先日のこと、Amebaのメッセージの方に《書籍執筆のご依頼》というタイトルのメッセージが来てまして、ビックリして開けてみると、なんと僕のブログを読んで書籍の執筆をお願いしたい、という内容で、ハァ?と思いました。思わず隣にいた連れ合いに反射的に、こんな連絡が来たー、と見せたら、《本、出したいの?》と笑われました。
俺が本を出せるの?と、ほんの一瞬だけですけど、考えましたよ。とても丁寧で謙虚なもの言いのメッセージでしたし、出版社のホームページのリンクも貼ってある。連れ合いもその出版社の名前を知ってました。ご返信くださったらお電話かオンライン通話で直接お話させて欲しい、とのことで。もし本当に僕のようなモノの日記を読んで執筆依頼をくださったとしたなら、それは恐れ多く勿体ないお話です。
でも、よくよく読むと、メッセージは宛名を替えるだけの定型文ですし、ホームページを見ても、まだ見ぬ才能の新人発掘、という雰囲気よりは、《とにかく数打って人を集めたい》って風に見えてしまって。まぁ詐欺では無いのでしょうけど、本当に僕の日記を読んだのかしら?と思っちゃったら醒めました。僕は音楽のことばかり書いてますし、そもそも僕の文章でお金が頂けるなんて、ぜんぜんイメージが湧きませんもので。
でも、文章であれ音楽であれ、自分の創作にお声がかかるなんて、夢のようなお話ではありました。今回はスルーさせていただきますけど、面白い経験をいただきました。
ブログをそのまま書籍化する、っていうと、それが読み物としてちゃんと面白いモノになっているかどうかは、当たり外れは当然あります。どんなに面白いタレントや好きなミュージシャンでも、ツイッターやブログをそのまま紙の本にして読み応えあるとは限りません。
つぶやきはあくまでつぶやきなのですが、それでも抜群に面白いのはやはり早川義夫の著書。早川さんの文章はブログでもエッセイでも書評でも別格です。ホームページでの更新を今か今かと楽しみにしていた日記、書籍レビューは、それを紙にしてもとびきり面白い。「たましいの場所」「いやらしさは美しさ」etc、どれも何度読み返してることか。
(早川義夫さんのHPの更新は2019年を最後に止まっています)
他に思い出すブログの書籍化で、傑作といえば、銀杏BOYZの峯田和伸の著書「恋と退屈」があります。銀杏BOYZの音楽と同様、峯田和伸のロックンロールな日常を叩きつけたような文章は、銀杏BOYZの活動への愛溢れるドキュメントであり、峯田和伸が愛してやまぬ音楽たちへの強烈なラブレターでもある。なにより峯田和伸のエロを隠さない姿勢がここまでアッケラカンとしてると清々しい。たとえ銀杏BOYZ知らなくても、峯田和伸って男、好きだわーって読むほどに思うに違いないですよ。
早川義夫も峯田和伸も自身のスケベを隠さない、ってのは共通点です。そして二人とも友部正人さんと共演経験があるのも共通点。友部正人さんはエロに関してはまったく表に出さない方で、二人と真逆のタイプですが、思えば友部さんの歌の根底には間違いなくエロスがあると思う。共通点か?
あくまで個人的に思う、ってほどの余談ですが、文字が横書きで左めくりの製本ってありますよね。大好きなミュージシャンの本にも結構あるけど、ブログの書籍化だからってあれはいただけません。洋書でもないのに、日本語で紙の本にするならちゃんと縦書き、右めくりにして欲しい。
もともとブログやツイッターでは横書きなのだから、そのままでいいじゃない、という理屈でしょうか。なら紙の製本なんてしなきゃいいとすら思う。ネットのまんまの形態の書籍化で成功したのは小説「電車男」だけでしょうよ。



