ほっとする言葉遣い
=肯定の言い回しです。
たとえば、スーパーなどで
小さいお子さんが走っちゃった場合。
「走らないで!!」
「歩こうね」
の2通りの声のかけ方があります。
言われたときに、
どちらの言い方がほっとしたり
心がゆるみますか?
口に出してみると、
より分かりやすいと思います。
「歩こうね」のほうが、
ほっとしたり心がゆるむという方が
多いのではないでしょうか。
人に何か行動を起こさせたいときや
こちらの意見を聞き入れてほしいとき。
相手の心がゆるんでいるほうが、
届きやすいですよね。
私たちは、ついつい否定形の
緊張する言葉を選びがちですが、
肯定形に言い換えることで、
コミュニケーションがスムーズになります。
言い換えの例を挙げてみます。
・走らないで→歩こう
・夜更かしはダメ→そろそろ寝よう
・騒がないで→静かにしよう
この3つをじーっと見てみると、
言い換えの法則が見えてきます。
否定形は、
やめてほしい行動+否定(しないで、ダメ、など)
肯定形は、してほしい行動
を伝える仕組みになっています。
否定形から肯定形に言い換えたいときは、
なってほしい姿やしてほしいことを考えます。
そして、それを言葉にすると、
肯定形の言い回しができますよ
さきほどの例にもどりますが、
「走らないで」と言われたときと
「歩こうね」と言われたとき。
頭の中で思い浮かべるのは
どんな場面でしょうか。
ほとんどの方が、
「走らないで」と言われたら走る場面
「歩こうね」と言われたら歩く場面を
思い浮かべるのではないでしょうか。
人は、頭の中にイメージしたことを
行動に反映してしまいます。
頭の中のイメージと逆のことをするのは、
かなりハードルが高いんです。
「走らないで」という否定形の言い回しでは、
まず走る姿をイメージし、それを打ち消す
という2段階のプロセスを経ます。
そして、実際の行動に反映するまで
時間がかかります。
子どもの場合は、
2段階のプロセスを経る間に
訳がわからなくなったり混乱することも多いです。
結果、指示が入りにくく、
「こうしてほしい」ということが
届きにくくなってしまいます。
一方、肯定形の言い回しでは、
ダイレクトに、
次の行動のイメージが浮かびます。
なので、行動に反映されやすいんです。
確実に届けたい指示ほど、
肯定形を使うのがおすすめですよ
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