自分自身のパターンを知る指導
私が指導してきた大学入学前後の子供達の殆どは、他の多くの二世達と同じ様に「神」を観念的に信じてはいるけれども、本当の意味での「神」との心情因縁はそんなにありませんでした。なかには「神」を恐れている子供や「神」の存在に半信半疑の子供もいました。たとえ子供達が神を完全に信じていなかったとしても、彼らが「インサイド・アウト」の教育を中心として物事を見つめ、行動して行くと、自分の動機、方向性、心情投入等の内的基準によって、外的結果・現象が色々違っ形で現れてくる事が見えて来ます。
そして子供達は、何度か経験するうち、内的基準と外的現象とは綿密に繋がっていて、それらが幾つかの同じパターンで、日常生活の中で展開している事を体験し原理の真理性を信じる様になります。この様な現象は、最初はほとんど見落としている場合が多いものです。しかし、個人的に報告を聞てあげ、具体的に指摘してあげることによって、子供達は段々とその関係と現象が見えて来る様になるのです。これらの原理的パターンはほぼ皆同じ様に現れるので、慣れてくれば、指摘したり指導したりすることはそんなに難しくはありません。
そして更に、経験を重ねていくと、彼らは外的結果・現象が出る前に、既に自分自身の心で善の作用が働くパターンと、悪の作用が働くパターンも見え始め、霊界の存在を経験を通して信じるようになるのです。つまり、彼らが霊的に調子が良い時は必ずその前に何らかの善につながる内的因子があり、逆に霊的に調子が悪い時には必ずその前に何らなかの悪につながる内的因子があることに気が付いてきます。そして、このパターンは個人個人によってみな違うので、私達はよく聞いてよく観察して指導してあげなければなりませんし、またある程度の経験と霊的感性が必要とされるところです。
そして大切な事は、その個人が持つ、善と悪にながる内的因子をを早く自分本人が見つける事です。私は先ず子供達に善につながる内的因子から探させます。そして徐々に、子供達の活動と生活の中で悪にながる内的因子も見つけさせます。これは善にながる内的因子を見つけるより大変です。なぜなら、誰でも自分達の心の一番弱い所や醜いを直視するのは、自身の自省心と謙虚さがなければ出来ないからです。
しかしながら、強制する必要はまったくありません。前述した「インサイド・アウト」と「チャレンジ・リミテイション」と「エクスピリエンシャル・ラーニング」を指導していくうちに「神」が彼らに乗り越えて欲しい内容を一つずつ示していくからです。ポイントは、我々が上手く見抜いてあげる事と、それが「神」の愛であり、「神」はいつも信じて見守っていることを強調する事です。
この様に自分の長所と短所を知ることは大切な事で、勝利のパターンと更に、自分が先ず何を内的に乗り越えないといけないかと言う課題をしっかり持って生活なければなりません。そうでなければ、日常生活の中で「神」を見つけるのは難しく、また「悪」を見抜くのも難しく、そうなると家庭のなかに御旨がなくなってしまいます。後天時代は子供は勿論、家族全員が成長することが御旨であり、それが家庭教会、氏族メシア、地域伝道を外的にも勝利させるはずではないでしょうか。