沖澤のどか×N響 のフランス音楽
8/11にEテレの「クラシック音楽館」で放送された冲澤のどか指揮NHK交響楽団によるフランス音楽のコンサートを録画しておいたものを観ました6/14のNHKホールでの第2014回定期演奏会でしたこのコンサート、すでにFM放送で聴いていて好印象だったので映像でも見たいと思いそのうちテレビでもやるだろうとと待っていて録画したものでした曲目はイベール 交響組曲「寄港地」ラヴェル 左手のためのピアノ協奏曲ドビュッシー 夜想曲「寄港地」はイベールが地中海の港を訪れた際の印象をもとに作られた3曲からなる組曲でイタリア風、アラビア風、バレンシア風のメロディーが現れて来ます冲澤さんはフットワーク良く音楽を進めながら色彩感豊かな世界を作り上げていましたラヴェルのピアノソロはテニス・コジュヒンインタビューではこの曲に対する愛情を熱く語っていて僕自身とても好きな曲なのでそういう人に弾いてもらえるのはありがたいです (^_^)「左手のためのピアノ協奏曲」はピアノの音が暗闇の中に輝く宝石の原石のように感じられてとても美しく大好きな曲ですコジュヒンさんのピアノは弾き始めのタイミングが絶妙でジャズ風のところもグループ感があって引き込まれましたこの曲を楽しんで弾いている感じが見ていても気持ちよかったです (^_^)ソリストアンコールはチャイコフスキー「こどものアルバム」〜「教会で」でしたプログラムの最後はドビュッシーの「夜想曲」3曲構成ですが第3楽章には東京混声合唱団による女声合唱が参加します女声合唱団の配置はあまり見かけない第1ヴァイオリン、第2ヴァイオリンの後方でしたがこれは指揮者の考えによるものでした楽譜には合唱がオーケストラの一部として書かれているという認識で合唱だけが目立つことのないようにその配置を選んだようです第1楽章「雲」では静寂の中から立ち上がり消えていく様々な音のイメージが美しく第2楽章「祭」は風が吹き荒ぶような勢いのある曲で冲澤さんは力づくでなく自然な形でその勢いを引き出し後半の行進曲風のところの迫力も素晴らしかったです第3楽章「シレーヌ」では柔らかで幻想的な女声合唱に癒されました途中で静かななかにも緊張感のある場面に差し掛かった時には冲澤さんが合唱とオーケストラをしっかりと引き締めてリードしていたのが印象的でした冲澤さんはインタビューの中でそれぞれの曲に対するイメージを明確に語っていてそれがこのコンサートの成功のひとつの要因なのだろうと思いましたフランス音楽を演奏するには独墺系のロマン派の音楽のような大きい単位の音楽作りとは違うより細かな単位で音楽を構成し弦楽器も金管楽器も木管楽器も対等に扱う感覚が必要だと思いますが冲澤さんは精密かつ細やかに各楽器のニュアンスを大切にした魅力的なフランス音楽を作り上げていたと思います演奏後の拍手も暖かかったです (^_^)冲澤さんの音楽の力で聴衆の集中力も高まっていたようで咳などの雑音もほとんど聞こえませんでした