「Todai To Texas Project」というのがあって、
東京大学関連のスタートアップ(”起業とか立ち上げという意味”)事業・企業が、
自分たちのプロダクトやサービスをTrade Show(見本市)に展示し、世界デビューすることを目的としたプロジェクトを行っています。
なぜ、こんな話を持ち出したか言うと、
昨年開催されたSXSW2018で「as Ears」と名付けられた大学生チームが、
「片耳難聴者」のコミュニケーションをサポートするため、日常生活で普通に使用される「メガネ」というアイテムに難聴者を支援する機能を付加し、既存の補聴器を超える性能を持つプロダクト(製品)を発表したからです。
この「メガネ型片耳難聴者用補聴器」は、聴こえない方の耳側に装着されたマイクで集音した音を、骨伝導により聴こえる側に伝えるというアイデアを形にしたものです。
とりわけ、「外見からはおしゃれなメガネにしか見えない」というのがミソです。
既成の補聴器は、どんなに小さな製品でもそのほとんどが、ひと目ですぐに補聴器とわかってしまうからです。
聴覚障害をもっている人の「人に知られたくない、普通の人と違うと思われたくない」という心理にも配慮されている訳です。さらに、音の遅延もほとんど無いという、性能抜群。
秀逸な製品です。市販されたら、私もぜひ使ってみたい(^^)
チームリーダーの大学生(当時)高木健さんは一側性難聴者で、自分の体験をもとに解決策を形にしたそうです。素晴らしい(^^)
ちなみにプロダクト名でもある「as Ears」は、(片耳が)両耳のようになる(as ears)こと、
そして" augmented single Ear”(片耳の増強・拡張?)の略語からつけられたそうです。
ともすれば、世間からは意識されにくい我々「片耳難聴者」のために、こうした取り組みがなされているのを知って、とても嬉しい気持ちになりました。
(参考・出典)
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