4/7(日)に東京都文京区のトッパンホールでアンサンブル・コルマというオーケストラのコンサートを聴きました
昨年の千鳥ヶ淵公園での花見が雨で惨敗したことのリベンジで
雨が降らない予想の土日に行こうと思い
ついでに行けるクラシックのコンサートを専門のサイトで探したところ
いい感じのプログラムと演奏会場の今回のコンサートが見つかったので
知らないアマオケでしたが少しワクワクしながら行ってみました
指揮は坂入健司朗 (さかいり けんしろう)
曲目は
ビゼー 交響曲ハ長調
ベートーヴェン 交響曲第3番「英雄」
(アンコール
ラモー作曲 フェリックス・モットル編曲
バレエ組曲「エベの祭典」〜「タンブーラン」)
ビゼーの交響曲ハ長調は彼が17歳で作曲したとされるもの
曲は前から知っていて規模感が小さめのシューベルトの若い番号の交響曲に近い爽やかな曲です
オーケストラは坂入さんのリードのもと若々しいフレッシュなエネルギー感を表現して素晴らしかったです
後半はベートーヴェンの「英雄」
坂入さんの指揮ぶりは至ってオーソドックスでしたが
常に冷静さを保ちながらスムースにオーケストラをリードして活気ある音楽を作っていました
ベートーヴェンの「英雄」の演奏上のチェックポイントを2つ書き留めると
まず第1楽章
最後の部分でトランペットが第1主題て力強く盛り上がるところ
楽譜上ではメロディの後半は木管楽器が担当しトランペットは伴奏のような音符を吹くことになっています
20世紀中盤まではここのメロディを全部トランペットで吹かせる手法をとる指揮者が多かったのですが(実際、メロディは聞き取りやすい)
20世紀後半にアーノンクールなどが楽譜通りの演奏をする前あたりから
楽譜通りの演奏も増えて来ました
そして今回なら坂入さんの指揮では楽譜通りに演奏していました
ただオーケストラ全体がフォルテで演奏しているので
後半の木管楽器のメロディの音は聞こえませんでした
個人的には木管楽器による第1主題が聞こえるための工夫が欲しかったなと思います
楽譜通りではなくなりますが
○他の楽器の音量を下げる
○木管楽器のメンバーを増やす
○オーケストラの規模を小さめにする
など
自分が指揮者なら他の楽器の音量を下げるでやってみたいです
2つ目は慣例
ホルンが活躍する第3楽章のあと最終楽章である第4楽章が続きます
通常は各楽章が終わるごとに間をとり
そのタイミングで聴衆が我慢したていた咳をしたりとかもよくある光景ですが
ここを間をあけずに演奏する指揮者が時々います
そして今回の坂入さんも間をあけずにアタッカで演奏しました
楽譜にはアタッカとは書かれていませんが
このやり方、僕は大好きです
第3楽章と第4楽章の間にリセットがない方がワクワク感がより高まるのでおすすめしたいです (^_^)
アンコール曲がマニアックな選曲で一味違いました (^_^)
フランスのバロック時代の作曲家らしい典雅な音楽がとても素敵でした
指揮者の坂入健司朗さんはプロオーケストラとの共演も多数ありさらにメジャー化していくのでしょうね
今後の活躍が楽しみです!
この日に訪れたトッパンホールは初めて行く場所
「ぶらあぼ」などのコンサート情報で頻繁に目にするので名前は前からよく知っていました
当日は花見目的の千鳥ヶ淵公園とこちらも初めて行く小石川後楽園を経て歩いて向かいました
交通量の多い道から川沿いの道に進むと進行方向にトッパン印刷の建物が見えて来て、その1階にありました
ホール内は木がふんだんに使われていて落ち着いた雰囲気があり
客席はワンフロアタイプで中段の列から緩やかな傾斜がありました
オーケストラなら古典派から前期ロマン派ぐらいまでが合いそうなスッキリした良いホールです
アクセス的には繁華街からも駅からも離れているのでコンサート前後に落ち着いた時間が過ごせそうでいいいですね (^_^)