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ラフラフ日記

主に音楽について書いてます。

宮本浩次 五周年記念 birthday concert GO!
2024年6月12日(水) ぴあアリーナMM

 

 

“おかみさん 布団干す 南向きに”

 

何年ぶりだろう。聴けた。

 

 

宮本浩次のソロ 5周年記念バースデーコンサート。そっか、ソロ始動してから 5年なのか。それが長いのか短いのか。

 

前年(2018年)に椎名林檎との「獣ゆく細道」、東京スカパラダイスオーケストラとの「明日以外すべて燃やせ」があったから、どこがはじまりかわからなくなってしまいそうだけど、2019年の「冬の花」でソロデビューしてから 5年。

その 2019年から自身の誕生日(6/12)にライブしていて、弾き語り、作業場での無観客ライブ、バンドでのライブといろいろな形で魅せてくれたが、今年はどんなライブだろう。私は特に調べず行ったが、「仲間とやります」みたいなことがどこかに書いてあったかも知れない(なかったかも知れない)。

 

 

星空が映し出され、プラネタリウムみたいと思っていたら、花道の先端(会場の中央)に宮本浩次が現われ、「Woman “Wの悲劇”より」を歌い出した。そうだ、去年の「ロマンスの夜」ぶりの宮本浩次のライブだ。見惚れ、聴き惚れていたら、ステージの方を見ると、あ!バンドがいる! メンバーは、縦横無尽ツアーと同じメンバー。

 

2曲目「rain -愛だけを信じて-」。途中、堂々と口パクしていて清々しかった。や、あれを口パクとは言わないかも知れないが、コーラスをかぶせていて、その部分を堂々と歌っていなかったのだ。昔、マドンナのライブで「堂々と口パク」って誉めてた(?)人がいて、物理的というか演出的というか、ボーカルをかぶせるところで、歌うフリもせず堂々と歌ってないのが清々しくもあると。歌ってなかったのは一部分だけだけど、宮本浩次もこういうことするんだ!?という新鮮な驚きがあって、これも演出に思えたくらいだった。

 

「going my way」はじめて聴いた気がすると思ったら、2019年のロックインジャパンフェスで聴いてた? あのときは横山健と MYJJ での出演だった。いつ聴いても新鮮に聞こえるのかも。この曲好きだなぁと思った。

 

そして、「はじめての僕デス」!

一旦下がり、「僕はみんなのうたで歌ってたんです」というような宮本浩次によるナレーションが入り、『みんなのうた』の映像が映し出される。10歳の宮本浩次の歌声がかかる中、今日で 58歳の宮本浩次が登場、「はじめての僕デス」を歌った! 一部分だけだったけれど、10歳の宮本浩次と 58歳の宮本浩次の歌声が重なる。凄い…。

 

そこから「passion」「風と共に」。

観てたときは集中してて気づかなかったと思うけど、これ『みんなのうた』3連発だったんだね。凄い…。

 

「今宵の月のように」で全員下がり、ここで第1部終了か。

 

第2部その冒頭、しばしの静寂の後、

 

“し・ば・ら・れ・る・な!”

 

その 6文字(6発声)だけで、いや、頭の “し” 1文字(1発声)だけでも空気が引き締まったのを感じた。静寂を突き抜け、強烈だった。この曲「解き放て、我らが新時代」の “身ひとつ” 感は凄い。自分の声だけで、メロディもなくても、言葉と発声だけで、会場を震わせた。宮本浩次の身体的な凄さを感じた。

 

そこで、この記事の最初だ。

 

“おかみさん 布団干す 南向きに”

 

まさか「おかみさん」が聴けるとは思ってなかった。エレファントカシマシの 2009年の曲だ。ライブでやるのいつぶりなんだろう、ずっと聴きたかった。

 

レッド・ツェッペリンみたいな音に “おかみさん 布団干す”。衝撃だった。ブルース! 確かに干すよ、南向きに!

“廃墟とも見まごう 静寂の青山通り”。「廃墟」と「青山」の組み合わせがかっこ良くて、宮本浩次なら青山も廃墟と歌えてしまうんだ!って興奮した。

 

「おかみさん」については、以前こんなブログも書いてた。エレファントカシマシは進化してるのか? 宮本浩次は残念ながら天才! → おかみさんは南向きに布団干す

 

そんな「おかみさん」を聴けたことがこの日一番の衝撃だったかも知れない。

 

しかしこれはエレファントカシマシの曲で、そりゃ私だってエレカシで聴きたいし、というかソロで聴くことを想像もしてなかったわけだけど、うわあー!おかみさんだー!で胸一杯で。

 

でも例えば、浅井健一がブランキーの曲をやるのとはちょっと違ってた気がした。といっても、浅井健一(SHERBETS か JUDE)のライブ行ったの大分前だから、その記憶での話になってしまうのだけど。

この日の「おかみさん」は、エレカシの「おかみさん」より未来っていうか、時が進んでるように聞こえた(エレカシの方がもっとこう「南向きに干す」感じがあるというか)。エレカシも宮本浩次(ソロ)と共に時を進めてるということか? まさに同時進行…。今エレカシが「おかみさん」をやったらどうなるんだろう。

 

そうしてライブは終わったのだけど(大分端折った!)、衝撃度でいえば、去年の「my room」の方があっただろう。でも今は、形式の新鮮さで勝負する段階ではなくなったということか。ずっとエレカシだった人がソロをやるというだけでも新鮮だし、カバーしかも女性の曲を唄うというのも新鮮だったけど、その新鮮さの一歩先というか一歩奥というか。

 

カバーは確立した。エレファントカシマシは不動のものとしてある。では、宮本浩次ソロは? そこはまだ確立してない何かがある気がする。……みたいなことここで書いたけども。 → 「ロマンスの夜」と「Just the way you are」

 

ライブは「Woman “Wの悲劇”より」ではじまり、「冬の花」で終わった。ソロの最新曲(カバー)ではじまり、デビュー曲で終わったということだ。一周したということか?

 

 

そうそう。ライブ後、JAPAN のインタビューを読んだんだ。そしたら、そこでもテイラー・スウィフトが出てきて、なんだか

 

テイラー、ありがとう!

 

と叫びたくなってしまった。宮本さんテイラーのライブ行ったというし、私もテイラーのライブ観たから、共有できる何か、わかる何かがある気がして。テイラーのライブ行って本っ当に良かった。 → Taylor Swift The Eras Tour @東京ドーム

 

それにしても、ちょうどこの宮本浩次ライブのころか、テイラーのエラズツアーが 100公演目と聞いて。テイラー、あのライブ 100回やってんのか! あゆが初の 47都道府県ツアーで 全53公演だったけど、100回だよ? しかも、あのライブを 100回! ひえー!

 

それだけ待ってる人がいるということも凄いけど、最近のツアー映像を見て、「テイラーはまだこれをやってるんだ!」って感動しちゃって。私は 2月で「観たー!」って終われても、テイラーはやり続けなきゃならない。それって熱いなって思ったんだ。

 

それはこの日の宮本浩次のライブでも感じたことで。新曲が増えたわけではないし、「ハレルヤ」だって 4年前の曲だ。すぐに新曲や新しいことを求めてしまいがちだけど、同じ曲をやり続けるのだって熱いことだなって思ったんだよね。(とかいいつつ、テイラーはあのライブをやりながら、新アルバムを出し、ツアーに新アルバムの曲を追加したりしてるのか。ひえー!)

 

私、テイラーの声が好きって書いたけど、「音域が広いわけでもなく、特徴的な声をしてるわけでもない」という指摘を見かけて、確かにって。でも、なんで好きなんだろうと考えてたら、萩原麻理さんがテイラーのこと「エモーションは本物」って言ってたことを思い出した。

 

 

 

 

 

このライブから二ヶ月経った今、ふと思った。

 

前に、桜井和寿からは「歌が上手く思われたい」という欲や主張を感じるけど、宮本浩次からは感じない…と書いたけど(※1)、「スターになりたい(スターでありたい)」だったら宮本浩次から感じるかもなぁ。

 

それでいえば、桜井和寿からは「スターになりたい」って多少はあるかもだけどあまり感じない気がする(むしろ「スターになれない」という感情を感じるかも?)。草野マサムネにも「スターになりたい」をほとんど感じない。

 

スターになりたい(スターでありたい)。

これが宮本浩次の特徴で、ソロ活動をやらねばならない原動力でもあるのかな? もちろん、それだけでなく、良い音楽を作りたいとかそういうのがあるに違いないけど。

今どきこんなにスターを引き受けてくれる人なかなかいないって、前にも書いてたんだ(※1)。

 

※1 どちらも同じブログに書いてました。 → 宮本浩次『縦横無尽』 ~破れし夢が躍動してる~

この日(5/18)は、ライブがあるからブタ音楽祭は行けないやと思ってたら、あれ、ライブ下北沢じゃん、行けるじゃん、ということで、ライブ前に下北線路街空き地へ。夕方ステージがはじまるころに着いた(お昼ステージ、おやつステージ、夕方ステージと 3回ある)。

 

チャラン・ポ・ランタン presents 「春のブタ音楽祭2days ~空き地deランタンサーカス~」

2024年5月18日(土) 下北線路街空き地

 

後方からだけど、見えるよ~。チャランポ後ろの『春のブタ音楽祭』という金屏風は、人がやってるの!チャタ(コメディ)によるもの。

 

まだ何もはじまってなくても、着いた瞬間楽しい! こういう空間を作れるのもチャラン・ポ・ランタンのすごいところだよな~。

 

「ブタ音楽祭」っていつからやってるんだろう。

私が行ったのは、2015年の上野恩賜公園野外ステージ2019年の東武動物公園、そして、2022年の下北線路街空き地かな。日比谷野音でやったときもあったはず。どれも楽しかった。上野と東武動物公園はチケットある人しか観れなかった(はずだ)けど、下北線路街空き地は観覧フリー(前方の芝生エリアは有料)。楽しかったら投げ銭ね。

 

線路街空き地、地元(じゃないけど)のお祭りみたいな感じがあって楽しい。ふらっと来て立ち寄れる感じが。

 

シルヴプレ(パントマイム劇場)の「ニンニク♪」ハマった。

 

TOMMY(ヨーヨー世界チャンピオン)の「3分後のオレ!」。

 

チャラン・ポ・ランタンの演奏を聴きながら、次のライブ会場へ。後ろ髪を引かれるけど、いつ来ていつ帰っても良いのもまた良い。

 

提灯の灯りが点いたのを見届けてから。親子連れもたくさん。黄色い車は、ももちゃんの「はろりの愛車」。

 

Flowers LOFT 4th Anniversary Fantasista 2024
sports / ADAM at / 渡會将士
2024年5月18日(土) 下北沢 Flowers Loft

 

 

ひさしぶりに渡會将士のライブが観たいと思って調べたら、なんと sports と対バンがある!

 

まず、渡會将士の話をすると、観るのは 2019年12月ぶりで、最近リリースされた新曲「写真はイメージです」がとても良い。

 

 

トップバッターで出てきた渡會将士は、一人きりでの出演。

ループマシンを使って、その場で録音して自分一人で音を重ねていく。それを「心霊現象」と渡會くんは言って、確かに「今目の前で鳴った音」が繰り返し再生されていくのには心霊現象みたいなゾクゾク感がある。アーティスト写真のイメージからアコギの弾き語りと思ったかも知れないけど、こんな形式ですと。

 

そして、はじめて聴く「写真はイメージです」。沁みた。渇いた喉にミネラルウォーターくらい沁みた。歌詞が良い(上記 MV 歌詞付きです)。渡會将士の書く歌詞は良い。それを照れずにまっすぐ届けてくれてる感じが嬉しい。

 

最後の「Bonfire」。熱くなってしまう。まるでイカロス。渡會くんが「さらば Yesterday」と叫ぶとき、一歩踏み出せる、そんな気がした。

 

次は、ADAM at

 

そういえば、会場に着いたとき、「今日はライブがあるので定時で帰ります」というような文面が書いてある Tシャツを着てる人が何人かいて、自分たちでそういう Tシャツを作ってるのかな?とか思ってたんだけど、これ、ADAM at の Tシャツなんですね。ADAM at には「定時で帰ろう」という曲があって。

 

ライブは、この日一番の盛り上がり、MC も上手い。とにかく楽しかった! インスト中心? 「定時で帰ろう」なんていう曲があるくらいで、働いてる人の心を掴むのが上手いというか。そうだよね!ライブがある日は定時で帰りたいよね!明日の自分が全部やる!

 

そして、sports は、2004年にメジャーデビューしたバンドで、syrup16g にやられてた時期に聴いてたと思う。バンド名もスポーツ?それでいいの?って感じだし、「Super Sonic」って曲があって、え?オアシス?って思ったし、そういう引っかかりがあって。でも、メロディが美しくて甘くて、甘美。一度だけ 2004年にライブ観てるんだよね。キャプテンストライダムも出てて。

 

これがデビュー曲だと思う。皿を割り続ける MV が印象的だったけど、YouTube にないようで。

 

 

メロディの美しさや甘さは、SEKAI NO OWARI(世界の終わり)にも通じるって、この記事で書いてた(その記事に渡會将士がボーカルのバンド、FoZZtone も出てきます)。そこで、五十嵐隆(syrup16g)も伊藤寛之(sports)も、メロディメイカーとしてソングライターとして作曲家として宝!って書いてたなぁ。

 

でも、活動休止したのか、それっきり聴かなくなっていって。

 

そんな sports の名前を見かけたから、行くことにした。


いやぁ、なんというか。改めて、って 20年ぶりだけど、曲良いなぁと。

 

それしか言えない自分がもどかしいけど、セットリスト書いておきます。

 

1. X-Ray
2. なかなかいけない
3. D.Johnston
4. Puzzle
5. Fall in Love Once Again
6. 時計回りの世界
7. Super Sonic

8. iso www

 

次 sports 観られるとき来るのかなぁ。静岡に住んでるメンバーもいてなかなか難しいみたいなんだけど。

 

でも、上記の「Sports Wear」も「Believer」も「Believe Me」も「鉄の街」も「nude」も「Washing Machine」もライブで聴いてみたいよ。って、良い曲いっぱいあるじゃん。UKロック好きな人も好きと思うなぁ。

 

それでも、今日観られただけでも良かった。

 

「Believe Me」なんて、“さぁ、ラ、ラ、らけだして” って、宇多田ヒカルより早いかもよ!(知らんけど)

 

 

そうそう、20年ぶりというけど、sports も渡會将士も 20周年なんだって!

 

伊藤寛之はザ・チャレンジのメンバーとしても活動してるというから、渡會くんとも交流あるか。

 

渡會くんも「めちゃくちゃエモい日でした!」って。場所が下北沢ってこともあるよねぇ。

https://www.instagram.com/p/C7HL3SxxNDN/

 

私も、「私、ひたちなか(2009年)で、永ちゃん(矢沢永吉)じゃなくて FoZZtone 観たんだよー!」って叫びたくなっちゃいました。

 

伊藤くんは、ずっと活動してるバンドもいるのに「20周年」って言って良いのかって言ってたけど、今日はいろいろエモい日。ありがとう下北沢。

 

 

 

いやぁ~~~、毎日暑いですね。
ブログって、書かないでいると、書かなくなっちゃいますね。

前回書いた 4月のあゆツアーファイナルの後にもライブ行ってて、それも書きたいし、ライブ以外のことだって書きたいんですけどね。

あゆのツアーファイナルの後には、

5/14 彩の国シェイクスピア・シリーズ 2nd Vol.1『ハムレット』
5/18 春のブタ音楽祭(チャラン・ポ・ランタン) ~  Fantasista 2024(sports / ADAM at / 渡會将士)
6/12 宮本浩次
7/13 黒猫CHELSEA
7/21 RANTAN-CIRCUS(チャラン・ポ・ランタン)
7/24 宇多田ヒカル


に行きました。

ブログでは後からになってしまってるけど、インスタには行ってきてすぐ書いてるので(7月からだけど)、良かったらそちらも覗いてくれたら嬉しいです。


https://www.instagram.com/hrks_yk/

 

というわけで、今回はこちら。

 

彩の国シェイクスピア・シリーズ 2nd Vol.1『ハムレット』
作:W.シェイクスピア 演出・上演台本:吉田鋼太郎
2024年5月14日(火) 彩の国さいたま芸術劇場 大ホール

 

 

前からここで観劇してみたかった、彩の国さいたま芸術劇場

地元で、会場に行ったことはあるが、中で観劇したことはなく、前から一度体験してみたかった。地元にこんな劇場があるのに行ったことないなんて…と。そう思いながらタイミングを逃していたが、今回、柿澤勇人が出るというので。

 

柿澤勇人は、NHK大河ドラマ『鎌倉殿の13人』で源実朝を演じてて気になったけど、見たことある気がして、ドラマ『群青領域』(NHK)でボーカルを演じてた人だと気付き、源実朝と感じが違う!とさらに気になった。最近では、ドラマ『不適切にもほどがある!』(TBS)にも出ていた。生の演技が観てみたい。

 

その柿澤勇人が出る。しかもシェイクスピア、ハムレットを演じる!というので、これは遂に彩の国さいたま芸術劇場に行く時が来たと。

 

「彩の国シェイクスピア・シリーズ」というのは、彩の国さいたま芸術劇場でシェイクスピア全37戯曲の完全上演を目指し、故・蜷川幸雄のもと、1998年にスタートした企画。完結間近で蜷川監督が亡くなり、吉田鋼太郎が芸術監督を引き継ぎ、残された作品を上演、2023年に『ジョン王』をもってシリーズが完結した。

 

そしてこの度、彩の国さいたま芸術劇場がリニューアルオープンし、「彩の国シェイクスピア・シリーズ 2nd」が始動。前シリーズから引き続き吉田鋼太郎が芸術監督を務め、第1作に選ばれたのが『ハムレット』というわけだ。

 

 

 

いやもう、迫力あったなぁ。すべての役者の演技が素晴らしかった。

 

そしてもちろん、柿澤勇人。

 

あの「やわらかさ」は何なんだろう。あの言葉数とスピードなのに、やわらかさ、まろやかさがあるのが不思議。歌のようであった。

 

言葉が矢継ぎ早に放たれてるはずなのに、台詞がしっかり聞き取れるというか、ゆっくりに聞こえるというか、余韻があるというか。

 

彼の歌も聴いてみたい。ミュージカルも観てみたい。

 

最後の決闘シーン、面白かったなぁ。「面白い」という表現が適切かはわからないけど、でも、面白かった。悲劇ではあるけど、エンターテインメントでもあって、ドキドキした。

 

北香那(オフィーリア)の叫びも吃驚したし、渡部豪太(レアティーズ)の好青年ぶり。白洲迅(ホレーシオ)の安心感は何なのか。高橋ひとみ(ガートルート)が放つ包容力が救いだったなぁ。柿澤勇人と高橋ひとみの取っ組み合いが凄かった。

 

↓ダイジェスト映像

 

 

帰りに、柿澤勇人の手形レリーフを。

(与野本町駅から劇場に向かう道の途中に、たくさんの出演者の手形レリーフがあるのです)

 

彩の国さいたま芸術劇場にまた何か観に行きたい。

ayumi hamasaki 25th Anniversary Live Tour
2024年4月24日(水) 本多の森北電ホール

 

 

浜崎あゆみの 47都道府県ツアー、石川公演に行ってきた。

 

1月20日の振替公演で、ツアーファイナル。

 

浜崎あゆみ初の 47都道府県ツアーで、能登半島地震の影響で公演延期があって、ファイナル公演だ。いよいよという思いで参加して、ここにちゃんと記しておきたいと思いながら、もうすぐ二ヶ月が経とうとしている。行ってきてすぐにここに記してはいる。

 

あゆの 47都道府県ツアーが終わった

 

金沢21世紀美術館のレストランで食事をしてから、雨の中を会場まで歩いた。私が行った今回のツアーでは、はじめての雨かも。

遂にこのツアーも終わるのか。もうこれ以上の景色はなかなか見られないんだろうな…という景色をこれから見るんだろうなと思うと緊張した。と同時に、ここに来ることができたことに感謝した。

 

幕が上がり、予感通り、いや、予感以上に、うわあ!ファイナルだあ!感無量!で胸がいっぱいになり、会場中にその空気が充満した。

 

が、その感動はこのとき(1曲目)がピークだったかも知れない。

 

1曲目は「Born To Be...」。第3幕でずっと 1曲目に歌ってきた曲。

 

そこから「AUDIENCE」へ・・・いってたのが第3幕なのだが、ッドン!ッドン!というイントロ…「VIBEES」だ! 1曲目で充満した感動の空気を振り切るようなリズムとコーラスに、いっぱいになってた胸から感動の水が掻き出されていくかのよう。

 

そこから「Summer Again」へ。感動は、興奮や高揚に変わっていく。

 

え、なに、なに、あゆは感動に浸らせてくれないの? そういえば、この 47都道府県ツアーが終わったら、しばらく休むというようなことを言っていたよね? だから、それなりの覚悟と気合を持ってここに来ているつもりだった。それなのにどうして、こんなに楽しいの!  楽しんじゃってるの私!

 

第3幕というより、第1幕を思い出すようなセットリスト。えっ、47都道府県ツアー、もう一回はじめからやる?

 

きっと、「ファイナル」にふさわしい公演は、もともとのファイナルの予定だった沖縄公演だったのだろう。

 

が、そこで終わらず、なんだか「旅のはじまり」さえ感じさせるファイナル公演になったのは、あゆらしいと言えばあゆらしいのかも知れない。「有終の美」を飾らないというか。

 

ライブも後半になってくると、え?これ、まだまだ大きくなるんじゃ?と思ってしまった。

 

震災もあったし、延期があっての振替公演だし、初の 47都道府県ツアーの最終日だし、もっと感動的というか、涙を誘うじゃないけど、そういう曲を選ぶやり方だってあったはず。みんなで感動をかみしめるような。や、前までのあゆだったらそうしたかもよ?

 

それがこうなったのは、選曲が理由なだけじゃなくて、いやむしろ選曲に結果が表れてて、あゆの中で何かが変わったからなのかも知れない。

 

ツアー中、「今を変えることで未来をも変える」というようなことをあゆは言っていた。だったら、私も変えたい。そう思った。

 

ツアーが終わったらしばらく休むつもりでいたとあゆは言っていたけれど、この日最後にこう告げられた。

 

「秋に会いましょう」

 

未来は変えられる。

 

行ってきてすぐのブログにも書いたけど、ずっと言いたくても言えなかった言葉を今なら言える。

 

“あゆにはずっと歌い続けて欲しい”

 

それにしても、これでツアーに 8回行ったわけだけど、毎回新鮮な感動があること。本当に凄いと思う。

浜崎あゆみ、一座のメンバー、スタッフ、

 

すごーーーい!

ブラボー!

 

ってライブ中ずっと心の中で叫んでた。

 

(※ 文中の、あゆが言っていたというのは、あゆがファンクラブアプリに書き込んでいたという意味です)

 

 

 

セットリスト <ファイナル>

01. Born To Be...
02. VIBEES
03. Summer Again
04. Endless sorrow
05. TO BE
06. SEASONS
07. Ladies Night
08. XOXO
09. Shake It
10. progress
11. You & Me
12. Summer Love
13. evolution
14. NOW & 4EVA

15. Boys & Girls
16. MY ALL
17. Replace

18. July 1st

 

 

↓ホール内の展示コーナーにあったもの。

なぜフレミングなのかというと、「BYE-BYE」の振付でフレミングの法則を使ってたから! もちろん展示はそれとは関係ないけど、記念!

 

 

そして、翌日。

 

金沢城公園の玉泉院丸庭園。インスタには載せそびれてた。

 

あゆ初の 47都道府県ツアー最後の地、金沢を後にする。

 

ありがとう!

チャラン・ポ・ランタン ~チャラン・ポ・ランタン15周年記念~
唄とアコーディオンの姉妹劇場 と、いいつつ「とおあまり・いつつ」
2024年4月13日(土) I'M A SHOW

 

チャラン・ポ・ランタンの 15周年記念ライブに行ってきた・・・んですが、もう一ヶ月半経ってしまったんですね。

 

確かこの日は、コーチェラの生配信があるというので、電車の中でラナ・デル・レイを見ながら向かったんだ。

 

コーチェラ、ラナ・デル・レイも良かったけど、新しい学校のリーダーズも良かった。新しい学校のリーダーズ、全員好きな感じだぁ。

Awich! かっこ良かったぁ。「Bad Bitch 美学」で、NENE、LANA、MaRI、ゆりやんも出た! “Shohei Ohtani” 言ってたよ。

「GILA GILA」で “Mステ出たから何?” を “コーチェラ出たから何?” って歌ってた!

「RASEN in OKINAWA」、“デイゴの花が咲き 風を呼び 嵐来た まるで THE BOOM” 歌ったの嬉しかったなぁ。

 

 

「自分はどこからやってきたのかを示す姿」

 

これだ! Awich からも新しい学校のリーダーズからもそれを感じて熱くなったのかも。それは必ずしも国とかじゃなくても良いんだけど。宮本浩次が言ってた金大中の話を思い出した。つまり、大統領になることが目的の人じゃなくて、自分の考えを実現するために大統領になろうとしてる人が好きなんだろうなぁ。

 

で、ラナ・デル・レイは、あの色気、恍惚はなんなの! 背徳というか、見てはいけないものを見てるような。溺れる感じというか、溺れて息ができなくなる寸前というか。ビリー・アイリッシュとの共演もとても良かった。

それで、あゆもこういうのやってるなっていう演出もあったんだけど、10年くらい前に、ラナ・デル・レイの曲をあげながら、浜崎さんもこれくらいやるべきって久保憲司さんが投稿してて(浜崎さんってあゆのことよね?)。久保憲司さん、レディー・ガガが『ボーン・ディス・ウェイ』をリリースしたとき、「ガガ様あゆを研究してないすかね」と書いてたよね。

 

 

 ロックとトランスを混ぜたと言えば先駆者は浜崎あゆみで、“M”はその最高作だったんですけど。ガガ様あゆを研究してないすかね。“M”の前の傑作“vogue”“Far away”“SEASONS”という絶望3部作を聴いて、「やっぱ、売れるためには悲壮さがないとダメなのよ」と、『The Fame Monster』から今作に繋がるダークな流れになったと僕は思っているんですけど、どうでしょうか。うーん深読み。

 

って、チャラン・ポ・ランタンの話だったんじゃないんかい!

 

いやぁ、金屏風をバックに、唄とアコーディオンの二人だけのステージ、かっこ良かった。

 

「唄とアコーディオンだけなのに来てくれて」ってももちゃん言ってたけど、

 

唄とアコーディオンを聴きに来てるんです!

 

小春さんのアコーディオンの音、低音がどんどん響いてきた。それと、今さら言う?って話かも知れないけど、弾き方がアクロバティック! 回りながら弾いたり、長い髪をびゅんびゅん振らして。

ももちゃんの唄も、(決してそういうわけではないのだろうけど)常に即興のようで。改めて、チャラン・ポ・ランタン、

 

すごいミュージシャンだ!

 

バンドとの派手なライブも大好きだけど、二人だけだと、こわくてダークな曲がたくさん聴けて嬉しい。

 

そして何より、新曲「内緒の唄」がかっこ良い!

 

 

新曲がかっこ良い。これに尽きる。つまり、今のチャラン・ポ・ランタンが一番かっこ良い。

 

******

 

というようなことを書いてる間にですよ。

 

椎名林檎のニューアルバム『放生会(ほうじょうや)』にもも(チャラン・ポ・ランタン)が参加!

 

寄ってらっしゃい!見てらっしゃい!

(そういえば、チャランポ「あの子のジンタ」と浜崎あゆみ「BYE-BYE」通じる~同じモチーフ〜)

 

 

ももちゃん、最高じゃない?

 

椎名林檎の前でこんなハジけられる人、いる?

(林檎ちゃんの笑顔見て!)

 

宮本浩次といい、ももちゃんといい…。

 

でもね

 

↑のライブのときに MC で言ってたんだけど、ももちゃんだってこんなに陽キャ(?)だったわけじゃないと思うんだよ? 私がはじめてライブ観たりしてたころは、もっとこう、おとなしい感じで、MC でもそんな喋らなかったし、「はろり」なんて言わなかったし。

それが、もともと持ってたものなのか、キャラ(役割)を演じてるうちにこうなっていって。それは小春さんもお互いにで、お互いそうなっていったねって、MC でも言ってて。

 

キャラや役割を演じてるうちにそうなっていくっていうのは、誰にでもあるのだろうね。それはもともと持ってたものなのだとしても、そうやって潜在してたものが引き出されていくっていう。

 

椎名林檎名誉店長を引きずり下ろしたあの日(脚色)から、こんな日が来るなんて。大森靖子もチャラン・ポ・ランタンも、椎名林檎(の亡霊)を葬ってくれるアーティストになりえるかもなんて書いたあの日から、こんな日が来るなんて。

 

「ほぼ水の泡」の MV、あゆとも繋がりある Oi-chan が関わってるみたい~。

 

椎名林檎「放生会」インタビュー 7人の歌姫たちとの共闘に迫る

https://natalie.mu/music/pp/sheenaringo09

 

宇多田ヒカル、AI、のっち(Perfume)、新しい学校のリーダーズ、中嶋イッキュウ(tricot、ジェニーハイ)、Daoko…とすごいメンツの中で、もも(チャラン・ポ・ランタン)、トリじゃん!

 

「放生会」のジャケットの猫たち、ブタを抱いて寝てる(?)のがももちゃんよね?

 

15周年記念ライブの会場にもブタ、いたよ。

 

 

それでね

 

『放生会』にももちゃん参加のニュースとエレファンツ(エレファントカシマシ、宮本浩次の新しい事務所)のインスタグラムアカウント開設が同じ日でさ~、どちらも

 

「乾杯」

 

だもんでさ~、私びっくりだよ。

 

それから、黒猫チェルシー改め黒猫CHELSEA復活のお知らせまでさ~!