善きサマリア人の法･･･

人を救おうとして失敗した場合、日本ではどうなるの？

韓国ドラマ『ラブストーリー･イン･ハーバード』に出てくる『善きサマリア人の法』･･･(ﾟ.ﾟ)
『急病人など窮地の人を救うために無償で善意の行動を良識的かつ誠実にその人にできることをしたのなら、たとえ失敗してもその結果につき責任を問われない』というもの。
アメリカやカナダで施行されているが、日本で立法化するかの議論がなされている･･･らしい。
ドラマの中では、ハーバード医学生がバイト先のパブで呼吸困難に陥っている男性の気管挿管の切開をし一命を取り留めたが、後に右手に麻痺が残り絵かき志望の男性側から訴えられる･･･φ(.. )
勿論、有資格者でないのに医療行為をすることは、ともすれば医学生が殺人犯に成り兼ねないことは分かっていたが、心肺停止になれば人が死んでしまう。医学生はリスクより人命を取った。
日本のドラマ（コミック）『ブラックジャックによろしく』でも似たケースがあった。インターンの妻夫木さんが救命処置が出来ずにガタガタ震えていたら、看護婦の鈴木京香さんが気管挿管の切開に失敗して植物状態に
『不法行為』つまり、関係ない人（無資格者）のお節介にどう法律で対処するか？
日本は『大陸法』でアメリカは『英米法』つまり法の考え方の出発点が違う。
韓国ドラマの舞台がアメリカだった為、キリスト教的『善意でやってくれたんだから、失敗は許してあげよう』と罪にならなかった
まぁ、死んじゃった場合は殺人意思はなかったか争点になるだろうけど
日本にはこんな法理はないから傷害罪になる
米国でも全てのケースに適用される訳では勿論ない。訴訟大国アメリカでは陪審員をどれだけ感動させられるかが重要だが、ボランティア精神も善意が認められる土壌があってこそ育つ気がする
法律は国民の思考を左右するものだから、法律を作る議員さん（官僚）には、よくよく吟味して欲しいものである
日本だと『面倒だから無視』救急救命士の医療行為が問題になるが一番助けられる立場の人が助けられない国で、一般人にどうしろというのか？
救急救命士による気管挿管もＨ16年から始まったばかり(-.-;)

最近気になるのがＡＥＤ
いろんな施設に設置されていて、『落ち着いて手順通りにすれば誰でも簡単にできる』と書いてある
しかし、苦しむ人を目の当たりにして冷静に処置できるものだろうか
その時、上手く出来ずに救急車を待ってた方が助けられたのに
余計なこと、しちゃった･･･なんてことになると辛いね
その時助けてくれる法律、日本にはあるかなぁ？(v_v)
他人を受け入れるか、拒絶するか、そのスタンスの違いが法律にも顕れている気がする･･･o(＞＜)o