新年早々、手に取った本は、「紫式部日記」であった。道長から無茶振りされても、即座に返歌できる才を持ち合わせ、それがゆえに、他の女房から嫉妬されるのを恐れつつ、出過ぎた真似をしないでおこうとする式部のあり方はなんだかいじらしく思う。出家しようと思えども、世の中の目もやはり気になる。生きづらさからくる虚しさは、どの時代も変わらない。昨年からだらだらと読みつつ、ようやく完読したが、登場人物、作中の和歌や言葉を細かく味わいながら、再読したい。なにより、服装に関わる描写が色彩豊かで。興味深い。敦良親王出生五十日の節では、装束の色合わせがよくなかった、などと言ったファンション批評のような描写もあり、いやいや、社交界は今も昔も、女性の目が厳しいようである。
知人に、岡田英弘なる歴史家がいることを教えていただき、年も押し迫る師走、氏の著書を読み漁る日々、ただいま「世界史の誕生」をほぼ読了。昨年からこの騒ぎの最中、山川出版社の参考書やインターネットを通じて、世界史の学習を進めてきた。それまでやってきた日本史の学習の知識が、世界史を想像する上に役に立つと感じた部分もあるにはあったが、いやいや、氏も指摘する通り、日本史を含めた東洋史と、西洋史の間には大きな差異があり、ここに、日本人が西洋史を理解する困難があるのだ。さらに、東洋史において、氏は、遊牧民がユーラシア大陸を支配してきた歴史について書いており、あのモンゴル帝国が中国は じめ、その後現れた国家に大きな影響を与えている姿を描く。日本人に身近な、隋や唐でさえ、実は、鮮卑という遊牧民族の国家であることは、南北朝時代からの流れを見れば、当たり前なのだが、意識できていなかった。
他にも、突厥、ウイグル、契丹、遊牧民ではないが、ラストエンペラーで有名な清を建国した女真族など、幼き頃、学習漫画で出会った中国の歴史の多彩さは、実に胸躍るものであった。世界史だけでなく、日本史を考える上でも、このユーラシアの歴史の雄大さを意識しなければ、何も語れないのではないか。
今後はモンゴル帝国の世界史における功罪について研究するか、「日本史の誕生」のテーマであった倭国から日本への転換について掘り下げるか、ちょっと悩んでいる。ひとっとびに、遊牧民いっちゃってもいいんだが、こういうことにおいては、割と慎重なタチではある。
今、な、なんと、大映がかつて制作した、陸軍中野学校の映画を、YouTubeで全シリーズ見ることができる。
新陰流稽古の話。前回の稽古で、右横下方からの打ちを、小太刀(短い太刀)で抑えるという稽古をした。武術やったことない人にとっては、短い太刀で抑えるなんて、と思うかもしれないが、たしかに勇気はいる。新陰流では、打つ、打たれる恐怖を克服しなくてはならない、という諌めがあるが、この克服に時間がかかる場合もある。
さすがに、長年やっているのと、新陰流は、撓(しない)に袋をつける独特の道具を使うため、怖いと思うことは少ないが、それが故に、打たれても平気という心持ちでいるのはどうだろうか。これが、木剣、そして、真剣となると、触れただけで、大怪我、もしくは死さえありうる。
やはり、肉を切らして、骨を打つ、ではなく、触れさせない、打たせない意識を作ることが大切。
やはり、間詰りなんだよな、と思う。
相手の間合いに入るように見せて、 その実、入らない。
塾の仕事以外に、ロボット教室の仕事をやっている。主に、小学生相手で、ロボットの組み立てから、動きの仕組みを学び、プログラミングをして、論理的思考を学ぶ、というと、聞こえが良いが、これが完全に体力仕事。静かに組み立てやってくれればいいが、教室中を走り回るわ、ボール投げるわ、椅子を積み上げるわ、絵は描くわで、どこにパワーがあるのか、最初の頃は、収めることが全くできず、パニックになって、怒ってしまうこともあった。怒ってはいけないんだな。あんまり怒ってると通じなくなる。ばしっと一喝。間違えていることは、間違っているとしっかり伝える。今でも翻弄されることが多いが、子どもとの接し方を肌で学ばせていただき、また、子どもから元気をもらう日々である。それにしても、最近コロナの影響か 、かまって欲しがる子が多い。今日も、僕のこと、ずっと見ていてね、って甘えて、その上、いじられまくる 笑 なんだかとてもいじらしくもなるが、最近は、そんな子どもたちを受け止め、笑顔にするのが、僕の役割なんだな、と感じている。
今の世界は、さまざまな願望が強く願わずとも、自然と叶いやすい状況なんですかね。文章を書くことを再び習慣にしたいと思ったら、自然な形で、チャンスが巡ってくるし、東アジア史の研究が念願でしたが、友人から、素晴らしい書籍を紹介いただき、改めて日本史の誕生は、中国朝鮮、もっというと、シルクロードを通じて、中央アジア、ペルシア、トルコ、果てはローマ帝国!の影響を強く受けていることを感じはじめているわけで、結婚もこんな感じで、自然に行けばと思っているわけですが、今のところ、相手はいませんね。笑
