年あけて
あまり実感がわかないのですが、2006年です。
元旦は、年が明けるとともに近くの神社三カ所を回ってお参りをしてきました。
僕も別に神も仏も信じない人間ではありません。
でも、そういう人たちの多くが初詣には出かけていると思います。
否定はしませんが、少し興味深いです。
って、新年早々こんなことを考えている自分はいったい・・・・・・。
帰り道、あまりの寒さに「来年は太陽が完全に昇ってから出かけることにしょう」と弱気なことを考えてしまい、そういえば去年も一昨年も同じことを言っていたのを思い出して、そう簡単には人間って変わらないな、と実感しました。
もちろん実際はそんなことなくて(完全に、とはいいきりませんが)、一昨年なんかに比べると、良い方向にかどうかはさておき、ずいぶんと自分も変わりました。
周りからは、「変になった」「昔はそんなやつじゃなかったのに・・・・・・」「本性がでてきたんだな」などと去年一年間さんざん言われましたが(本当に)。
決して悪い意味ではないと勝手に解釈しております。
それはさておき、帰宅した後は一人徹夜で日の出待ち。
TVつけっぱなしで記事を書きながら、布団にくるまって朝を待つこと4時間。
日の出、見れず。・・・・・・最近、このオチ多くないか? と思いながらも、元からあまり期待していなかったので気にしない気にしない。
後は一日中TV見ながら過ごしました。
朝ご飯はお雑煮。
昼は抜きで、夜はサイゼリアでワンコインでおつりがくるメニューを。
・・・・・・うわ、なんてお正月だ。
その分今日はおせち料理が食べられたので良かったですが、でもこんな元旦は初めてでした。
年が増すごとにスケールが小さくなっていきます。そんなものですか。
今日はさすがに徹夜はせず、
午前中は電車男の再放送を見て、
昼過ぎに近くの高島屋にムッシュ・ピエール氏のマジックショーを鑑賞しにいきました。
いやー、面白かったです、ピエールのマジック。
古典的なマジックの中にオリジナルの斬新な手法を取り入れてあり、マジックをやらない人はもちろん、マニアが見ても楽しめます。
笑えますし、はっとするような驚きに溢れていて、やっぱりピエールいいですねー。
途中、かなり致命的なミスもありましたが、それすら笑いのネガにしてしまうのがさすが。
聞いただけで卒倒しそうなくらいの超難関技法をさっとやってしまう上に、こんなに面白いマジックになっているなんて。感動します。
本当、良いものを見せてもらいました。
夜は祖父母の家で、皆でおせち料理。
おいしかったです。今年は特に、元旦があれだっただけに。
やはりお正月はおせちですねー。
さて、今日は完全に日記ですが、書評などはもう少しお待ちください・・・・・・。
まだ、年あけて一冊も本を読んでいませんので。
2006年の初読み本(?)は「エンド・ゲーム」を予定しています。
最後に、2006年になって初めて知って驚いたこと。
・石持浅海さんが「本ミス」の投票で一位に選んでいた作品が「となり町戦争」だった
(わざわざそれに入れますか、と思うとともに読みたかった作品なのでより興味がわいたり)
・2005年の流行語大賞トップテンに「萌え~」の文字を見つけてしまった
(たぶん、ネタとして使っている人のほうが今では多いと思う。というより、これってどうなの?)
・「DEATH NOTE」が実写映画化らしい
(ガセかも? でも、実写映画ですか・・・・・・。興味はあるけれど、どうなるのか不安)
・白夜行のドラマのキャッチコピー「究極のラブストーリー」
(原作はまだ読み終わってないけれど、絶対これは違う気がする)
どれも、今更かよ、という突っ込みはなしで。
今年は、できるだけすっきりと短く、なおかつわかりやすい記事を書けるよう努力します!(言っている傍から矛盾しているこの現状)。
2005年小説ベスト
記事を書いているうちに年を越してしまいましたが(というかもう朝)、新年のご挨拶の前に。
2005年に読んだ小説のベスト10です。・・・・・・が、選ぶのに悩んだ結果、
ミステリ的な視点から選んだベスト10と、物語の点から見たベスト10の二つに分けることにしました。
あまり、こういうのは好きではないのですが、相当偏ってしまいそうだったので・・・・・・。
単行本として発行されていない作品は入れていません。
また、点数順になっていない部分もありますが、あくまで今思い出してつけたベスト、であるため気にしないでください。というよりそもそも、順位自体ほとんどどうでもいいような感じなのですが(それを言ったらおしまいだ・・・・・・)。
今年読んだ本は、全部で265冊(再読含む)。そのうちこのブログ内で紹介した本は81冊。
2006年は300冊を目指したいです。
<物語部門>
1位 小野不由美 「屍鬼」
- 小野 不由美
- 屍鬼〈1〉
今年の一番はなんといってもこれ。原稿用紙枚数に直して三千枚、登場人物二百人という超大作。
重いテーマでありながら、最上級のエンターテイメントになっています。
長いですが、それに見合った面白さは保証します。
2位 竹内真 「自転車少年記」
- 竹内 真
- 自転車少年記
これは最高の成長小説です。
読んでいてとにかく面白い。思わず一気読みしてしまいました。
成長もの(青春ものでもある)に必要な要素が大体盛り込まれていて、多くの方が楽しめると思います。
3位 加納朋子 「てるてるあした」
- 加納 朋子
- てるてるあした
読後、暖かい気持ちになれる本。
加納さんのファンは勿論、そうでない人にもお薦めの一冊。今年一番感動した本かも。
菊池健さんの表紙絵も綺麗。
4位 米澤穂信「クドリャフカの順番」
- 米澤 穂信
- クドリャフカの順番―「十文字」事件
文化祭を舞台にした青春小説。
登場人物も魅力的。
このシリーズ共通のほろ苦い真相も青春らしくて良いなぁ、と。
やさしいだけじゃない、そして痛いだけでもない。まさにそのような小説です。
5位 西澤保彦 「依存」
- 西澤 保彦
- 依存
あまりに重すぎるテーマですが、それでも小説として楽しめるのが凄い。
タック&タカチシリーズの集大成ともいえる作品。
読後、深く考えさせられました。
前作までのシリーズ作品を読んでおいたほうが楽しめます。
6位 桜庭一樹 「少女には向かない職業」
- 桜庭 一樹
- 少女には向かない職業
衝撃的でした。
痛く切ない話ですが、心に深く残ります。
ラスト一行の残す余韻が素晴らしい。
好みは分かれそうですが、多くの方に読んでほしい小説です。
7位 朱川湊人 「かたみ歌」
- 朱川 湊人
- かたみ歌
直木賞受賞で、今年一躍有名になった朱川さん。
受賞作も良いですが、あえてこちらを選びました。
ノスタルジックで暖かさにあふれた作品。「わくらば日記」もお薦め。
8位 恩田陸 「蒲公英草紙」
- 恩田 陸
- 蒲公英草紙―常野物語
待望の常野物語続編。
ラストの問いかけが、今でも頭に残っています。
常野新作の「エンド・ゲーム」も楽しみ。
9位 竹内真 「風に桜の舞う道で」
- 竹内 真
- 風に桜の舞う道で
これも青春小説として良かったです。
大人になったら絶対読み返そう、と思いました。
自分の将来を考えさせられる本でした。
10位 有川浩 「海の底」
- 有川 浩
- 海の底
怪獣ものSF、と言うのでしょうか。
潜水艦の中に閉じ込められた子供たちの描写が巧いです。
これも思わず一気読みしてしまった作品。ライトノベルはちょっと、と敬遠している方に一番読んでほしいです。
<ミステリ部門>
1位 連城三紀彦 「戻り川心中」
- 連城 三紀彦
- 戻り川心中
物語の美しさとミステリの意外性を両方兼ね備えた、完璧な作品。
どの短編をとっても、ため息を漏らしてしまうほどの完成度。
何の文句のつけようもありません。「夕萩心中」も合わせて、ミステリ好きは必読ですね。
2位 柄刀一 「アリア系銀河鉄道」
- 柄刀 一
- アリア系銀河鉄道
まさに、今までに見たことのないようなミステリ。
奇妙すぎる状況設定と、その世界にうまく絡めた美しいトリック。
これも傑作ぞろいの短編集。変わったものが好きな人にお勧め。
3位 西澤保彦 「実況中死」
- 西澤 保彦
- 実況中死―神麻嗣子の超能力事件簿
今年一番の衝撃。
「意外な犯人」ものだとあらかじめ知っていながら、ここまで気持ちよくだまされた作品は他にほとんどありません。
あらゆる登場人物を疑いながら読んでいたにも関わらず、全く予想が及びませんでした。少し無理やり感はあるものの、この驚きは筆舌に尽くしがたいものが。
4位 門前典之 「死の命題」
- 門前 典之
- 死の命題
とんでもないバカミス。読んでいて大爆笑でした。
最初の密室トリックの無茶苦茶さや、二つ目のそれを上回る「ありえない!」と思わず言ってしまいたくなるトリック、そして最後に明かされる趣向。驚きも十分。
バカミス系が好きな人は何が何でも読むべきでしょう。
5位 貴志祐介 「硝子のハンマー」
- 貴志 祐介
- 硝子のハンマー
今年一番面白かった密室もの。
まさに現代の密室、斬新かつ巧妙なトリック。
ストーリー自体にも引き込まれます。
密室をメインに据えたもので、こんなに面白い小説はなかなかありません。
6位 麻耶雄嵩 「神様ゲーム」
- 麻耶 雄嵩
- 神様ゲーム
これぞ麻耶作品。子供向けでも容赦なし、残酷で邪悪な「真実」。
どんでん返しの連続に、「夏と冬の奏鳴曲」を思い出させるようなラスト。
分量は少なめですが、密度は濃いです。
子供向け、とはとても思えない作品ですが・・・・・・。
7位 我孫子武丸 「探偵映画」
- 我孫子 武丸
- 探偵映画
「殺戮にいたる病」より、こちらのほうが好きです。
軽いタッチで読みやすく、読後感も良し。
いくつもの推理の後に待ちかまえる真相は意外性も十分。
映画化したら面白そうな作品だと思います。
8位 東野圭吾 「容疑者Xの献身」
- 東野 圭吾
- 容疑者Xの献身
三冠制覇の、今年最大の話題作。
あまりミステリになじみがない人でもこれなら楽しめると思います。
東野さんの作品の中では、今のところこれが一番好きです。
9位 石持浅海 「扉は閉ざされたまま」
- 石持 浅海
- 扉は閉ざされたまま
ロジックによる、犯人と探偵の頭脳戦。
密室ものなのに、最後まで「扉は閉ざされたまま」であるというものすごい趣向。
タイプは違った作品ですが、「水の迷宮」も良いです。
10位 田代裕彦 「シナオシ」
- 田代 裕彦
- シナオシ
長編での驚き度は、実況中死につぐほど。
トリックがわかりづらい、という欠点はあるものの、タイム・パラドックス・サスペンスとして良い出来です。
一般受けするのは「キリサキ」のほうだと思いますが、すれた人にはこちらのほうがお勧め。
以上・・・・・・。なんだかんだで偏っているようなベストですが、
それよりも、記事を書き始めてからすでに半日経っているのはなぜ?
勿論ずっと書いていたわけではありませんが。
ともかく、そんなわけで新年になっていました。
簡単ではありますが、この場で新年のご挨拶をさせていただきます。
新年あけましておめでとうございます。
今年もどうかよろしくお願いいたします。
皆様にとって、2006年が良い年でありますように。
2005年を振り返って
2005年も残り十分を切りました。
今年を振り返ってみて、一番に思うのは、
2005年はとても多くの方と出会えた年だったな、ということ。
加納朋子さん、菊池健さん、そしてカトレアの皆さん。
作家では、麻耶雄嵩さんにもお会いできましたし、
このブログを立ち上げて、何人もの方とお知り合いになれました。
本当はお一人ずつに感謝の意を述べたいところですが、とてもキリがないので省略させていただきます。
でも、本当に人と人とのつながりを感じさせられた一年間でした。
また、もう一つ加納さんの言葉を借りて言えば、
「人と本だってとってもすてきで、すごく大切な出会いをすることがあるの」
このことを深く実感させられた一年でもありました。
思えば、今年の「出会い」の多くは、元をたどれば加納朋子さんのななつのこ を読んだことから始まったものです。
あの一冊を読んでいなければ、今の自分はないと言っても過言ではないです(少し回りくどい?)。
これほどまで、一冊の本の影響が大きいものだとは、少し前まで想像さえしていませんでした。
今年も、何冊もの良い本に出会えましたし・・・・・・。
素敵な物語を読ませて頂いた作家さんたちに感謝です。
そして、今年お世話になったすべての方々へ。
2005年、本当にありがとうございました。
もっと色々謝りたいことやお礼したいことなど多々あるのですが、やはりその一言に尽きます。
来年もご迷惑をおかけすると思いますが、どうか宜しくお願いいたします。
このブログも続けていくつもりですので、温かい目で見守ってやって下されば幸いです。
それでは、来年も、多くの人と良い作品に出会えますように・・・・・・。
皆さん、良いお年を!
朱川湊人 「わくらば日記」
- 朱川 湊人
- わくらば日記
姉さまの”あの力”は、人を救いもしましたが――。
人や物の記憶が”見える”不思議な力を持つ少女が出会った、五つの事件、様々な人々、そして人なればこその、深い喜びと哀しみ。
気鋭の直木賞作家が、ノスタルジーとともに、現代人の忘れ物を届けます。 懐かしくてやるせない、五つの物語。
◆ ◆ ◆
2005年の最後に読む本はこれにしよう、と決めていた作品です。
読む前から、この本は良いとわかるような小説ですね。
朱川湊人さんの作品は、いつでも必ず期待にこたえてくれます。もう、間違いないと言って良いでしょう。
ミステリやホラーではなく、「小説」としての良さが十分に詰まっています。
タイトルにある”わくらば”とは、病にかかった葉、という意味の”病葉”のことなのかな、と最初は思ったのですが、”邂逅”という字にも”かいこう”だけでなく”わくらば”の読み方もあるそうで、なんとなくこちらのほうがふさわしい気がします。
本書は連作短編の形式をとっており、昭和三十年代を舞台にした事件の数々や人間模様がかかれます。
事件には、暗いものもある(女子高生殺人事件など)のですが、それに関わる人々の思いが、深く心に残る。
それぞれの短編で、読みながらはっとさせられた台詞がいくつも。
こういったものは、他の朱川湊人さんの作品でも見られますが、本書は特に心に響いたものが多かったです。
もう一つ、朱川さんの作品の特徴でもある、ノスタルジーが漂う雰囲気も良かったですね。
実際には体験したことのない時代なのに、読んでいる間中ずっと懐かしさを感じました。
物語自体とは関係ないのですが、雰囲気によくあった挿画も素敵。
表紙の、夕焼けが印象的な独特の色使いも良い感じ。
ちなみに、個人的に特に気に入った話が「流星のまたたき」。
これを読めただけでも本書を買った価値があった、というもの。
読後に残る、どこか切なくて、暖かい感じが何とも・・・・・・。好きです、これ。
本書には、連作短編としての、いわゆる「まとめ」に当たるような作品が収録されておらず、「その物語はまた次の機会に――」と書かれていながら結局取り上げられていないエピソードもいくつかあるので、多分続編が出るんじゃないかな? と期待。
これは続編がとても読みたいです。
また、どうやら本作は”昭和三部作”のうち一冊らしいのですが・・・・・・。残りの二作はこの続き? あるいは、全く別の作品? それなら「かたみ歌」もそうかもしれない・・・・・・と、大変気になります。
冬でも心が温まる、お薦めの一冊。8点。
今年の最後にこれが読めたのは幸せでした。
ところで、別に本書とのかかわりがあるわけではありませんが、こちら で朱川さんのエッセイが読めます。
少し意外な一面を見れます。ファンの方は是非。
朱川さんを知らなくとも、とても楽しいエッセイなのは確かなので読んでみてください。
2005年”小説以外”ベスト
小説のベストを発表する前に、あえて”小説以外”で、今年特に良かったものをいくつか選んでみました。
順番は関係ありません。
Ever17(ゲーム)
壮大なスケールの仕掛けものです。
ゲームであることを利用した仕掛けの数々や、ありとあらゆるところに張られた伏線。
公式サイトまでも利用したミスリード。全てのものに必然性がある。
SFミステリの傑作です。今年ベスト級の驚きと感動でした。
何も言わずにやっておくべき、といえるような作品ですね。
シンフォニック=レイン(ゲーム)
- 工画堂スタジオ
- シンフォニック=レイン DVD通常版
これも仕掛けもの。
割と楽に見抜けるような仕掛けを使っておきながら、絶対に驚かされる作品。
最後のシナリオを読み終えたときから、本当のどんでん返しが始まる。
ゲームならではのトリックに気づいたときの衝撃は凄まじいものがあります。
「騙し」と「偽り」に満ちた、とても美しい物語。音楽も素晴らしい!
ななつのこものがたり(絵本)
- 加納 朋子, 菊池 健
- ななつのこものがたり
首を長くして待ち望んでいた絵本。
ため息が出るほど美しい菊池健さんの絵と、加納朋子さんのとても素敵なストーリー。
この一冊の本のおかげで、多くの方とお会いすることができました。
感謝してもしきれないほどです。
この本のおかげで今の自分がある、といっても大げさではありません。
お二人にお会いした時の思い出とともに、一生大切にしていきます。
バタフライ・エフェクト(映画)
- ジェネオン エンタテインメント
- バタフライ・エフェクト プレミアム・エディション
こちらは昨日の映画ベストでも書いていますが、タイム・パラドックス系のミステリが好きな自分にとってはたまらない作品でした。
パズル性が高いサスペンスもの。
文句なしにお薦めといえる映画です。
ショーシャンクの空に(映画)
- 松竹
- ショーシャンクの空に
同じく昨日も紹介しましたが・・・・・・。
ラストシーンの感動は言葉では表せません。
見たことがない人がいれば、一生に一度は絶対見るべき名作。
AIR(アニメ)
- ポニーキャニオン
- AIR 1 通常版
なんと言われようと、これも傑作。
意外な展開と感動の連続。
美しく謎を残したまま幕を下ろすラスト。
こういう話には珍しく(?)、あえて恋愛要素を省いて家族愛という主題を貫いているのも良いです。
音楽、映像も凄い。ゲームは知りませんが、アニメのほうは絶対に見る価値はあります。
ハチミツとクローバー(漫画)
- 羽海野 チカ
- ハチミツとクローバー (1)
青春もの、成長ものとして、今年一番楽しめた漫画。
コメディとして笑わせてくれますし、シリアスな部分は心に染みるような思いを感じます。
さすがに人気が高いだけあるなー、と思わせられました。
少女漫画だということで敬遠している人がいれば、是非読んで欲しいです。
Q.E.D. 証明終了 9巻(漫画)
- 加藤 元浩
- Q.E.D.―証明終了 (9)
あえて巻数指定。このシリーズは傑作ぞろいですが、その中から一冊だけ選ぶならこれ。
一話目の「ゲームの規則」も面白いのですが、それより二話目の「凍てつく鉄槌」が傑作です。
高すぎる完成度。短編のミステリ漫画では文句なしにベストといって良いでしょう。
あまりの凄さに絶句してしまいました。何度読んでも圧倒されるトリックです。
この巻だけでも、ミステリが好きな人は読んでおくべきでしょう。
・・・・・・全部で8作品。中途半端だ・・・・・・。
どれも、9点、あるいは10点をつけたものです。
今年は9点以上の”小説以外”はこれだけ。いや、こんなに、ですね。
本当に良い作品に多く出会えて、恵まれた年でした。
どれもお薦めなのですが、ミステリ好きの人には、特に上のゲーム二作と、Q.E.D.がお薦めです。
有名な作品なので、既読(?)の方も多いでしょうが、この三作には驚かされました。
明日(あるいは今日)は、ようやく2005年小説ベストを発表(そんな大げさなことでもない)できると思います。
2006年まで残り一日を切りました。
今年も色々なことがあったなぁ・・・・・・と振り返っていたら日の出の時刻になってしまいそうなので、それもまた明日に回します。
連城三紀彦 「夕萩心中」
- 連城 三紀彦
- 夕萩心中
妙武岳山中で起こった若い男女の哀切の情死事件には、親子2代にわたる驚くべき秘密が宿されていた(表題作)。
ほかに、著者会心の、花に托した愛のミステリー2編(「花緋文字」「菊の塵」)と、窓際人間たちが巻き起こす珍無類のユーモア・ミステリー3話(「陽だまり課事件簿」)を収録する魅力の連城推理世界。
◆ ◆ ◆
「戻り川心中」の講談社文庫版には収録されていなかった「花葬シリーズ」を三篇と、連城三紀彦にしては珍しい、軽快なタッチの「陽だまり課事件簿」三篇が収録された短編集。
花葬シリーズは、どれをとっても最高傑作としかいいようがないですね。
「花緋文字」は、犯人に関しては事前に解説を読んでしまったため予想はついていたものの、それでも強いインパクトと意外性、そして美しい余韻があります。
花葬シリーズの中でも、この短編は特に好きです。
あまりの凄さに、読み終えて思わずため息を漏らしてしまったほど。
完成度はほとんど神業の領域ですね。
次の「夕萩心中」も、これまた素晴らしい作品。
シリーズ中最も長い作品ですが、トリックも凝ってます。
逆転の発想の先にある真相は、完全に予想外のものでした。
恋愛とミステリの融合・・・・・・という点からすると弱いのですが、これほどまでの「意外な真相」をもってこられたらそんなのは些細なことに思えてきてしまいます。
最後の「菊の塵」は、他の作品が凄すぎたので印象がややかすんでしまいましたが、それは比べるからの話であって、一編だけで見れば間違いなく良作。
この時代設定だからこその真相。他の作品も時代設定を上手く生かしているのですが、これは特にそうですね。
全体として、花葬シリーズは文句のつけようが無い出来です。
戻り川心中の五編と合わせて、全部で八篇。
やはり、一冊にまとまった形で読みたかったですが・・・・・・。
その形式でなら、評価は10点でしょう。文句なしに。
そして、もう一つの「陽だまり課事件簿」。
ユーモア・ミステリで、さすがに「花葬」には劣るものの、それぞれミステリとして良く出来ています。
人情話でもあり、「花葬」とはまた違った味が楽しめます。
「白い密告」の真相は、なるほどと納得させられるとともに、上手いものですし、
「四葉のクローバー」の真相はまず見抜けないでしょう。「陽だまり課」の中ではこれが最も良かったです。
実に良く練られていて、すっきりとした解決。
「鳥は足音もなく」は、動機の意外性に驚かされます。
これも全体的にレベルが高いシリーズなのですが、何故わざわざ「花葬」と一緒に収録するのかな・・・・・・と疑問が。
どうやらこの三篇でシリーズは完結しているようなので、さすがに短すぎて別のものとあわせて収録するしかないのかもしれませんが、なんだか「おまけ」のような感じは拭えないです。
もう少しこのシリーズを続けて、別の単行本でまとめてくれればよかったのに・・・・・・。
良く出来た作品群だけに、そう思わざるを得ません。
それでも、ミステリファン必読の短編集であることは間違いなく、高めの9点。
一月に「戻り川心中」も光文社から新たに刊行されるようですが、こちらには是非八編全て収録して欲しいものです。
経験バトン
Pの食卓 のPさんから廻ってきたバトンです。
まさか自分にこんなものが廻ってくるとは予想もしてませんでしたが・・・・・・。
記事の最後に自分の名前があるのを見て数十秒。
よし、見なかったことにしy 折角ですし、年末企画の一つ(?)として答えてみよう・・・・・・と思って始めたら、ほとんど×ばかりで、つまらない人間だなぁと改めて自覚。
まあ、面白くなくても、こういう結果になりました。
『 経験バトン 』
(経験した事のあるものには○、ないものには×をつける。
そして、1個だけ質問を増やして5人にバトンを廻す。)
入院・・・×
幸い経験なし。今後も無ければ良いのですが。
骨折・・・○
骨にひびが入っただけだったかもしれませんが、親と受験のことでもめてそのときに。
なかなか壮絶でした・・・・・・。
右手をやられたので、相当不自由な思いをしました。
失神・・・×
どういう感覚なんでしょう?
人が失神したところも見たことがないのですが。
ちょっと気になります。
風俗・・・×
中学生に聞く質問?
補導・・・×
ないですね。あったら停学か退学か・・・・・・。絶対にそんなことにはならないようにしないと。
女を殴る・・・×
殴ったことも殴られたことも。
男を殴る・・・×
殴ったら、自分も相応のダメージを受けそうな気がします。
喧嘩や暴力は好きではありませんので。
就職・・・×
まだ学生ですし。
アルバイト・・・×
校則で禁止されています。やるなら書店でアルバイトしてみたいな、とは思っているのですが。
海外旅行・・・×
残念ながらこれもなし。
一度はロンドンあたりに行ってみたいです。実現しても、遠く先のことですけどね。
ピアノ・・・×
楽器全般がダメ。
弾ける人は尊敬の対象です。
テレビ出演・・・×
映ったことならありますが。出演はないです。
ラグビー・・・×
絶対無理。
死にそうです。
北海道・・・×
寒いの苦手なんで・・・・・・。
でも、行ってみたい場所ですね。
沖縄・・・×
修学旅行で行くはず。まだ二年も先のことですが。
エスカレーターで逆走・・・○
行方不明になった友人を捜しているときに。
すれ違いになった、と気づいて慌てて引き返し、途中で別の友人に止められました。
他の人が見ていなくて良かった・・・・・・。
金髪・・・×
別に金髪に限らず、髪を染めるのは自分に合いそうにないので。
ピアス・・・×
これも自分には合わないでしょうね。アクセサリー系はちょっとね・・・・・・。
ラブレターをもらう・・・×
レターはない・・・・・・。
渡す役割を命ぜられたことなら10回以上ありますが・・・・・・。何なんでしょう。
幽体離脱・・・○
去年参加した山小屋のキャンプで、一人だけで行った肝試しのとき、自分を遠くから見ているような、というよりは自分がそこにいないような感覚を覚えて、気が付いたらふらつく足取りで山小屋の中に戻っていました・・・・・・。
あれを幽体離脱と呼ぶのかどうかは判りませんが、初めての経験でした。不思議です。
先生に殴られる・・・×
確か無かったはず。
冗談半分に小突かれたことならありますが。
コスプレ・・・×
それに近いことをしかけたかもしれませんが、コスプレまでは。
ストリート紙に載る・・・×
ないですね。今後もあるとは思えません。
ナンパ・・・×
あまり、そういうことを軽くするような人は好きじゃない、です。
逆ナンパ・・・×
もちろん無し。
交通事故・・・×
一度車に轢かれそうになったことはあるものの、かすり傷一つなく助かりました。
パーマ・・・×
かけようとも思わないです。多分、物凄く似合わないかと。
飲んで記憶喪失・・・×
あったら流石に拙いでしょう。
家出・・・○
小学生のときに数回。色々と親ともめて。
大体、夜には家に帰ってしまうのですが・・・・・・。こんなのでも家出っていうのでしょうか。
万引き・・・×
人がやっているのを見たことはあります。
もちろん止めましたが。
自分で散髪・・・×
想像するだけで恐ろしい・・・・・・。絶対できないですね。
プロポーズ・・・×
この先も当分ないかと。
食あたり・・・×
自分の思い当たる範囲では無いです。少しおなかを壊した、というようなことならありますが。
宝くじ・・・×
未成年は買えませんね。
電車で寝過ごした事・・・○
一年に数回程度。
大体、一駅か二駅で気づくので、そこまで大きな被害はないのですが。
乗馬・・・×
ポニーって馬? それならあるかも。
裸エプロン・・・×
あるわけが・・・・・・。
目隠し・・・×
?
カップ麺の焼きそばをラーメンにして食べた・・・×
一体どうなるんだろう? あまり美味しそうではないですが。
ソフトボールが顔面に直撃・・・○
ソフトボールだけでなく、サッカーボールからバレーボール、様様なボールで経験が。
つくづく鈍い人間だと思います。・・・・・・ちなみに、軽いボール恐怖症です。
お見合いパーティーに行ったことがあるか・・・×
何でしょう、それは。
富士山に登ったことがあるか・・・×
途中で挫折しそうです。遠くから眺めているほうが自分の性格にはあってます。
パチスロをどぅ思うか・・・×
これって○×で答えるような質問なのですか?
とりあえず、こういう系統のものには手を出さないようにしたいです。
LIVEに行ったことがあるか・・・×
誰のライブも特に興味ないので。
サッカーをスタジアムで見たことがあるか・・・×
そもそも、サッカー自体をそれほど見ません。
流れ星を一晩に10個以上みたことがあるか・・・・×
流星群を見る機会はあったはずなのですが、見たのか見てないのか覚えていませんね。
よなよなさんからの追加質問
携帯電話のデータが突然、全消去・・・×
そもそも携帯電話自体所持していない自分。
みかんさんからの追加質問
海外ミステリーを読んだ事があるか・・・○
つい先日にも一冊読了したばかり。
カタカナの名前を覚えるのが苦手なので、国内ものに比べると手を出しづらい部分はあるのですが。
Pさんからの追加質問
ネット上のミステリ研究会に興味はあるか・・・○
とても面白そうです。ただ、年齢のことがあるので・・・・・・。
で、自分からも1つ質問を加える、ということでしたので、
年に五十冊以上本を読んだことがあるか・・・・・・○
皆さん、一年間にどれくらいの本を読まれているのかとても気になります。
学校では、一冊も読まないという人が思った以上に多くて軽いショックを受けました。
・・・・・・ようやく終わったー! と思ったら、まだバトンを渡すという作業が残っていましたね・・・・・・・。
「5人にバトンを廻す」といわれても・・・・・・。どうしよう。
こんな年末に、頼んでもだれも受け取ってくれないだろうなぁと思いつつ、
すいません。この忙しい時期に、本当すいません。
今年良くお世話になった方々ですので、これ以上迷惑をおかけするのも忍びないのですが、
いつでも良いので、「受け取っても良いよ」という方は答えていただけると嬉しいです。
もちろん、ご迷惑でしたら受け取らなくても構いませんので・・・・・・。
どうかよろしくお願いいたします。
2005年映画ベスト
今年は、これまでに比べて随分と多く映画を鑑賞した年でした。
全部で32作品(これでも、自分にとっては多いほうなのです)。
来年はこの半分も見るかどうか判りませんが、折角なので今年観た映画のベスト10を選んでみました。
1位 バタフライ・エフェクト
10点1位はこれ以外にないでしょう。
最初から最後まで、一切の無駄がないストーリー展開。
意外な展開の連続とどんでん返し。
美しく、切ないラスト。
タイムパラドックス・サスペンスの最高傑作です。
今までに見た映画の中でもベストといって良い作品。
2位 ショーシャンクの空に
9点
言わずと知れた名作。
無実の罪で逮捕された男の、19年もの刑務所内の生活を描いた作品。
これ以上ないほど爽やかで、感動的なラスト。
希望が湧いてくる作品です。どんでん返しも見事。
3位 亡国のイージス
8点
原作が好きなので少しおまけ気味ですが、
よくあの大作をこの長さにまとめたものです。
多少カットされているとはいえ、大まかなストーリーはこれを見ればつかめるでしょう。
出来がどうこうというより、この映画のおかげで原作が世間により広まった、ということを考慮してこの順位。
4位 ホワイトアウト
8点
原作を知らずに見たのですが、かなり好みの話でした。
上の「亡国のイージス」と似ている部分があります。
ラストで明かされる「真相」がなんとも切ないというか、辛いです・・・・・・。
これは劇場で観たかった映画ですね。
5位 ワイルドシングス
8点
驚きという一点のみをとれば、今年見た映画の中でベストかもしれません。
二転三転どころか、五転六転するストーリー。
一番最初のどんでん返しの衝撃は相当なもの。それ以降は読めてきてしまうのは残念ですが、仕方がないでしょう。
ミステリ好きに特にお薦めできる作品。
6位 アイデンティティー
8点
二重のどんでん返し。
多少アンフェア気味ではあるものの、これを映像で見せてくれた、というのは凄い。
奇妙な伏線も面白いです。
ネタバレされる前に見ておくべし、といったところでしょうか。これもミステリファンにお薦め。
7位 水平線上の陰謀
8点
予告編を完全に頭に入れた上で、リアルタイムで映画館で見る、さらには前作までを一通り知っておくことなどの条件が全部そろった状態で見た人はかなり驚いたはずです。
トリックを使う意味がさっぱりわからない、という点と、観客を選びすぎるという致命的な欠点を除けばよく出来ています。名探偵コナンだからといって甘く見ているとやられます(自分もその一人)。
8位 ハリーポッターと炎のゴブレット
8点
娯楽映画として申し分のない出来です。
非常に長い原作であったにも関わらず、すっきりとまとめてくれました。
映画ではシリーズ最高の出来だと思います。
原作を知らなくても楽しめるので、単純に面白い映画が見たい、という方は是非。
9位 SAW2
8点
前作には劣るものの、よく出来たスリラー。
最後に明かされる、本当のゲーム・・・・・・。
この仕掛けを全て見抜ける人はいないでしょう。
残酷な描写が多いので一般の人には薦め辛いですが、そういったものが平気な人は見る価値ありです。
前作とあわせてご鑑賞ください。
10位 戦国自衛隊1549
8点
これもエンターテイメントとして素晴らしい出来です。
さすが、原作・福井晴敏。
迫力も十分ですし、どんでん返し(ミステリ的ではないですが)もあって良いです。
邦画でもここまでできるんだ、と思わせられた作品でした。
・・・・・・ということで、相当偏ったベスト10。
同点数内だとよく順位が入れ替わりますので、そこまで厳密ではないです。
ランク外ですが、「隣人は静かに笑う」や「ハイド・アンド・シーク」、「ゲーム」なども面白かった映画ですね。
これらはランクに入れるか入れないかで随分迷わされました・・・・・・。
次回(多分明日)は、小説、もしくは小説以外のベストをアップする予定。
31日に読む本が物凄い傑作だったりしたらちょっと困るので、多分小説ベストは31日か新年になりそうですが。
アイラ・レヴィン 「死の接吻」
- アイラ・レヴィン, 中田 耕治
- 死の接吻
二人は学生同士の恋人だった。女は妊娠しており、男は結婚を迫られていた。
拳銃、薬物、偽装事故と、いく通りかの殺人方法を調べ上げてみた。
結局偽装自殺に決めたのだが、遺書のために女の筆跡を入手しなければならない。
自身はあった――戦慄すべき完全犯罪を行おうとするアプレゲール青年の冷酷非情な行動と野心。
弱冠23歳の天才作家の手になる、アメリカ探偵作家クラブ最優秀処女長編賞を受賞した恐るべき傑作。
◆ ◆ ◆
これは面白いです! 今年読んだ海外作品の中では文句なしにベスト。
まず、発表年が1953年だというのに全然古さを感じさせません。現代の作品といっても通用するほど。
そして、非常に読みやすい。海外作品でこんな読みやすいなんて・・・・・・。それだけで評価高いです。
内容はいわゆる倒述ものなのですが、構成が凝っていて、
第一部では一人の女性を殺害する計画を立て、それを実行に移そうとする一人の青年の視点で話が進みますが、この時点では語り手の青年――すなわち、犯人が誰であるかはわかりません。「彼」としか記述されず、一度も名前は出てこないのです。
第二部になって視点が別の人物に移り、この終盤でようやく犯人が判明します。
そして最後の第三部では、犯人と探偵役の攻防が・・・・・・。
全編スリルに溢れていて、サスペンスとして申し分のない出来。
犯人の設定も素晴らしく、一番多くの人がわかりそうなところでいえば、「DEATH NOTE」の月みたいな、あるいは「扉は閉ざされたまま」の伏見亮輔のような人物です。
あくまで冷静に、財産のために計画通り犯罪を犯していく天才青年――この設定が、今から50年も前に、今とほとんど同じ形で存在したというのが驚きです。当時はかなり斬新だったのでしょうね。
しかも、それだけでなく、このような構成でありながら「犯人当て」の面白みが残っているという点が凄いですね。
一つ残念なのは、
カバー折り返しの人物表を良く見ていると犯人の想像がうっすらとついてしまう、という点。
このおかげで驚きは少なかったです・・・・・・。
これから読む人は、犯人が判明するまでは登場人物表は見ないほうが良いです。
そうすれば、第二部の最後では驚きが味わえるはず。
第三部は、その前の二つに比べると若干印象は薄いです。
オチの付け方もそれほど意外性があるわけではありませんが、それらを補って第一部の倒述部分、第二部の犯人探しが面白いので、全体としてはかなり良い印象。
本来なら9点ですが、犯人の予想がついてしまったのは痛いので、限りなく9点に近い8点。
これだけの傑作を今まで読んでいなかったのは惜しまれます。
とにかく、まだ未読の人は登場人物表、それとできれば解説も見ないで読んでみてください。
今まで読んだ海外作品の中でベスト3に入る出来でした。お薦め。
「隣人は静かに笑う」(映画)
- ポニーキャニオン
- 隣人は静かに笑う
ワシントンD.C.でテロリズムを研究する大学教授のマイケルは、瀕死の少年を街で救った。
少年は近所に越してきたラング一家の息子で、このことをきっかけに彼は一家と次第に親しくなっていく。
ある日、マイケルのところに紛れ込んだラング宛の一通の手紙。それを目にした時、彼の中に小さな疑惑が生じ始める。
やがて明らかになる隣人の恐るべき正体。
そこには国家を狙った驚愕の陰謀が隠されていた。
総てに気づいたとき、彼は自分が既に罠の真っ只中いることを知る・・・。
◆ ◆ ◆
キャッチコピーの、
あなたの「常識」は壊れる。
全米後悔延期。「氷の微小」「セブン」を超える衝撃の結末。
その言葉に偽りなし。
これだけ衝撃的なエンドは・・・・・・。「セブン」以上であることは確か。
そして、後味の悪さも「セブン」以上。
どんでん返し映画だ、と観る前から知っていて、ある程度オチを予測しながら観ていたものの、全く想像できませんでした。
ラストは驚くよりもむしろ呆然。
ある意味、映画の内容がひっくり返されるだけでなく、まさに自分の常識がひっくり返されるような・・・・・・。
今後、ニュースを見るときにこの映画を思い出してしまいそうです。
別にテロリスト関係のニュースに限らず。
人間の真理の一部を見せ付けられた気がして恐ろしいです。
また、隣人役のティム・ロビンスの演技も上手く、適度に不気味さというか、恐怖が感じられて良かったですね。
「ショーシャンクの空に」とは打って変わって別人のよう・・・・・・。
見事に表裏逆のような登場人物ですし・・・・・・。よく演じ分けられるなぁ。
そのくらいできなくては俳優なんて勤まらないのかもしれませんが、でも凄いです。
サスペンスとしてのストーリーの流れはシンプルですが、そこにラストの伏線が大量にはられています。
これでもか、というくらい大胆に暗示しながらも、予想もつかないラストに持っていくというどんでん返し映画の傑作。
見終わった後の爽快さなどを求める人には全く向きませんが、こういう類の映画が好きな人なら観て損はないでしょう。8点。
今年最後に観た映画がこれ、というのもどうかとは思いますが・・・・・・。