あられ組継ぎをするとき上下にずれてしまいました。反った木材になんとかあられ組加工を施し互いに挿し込んだのです。なんとか挿さりましたが前後にずれてしまったため,コンクリートの床に置いて,たたいてずれを修正したのです。それでもずれも残っています。
そこで鉋を掛けました。まだ鉋掛けには慣れておらず,ちょっと段ができてしまいました。その修正にはサンダによる紙やすり掛けをしました。段はとれませんでしたが,接合部はきれいになりました。
短めの1×4材の端材をあられ組で接合して使おうと考えました。あられ組ジグで削った後,互いに差し込もうとしましたが,寸法がめちゃめちゃで合いません。1×2材ではほとんど失敗したことがないのに,かなりひどい状態です。
原因は1×4材の反りにありました。写真は1×4材をあられ組ジグに取り付けた所です。左の方をクランプで締めると,右の方がこんなにジグから離れてしまいました。位置を合わせた後,クランプで留めると,これだけずれてしまうのです。この誤差が積算されると,上の写真のように,間隔がめちゃめちゃになってしまうのです。1×2材では幅が狭いので,多少の反りは問題になりませんが,今回の1×4材では大きな問題となってしまったのです。
縮んだ側を濡らすと反りが修正できると,師匠(勝手に呼んでいる)から聞いていました。そこで濡らしたウエスで縮んだ側を濡らし,下向き(蒸発しないように)にしてしばらく置きました。
一面を濡らしてしばらく置いてからあられ組ジグに取り付けてみました。反りはだいぶ改善しました。厳密にはもうちょっと待った方が良かったようです。
反りを修正してあられ組加工をした結果,うまく合わせることができるようになりました。修正した反りは乾燥すると戻ってしまいますが,継いだ後で反っても問題はないでしょう。あられ組継ぎでは反りの修正は重要であることが分かりました。
1×材の側面に小さい木ネジで留めるためφ1 mmの下穴を開けていました。ドリルの刃を印に当てて穴あけをした後,よく見ると印の位置からずれていることがしばしば見られました。これは,木目のせいです。年輪の硬い層を刃がよけたり,内側に行くにしたがってどちらかに流れているとそれに誘われてドリル刃がずれてしまうのです。
そこでアルミにφ1 mmの穴を開けたものを木材に当てて穴あけすることを考えました。更に,幅19 mmの1×材に下穴を開けることが多いので,アルミを曲げてまたぐようにしました。これにより1×材の場合,幅の中央に墨入れしなくても中央に穴あけできるようになりました。ちなみに,もっと幅の広い材料の場合は,このガイドを裏返しにすれば使えます。
ファストソーはハンディーミシンの商品名です。1本の糸で布を縫うことができます。その原理を考えてみました。[1] ①のように先端に糸の付いた針が布を貫通 [2]ファストソーの中で,針に通っている糸の一方を次に針が入る①’まで引く [3] 針が①’の引いた糸の中を通って➁に至る。以降,[2]以降を繰り返します。これにより,布の上下で糸が絡まり合って縫えるわけです。ただ,最後の処理をしないと,糸の端を引っ張っただけで全部がほどけてしまいます。1本糸の宿命でしょう。
これは2台単位で売られていました。2台とも壊れてしまったので,分解してみました。こちらは針の先が曲がってしまったものです。針の先を元に戻しましたが,上で書いたような動作をしてくれません。開いた状態で歯車を回してみました。内部で糸を引く部品がうまく糸をひっかけていないようです。何度か調整してみましたがうまく行きませんでした。もう一台の方は,モーターがスリップしているようです。分解して滑り止めを付けようと思っています。その際,糸をひっかける機構の所の位置関係をよく観察し,一台目も再度調整してみたいと思っています。
昔よく使った文房具屋さんから,毎年特製のカレンダーメモ帳を頂き便利に使っていました。名刺入れに入るサイズで,記載内容も大変に使いやすいものでした。ある年,文房具屋さんの経営状態が悪くなり,特製カレンダーの配布はなくなりました。それまで便利に使っていたので,模倣して作っていました。しかしここ数年,作りそびれていました。現在スケージュールはiPhoneのカレンダーを使っています。しかし,全体をぱらぱらとみることのできる紙のカレンダーメモ帳にはかないません。そこで再び作製することにしました。何年もの間,毎年作っていたので,次の年用に修正しやすいように工夫が凝らされています。下はあるページのもの(未完)です。両面印刷して重ね,2つ折りにして冊子にするため,ページが複雑です。ここの例では22ページの右は35ページです。最初作る時はちょっと大変でしたが,一度作れば,曜日と祝日を修正するだけで済みます。曜日は縦の文字列になっているので,トップの曜日を1文字削除すると下の曜日が繰り上がってきます。その月の1日の曜日が正しくなるまで削除,または追加するだけで下まで連動します。削除した場合,下の方の曜日がなくなるので,その部分だけコピペします。追加した場合は下の方にあふれるのでその分,削除します。祝日はそれぞれ訂正します。
この他,生年と干支,年齢,西暦と和歴の関係表もあります。これは,エクセルデータを貼り付けてあるので,新しい年の分に修正するのも楽です。以前使っている時,人に見せた時,「市販品かと思った」という感想をいただいたことがあります。