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技術日誌

ここでは,電子工作,木工などの趣味での記録を書いています。
なお当初はKMK研究所のメインテーマであるSPSのノウハウを書いてきましたが,順次SPSノウハウのページに複製を作っていきます。

 寒くなってきたので,蘭用加温ケースを取り込みました。夏の間はベランダに出し,越冬加温ケースを遮光ネット枠に使っていました。そのため,越冬加温ケースを組み立てなおす必要があります。遮光ネット枠のときは,ベース部を取り外していました。また,越冬加温ケースの時は遮光ネットの前にスタイロフォームを付けて使います。夏の間は外していたので,付け直しました。右側のパネルは2重ガラスと交換しました。背部には,コントロールユニットを付けました。左下に空気の取り入れ口を付けます。空気の取り入れ口は,ストローを並べて,空気が勝手に出入りしない工夫がなされています。最後に棚を付ける段で行き詰りました。取り付け部品が足りないのです。何か見落としていることがありそうです。すぐにはそれが何か考えつかなかったので,新たに取り付け部品を作製し,棚の支えを取り付けることができました。この後で気づいたのですが,棚の格子は写真に写っているものではありませんでした。ファンヒーターの前にファンを付け,温風が下の方に送られるようにしていました。そのためのファンを付けた格子が余っているのに気づき,取り換えました。蘭についてはかなり寒さに遭わせてしまった気がします。去年のように,蘭にたくさん花が付き,越冬加温ケースの中も花盛りになるよう期待します。

 長い丸鋸ガイドでは,台とジグの間に隙間があります。そこで,その隙間の後ろ側から集塵する方法を考えて,シリーズとしてこれまで2回記事を書きました。ただ,ジグの前面から隙間に吸い取られず,回りに飛び散る木屑もたくさんありました。ここで三脚を利用した台の板を斜めにして,隙間の手前に当ててみました。すると飛び散る木屑がかなり減りました。この板では長い部分全体をカバーできないので幅広い薄合板を切り出し,三脚台の板に重ね,木工ピンチで留めました。これで集塵はかなり改善されました。

 右側はひっかけ金具です。薄合板にこれらをスライドさせる細長い穴を開けています。穴の両端をφ6.5 mmの穴をドリルで開け,両方の穴の共通接線をマルチルールで切って細長い穴にしています。この両方の穴を開けるとき,木材の目の影響でドリルの先端がちょっと寄ってしまう現象が時々起こってしまいます。その対策として,φ6.5 mmの穴を開けたアルミ板を木材に当て,クランプで固定してからその穴を通してドリル開けをしようと考えました。ガイドのアルミ板をしっかりと固定すれば,木目により,ドリル先が泳がされることはなくなると思います。

 金属を切断しても,バリが鋭いため,バリ取りをしないと気持ちよく使えません。これまで,金属を万力で咥え,ヤスリで削っていました。結構手間のかかるものです。マルチツールを固定し,やすりを付け金属を当ててバリ取りすることもやってみました。具合は良いのですが,マルチツールをケースから出し,固定具を取り付け固定するという準備に手間がかかります。電動ノコギリの刃の部分をやすりに変えて削ることもやってみました。工具を吊るしてある壁面をふと見てみました。そこにはずっと以前に購入したドリル軸付砥石が目に入りました。これまで便利に使う方法を見いだせずに,壁に眠っていました。これを電ドルに付け,金属の切断面を削ってみました。この方法が具合良かったのです。ちょっとこすっただけで,切断した角を指で触れても引っかからず,滑らかになりました。ケースを見直すと,「金属のバリ取りに」と書かれていました。もろにその目的のものだったのです。

 真夏にガレージの屋根の下で作業をしたとき,波板を通して当たる日差しが暑いため,波板の下に薄合板を張っていました。11枚ほど張りました。手間取っている間に暑いシーズンは終わってしまいました。これだけに集中していなかったのも一因です。しかし,来年のため作業は続けます。合板の端部4か所にひっかけ用の金具を取り付けています。金具にはネジが付いていて,緩めることにより飛び出させたりひっこめたりできるようにスライドできます。手間がかかった理由の一つに,この金具の作製があげられます。これまで,コスパが良く,一番しっかりしていたのは,アングル金具から切り出したものでした。しかし,切り出し作業や,ネジ穴開け,タップ切りと作業量が多かったです。



 ここで気づいたのはDAISOのステンレス取付金具が使えるということです。1本から3,4本取れるのでコスパも高いです。



 これは作製の手間も少なくて済みます。切断してタップを切るだけです。開いている穴がM6のタップにそのまま使えるサイズでした。



 

 清掃用具を入れたバケツの上にゴミ箱を置きたかったので,簡単な台を作りました。合板に脚を付けただけの簡単なものです。脚の断面だけで合板の面と垂直に支えられるよう,38 mm×30 mmの断面の角材を使いました。この角材は2×4材から切り出しました。38 mmと言うのは,2×4材の厚さです。これを30 mm幅で切断することで,脚用角材を作りました。各足には4本の木ネジで留めました。この上にはゴミ箱が載るだけなので強度的には十分です。

 丸鋸で被加工材を切断する時,かなりの頻度で丸鋸ジグを用います。ジグの先端を被加工材の切断位置に合わせるようにして重ね,被加工材がかかっていない位置にあるネジ穴を用いて台に固定します。このネジ穴を頻繁に使うため,木ネジの頭が潜り込み,木ネジの頭の径で貫通してしまいました。そこで,ダボを用いて補修することにしました。

 

 崩れた穴をドリルでφ10 mmまで広げました。そこに,木工ボンドを付けたφ10 mmのダボを打ち込みました。飛び出ている部分はノコギリで切り落としました。写真の-のマークの手前が飛び出している部分が切断されたダボです。左上は切り落とされたダボです。この後,やすり掛けをして平らにしました。

 

 ダボの真ん中にφ5 mmの穴を開け,口はザグリを入れました。写真は使用時の状態です。皿ネジの頭   は板面より下がるようにしてあります。ジグの木材より,ダボの木材の方が堅いと思われるので,この方が長持ちすると思います。また同じようにネジ穴が崩れたら,同じように処置すれば良いと思います。

 小屋束もどきの取り付け金具を細工しました。百均のステンレス取付金具を3分割し,それぞれの端を曲げました。ステンレスで硬いので,穴の開いているところを万力の上端に合わせて固定しました。そして,根元をカナヅチでたたいて曲げました。


 一つ一つはこのような金具になりました。


 作った金具2つで母屋(もや)を挟み,母屋の幅と同じ角材を当て,両側2本ずつの木ネジで留めました。うまく固定できました。この方法では百均のステンレス金具から1.5対の取り付け金具がとれます。この方法では経済的であるのと,細工が少なくて済むため,これまでの中で最高のやり方だと思います。

 ファイルを選ぶとき,上方に現在のフォルダの位置を示す場所があります。その欄の右端に[V]マークがあります。これは「前の場所」を開く記号で,これを押すと,これまで開いたフォルダーのリストが表示されます。最近使ったフォルダをクリックすることにより,そこに直ぐ行けるので便利に使っています。ところが,最近,MS-Wordの図の挿入でファイルを選ぶとき,このリストが空になってしまいました。何か設定を変えたわけではありません。ネットで調べると,「OSの更新を行ったらこうなった」とのことです。OSの更新は,OSがよりよくなると思っていましたが,不具合が生じることがしばしばあります。以前には,更新を行ったら数式エディタが使えなくなりました。マイクロソフトとどこどこの契約が切れたので,消したのだそうです。すなわち,我々にとっては,「不便にするために更新した」ということです。納得できないことがしばしばあります。

 木材に垂直な穴を開けるのに最も有効な方法はボール盤を用いることです。私は大きなボール盤と卓上ボール盤を持っています。大きなボール盤は固定なのでその都度被加工材を持っていく必要があります。卓上ボール盤は現場の近い所まで持っていけます。しかし,すでの何かに取り付けてある木材や,長い角材などに穴あけするには不便なことがあります。ボール盤を用いずに木材に垂直な穴を開けるのにこれまで多用していたのが鏡を用いる方法です。被加工材の表面に鏡を押し付け,ドリルの刃自体と,鏡に映った刃とが直線になるようにドリルを当てれば垂直に穴あけできます。ただ目で見て手で加減するため,確実ではありません。ここで以前,私が多用していた方法に再注目しました。あらかじめボール盤を用いて木材に穴を開けてガイドとします。ガイドにドリル刃を挿し,被加工材の穴を開ける位置にドリル刃の先端を当て,その後ガイドを被加工材に押し付け,ドリルを回し穴あけします。これまで,φ5とφ6に関しては,ガイド穴がなまらないように内径がガイド径となる金属スペーサーを差して使っていました。この度,φ2.5の穴にもこれを適用しました。このサイズのスペーサーがないので,ガイド穴がなまったら,新たに新しい穴を開ける必要はあります。この方法では,穴の位置もずれないし垂直穴開けできるので現場でやるには最高の方法だと思います。またガイドの厚さを選び,チャックに挿す深さを調整することで,希望の深さの穴を開けることができます。