来だろう。前回はボブ・ディランを観た時だったか。三階へ上がると、吹き抜けより物販コーナーを見下ろせました。高くて怖かった。
物販に並ぶファンの列が、それこそ三階の階段の上まで伸びていて、素晴らしく熱気がありました。僕の前の人とかカタログを片っ端から注文してんの。僕はパンフレットだけ購入。

センチュリーホールの三階席は列に高低差が結構あって、ステージを鋭角に見下ろす感じで、前の席の頭が観るのに邪魔にならない。よく見えました。


山下達郎Performance2024
2024年9月27日名古屋センチュリーホール

01. SPARKLE 

02. LOVE’S ON FIRE  

03. 人力飛行機 

04. 夏への扉  

05. 僕らの夏の夢  

06. Sync Of Summer   

07. Paper Doll 

08. ポケット・ミュージック 

09. シャンプー 

10. ONLY WITH YOU (アカペラ) 

11. I LOVE YOU…Part Ⅱ (アカペラ) 

12. クリスマス・イブ 

13. 蒼氓

14. さよなら夏の日

15. メリー・ゴー・ラウンド

16. 今日はなんだか 

17. LET’S DANCE BABY 

18. アトムの子

---Encore---

19. パレード

20. Ride On Time 

22.恋のブギ・ウギ・トレイン 

23.YOUR EYES 



一曲目のおなじみ「SPARKLE」イントロのギターで、キタキターと思ったけど、歌い出したヴォーカルがコモッて聴こえて、アレ?って思った。久しぶりのホールコンサートだから自分の耳が慣れてないのか?間奏で達郎がスタッフに耳打ちしてましたが、対応調整をしたのか、三曲目あたりで気にならなくなってた。


二曲目の「LOVE’S ON FIRE 」はライブで初めて聴きました。そもそもアルバム『SOFTLY』が出てからのライブは観てなかったので、当然のこと。会場まで来る道中のカーステで『RAY OFHOPE』と『SOFTLY』を聴いてきまして、おお「LOVE’S ON FIRE 」カッコイイー。ライブで演ってくれたらいいな、と思ってたので、嬉しかったです。


そう、達郎コンサートは定番曲もさながら、聴いたことない曲が聴きたいと思うもので、ようやく聴けた「人力飛行機」も嬉しかった。アウトロでメンバーのソロ演奏がたっぷりと気持ち良かった。

 

 

《世の中ギスギスと殺伐とした空気ですが、せめて自分のコンサートの間はそれらを束の間忘れて頂けたら》と達郎。夏の歌を三曲続けて聴いていただきます、と言って始まった三曲が、個人的に大好きなセレクトで素晴らしかった。ああ「夏への扉」何度聴いても大好き。そして「僕らの夏の夢」コーラスの《golden summer , we are together》で思わず目頭が熱くなりました。そしてそして新曲「Sync Of Summer」聴けて嬉しい格好良かった良い曲だな。



 

ファンは思い出の懐かしい曲を聴きたがるものでしょうけど、格好良い新曲を僕はステージで観たいです。どしどしステージでキメて欲しい。


「Paper Doll 」は古参ファンは大好きであろう佳曲。この歌もアウトロでソロ長めたっぷりヴァージョン。続く「ポケット・ミュージック」は言わずとしれた名曲。自分の人生にそっと寄り添ってくれる《音楽》への敬意を、これほど何気ない言葉で美しく完璧に歌った曲は他にないと思う。



エレピに座って弾き語りは「シャンプー」。始まる前にポロポロッと「雨は手のひらにいっぱい「2000トンの雨」「ドリーミング・デイ」を一節だけ披露するサービスも。


恒例のひとりアカペラコーナーでは、アルバム『BIG WAVE』から二曲。アルバム発売40周年だそうです。そして続くはもちろん「クリスマス・イブ」。わかっていてもこのお約束が嬉しい。


大好きな『蒼氓』は気合たっぷり10分を越えるかの熱演でした。いつだってこの歌はコンサートのハイライトの瞬間を生みます。心が舞い上がりそうな演奏。


ワイヤレスは嫌い、と常に言っている達郎があえてハンドマイクで歌う「さよなら夏の日」。会場の左右へ歩いて行って、ファンに手を伸ばすように歌い喜ばせます。これって前に「君の瞳に恋してる」でやったパフォーマンスがウケたので定番化したのかも。


《来年デビュー50周年で、300曲以上作ってきた》ということで、自分のお気に入り曲でもライブで何年もやれていない、という曲がどうしてもあるのだそう。7年ぶりの「メリーゴーランド」ご機嫌だ最高。シュガー・ベイブのナンバー「今日はなんだか」懐かしい。そして大定番「LET’S DANCE BABY 」。みんな一斉に立ち上がります(達郎コンサートはこの曲までは座って聴くお約束)。心臓に指鉄砲のクラッカーで火薬の匂いがプーン。達郎《昨日より(クラッカーの音が)多い!》。ラストはイントロで客席は大爆発「アトムの子」で本編終了。



アンコールは、まず竹内まりやの新譜の宣伝。そして、自分が来年デビュー50周年ということで、《21歳の時、部屋のこたつの中で作った歌を、2024年にステージで歌うなんて》と「パレード」を軽快に演奏。


そして達郎がテレキャスターを空カッティングすれば、もちろん「Ride On Time 」。恒例のマイクなし歌唱パフォーマンスもバッチリ決めてくれました(オレ、いくつまでコレやるんだろ笑←達郎)。三階席の上まで轟く生声のスキャット!we got a take!a! ride !on! tiiiiiiiiime!素晴らしい。


「クリスマス・イブ」も「Ride On Time 」も達郎コンサートでは絶対に聴けるけど、今回じっくり聴いてみて、なんて丁寧に歌ってることかと思いました。そして、毎回だからマンネリ、ではなく、曲が始まった瞬間から本当に嬉しくなる、お約束まで昇華したマンネリの強度を思い知らされます。


こんなもので終わらない、とばかり放たれる「恋のブギ・ウギ・トレイン 」で会場が一瞬でダンスホールに。長い長い。達郎御年71歳、3時間出ずっぱりで歌ってこの元気よ。


ここでオマケがくることを期待したけど、この夜は弾き語り「ラスト・ステップ」はなく、いつも通り「YOUR EYES 」で終演。



パンフレット買うと無料でもらえるオマケのステッカー。今回のパンフに寄せられたミッツ・マングローブの文章がただただ秀悦。よくぞ言ってくれた、と膝を打つ名文でした。


パンフレットに《コンサートは果たし合い》という山下達郎のコンサートは、毎回《たっぷり》チケット代以上の音楽をもらった!と心の底から思わせてもらえます。バンド演奏からも達郎からも、お客さんに絶対に損はさせない、最高水準のパフォーマンスをこれでもかと提供して満足して帰っていただく、という矜持がステージからビシバシ伝わってくる。これはずーっと変わりませんね。だから何度でも観たくなるし、チケットは毎回入手困難な状況なのでしょう。



達郎のコンサートは可能な限り見続けていきたい、と思ってたけど、近年、達郎の年齢のことを思えば、こんな凄いものを目の当たりに出来るのはこれが最後かも、と考えてしまいます。今回のチケットも、申し込みどうしよう、と少し迷いました。これまでに一番凄い時を観てきたから、もういいかなと。でもこうして行って観れば満足させられちまう。


コロナにかかって以来、お酒を止めたら声の調子が以前より良くなった、という達郎ですけど、それでも、これを当たり前にいつだって観れると思ってちゃいけない、奇跡のようなものを今日は観てきたのだと、そう噛み締めて観なくてはもったいないです。


3時間半が当たり前だったのが、3時間弱になろうと、たっぷり観た!という満足度は変わりません。むしろ、71歳で出ずっぱり歌いっぱなしで3時間なんて、凄すぎます。化け物ですね。




マシス

前日記で書いた通り、第192回フリーダムフォーク集会の翌日、2024年9月22日(日)、再び袋井市のライブ喫茶マムゼルへ出かけて来ました。
わがんせ企画、午後のミニコンサートへマシスにお声掛け頂きました。お誘いありがとうございます。
僕は隔月でフリーダムフォーク集会の段取りをやらせてもらってますが、そのわりに自分の歌をマムゼルでガッツリ歌うのって、気づけばずいぶん久しぶり。この日は自分の今演りたい曲を演りたい順に歌おう、と楽しみに挑みました。
知ってるお名前とはじめましてのお名前がズラリ。注目すべきは音緒さん。昼のイベントで音緒さんとご一緒できるのは珍しい。むらちゃんは昨年に一度、一緒に演奏させてもらって楽しかったので、こちらも会えて嬉しい。夢芽グループおなじみのもーもーず、OFCもご一緒できて嬉しい。


主催【わがんせ】さんの演奏と挨拶よりイベントスタート。今日は個性的な面子に声をかけました、なので皆さん思いきり演奏ってください、というご挨拶の言葉。
オールディーズのポップスにオリジナル曲と、わがんせの世界を披露。

続いて、フライヤーにお名前はないけど、マムゼルでバイトをされてる女性も歌ってくれました。お名前失念失敬。

【あーちゃん】
はじめましての演者さん。オカリナのキレイな音は鳴った瞬間に耳を捕らえます。午後の日射しとオカリナの音に浄化されそう。こんなん聴いてたらみんなキレイな心になっちまう。

余談ですが、開演前に音緒さんに、昼間のライブだと自分が浄化されちゃわない?と話しかけると、されないんだこれが、と笑ってました。限りないものそれは欲望。

【マシス】
演奏の反省は後ほど。先月ライブが台風で中止になった鬱憤を晴らしました。

【もーもーず】
一曲目の「狼のブルース」、桑原さんが歌うと泉谷の曲かと思ってしまう。杉山さんのギターフレーズもご機嫌。「翼なき野郎ども」とびっきりの女に会いに行こう!

【音緒】
三曲目の「まんまる」で音緒さんの歌と聴き手の耳がガチっとハマる音がしたようだった。音緒さんの歌はどれもメロディがいい。そしていつも新曲を歌ってくれる姿勢がいい。曲によって最近はキーを下げ言葉を伝えるようにしてるとか(本人談)。この日のハーモニカ冴えまくり。

【むらちゃん】
ギターも弾けてピアノも弾く。そして歌う。こんな良い曲があるんだよ大好きだから皆さんに知ってほしいんだ、と言わんばかりに、語って、歌う。
ジャニス・イアン「STARS」の繊細さを男性が歌う妙。区麗情のナンバーでは頬に汗を流して熱唱。

そして再びフライヤーにお名前のない方が、OFC長谷川さんのギターで一曲。

そのまま【OFC】の演奏へ。
ご夫婦ユニットですが、奥さまもきよしさんも、二人とも大変素敵な歌声をされてます。強く張りすぎず柔らかく、なのに凛としてベタベタしていない。風のナンバーにピッタリ。客席の拍手と共に盛り上がりました。


この日のマシスの演奏ですが、皆さんの演奏を聴きながら出番を待つうちに、ふと、なんか変わったことしたい、と思い、急遽セットリストを替えました。

出番直前に同じテーブルに居たむらちゃんに耳打ちして、急遽参加要請。
テンションのコードを優しく適当に弾いて、とだけ、むらちゃんにお願いして、詩(詩と呼べるものか?)を一節、朗読しました。

友部正人や佐野元春の朗読パフォーマンスが好きだったので(わがんせも音緒さんも語りをやってますね)、自分もギター弾きながらの詩の語りを出来ないか、と以前より漠然と思ってたのです。が、練習してみるもこれがえらく難しい。

今回むらちゃんの素敵なピアノのおかげで、拙い朗読をちょびっと格調高いものにしてもらえた。むらちゃんありがとう。

詩の内容は、二年前の九月の出来事の覚え書き。あの時はひどい目にあったけど、当時、音楽友人のみっこちゃんが、歌にしちゃえばいいよ、と言ってくれて、とても歌にはならんよー、とその時は笑って応えたけど、ふと、そういえばあれは九月だったな、もう二年経つのか、と、みっこちゃんの言葉を思い出して、覚書を朗読用に推敲してみたのです。


わがんせユカさんが動画を撮ってくれて、送ってくださったので、自分で後からこの時の演奏を観て、反省できたのがありがたい。朗読はまた機会があったら、練習してみます。


【2024年9月22日マシス演目】
・チュロス
・絵を描いて過ごす
・泥水の花(朗読 with むらちゃん)
・おりこうさんが荷物を積んで


マムゼルで一度も歌ったことのない、ここ一年、二年のうちに作った歌を歌いました。



マシス

2024年9月21日(土)、袋井市のライブ喫茶マムゼルにて奇数月第三土曜日恒例のフリーダムフォーク集会が開催されました。

今回で通算192回目の開催!。一次会(20分ステージ)、二次会(飛び入り10分)と、参加者の皆さんのご協力でめちゃめちゃスムーズに進行できました。時間に余裕がある進行って素晴らしい。皆さんありがとうございます。

一次会での演奏写真は以下の通り

【H2T2】
この日はH2T2のうち《H》二人でのステージ。平井さんのウインドサックスが鳴るとまるで鍵盤のシンセサイザーとの共演のようなふくよかな音。HASSYの歌声が力強い「白い冬」、サックスのインストで「酒と涙と男と女」、オリジナル曲も格好良かった。

【にゃじら増田】
近年はNeko'sの二人組として精力的な演奏活動をされてるにゃじらさん。この日は久しぶりのソロステージとのこと。お喋りではボードビリアンのようにおどけて見せて、いざ歌えばダンディなオリジナル曲をバッチリ決めて、「私の青空」「テネシーワルツ」のカバーも披露。

【鈴木ノブ】
一次会初参加のノブさん。数年前よりギターを再開して150曲ものナンバーをコピー、そうしてるうちにオリジナル曲が生まれてくるようになったとのこと。年間10曲作るってスゴイ。どの楽曲もメロディが素敵な格好良い曲ばかり。カバー曲「東京ブギウギ」も盛り上がりました。

【砂風金】
ラストは砂風金登場。お馴染みのGARO「時の魔法」から軽快にスタート。マーマレードというバンドのナンバーは初めて聞きましたが、かなり渋い選曲なのでは。「帰らざる日のために」「木綿のハンカチーフ」も砂風金ではとても珍しい選曲で楽しませてくれました。

そしてここから二次会です。以下、演奏者の写真のみ紹介

【たっくん】

【くろっくむっしゅ】

【カーテンレイザー】

【寅之助+】


【マシス】

皆さんありがとうございました!この日は二次会飛び入り枠が余裕あったので、僕も演奏させてもらって、一度歌った方も再登場したりと賑やく歌い回しました。ゆるーくグダグダとやりましたが、たまにはこんな夜も楽しい。寅之助ステージにドラムとベースがいきなり飛び入りしたり、これぞ二次会。

参加してくださった皆さん、マムゼルのマスターありがとうございました!またぜひ遊びに来てくださいね。次回のフリーダムフォーク集会は11月9日(土)を予定してます。第三でなく第二土曜日ですよ。どうぞお間違えないよう。次回11月フリーダムもよろしくのお運びお願いします。


で、昨夜のマムゼル帰り際、マスターにお世話になりましたとご挨拶したら、また明日ね、と言われました。そうです。日曜日の今日はこれからマムゼルに再び向かいます。午後からミニコンサートです。


マムゼル二連チャン。楽しんで来ます!


マシス

夜勤の枕元のお供の音楽で、今週はものすごく久しぶりに白井貴子のアルバム『Raspberry Kick』を取り出して聴いてました。
白井貴子って、失礼ながら本当に全く忘れてた。懐かしいです。このアルバムはCD選書だから、発売よりしばらく後の再発で買ったのですね。

さすがに今聴くと、ヴォーカルのエコーや音に時代を感じてキツイとこもあるのですが、どの楽曲も勢いがあって、白井貴子のキャリアでもノッていた時期だと想像できます。CMに使われた「PRINCESS TIFFA」とか懐かしい。


なかでもやっぱり「NEXT GATE」は好き。これは今聴いても格好良いです。

オートレース好きの島田紳助が白井貴子に《レースの歌を作ってくれ》と話したことで生まれた楽曲とか。《思い立ったあの日より/大人になっていたい》がナイスなフレーズ。

「Raspberry Gun」の《ダンダンドゥビドゥダンダン》のAからGへ行くコード進行とか、とても洒落てます。

僕が聴いてたのは高校生の時でしたけど、いろいろ多彩な曲を作り分けるなぁと、この当時の白井貴子のソングライティングには感心してまいた。80年代の女性ロックでは白井貴子と山下久美子をすぐ思い浮かべますが、自分で歌を作る白井貴子を贔屓目で見てた気がします。久美子も好きでしたけどね。



このアルバムじゃないけど、白井貴子の代表曲といえば「CHANCE」を挙げる人も多いでしょう。僕も好きでした。

ライブで盛り上がってるのを観るとアガリます。

僕が個人的に白井貴子作品で思い入れがあるのは、シングル「草原の輝きの中で」です。アレンジもメロディも詞もいい。

これ聴いた時、なんて素敵な曲を作ったのだろうと思ったものです。CDで持ってないので、もし見つけたら今からでも買いたい。

ちなみに白井貴子って、セカンドアルバムの『Ⅰ LOVE love』で、元春の「サムデイ」を歌ってますね。

これって、白井貴子どうしても自分も「サムデイ」歌いたい、とスタッフに言ったのかしら。レコード会社の意向が強い印象だけど、詳しくは知りません。昔のヒット曲をカバーするのはよくありますけど、バリバリ流行ってる曲をすぐシングルでカバーするなんて、今だとあり得ない気がしますね。

 

 

 

 白井貴子って、申し訳ないですが僕も数十年ぶりに今回聴いたほどで、熱心なファンと言えません。けれどいくつかのアルバムは音をリマスタリングして再発してくれたら、こんなに良いアルバムか、と再評価あるんじゃないかと思います。




お休みの報告。先日ららぽーとにて映画『ラストマイル』のキャンペーンがやっていて、連れ合いと娘が行きたいというので最終日ギリギリに行って来ました。
僕はMIUもアンナチュラルも観てないのですが、どちらもとても面白いドラマなのだそうです。

ドラマで使われた車両メロンパン号が来てました。

連れ合いも娘も写真を撮りまくってました。

その後は三人でかき氷。


そして歌予定のお知らせ。明日ですよ。
第192回フリーダムフォーク集会 
【日時】2024年9月21日(土) 19時半開演 
【場所】ライブカフェ mamselle
 袋井市堀越1802-1
 TEL 0538-42-6440
 http://mamselle.sakura.ne.jp/ 
 【料金】music charge 500円 
 【出演】
一次会(本編)演奏時間一組20分(転換時間抜き) 
・H2T2
・にゃじら増田
・砂風金
・鈴木ノブ

 二次会(飛び入りコーナー)演奏時間一組10分 


皆さんよろしくお願いします。二次会飛び入り参加もお待ちしてます。

そしてそして、フリーダムの翌日は、

日曜日もマムゼルです。こちらはマシスも歌います。よろしくお願いします。


マシス