スティーヴン・ソマーズ 監督の新作で
アントン・イェルチン 主演
ディーン・クーンツ のシリーズ小説を映画化した
若干ホラー寄りのアクション・スリラー
オッド・トーマス
死神と奇妙な救世主
ODD THOMAS
を観て来ました。



生まれながらに霊感があり死者からのメッセージを受け取る能力を持つ青年
オッド・トーマス (アントン・イェルチン)が、街に集まりつつある死霊たちの影から
やがて起ころうとしている惨事を予見して、それを阻止すべく奮闘する姿を描いて行きます。

アントン・イェルチン
最近では、J.J.版「 スター・トレック 」のチェコフ役で知られていますが、
これから主演作がますます増えて行きそうです。

アディソン・ティムリン
始めて見る女優さんですが、その等身大さが良いなかなか魅力的なヒロインぶりでした。

ウィレム・デフォー
主人公を助ける警察署長役で珍しくフツーの人を演じ意外な好演をしています。
南カリフォルニア郊外の小さな街を舞台に展開される物語は、
最新のVFXを使っていながらも何処か懐かしい趣きがあり、
例えるなら「 グレムリン 」あたりの香りが濃厚です。
「 ザ・グリード 」や「 ハムナプトラ 」は好きでしたが、
「 ヴァンヘルシング 」で怪しくなり
「 G.I.ジョー 」に至っては「どうしたんだ?」状態だった
スティーヴン・ソマーズ監督ですが ...
大作路線から一歩引いて撮った本作は、
程よく肩の力が抜けた快活なエンターテイメントになりました。
アクション、サスペンス、、スリラー、ホラーにラブロマンスを巧みに絡め
気を抜いていたら最後に何とも切ない展開を施されて哀愁の余韻さえ残します。
そんな秀作なのに何故だか関東と近畿だげでしかも1週間の限定公開なんです。
首都圏に住んでいるので何とか映画館で観られましたが、
昨年の「 クロニクル 」あたりからこう云う狭小公開方式が
大手シネコンでも採用され始めていて、今後この形態が増えて行くかも知れません。
2013年製作の本作ですが北米では未だ劇場公開されておらず
どうやらDVDスルーの様でして ...
例え短期間でも映画館で公開させた日本の配給会社は英断であったと思います。
いやしかし、これを映画館で観られて本当にホッとしました。







