7/6の「題名のない音楽会」でなかなか特集されないオーストリアの作曲家ブルックナー が珍しく取り上げられました
タイトルは『嫌われているけど大人気!ブルックナー の音楽会』
雑誌「音楽の友」でたまに行う苦手な作曲家アンケートで
直近4回の順位が1位、1位、2位、2位と常に上位になっていました
(ちなみにマーラーも上位で2位、2位、1位、1位でした)
一方で大人気の部分ではコンサートでの演奏回数が急増中とのこと
確かにブルックナー の交響曲はプロ、アマを問わずオーケストラのプログラムでよく見かけますし
人気曲ではない1番や2番も取り上げられていますからね
今回、この番組を仕切るのはブルックナー を愛する指揮者沼尻竜典(ぬまじりりゅうすけ)さん
ブルックナー 好きなのに
ブルックナー になりかわって自虐する様にブルックナー の交響曲を明るくディスります (^∇^)
今回、実演で演奏するのは全てブルックナー の交響曲第5番
カトリック教徒のブルックナー の交響曲の中でもいちばん宗教色の濃い作品です
ココが苦手①メロディが口ずさめない
ベートーヴェンの第9の「歓喜の歌」のようにはいかない、とのこと
実例は第4楽章のコーダの入口あたり
音程の跳躍が多くオーケストラの持つ広い音域を使って表現するので、まあ歌えないでしょう (⌒-⌒; )
付点のリズムが多いのも歌いづらいですね
ココが苦手②音楽が重い
沢山の楽器がユニゾン(同じメロディ)を演奏するところ
実演は第1楽章の第1主題
弦楽器のトレモロ(弓をひたすら往復させて弾き続ける奏法)が多い
実演は第5楽章のコーダの終わり頃
ヴィイオリン奏者であるコンマスも手が痛いと言っていましたが
確かにこのトレモロが弦楽器奏者にとっては苦行に近いのでしょうね (⌒-⌒; )
③曲が長すぎる
確かにモーツァルトやベートーヴェン(第9以外)、シューマン、ブラームス などと比べれば長いのは間違いないです
そして緩徐楽章(ゆっくりな楽章)はしっかり、がっつり長いですね
でもここがブルックナー 音楽の美点でもあったりします (^_^)
ちなみに僕がいちばん好きな作曲家はブルックナー で
祈りと箴言に満ち満ちていて良い意味で浮世離れしているのが魅力です!
ただブルックナー のくせの強さも理解しているので苦手な人がいるのも納得です (^_^)
そんなブルックナー の交響曲ですが
最後の第4楽章の抜粋の演奏が心に響いたのか
司会の石丸幹ニさんと武内絵美さんが満面の笑みで拍手していたのが意外でした
それと今回のオーケストラは神奈川フィルだったのですが
コンマスをはじめ多くのパートの首席奏者を客演の方に任せていたのが謎でした
何か事情があったのでしょうか?