あやしい彼女 | 今日も映画馬鹿。

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一昨年公開された

韓国映画の傑作コメディ

怪しい彼女 」

多部未華子 主演で

水田伸生 監督がリメイクした



あやしい彼女



 を観て来ました。












すでに中国版とベトナム版の再映画化作品があります。

この作品が、日本映画でもリメイクされると初めて聞いた時、

またトンデモナイ作品に手を出したものだと卑下するしかありませんでした。

そして常に詰めの甘さを拭えないテレビ局出の水田伸生監督と云う要因も引っ掛かっていました。



しかしながら昨年の「 映画 深夜食堂 」でのベストアクトぶりが記憶に残った

多部未華子 さんのコメディエンヌとしての素質が大開花して

オリジナルで曲者級の快演をしたナ・ニム嬢との差別化も上手く図り

既にあらすじが判っていると云う与件を踏まえたとしても

大いに笑えてしっかり泣ける良作になりました。

つまり元がしっかりしていたので水田監督の尻下がり体質も回避されたと云うワケです。













本作の重要なキーポイントは、ヒロインが劇中で歌う懐メロな楽曲たちで

日本版ではどうするのかと思っていたら安住の昭和歌謡をイロイロ持って来ました。

多部ちゃんは以前、ドリカムとのCDコラボの楽曲で歌声を披露した事がありましたが、

それほど歌がお上手と云う印象はなかったのですが、

今回は、かなりのボイス・トレーニングを実習したとみえ

声量は存分でなくても聴かせる歌いっぷりにはなっています。

中でも、「 悲しくてやりきれない 」にはグッと来ました。



ストーリー的にはオリジナルの韓国版をなぞりながら

要所要所で設定を変えているところがあり

母親役の小林聡美さんをシングルマザーに変えたのは正解だったと思います。

それによって母娘のエピソードが濃くなり

相変わらず上手いなぁ~と唸ってしまう

小林聡美さんの好演も相まってクライマックスの見せ所でキッチリ泣かされます。



最後のネタオチで誰を出して来るかと思ったら

なるほど手堅い人選のアノ若手男優でした。



総合的には、オリジナルの韓国版を超えたとは言わないまでも

本作で初めて観る方には充分に楽しめる作品になったと思います。














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