「センチネル冬の時代」再び…か!?  | 有栖川まおの愛が止まらないR

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「有栖川まお」のガンダムで倉木麻衣な日々の出来事を綴ったブログです。

 先月発行された機動戦士ガンダム新訳MS大全集 U.C.0081-0090編に、『センチネル』のMSが掲載されていないという話を聞いたので、本日、仕事帰りにじんぽ…もとい、神保町の某書店で確認の為に立ち読みしてきたら…、帯に、

*ご注意

『ガンダム・センチネル』は権利者の希望により収録しておりません。

などと書いてあり、内容の方にも一切掲載されていなかったのでした…

 一体全体、どこの誰が、センチネルにおける何の「権利」を今更になって主張して、その収録を差し止めさせたというのでしょう

 この「権利者」とやらは、あわよくば、センチネルを日テレ版『ドラえもん』と同様に封印扱いして黒歴史の彼方に葬り去ってしまおう、とでも企んでいるのでしょうが、センチネルがガンダムファンの人口に膾炙されまくっている現在となっては、もう無理だろ。今やセンチネルは、多くのMSがキット化され、ガンダムビルドファイターズ』にもSガンダムがチョイ役ながら登場しUC』にもZplusやられ役ながら登場したりと、単独でのアニメ化こそまだ無いものの、もはや立派なガンダムのコンテンツの一つと化しているというのに…。

 今までの『MS大全集』には、 最初の版で「外伝」扱いされていた以外は普通に掲載され続けてましたし(もっとも、ネロゼク・アイン等の設定画が初期稿のままだったり、『Gジェネ』の「ゾディ・アック量産型」を掲載しておきながら、その元となったゾディ・アックが掲載されてなかったりと、扱い自体アバウト極まる物でしたけどね)、前号の『新訳MS大全集 U.C.0092‐0169編』の方にも、既にその『UC』版のZplusが掲載されてるってえのに、解せぬ

 ちなみに、この『新訳MS大全集』シリーズの編集を手掛けた「メガロマニア」は、かつて、お台場ガンダムのパンフレットに掲載されたガンダム30周年の年表において、HJ誌別冊の『GUNDAM WEAPONS U.C.0080』を紹介しておきながら、同年に発行されたMG誌の「別冊については一切触れていなかった、という「前科」の持ち主だった事も、この際付け加えておきましょう。

 

 センチネルの「権利」についても、MG誌が四半世紀前に、連載当時のスタッフが悉く編集部を去っていたにもかかわらず、その著作権を主張した為に一悶着ありましたが、その後MG誌側が引き下がって、センチネルの版権は「創通・サンライズ(今月からはバンダイナムコフィルムワークス←長い)」の物である事が明確になった時点で、既に決着は付いた筈です。まさか、サンライズがバンダイナムコフィルムワークスに再編される際の条件の一つとして、バンナム側に「サンライズ自身が制作したワケでは無いセンチネルを抹消する事」などという要求を呑ませたワケではありますまいが…。

 そして、その後「更生」したMG誌が「年に一度のセンチネル祭り」などとはしゃいでいたセンチネルのMSのキット化も、今年は現在のところ、何の音沙汰もありません(泣)。ホビー事業部の「『一年に一作くらいはセンチネルを製品化したい』という思いはたしかにあります」との言葉が、単なるリップサービスだとは思いたくはありませんが…。コレクターズ事業部の方のカシグにおいても、センチネルの展開は止まったままですしねぇ(泣)。

 

 音沙汰が無いと言えば、C3AFAのC3マーケットもまた然り。これはセンチネルのみならず、当日版権イベントでガンダムのGKを手掛けるアマチュアディーラー全体に言える話なのですが、去年に引き続き、今年も現在のところ何のアナウンスもありません…C3AFAの公式サイトも一昨年から表示が止まったままで(しかも、マーケットの方はいつの間にやら別サイトになってたりしますし)、実行委員会自体ちゃんと存在しているのか怪しいところですここここといった大手ディーラーのサイトも、同様に一昨年から表示が止まったままですし…。コロナ禍で開催自体が厳しいのは百も承知なのですが、それならそれで、実行委員会を解散すべきですし、ガンダムGKの販売権も、かつてJAF-CONから譲渡された時と同様に、他のイベントに譲渡すべきでしょうに

 

 これらの事象は、1996年に先述のMG誌の著作権の主張に端を発した、JAF-CON~キャラホビにおけるガンダムGKの販売において、センチネルのMSの当日版権が17年もの間一切認められてこなかったり、ガンダムの歴史について書かれた書籍に、センチネルについての記述が一切掲載されなかったりといった「センチネル冬の時代」が、再び訪れようとしている事を意味しているのでしょうか…。

 ちなみに、前号の『U.C.0092‐0169編』の方は、KADOKAWAのゴリ押しで『クロボン』関係の変なMSが大量に掲載されていたのが嫌われてか、まんだらけで大量に叩き売られていたのですが、この『U.C.0081‐0090編』も、センチネルが掲載されてないってんで、同様に叩き売られる事になるでしょう…。

 

(追記:6月になってから、C3AFAの公式サイトの方に、「次回開催は未定となります。詳細が決まりましたら、改めて本サイトにてお知らせさせて頂きます。」とのお知らせがようやく表示されるようになりました。もう2年近くもほったらかしにされてたモンですから、C3AFA実行委員会はとうに解散して、公式サイトも放置されたものとばかり思ってましたよ。問題は、将来開催されたとしても、センチネルの当日版権がこれまで通り下ろされるのかどうかですが…。)