窓の外では私の職場がある建物の外壁補修工事が行われています。
一日中大きな音が鳴り響いていますが、問題はその音のする方向です。
窓は私のデスクの右側にあるのですが、
私の右耳は失聴しているので全ての音は左側の耳から聴こえてくるわけです。
するとどうなるかと言うと、
工事があたかも左側の方角で行われているように聴こえてしまうのです。
ときどき、単調な工事の音の中に素っ頓狂に一段と大きな音が聴こえてくると、
職場の同僚たちは驚いて一斉に右側を見上げるのに、
私だけはつい左側を見てしまい、左隣の同僚と目が遭って苦笑い...。
ということが何度もあります(笑)
まぁ、こんなことでもプチ不便を感じてしまいます。
以前、片耳難聴の人は、特別なケースを除いて障害者手帳の交付が受けられないということを書きましたが、少し前まで子供の学校教育の場面でも片耳が聴こえなくても「教育上の支障は無く、特段の配慮は不要」とされていたそうです。
一説によると、「日本国内で補聴器が必要なレベルの難聴者は全年齢の約 11%、1,390 万人にも及び、その中で片耳難聴者の数は約 500 万人」もいるそうです。
そんなに...(^^;
あえて自分が片耳だとカミングアウトする人はあまりいないでしょうし、むしろ人に知られたくないという人も多くいると思います。
私自身、自分がそうなるまでは、大変申し訳ないことですが、そういう人がいるという意識は正直ほとんどありませんでした。もう片方の耳が聴こえていればそれほど不自由は無いと思っていました。
現在、私達のような片耳しか聴こえない人について、社会的にはどんな取り組みがなされているのかが、とても気になるようになりました...。
(つづく)
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