私は、精神科訪問看護師として働いており
精神疾患や発達障害など
さまざまな生きづらさを抱える人と
日々関わっています。
生きづらさには孤独や寂しさがつきもの。
苦しさを誰にも理解してもらえず
社会からこぼれ落ちそうになりながら
みんな必死に生きています。
幼少期からの生きづらさを訴えたり
親のせいだと泣く方もいらっしゃいます。
ただ、私は、
ご本人のせいでも親のせいでもない
といつも思っています。
原因は探したってわからないもの。
実際は、単一の原因であることはまれで、
たくさんの要因が重なって、
今の状況があるのだと思います。
原因を見つけたところで、
特定したところで
解決されるものでもありません。
それどころか、原因を探すこと、
それ自体が苦しみとなってしまうこともありますよね。
私は、
原因をつきとめてあげることはできないし
軽々しく明るい未来を保証することもできませんが
「この苦しさを、生きづらさを、誰かにわかってほしい」の
「誰か」にはなれると思っています。
誰かひとりでもつらさをわかってくれたり
楽しいことや嫌なことを共有できたり
ちょっとしたことを報告できたり
しょうもないことで笑い合えたりする。
そんな相手がたったひとりいるだけで
驚くほど患者さんは変わっていくんです。
それも、自分から。
具体的には
感情が安定してきたり
今までしんどかったことが頑張れるようになったり
人に優しくなれたり
今までできなかったことに挑戦しはじめたりするんですよ。
この三角形は
マズローの自己実現理論
マズローの欲求階層説
などと呼ばれているものです。
この三角形は
今この人がどういう状態にあるのか？と悩んだ時
一番シンプルに状態を理解できます。
安心と安全の欲求は
下から２番めのオレンジ色の層。
私たちの仕事は
このオレンジの安心と安全の欲求を満たすお手伝い
だと思っています。
できることなら
生きづらい社会をまるごと変えたいです。
その思いがあって地味～に発信してみたりしています。
最近は当事者の方から
「勉強になりました」
「救われました」
「活動を応援しています」
というお声もいただけるようになり
とても励みになっています
ほんとうは大きな変化を起こせたらいいのですが
まずは何かの偶然でたまたま私と出会った方を
少しでも１人でも救っていきたいです。
今私にできることは、
「誰かにわかってほしい」の「誰か」になり続けることと
こうして地味に発信することしかありませんが
継続することで何かが変わる！って信じています
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生きづらい。苦しい。
どうして自分ばかり。
誰かにわかってほしいのに
その誰かひとりが見つからない。
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