The road to success is paved with setbacks
これは今読んでいる本、the art of winningから。最近、少し落ち込むことがあった。今の会社は契約社員なのだが、元々契約を更新するつもりでいる〜との話から一転、今の私がベースとしているフランスの都市ではオフィスがなく同僚もいないため、スペインかチェコに移転しないのであれば契約更新はできない、と。最初は頑張りが認められない気がして悲しかったし、賃金が安く済むからと他国への移転を薦める会社に憤慨したけれど、もう今は禅モードになり、新たな仕事を探すしかない、と切り替えつつある。それでもやはりフランスの外国人の就職は厳しくて、特に近年は右派が政治的に力を増しているだけあって、ビザの制限が特に辛い。マルタにバカンス中スイスの会社から連絡があったのだが、ビザがないことを伝えると即お断りの回答。どの会社も募集要項の質問欄にフランスで働く資格を持っているか、と出てくる。もう相当の優秀な人材でないと、フランスでの就職も楽ではない。そんなこんなしている中でふと自分の人生について改めて考え直し始めた。フランスに戻りたかった2年前。フランスが私の住むべき場所だと感じていた。フランスのこの自由な空気が好きだった。でも今は32歳でシングルで職探しをしないといけないという現状に少しやられているというか、正直もうそこまでのバイタリティがないし、フランスにそれをするほどの情熱も失い始めた。人とのつながりが年々大切になってきて、特に日本にいる姪や甥を想うと心が痛い。まだ幼児だけれどvideo電話をするたびに成長している二人を見ると、何か大きな大切なものを見逃しているような気がするのだ。過去を悔いても仕方ないし、何も求めず空っぽな心でいようと思うけど。仕事を見つけるという単純なことが奇跡のような今日。少し苦い思いがある。