多読レビュー:Lighthouse Family シリーズ (前半) | 英語多読のメイプルハウス

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シンシア・ライアント氏の Lighthouse Familyシリーズ8冊を読了しました。

この著者は、英語多読用の児童書で数多くのファンがいる作家です。私が持っている

 

・Henry and Mudge シリーズ(子供と犬) はもとより、

・Mr. Putter and Tubby シリーズ(おじいさんと猫)

・Poppletonシリーズ(豚)

・the Cobble Street Cousinsシリーズ(姉妹といとこ3人の女の子)

 

など、語数少なめ&名作のシリーズを沢山生み出しています。カッコ内はそのシリーズの主人公です。

 

では、シリーズ順に簡潔な感想とともに紹介します。

1.THE STORM

 

 

シリーズ名になっている、”Family"になるまでのお話です。

猫のパンドラが、陸の孤島の灯台守になったいきさつ、そこでの暮らし、そして嵐の季節に遭難した犬のシーボルトを助け、春までしばらく一時的滞在して傷を癒やし又船出しようとしていた彼が3匹のネズミ(ウィスラー、ライラ、タイニー)に出会うまでを詩的な情景描写とともに綴られています。

 

2.THE WHALE

 

 

季節は夏。家族になったウィスラーとライラが、ビーチに遊びに行ったところ、迷子になった赤ちゃんクジラを発見したところから、無事お母さんに引き合わせるまでのお話です。解決のキーとなるのが、パンドラの古くからの知り合いである海ガラス(cormorant)のハックなのですが、老いてやや頑固になっているハックとパンドラやウィスラーとの意思疎通のやり取りが粋キラキラです。

 

3.THE EAGLE

 

 

季節は秋。好奇心一杯のウィスラーとライラは、パンドラから禁じられている森の中に探検に行きたくてしょうがない。ある日ウィスラーはシーボルトに「森に入ってみたいんだ」とお願いをする。なぜ森へ入るのが危険なのかについてシーボルトは二匹に説明しながら、彼らの希望を叶えられるよう、コンパスの使い方と守るべきルールを伝えて、ある日森に送り出す。二匹はしっかりルールを守りながら探検するのだが、さあ帰ろうとした時に、コンパスがない事に気がついてしまった!

彼らを助けるのがワシのスタンレーなのですが、多読的観点からは豊かな秋の森の描写が素晴らしいです。

 

4.THE TURTLE

 

 

季節は冬。灯台の冬はとても厳しく、冷たい風が吹き荒れたり、厚い霧に覆われる日が続くので、嵐の季節と同様に最も灯台の役割が重要な季節なので、大人のパンドラとシーボルトは大忙し。ある日、灯台下の崖で霧笛を鳴らすシーボルトに懇願して一緒に外出したウィスラーとライラは、崖の下から助けを呼ぶ声を聞いた。冬の海に迷い込んだウミガメのオーロラを助けるお話です。ペリカンも重要な役割を果たす動物として出てきます。

 

2~4冊目の最初の章には、彼らがFamilyになったいきさつが綴られているのですが、全て異なった表現で書かれているので、多読的学習視点から、ライティングの勉強になります。(8冊全て異なった表現で文章化されている)

 

また、四季を通じて灯台の生活、植物、海岸、森の描写が簡潔かつ美しい英文で表現されています。

 

簡単な単語なのに、文章が美しいのです。例えば1冊目の背表紙はこんな表現から始まります

 

Life with only the sea can be lonely.

 

そして、パステル調の色合いながら、あまり漫画チックなデフォルメのない挿絵が、文章をさらに引立てています。

中は白黒ですが挿絵がたっぷりあるので、絵本とチャプターブックの中間的な感じて、読み進めるモチベーションを保ってくれます。

 

後半4冊は後日アップしますのでお楽しみに~ウインク

 

 

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