技術日誌 -26ページ目

技術日誌

ここでは,電子工作,木工などの趣味での記録を書いています。
なお当初はKMK研究所のメインテーマであるSPSのノウハウを書いてきましたが,順次SPSノウハウのページに複製を作っていきます。

 越冬加温ケースの上のスペースを利用してサマーチェアーを収納しています。ベランダで使うサマーチェアーなので,ここに収納してあると便利です。横殴りの雨が降った時でも濡れないように,サマーチェアーの箱にビニール袋をかぶせてあります。しかし,そのままにしていると日光にさらされ,ビニールが劣化しぼろぼろと崩れてしまいます。そこで日よけを付けることにしました。

 

 

 単なる日よけですので厚さ4.5 mmの合板を用いました。前面のパネルとそこから後方に伸びる支え板からなります。薄い合板は,側面にネジ留めできないので,直角に接合するには結合用の角棒を用います。前面パネルの最上部に角棒をネジ留めし,角棒の下側に支えの薄合板をネジ留めしました。通常は角棒の上側に取り付けますが,角棒が邪魔して,支え板を置くまで押し込めないのでこのようにしました。

 

 

 サマーチェアー収納枠の上面に支えを差し込んで固定しました。これで太陽光がビニールに差し込まなくなったので,ビニール袋を時々替える必要がなくなりました。

 

 

 木材を一定間隔でネジ留めするときの位置に印をするのにiPhoneの電卓機能を使っています。木材の両端からそれぞれ5 cmのところをネジ留めし,両者の間に4本ネジ留めする位置に印を付ける場合を考えます。これまでの方法は以下の通りです。両方のネジの間隔を測り5で割ります(間に4本ネジ留めするには5等分する必要がある)。次に+=と押します。これは定数計算と言って,次からは,表示されている数値に,この値が足される演算が行われます。そこで,5=と打ち込むと,端から5 cmから,計算された間隔が足されます。メジャーを木材の端から測るようにしておくと,この値は次のネジの位置になります。次からは=を押す度に,計算された間隔が加えられていくので,印を付けて行けば良いのです。

 今日もこの機能を使おうと,メジャーを当て,鉛筆を用意しました。今回,間隔は12.2 cmでした。以降,この値を順次足して行こうと,定数計算のセット+=を入力しました。通常なら定数計算が行われ24.4となるはずですが,=を何度押しても変化がありません。だいたいから,これまでは,表示に+とか出なかったのです。いろいろ試してみると,計算式が表示されるようになったのです。ネットでも話題になり,「定数計算機能がなくなった」とのことでした。“改悪”と評判が悪いようです。仕方ないので,ものさしを当てて印を付けました。次のバージョンアップまでそうなってしまうのでしょうか。

 長い丸鋸ガイドの集塵は,切る側と後ろ側で,台がトンネルを作っています。そこで,後ろ側から集塵するようにしました。集塵機に吸い取られないで飛び散る木屑が多かったので,板(遮蔽板)を三脚で固定して付けた所,集塵効率が良くなったことを前の記事で書きました。今回は,台に遮蔽板の支えを取り付け三脚なしで遮蔽板を取り付けられるように工夫しました。

 

 台にステンレス取付金具をネジ留めして,遮蔽板の支えとすることにしました。この金具を取り付けることにより,作業台と台の間が浮いてしまっては困るので,台に取付金具が沈む様溝を作りました。また取り付けネジはなべネジを用い,取付金具にザグリを入れました。

 

 これが実際に使っている様子です。遮蔽板は受けに載せ,木工用ピンチで押さえました。力は加わらないのでピンチで押さえなくても大丈夫でした。これで,三脚を用いるよりちょっと簡単になりました。

 

 越冬加温ケースの左の方の背面にファンヒーターをかけてあります。その温風を下向きにするため,温風吹き出し部の上の棚にファンを付けてあります。この上に鉢を置くと,空気の流れを阻害するため,置けません。そこで,40 mm程(1×2材の幅の広い側)空けてもう一枚のワイヤーラテスでゲタを履かせることを考えました。


 ワイヤーラテスのサイドに1×2材を取り付けてゲタとすることにしました。上に薄い板を当て,ネジ留めする予定です。このとき,1×2材と薄い板の間にワイヤーラテスが挟まります。それが1×2材にめり込むようにするとスマートです。1×2材のワイヤー部分に,丸鋸で溝を彫りました。写真のようにワイヤーは1×2材にはまっています。


 ワイヤーラテスの端部に1×2材を置き,5 mm厚くらいの板を上から当て,ネジ留めしました。写真奥の1×2材が少し内側になっているのは,棚の支えの位置に一致させるためです。


 実際に越冬加温ケースの,ファンの付いている棚の上に,作ったゲタを載せました。そこに植木鉢を載せてみました。うまく行きました。

 

 前に述べた通り,桟の支えの左右へのずれは,桟により押さえられています。前後はアルミ板により止められています。一番下には桟がないので,左右へのずれが止められません。そこで,一番下の支えは,アルミ板でぐるり巻く形にしました。アルミ板を[_]のような形に曲げ,アルミ板の端部をネジ留めしました。これにより支えは左右にも前後にも動かなくなりました。

 桟の支えの内,一番下はコンクリートに当たります。コンクリートには多少雨水が入ってくることがあります。木材のままコンクリートに当たっていると,湿って木材が傷む恐れがあります。そこで,一番下の支えにはプラスチックの足を付けました。

 

 

 そのプラスチックには,百均のまな板を用いました。このまな板の厚さは3 mm程でした。そこで,50 mm幅3枚,20 mm幅3枚を重ね,木材側は30 mm幅で半欠き加工をしました。そして,半欠き継ぎのような形でプラスチックとネジ留めしました。左側2本は木ネジで木材に留めました。右側2本はビスとナットで固定しました。ネジの頭側はいずれも皿ネジを用い,プラスチックにザグリを入れて頭が飛び出さないようにしてあります。ただ,反対側の右2本の裏側のナットの厚さだけは飛び出しています。

 

 

 

 昨年までもそうでしたが,越冬加温ケースは朝,温度が上がりすぎます。加温ケースの東側を二重ガラスにしてあります。そこに朝日が当たり,温度が上がりすぎるのです。温度が30℃近くになると換気ファンが回り,下方より外気を導入するようにしてあります。それでも間に合わず,ガラス越しに日光の当たる温度計は40℃以上にもなってしまいます(見えにくいですが,丸型の温度計が35℃を指しています)。朝起きてから前面のスタイロフォームを外しますが,日の出から外すまでの間,植物に悪影響を与える恐れがあります。

 

 考えてみると二重ガラス面は,日光を取り入れてケース内の温度を上げるために付けたのではありません。夜間,周りをスタイロフォームで囲んでしまうため,内部が見えなくなります。夜間でも内部を観察するために付けたのです。夜間,熱が逃げないよう二重ガラスとしたのです。朝,温度が上がり過ぎる対策として,夏季に遮光ネットとして,二重ガラスパネルの代わりに付けていたパネルを使うことにしました。これまで冬季にはこれを加温ケースの横に収納していました。この遮光ネットパネルの左側に付いている蝶番(夏季に前面パネルを開くようにするために使っていた)をガラスパネルに付けました。遮光ネット越しにも内部を観察できますが,蝶番にすることで開いて内部を観察することも可能になりました。

 ガレージ側面に物を吊るしたり立てかけたりするため,桟を取り付けました。ガレージ柱はアルミ製です。アルミ柱に穴を開けてネジ留めするのには抵抗がありました。そこで工夫しました。ガレージ柱に支えを沿わせ,支えの上端に桟を載せる形にしました。写真に写っている支えの上に桟が載っていますが,写真からはみ出ています。下側に桟と書きました。これは,写真に写っていない下側の桟の上に載っている桟です。支えをガレージ柱に押し付ける力は,桟と支えの間をつなぐL型金具によります。これで,支えは柱から離れなくなりますが,前後への押さえにはなりません。そこで,支えの前後にアルミ板を取り付けました。支えが奥の方に押されると,手前のアルミ板がガレージ柱に当たっていて動きません。手前の方に引かれると,奥のアルミ板(写真では,支えとガレージ柱の裏なので見えていない)により止められます。これで桟が安定しました。

 

 
(上から見た図)




 

 寒くなってきたので,蘭用加温ケースを取り込みました。夏の間はベランダに出し,越冬加温ケースを遮光ネット枠に使っていました。そのため,越冬加温ケースを組み立てなおす必要があります。遮光ネット枠のときは,ベース部を取り外していました。また,越冬加温ケースの時は遮光ネットの前にスタイロフォームを付けて使います。夏の間は外していたので,付け直しました。右側のパネルは2重ガラスと交換しました。背部には,コントロールユニットを付けました。左下に空気の取り入れ口を付けます。空気の取り入れ口は,ストローを並べて,空気が勝手に出入りしない工夫がなされています。最後に棚を付ける段で行き詰りました。取り付け部品が足りないのです。何か見落としていることがありそうです。すぐにはそれが何か考えつかなかったので,新たに取り付け部品を作製し,棚の支えを取り付けることができました。この後で気づいたのですが,棚の格子は写真に写っているものではありませんでした。ファンヒーターの前にファンを付け,温風が下の方に送られるようにしていました。そのためのファンを付けた格子が余っているのに気づき,取り換えました。蘭についてはかなり寒さに遭わせてしまった気がします。去年のように,蘭にたくさん花が付き,越冬加温ケースの中も花盛りになるよう期待します。

 長い丸鋸ガイドでは,台とジグの間に隙間があります。そこで,その隙間の後ろ側から集塵する方法を考えて,シリーズとしてこれまで2回記事を書きました。ただ,ジグの前面から隙間に吸い取られず,回りに飛び散る木屑もたくさんありました。ここで三脚を利用した台の板を斜めにして,隙間の手前に当ててみました。すると飛び散る木屑がかなり減りました。この板では長い部分全体をカバーできないので幅広い薄合板を切り出し,三脚台の板に重ね,木工ピンチで留めました。これで集塵はかなり改善されました。