つづいてバッハをもう一曲。
クロマティック・ファンタジー。
クロマティックとは半音階のことです。
石造りの巨大な教会のように揺るぎない構造のフーガの前に置かれた、
対照的な作品。
即興的で、
命がほとばしるような、
自由奔放な曲です。
バッハったら攻めてるなー!
と、
弾くたび思ってしまう。
不協和音、偽終止、変終止、長調単調が頻繁に入れ替わる目まぐるしさなのに、
極めて自然で天衣無縫。
300年前にこの曲って。。。
物議をかもしてもおかしくない、
パンクでロックなこの感じ。
めちゃくちゃ好みです。
わたしにとってのバッハの一番の魅力は、
音楽の父だからでもなく、
神に向けて作曲したからでもなく、
死ぬまで守りに入らなかったアヴァンギャルドな冒険心です。
この曲の終わり方が超絶美しい。
クロマティック(半音階)で一段ずつ階段を降りて、
終息する。
鎮魂。
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瀬尾真喜子トーク&ピアノコンサート
ドイツで生まれた長老ピアノ
グロトリアン・シュタインヴェーグの音楽
2019年8月12日(月・祝)
13:30開場 14:00開演
北軽井沢ミュージュクホール
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避暑などでその時期軽井沢にいらっしゃる方、
もし良かったら、
強靭な生命力で生き抜いてきた100歳の長老ピアノの声をぜひ聴きにいらしてください。
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★本日の即興演奏★
(一日一即興958日目2019年7月25日)
~ 高原の朝 Plateau morning ~ 澄んだ空気 ~
一日ひとつ即興演奏をしています。
なにも考えず、
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