5/26(日)の午後に小田原三の丸ホールで小田原フィルハーモニー交響楽団の第129回定期演奏会を聴きました

指揮は佐々木新平


曲目は

モーツァルト 歌劇「フィガロの結婚」序曲

ハチャトゥリアン バレエ音楽「ガイーヌ」〜

 剣の舞、子守唄、バラの乙女たちの踊り、レスギンカ

ベートーヴェン 交響曲第7番イ長調

(アンコール)ベートーヴェン トルコ行進曲


「フィガロの結婚」序曲では

弦楽器のフォルテのところで左手をサッと広げて

オーケストラから立ち上がりの鋭い音を引き出して勢いのある音楽を作っていました


ハチャトゥリアンの「ガイーヌ」からは抜粋された4曲

打楽器の配置が変則的でティンパニだけ最後方の正面で他の打楽器はステージ左手後方に分かれていました

「剣の舞」では打楽器の中でもティンパニと木琴がキレの良いリズムで爽快でした

「レスギンカ」では最初の打楽器のリズムがデクレッシェンド(だんだん弱くなる)した後に出てくる木管楽器の繰り返されるメロディが主題ですが

このメロディがクリアに聞こえませんでした

例えるなら早口言葉チャレンジに失敗した感じ…

音楽は快速なので惜しいところでした

テンポを落とせばなんとか形がついたかな?とも思うのですが

プロの指揮者の矜持として曲の解釈としてベストなテンポを変えるという選択肢はなかったのでしょう


後半はベートーヴェンの交響曲第7番

肯定感のあるストレートで引き締まった音楽を展開し

「フィガロの結婚」序曲と同様にオーケストラから立ち上がりの鋭い音を引き出して

リズムの交響曲と言われるこの曲に勢いと推進力を与えていました


アンコール前に生声で挨拶がありました

まったく同じ時間帯に小田原市と隣接する南足柄市で神奈川フィルのコンサートがあるなか

こちらのコンサートを選んで頂きありがとうございます、と

プロのオーケストラとがっつりスケジュールが被っていたのに

満員御礼とまではいかないまでもまずまずの集客と聴衆の暖かい反応があって安堵していたようですね (^_^)

実はこのコンサートの数時間前にファミリーコンサートと銘打ったライトな内容のコンサートも佐々木さんが指揮されていて

僕はそちらは聴かなかったのですが

そのコンサート後、定期演奏会開始までの合間の時間に

佐々木さんは大の歴史好きだということで小田原城の天守閣まで行ったそうです

小田原遠征をたっぷり満喫されたようで良かったです


アンコールで演奏されたベートーヴェンのトルコ行進曲は

普通に演奏すれば2分程度で終わる短い曲

アンコールで演奏する曲としても短すぎるのか、コンサートで聴いたことは未だかつてありませんでした

とてもチャーミングな曲なので何処かでやってくれないかなぁ?とずっと思っていましたが

今回聴くことができてとてもうれしかったです  (^_^)

アンコールをこの曲に決めてくれた方に感謝!


佐々木新平さんが指揮者の実態やプロフィールなどを語られている動画がありました