「隣人は静かに笑う」(映画)
- ポニーキャニオン
- 隣人は静かに笑う
ワシントンD.C.でテロリズムを研究する大学教授のマイケルは、瀕死の少年を街で救った。
少年は近所に越してきたラング一家の息子で、このことをきっかけに彼は一家と次第に親しくなっていく。
ある日、マイケルのところに紛れ込んだラング宛の一通の手紙。それを目にした時、彼の中に小さな疑惑が生じ始める。
やがて明らかになる隣人の恐るべき正体。
そこには国家を狙った驚愕の陰謀が隠されていた。
総てに気づいたとき、彼は自分が既に罠の真っ只中いることを知る・・・。
◆ ◆ ◆
キャッチコピーの、
あなたの「常識」は壊れる。
全米後悔延期。「氷の微小」「セブン」を超える衝撃の結末。
その言葉に偽りなし。
これだけ衝撃的なエンドは・・・・・・。「セブン」以上であることは確か。
そして、後味の悪さも「セブン」以上。
どんでん返し映画だ、と観る前から知っていて、ある程度オチを予測しながら観ていたものの、全く想像できませんでした。
ラストは驚くよりもむしろ呆然。
ある意味、映画の内容がひっくり返されるだけでなく、まさに自分の常識がひっくり返されるような・・・・・・。
今後、ニュースを見るときにこの映画を思い出してしまいそうです。
別にテロリスト関係のニュースに限らず。
人間の真理の一部を見せ付けられた気がして恐ろしいです。
また、隣人役のティム・ロビンスの演技も上手く、適度に不気味さというか、恐怖が感じられて良かったですね。
「ショーシャンクの空に」とは打って変わって別人のよう・・・・・・。
見事に表裏逆のような登場人物ですし・・・・・・。よく演じ分けられるなぁ。
そのくらいできなくては俳優なんて勤まらないのかもしれませんが、でも凄いです。
サスペンスとしてのストーリーの流れはシンプルですが、そこにラストの伏線が大量にはられています。
これでもか、というくらい大胆に暗示しながらも、予想もつかないラストに持っていくというどんでん返し映画の傑作。
見終わった後の爽快さなどを求める人には全く向きませんが、こういう類の映画が好きな人なら観て損はないでしょう。8点。
今年最後に観た映画がこれ、というのもどうかとは思いますが・・・・・・。