「GROTESQQQUE -グロテスク-」(2026/ANIME)
監督:錦織敦史
脚本:錦織敦史
声の出演
『エリィアンズ』市ノ瀬加那 星野源
『夜露死駆★少女』南沙良 長谷川育美 早見沙織 内田真礼
『ノクターン~このグロテスクな夜に~』
井上和 中西アルノ 一ノ瀬美空 冨里奈央
おすすめ度…★★★☆☆ 満足度…★★★★☆
※入場特典
そういえば最近日本のアニメ映画を観ていないな?
ゲームや漫画にも興味ないので必然的にサブカル系の作品とは縁遠くなりがち。
一方で大人気の「名探偵コナン」や「鬼滅の刃」に「ドラゴンボール」や「ワンピース」といったシリーズ作品にもまったく触れてこなかったし、映画として観るとしたら何かしらのきっかけがないと難しそう。
ディズニー作品などでハリウッドのアニメ映画はたくさん観ているけれど、最近はフルCGとかが当たり前になっていてアニメーションという概念もだいぶ変わってきている。
直近で振り返ってみたら春先の「映画 えんとつ町のプペル~約束の時計台~」以来の日本のアニメ映画かな?その前だと「クスノキの番人」とか…。
最近話題の「ちいかわ」とかも観てみたい気もするけれど優先順位は低めだし。
「GROTESQQQUE -グロテスク-」に関しては乃木坂46のメンバーが声優を務めているということで情報だけはチェックしてあったけれど、逆に考えればそれがなかったらまったく接することがない作品かもしれない。
本作は3本の中編アニメで構成されたオムニバス作品で、その3作目の「ノクターン~このグロテスクな夜に~」に乃木坂46の4名が声優として参加。
公開初日にはその4名が登壇しての舞台挨拶ライブビューイングということでシネコンへ。
ちなみに「ノクターン~このグロテスクな夜に~」は、人類が滅亡した世紀末に出会ったバンパイアと3人の女の子によるロードムービー。
最初の「エリィアンズ」がめちゃくちゃ面白かった。
ポップでどこか懐かしさも感じられるカラフルなビジュアルに一気に引き込まれていく。
惑星間交流の時代を迎えた地球。
宇宙人への偏見や恐怖が渦巻く中、宇宙親善大使としてやってきたのは宇宙人の少女・エリー。
地球のカルチャーと無駄だらけの日常をこよなく愛する彼女は、
宇宙局に勤める公務員・國蔵謙人とバディを組み、「友だち」探しに奔走中
しかしエリーの能力は時々暴発してしまい、謎に満ちた宇宙人である彼女は世間の注目と疑念を集め、
次第に「侵略者」として疑いの目を向けられることに…。
そんな中、突如敵対エイリアンが出現して──!?
まったく関係ないけれど映像を見ていて何となく以前深夜ドラマで楽しかった「ラブラブエイリアン」を思い出した。
テイスト的には「メン・イン・ブラック」のようなイメージとヒロインのビジュアルが「Dr.スランプ アラレちゃん」がオーヴァーラップした不思議な感覚。
宇宙移民の星戯英理杏ことエリーは地球の文化をこよなく愛している。
エリーの監視役でもある宇宙局宇宙民課の國蔵謙人はそんな彼女に振り回されてながらも次第にそのストレートな感情に共鳴していく。
よくわからないけれどなんだかそんなエリーの真っすぐな行動が切なくてたまらなくなる。
2本目は「夜露死駆★少女」。
さらに加速するビジュアル展開が刺激的で、最初からエキサイティングな映像で文字通り駆け抜ける。
朝が来ない都市〈GALs TOKYO〉。
ここに夜な夜な集うのは、【ギャルP】と呼ばれる現実で行き場を失った少女たち。
そんな彼女たちの目的は〈クイーン・オブ・バタフライ〉通称〈QoB〉と呼ばれるゲームで、
勝者【クイーン】になること。
不登校の少女ステラは、とある都市伝説の噂を聞き、このゲームに身を投じる。
キルしキルされ、蝶となり散る少女たち。
そんな戦いの最中、SSSランクの武器を背負い圧倒的な強さを誇る正体不明の少女と出会ったステラは、
このゲームに隠された秘密を知って──
ゲームの勝者【クイーン】を巡って行われる、狂乱のバトルロワイヤル。
今夜、少女たちは夜を駆ける。
圧巻なVRゲームの没入感と息をもつかせぬ疾走感も相まって加速度的に映像の渦に渦巻きこまれていく感覚、さすがにここまでハイテンションなビジュアルの洪水だと疲れてしまう。
そして「ノクターン~このグロテスクな夜に~」は一転して落ちついた映像で登場人物が4人だけという会話劇をメインにした静かな世界観が秀逸。
人類が滅びた後の世界。
ワゴン車で旅を続けるのは、純血のヴァンパイア・アヤメと、
彼女に吸血され“感染”することで生き延びた3人の少女。
そこには夜を昼のように明るく照らす満天の星々と、光輝く黄金の草むら──
荒廃した世界もヴァンパイアの瞳から見ればこんなにも美しく見える。
彼女たちは取り残されたこの世界でささやかな日常を謳歌する。
「ヴァンパイアは、たとえ肉体が滅びることがあっても、魂までは消えたりはしない」
そう呟くアヤメの瞳にシオンは「永遠」を生きるアヤメの孤独と絶望を感じていた。
そして、ある日突然アヤメに異変が──。
少女たちの不変の日常に、静かにヒビが入り始める。
前述のとおり乃木坂46のメンバーが演じる4人のキャラクターのみで描かれる世紀末のロードムービー。
それぞれのキャラクターがメンバー自身のキャラクターと重なるので、ファンとしてはいろいろな楽しみ方ができる。
一方でなかなか衝撃的なシーンもあって、ふとこのまま実写化したらどうだろうと思った。
4人の醸し出す雰囲気が金子修介監督の「1999年の夏休み」とオーヴァーラップするところがあっていろいろな空想ができた。
純血種のヴァンパイアのアヤメを井上和、彼女に寄り添うシオン
を中西アルノ、ムードメーカーのモモを一ノ瀬美空、4人のお姉さん的存在のカンナを冨里奈央が演じる。
3つのストーリーには直接関連性はないけれど、キーワードとして澁谷の街が登場…「ノクターン…」では109ならぬ10Qが出てくる…エイリアン・ギャル・ヴァンパイアというそれぞれ青春が錯綜する世界観が楽しい。
映像・音楽・ストーリー・声…いろんな要素を詰め込んで、今まで見たことのないようなアニメ作品体験ができた。
いわゆるカルチャーショックってヤツかな?
ローソン・ユナイテッドシネマ前橋 スクリーン3















