有栖川まおの愛が止まらないR

有栖川まおの愛が止まらないR

「有栖川まお」のガンダムで倉木麻衣な日々の出来事を綴ったブログです。


 今日から5月。

 そして今日は、日本でも絶大な人気を誇っていたF1ドライバーのアイルトン・セナが、イタリアのイモラ・サーキットにて行なわれた1994年サンマリノグランプリの決勝において、事故死という最期を迎えてから、丁度30年となります。

 実況を行なっていたフジテレビのアナウンサー三宅正治氏による「おおっと、セナが! セナが! セナが何と、ウォールにクラッシュ~!! またか! またか! またもクラッシュ、破片が飛び散っている~!! アイルトン・セナに何が起こったんだ!? 大波乱のサンマリノ!! アイルトン・セナにも、イモラは牙を剥きましたッ!!」との、その事故の瞬間を伝えた絶叫は、F1に対してさほど興味が無かった私にとっても、今でも強烈に印象に残っています。

 「またもクラッシュ」「アイルトン・セナにもイモラは牙を剥きました」…そう、このイモラのサンマリノGPは、セナの他にも、予選1日目にルーベンス・バリチェロがクラッシュして鼻骨を骨折したり、2日目にはローランド・ラッツェンバーガーが、フロントウィングの破損によりコントロールを失ってコンクリート壁に正面衝突して事故死したり、そればかりか、パーツが外れて観客が負傷したり、外れたタイヤがピットクルーに直撃して重傷を負わせたりと、呪われているとしか思えない3日間でした。セナも嫌な予感がしていたのか、バリチェロの事故の後、恋人のアドリアーナに「走りたくない」と電話をしていました。

 死因は、クラッシュの際にサスペンションの一部がヘルメットを貫通した事による頭蓋骨骨折でした。クラッシュ直後のヘリからの空撮映像では、セナの頭が一瞬動いていたので、生命に別状は無いのか、と思われましたが、それは、単に脳損傷による身体の痙攣でしかありませんでした。セナの呼吸を維持させる為に緊急気管切開を行なった脳神経外科医のシド・ワトキンスによれば、セナが最後にため息をついた時に「私は信心深い人間ではないが、その瞬間に彼の魂が旅立ったのだと感じた」との事です。その葬儀は、祖国ブラジルでは国葬として執り行なわれました。

 後に、セナのマシンのコクピットからは、畳まれたオーストリアの国旗が発見されました。それは、このレースの終了後、セナが前日に事故死したオーストリア出身のラッツェンバーガーに対し、敬意を表して掲げる筈だった物でした。しかし、その国旗は遂に掲げられる事無く、セナ自身もラッツェンバーガーの後を追う事になってしまったのです

 このレースで優勝したミハエル・シューマッハは、レース後の記者会見で「満足感もなく、ハッピーでもない」と語っていました。シューマッハはセナのクラッシュの直前まで、その後ろに付けていたのですから。後にシューマッハはセナの葬儀に出なかった事を責められましたが、それは何者かに「ブラジルに来たら殺す」との殺害予告を受けていた為でした。2000年にはモンツァのイタリアGPにて勝ち星が41勝とセナと並びましたが、その事についてレース後のインタビューで「今日の勝利はあなたにとって大きな意味を持つものですか」と聞かれ、「そうだね。この勝利は僕にとってすごく大きな意味を持つものなんだ。ごめん…」と語った後、突然泣き崩れました。後に同じ質問を受けた際には「そんなの言わなくたって分かるだろ。ここはイタリアだよ」と答えました。サーキットこそ違えど、セナの最期の地となったイタリアでの、セナと同じ勝ち星での優勝は、シューマッハにとって「非常に大きな意味」を持っていたのです。セナはシューマッハにとって良きライバルであり、憧れの存在だったのです…。

 そしてタイトルにも書いた通り、この「音速の貴公子」セナの事故死以来、日本におけるF1ブームは、急速に終息を迎える事になりました。セナの存在は、それ程までに大きかったのです。

 

 思えば、1990年代前半のF1ブームは凄まじい物がありましした。マクラーレンのスポンサーに週ジャンが名を連ねていたり、石橋貴明が『生ダラ』にてセナとカートレースを行なったり(この対決に勝利した石橋は、セナが鈴鹿で優勝した際のヘルメットを譲り受ける約束をしましたが、それを受け取ったのは、セナの死後の事でした…)、今は亡き昭和シェル石油のハイオクガソリン「フォーミュラシェル」のCMではセナやアラン・プロストが出まくってましたし(まだバブルの余韻が残ってた頃でした)、『ガンダムF91』の「F」も「フォーミュラ計画」の略ですし(デザインにもF1マシンのラインが採り入れられたそうです)、ボンボン版『Vガンダム』では、ザンスカール軍のMSパイロットチーム「サンダーインパルス」として、「セナ」「プロスト」「シューマッハ」の3人が登場しますし(ヲイヲイ…)、

センチネル』連載終了後のMG誌では、模型文化ライター氏が、その『センチネル』のファンコーナーの延長的な感じで、『テールエンダー』なるF1専門・情報の読者コーナーを設けていたりしました。戦車長殿は、以前からF1ファンだった事もあって興味深く読んでいたそうですが、F1に興味が無く(何よりも、マシンにタバコの広告がデカデカと書かれてるのがイヤでした)、尚且つ深刻な「センチネル・ロス」に陥っていた私にとっては、「ふーん…」でしかありませんでした。

 1993年11月号なんか、「史上最強!?のF1大特集'93。」と題して、ほぼ1冊丸ごとF1特集号にしていたりして、F1に興味が無い他の読者やモデラーからは、顰蹙を買いまくっていました。かつてあれ程高い人気を誇っていた『センチネル』だって、表紙になった事は何度かあったものの、MG誌の誌面を丸ごと占拠した事までは無かったってえのに…。

 当時編集長だった模型文化ライター氏は、もう完全にF1一辺倒といった感じで、『センチネル』、ひいては『ガンダム』の事なんか綺麗さっぱり忘れてしまったかのようでした。翌年に発行された明貴美加氏の『超音速のMS少女』のあとがきにおいても、「その頃の僕は悲しいことに、いわゆるアニメマニア(即死)と称されるようなジャンルに属する人間だったので」「過去からの反動も手伝いアニメーションやコミックといったカルチャーから一切足を洗ってしまった」などと、投げやりとしか思えない文章を書いていた程です。かつては『今月のMS少女♥』の仕掛人として、明貴氏をJKにデッチ上げてたりしたってえのに…。

 しかし、このセナの事故死によってF1熱が急激に冷めてしまったのか、現在では『センチネル』という過去の栄光を盾に、まるで昔の恋人とヨリを戻そうとするかのように『ガンダム』を始めとしたアニメ・コミック関連の仕事を再開している模型文化ライター氏ですが、そこには既に彼の席はありませんでした…

 今日は給料日でした。

 先日、昇給したのは良いものの、税金やら保険料やらが上がって、さらに昨今の物価高もあって、結局プラマイゼロに…。

 そんなワケで、今月は年度始という事もあって出費が嵩んでかなり苦しいやりくりを強いられました(汗)。副業で稼ぐという手もあるのですが、年齢的にキツいですし、しかも現在の会社では副業を禁じられてるモンでして…。

 そればかりか、現在の部屋の管理会社の家賃支払日が毎月27日に変更されてたりして…何故そんなハンパな日にするんだ!? 

 今日はスーフェス…だったのですが、ここ最近は足を運んでもお宝はからっきしですし、給料日前で金欠ですし、先日ヤフオクデカい買い物をした事もありましたしで、今回は外出せずに、一日部屋片付けしてました。

 しかし、4月下旬だというのに、ここ数日は7月並のクッソ暑さで、なかなか捗らなくって参りましたよ(汗)。つい先日まで、寒さのあまりに羽毛布団にくるまってたってえのになぁ。いつも言ってる事ですが、ホントに無くなってきましたよね。とっとと片付けて、エアコンの修理に来てもらわなければいけないってえのに…。

 今月のHJ誌の特集は『U.C.0093-0097 モビルスーツテクノロジー』って…あれれ~? どっかで見たような内容だなぁ(笑)。さすがはHJ誌、5年前のライバル誌のネタをパクるとは、もう恥も外聞もあったモンじゃありませんね。もっとも、今回のこれは、マスグレVer.Kaナラティブガンダムがリリースされるのに合わせたのでしょうが。しかし、どうせ後出しするんだったら、このナラティブが本来の装甲を纏った姿、そして、果たしてナラティブは「μガンダム」なのか否か、そこら辺まで掘り下げてもらいたかったところです。以前発行した私の本では、一応掘り下げてみた上で「ナラティブ=μガンダム」と結論付けたのですが、毎月折り込みイラストを描き下ろしているカトキ氏自らの手による「正解」も見てみたかったのに…。

 

 MG誌の方は『ボトムズプラモわからない? これを読めばわかります』との事で、昨年末にリリースされたWAVE1/24スコープドッグの特集。内容は、今更ながらスケールを問わずスコープドッグが作りたくなったって人は必読、ってトコでしょうか。そしてM●X渡辺氏がWAVEの社長に就任したとの事で、WAVEはこれからマックスファクトリーの傘下に入る事になるのでしょうか…。1/35スコープドッグの完成だった先月の『レットラ』、今月号の特集に合わせれば良かったのになぁ。

 その『レットラ』は、今月から1/144モビルスモー編に突入。ヘタに銀色の成型色だけあって妙に食玩っぽく(BIG-1ガムを思い出してしまいます)、金属粒子の所為でウェルドラインも入りまくりで、表面にヒケがあっても見えにくい事この上ないでしょうし、表面処理には一度サフを吹いてからヒケの部分を確認した上で、一度サフを落としてヒケを瞬着で埋めてからヤスリ掛けした上でまたサフ吹き…といったメンド臭い手順を踏まなくちゃいけないでしょうね(汗)。

 アメリカのトランプ元大統領が、「自分が当選したらウクライナの戦争をすぐにでも止められる」と言って、ウクライナに対して、ロシアが現在占拠している地域を割譲させる事で手打ちにしてもらおうと呼び掛けましたが、ゼレンスキー大統領は当然拒否しました。やっぱりトランプはロシアと太いパイプを持っているとしか思えません。そして、それに騙されるアメリカ国民の多い事…。

 ウクライナの次の矛先はポーランドフィンランドになるだろうという事で、両国とも国境警備を固めてますが、ホント、ここで妥協してしまったら、宥和政策によりナチスドイツによる周辺国の占領を次々と許してしまったイギリスのチェンバレン内閣の二の舞ですよ。そして日本でも、ムネヲと同様に「ウクライナを助けた所で日本には何の得にもならないから制裁は止めろ」との意見が相次いでいますが、彼等は、ウクライナがロシアの手に陥ちたら次は日本かもしれない、との危機感に欠けているようです。

 ところで、かつてプラハの春においてソ連軍の侵攻を受けた経験を持つチェコは、ウクライナへの弾薬供給の為に、工員を増員して平時の10倍もの弾薬を生産しているそうですが、それでも足りないとか…。

 そしてネット上では、ベラルーシのルカシェンコ大統領が両国の仲介役となって、ロシアの占領地域からの順次撤退という形で矛を収めさせよう、という情報が流れてますが…、まあ、続報が無い所を見ると、フェイクニュースでしょうな。或いは、ウクライナ側の出方を見る為に、わざと偽情報を流したのかもしれませんが…。

 今年最初の倉木麻衣の記事となります。

 本日、Mai-K.netから届いたメールによりますと、7/3(水)に、Special EPforever for YOU』のリリースが決定したとの事です…って、何じゃ、オリジナルアルバムじゃ無いのかよ。「EP」なんて言うモンですから、てっきり、アナログのレコード盤かと思いましたよ(汗)。位置付け的には、6年前にリリースされたコンセプトアルバム君 想ふ~春夏秋冬~に近い物があるのでしょうか。

 収録曲は、現在の『コナン』のOP・EDであるUnraveling Love ~少しの勇気~Y☺︎u & I一昨年放送された『犯人の犯沢さん』のEDテーマだった『Secret, voice of my heartウィザースガーデンのCMソングである『FOREVER HOME大阪府の「脱炭素エキデン365」プロジェクトのテーマソングである『Thank you for every breath』、そして開催日時はまだ未定の「サンシャイン水族館 × 倉木麻衣 25th ANNIVERSARY ~Relaxing Night Aquarium~」の テーマソングのタイトル未定の曲の6曲になるとの事です。特典として、抽選で120名を招待するスペシャル水族館ライブの応募券が付くとの事ですが…、以前やってたリリース記念イベントに比べて、ずいぶんショボくなったモンだなぁ(泣)。

 今回「EP」という形でのリリースとなったのには、麻衣様に何かしらのこだわりがあったのかもしれませんが、コンスタントにオリジナルアルバムをリリースし続けていれば、今頃は15~6枚目のアルバムがリリース出来ていたモノを…

 

(追記:この冬、25周年アニバーサリーライヴを東京と大阪で開催するそうです。またコミケ前日だったりしなければいいのですが…(汗)。)

 『機動武闘伝Gガンダム』の放映が開始されて、本日で早くも30年の刻が流れました。もっとも、作品については5年前の25周年の時に書いた通りなので、あらためて語る事もありませんが(ヲイ)。

 先日の『ガンダム』45周年記念日に配信された「ガンダムシリーズ45周年 スペシャル配信」によれば、

『Gガンダム』も30周年という事で、新作が動き出すとか…。動画の中でドモン役の関 智一氏も語っていた通り、この『Gガンダム』は、シリーズの中でも異色の作品という事もあって、フィーチャーされる機会が少なかったですからねぇ。こちとら、第14回ガンダムファイトの開催を、首を長くして待ってたってえのに…(ボンボンではやってましたが)。

 上記の動画の中では、その新作に搭乗する新キャラと思しき画像も公開されましたが、これが、『Gガンダム』の東方不敗の元ネタとなった、『秘曲 笑傲江湖』に登場する東方不敗なんじゃないかと話題となっています。果たしてどういうストーリーになるやら…。

 ここ最近、MFのプレバンでのHGキット化や、はじめの一歩』の森川ジョージ先生が注目し出したりと、30周年を前にして『Gガンダム』が盛り上がってきていますが、いまだにこの作品を認められない、という人も居るみたいです。そのクセ、∀ガンダムは肯定してたりして、どういう思考の持ち主なんだよ別世界の物語と考えれば、話は簡単なのになぁ。

  

 『超時空騎団サザンクロス』の放映が開始されてから、本日で丁度40年になります…って、私はほとんど、いや、全くと言って良い程観てませんでしたが(汗)。

 この作品は、マクロスオーガスに続く「超時空シリーズ」3作目にして、最後の作品となってしまいました。OVAの『超時空ロマネスク SAMY』が最後だという話もありますが…、

まずロボットアニメじゃ無ェーだろ(笑)。

 

 観ていなかった以上は、内容について語る事は出来ませんが、この『サザンクロス』は、竹書房刊『'80sリアルロボットプラスチックモデル回顧録』において模型文化ライター氏が語っていた通り、「ブームの『断末魔』と化したサザンクロスという悪夢」そのものでした。当時MSVバイファムハマりまくっていた私には今一つ実感できなかったのですが、この『サザンクロス』の放映当時は、1980年7月の1/144RX-78ガンダムの発売に始まった「リアルロボットアニメブーム」は、もはや完全に下火となっていたのです(泣)。

 そして今や『サザンクロス』と言えば、例の「ロリコンを採り入れたボディというネタ枠でしか語られる事が無い、不運な作品と言うべき存在と化しています。現在でこそ、女性主人公のロボットアニメは『水星の魔女』等が存在しますが、当時としてはあまりにも早過ぎました。そして先述の「ロリコンを採り入れたボディ」も、

現在でこそキャストオフフィギュアが存在しますが、当時は技術がアイディアに追いついておらず

このアリイの1/12ラーナ少尉のキットの素体パーツも、美プラを見慣れた現在の目で見れば、そのグレーの成型色とも相まって、邪神像と言うべき造形でした…。

キャラデザの方は結構イケてると思ったんですけどねぇ。

 …それにしても、「内心は男への興味が充満している。」って、ハレンチな娘だなぁ(笑)。

 

 そして、このキットに入っていた小冊子には、

『サザンクロス』世界における軍組織図やエンブレムが、事細かに設定されています。

これを見れば、「河森正治・美樹本晴彦・板野一郎が居なくとも『マクロス』を超えてみせる!」との意気込みだけは伝わってくるのですが、3クール分の全39話を放送予定だったのが、結局、2クール分にも満たない全23話で打ち切られた為に、これらの設定は劇中に活かされる事は無く、全て空回りに終わってしまったであろう事を思うと、落涙を禁じ得ません…

 

 当初は、バンダイもこの『サザンクロス』のスポンサーに名を連ねていて、主役メカ(?)のスパルタスの商品化も予定されていたのですが、

関連商品を一切発売しないままにスポンサーを離れる事になってしまい、リアルロボットアニメなのに、主人公側の巨大ロボットが一切商品化されないという異例の事態となりました。そもそも、商品の主力は、主人公達が着用する「アーミング・ダブレット」がメインでしたし。

 まあ、同じ超時空シリーズのVF-1バルキリーやオーガスに比べれば見劣りするデザインなのは見ての通りで、こりゃスポンサーを離れたくなるのも無理はないかもしれませんね(ヲイ)。

 

 しかし、日本では低評価に終わったこの『サザンクロス』も、アメリカの『ROBOTECH』シリーズでは『The Masters』として採り入れられて一定の評価を受けており、主人公のジャンヌは『マクロス(『ROBOTECH』では『The Macross Saga』)』のマックスミリアという事にされてたりします。

この『ROBOTECH』シリーズ、欧米では『ガンダム』シリーズ以上に人気だったりして、ホント、海外って何がウケるか分かったモンじゃありませんね…。ちなみに、『オーガス』は同じ「超時空シリーズ」でありながら、『マクロス』と『サザンクロス』がタツノコによる制作だったのに対して、東京ムービー(現・トムス)による制作だった為に、『ROBOTECH』には入れてもらえませんでした。

 

 『ROBOTECH』について触れたついでに、同じタツノコ制作という事で、この『ROBOTECH』に『The New Generation』として採り入れられた『機甲創世記モスピーダ』についても語る事にしましょう。ホントは放送40周年となる去年の10/2に語るべきだったのですが、すっかり忘れてしまってました…(汗)。

 人類と異星生命体「インビット」との戦いを描いたこの『モスピーダ』は、学研がスポンサーに名を連ねてキットや可変TOYまで出していただけあって、アニメディア誌やたら推されていた記憶があります。主人公達は、タイトルメカの「モスピーダ」の他にも、「ブロウスーペリア」や「バートレー」といった、アーマーバイクから変形する「ライドアーマー」と呼ばれるパワードスーツを身に纏って戦うのですが、子供心にも「無茶のある変形だなぁ…」と思ったモノですよ。何しろ、このライドアーマーには、ライディングスーツを着用しなければ変形できず、脚部はそのライディングスーツそのままだったりするのですから。デザイナーの荒牧伸志氏自身にとってもこの点は心残りであったらしく、後に荒牧氏は『メガゾーン23』のガーランドや、

バブルガムクライシス』のモトスレイヴといった、

バイクから変形するロボットのデザインを追求し続ける事になり、それはもはや荒牧氏のライフワークと呼べる物となっています。

 

 『モスピーダ』のメカデザインと言えばもう一つ、アーモファイターと呼ばれる戦闘機形態からアーモソルジャーと呼ばれる人型形態に変形する、主役機のモスピーダ以上に活躍していたAFC-01レギオスですが、そのデザインは、アーモダイバーと呼ばれる中間形態がまんまガウォークだったりと、モロにVF-1バルキリーを意識した物となっていました。このレギオスのデザインについて、荒牧氏は「どうせ何を描いてもバルキリーのパクリと言われてしまうだろう」と、開き直ってデザインしたそうです。その為か、先述の『The New Generation』では、VF-1の後継機VF/A-6」という事にされてたりします…。

 

 『モスピーダ』と言えば、今は亡き親父の思い出がありまして、それは、普段私のロボットアニメ趣味をバカにしまくっていた親父が、ある日、一体どういう風の吹き回しか、近所にあったジャスコのプラモ売り場コーナーで「おぅ、何か好きなの買ってやっぞ。この『モスピーダ』なんかどうだ?」と言ってくれた事でした。その時ジャスコの店頭には、この『モスピーダ』や『サザンクロス』といった、私にとっては「コレジャナイ」でしかなかったロボットアニメキットばかりがゴロゴロと売れ残っていて、当時私が欲しかった『MSV』や『バイファム』といったサンライズ系アニメのキットは、その時に限って軒並み売り切れておりタイミングが悪いのは昔からですね…)、結局何も買わず(買えず)に終わり、せっかく何か買ってやろうと思っていた親父からは、顰めっ面で「何だい…!」と言われてしまったのです。思えば、あの時からリアルロボットアニメモデルのバブル崩壊してしまってたのですね…。

 

 そして、この『モスピーダ』と『サザンクロス』の2作品に象徴される「リアルロボットアニメモデルのバブル崩壊」について語る際には、エルエス悲劇を抜きにしては語れません。

かつては、航空機を中心としたスケールモデルメーカーとして名を馳せていたエルエスでしたが(私も、1/144戦闘機のキットをよく買っていたモノでした)、ガンプラブームを目の当たりにして、「ウチもアニメモデルで一山当てよう!」などと欲をかいたのが運の尽きでした。

 その1/144戦闘機のノウハウが活かされたと思しき『モスピーダ』の1/100レギオス・アーモダイバーのキットでは、

パッケージの横に「ガウォーク型である」などとストレートな記述(笑)があったり、

国際映画社が手がけた最後のロボットアニメで、タカトクトイス倒産により急遽打ち切りが決定した為に、最後の30秒を止め絵とナレーションによる説明のみで終わらせてしまうという伝説の最期を迎えた『ガルビオン』にも手を出したり、

 『マクロス』『オーガス』でタッグを組んでいたイマイアリイと協力してリリースした『サザンクロス』の1/12ジャンヌ少尉のキットでは、ファンのリクエストを受けて、第2版から素顔のパーツを付属させたり(もっとも、先述の1/12ラーナ少尉を出したアリイのように「ロリコンを採り入れる」気概までは無かったようです)と、意気込みだけは盛んでした。

 ところが、当時、既にリアルロボットアニメブームは終息を迎えつつあった為に(子供達の興味はファミコンへと移りつつありましたしねぇ)、これらのキットはエルエスが思っていた以上に売れ行きは芳しくなく、結局、キャラクターモデル市場からは、僅か1年程で撤退を余儀なくされました

 しかし、プラモの金型ってえのは数千万円規模の費用を要する物であり、ブームを当て込んだキャラクターモデルへの参入とその失敗は、老舗メーカーの経営基盤を揺るがすには充分でした。それに加えて、銀行の勧めで建てた新工場の建設費が負担となり(この銀行もエルエスと同様にブームの終焉が読めてなかったのですね)、バブル崩壊(本来の意味での)に伴う金融機関の貸し剥がしによって、1992年に倒産の憂き目を見てしまいました。倒産から30年以上が経った現在では、これらのキットはやたら高いプレ値で取引されていますが、その金で救済出来ていれば…。

 コンテンツのセレクトを誤りさえしなければ、その運命も少しは違っていたかもしれませんが、メジャーどころのコンテンツは既にバンダイやタカラといった大手メーカーによって押さえられていた為に、必然的にB~C級のコンテンツしか選択肢は残されていなかったのです。そこが、スケールモデルと、版権という厄介な物の存在するキャラクターモデルとの違いなんですよね…。

その点、かつて『ジョー90』に手を出して大火傷を負ってからはキャラクターモデルからは完全に距離を置くようになったタミヤと、

ブームが完全に落ち着いた2000年以降になってから『マクロス』等のメジャーコンテンツの版権を得てキャラクターモデルに手を出すようになったハセガワ利口でした。

 

 そして今や、キャラクターモデル市場はほぼバンダイ1強の時代となり、辛うじてアオシマや先述のハセガワがそれに追随していて(フジミも「マクロスモデラーズ」に参戦するとか…)、その一方でタカラ(現・タカラトミー)やアリイは撤退し、イマイも2002年に倒産し、マックスファクトリー/グッスマやWAVE、コトブキヤ、ボークスといった元GKメーカー奮闘している、といった状況です。

 しかし、グッスマなんか、最近になって、上記の通りの呪われた作品である『ガルビオン』をMODEROIDでキット化しちゃったりして、その呪いで潰れてしまうハメになったりしなければ良いのですが…。

 先週を以て『笑点』を卒業した木久ちゃんに代わる新メンバーは…立川晴の輔師匠でした。大師匠で初代司会だった談志師匠以来となる、「立川流という暗黒集団」出身の出演者となります。これは、大方の予想を覆す人選でした。

 「新メンバーの登場」として最初に姿を現わしたのは、何と木久ちゃんでした。先週、最後に「また来週!!」と言っていたので、みんな「ホントに出てきた!!」と驚きましたが、ただ単に晴ちゃんの先導として出てきただけの話でした。若手大喜利に出演していたとはいえ、やっぱり、木久ちゃんは息子メンバーにさせる気は無かったんでしょうか? その二代目木久蔵師匠で無ければ、桃花ちゃんは事前に否定していたので、今度こそわさびが選ばれるかなぁ、と思っていたのですが…。まあ、桃花ちゃんが選ばれてたら、天野さんセクハラ攻撃を受けまくって、コンプラ的にヤヴァかったでしょうからねぇ。

 で、その晴ちゃんの初レギュラー大喜利の回答は…まあ、普通かなぁ。前任者のインパクトがあまりにも大きい物であった所為もあるでしょうが、2021年末に降板した三ちゃんよりはマシかな、ってえのが正直な感想でした。まあ、立川流という暗黒集団としての本領を発揮するのは、これからでしょうが…。

 それにしても気になったのが、司会の昇ちゃんが、始終「のすけクン」と呼んでいた事でした。若手大喜利では、読み方をしっかり覚えてもらおうと、「はれのすけ」と振り仮名を振った名札を付けていたというのに…。

 

(追記:聞く所によると、二代目木久蔵師匠木久ちゃんの後任に選ばれなかったのは、スタッフが三ちゃんの起用による失敗で懲りたので、世襲噺家のメンバー起用が無くなってしまったのだとか…あ~あ。木久ちゃんの次が二代目で、ピンクさんの次が王楽師匠になると思ってたのに…。)

 『ガンダム』45周年である本日は、MSV1/144ガンダムフルアーマータイプ(フルアーマーガンダム)を素組みしていました。

 このキットは、私が生まれて初めて作った「ガンダム」で、私にとって「原点」と言うべきキットでして、この度、40年振りに組む事になりました。ホントは昨年中に組みたかったのですが、原稿等、イロイロあったモンで延び延びに…(汗)。

 1983年の夏休みに1/144プロトタイプドム亡き祖母に買ってもらってからというもの、それまであまり興味を憶えてなかったガンプラにドップリとハマるようになってしまい、早速近所のジャスコで買ってきたのがこのキットでした。このカーキグリーンの成型色も渋くて好きなのですが、どうせだったらオリジナルカラーにしようと思い、レベルカラー(懐)のコバルトブルーをメインにして、合わせ目も消さずに塗装したモノでした。

 

 そしたら、ボンボンの1984年1月号にて、その私のオリジナルカラーリングと同様のカラーが施されたガンダムフルアーマータイプのイラストが表紙を飾っていたのです。これにはビックリしましたよ。同じ事を考えてる人って居るんですね…。

 その号では、このプラモ狂四郎』バージョンのガンダムフルアーマータイプ読者プレゼントも行なわれていました。

 これは、現在では非常に入手困難となっていまして、まんだらけ等の中古店やワンフェス等のイベントでも見かけた事がありませんでした…。

 

 とにかく、この1/144ガンダムフルアーマータイプを切っ掛けに、MSVバイファムのキットを買いまくるようになり、現在に至っている私です。