余りの1×4材の活用(2) 合わないあられ組 | 技術日誌

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ここでは,電子工作,木工などの趣味での記録を書いています。
なお当初はKMK研究所のメインテーマであるSPSのノウハウを書いてきましたが,順次SPSノウハウのページに複製を作っていきます。

 短めの1×4材の端材をあられ組で接合して使おうと考えました。あられ組ジグで削った後,互いに差し込もうとしましたが,寸法がめちゃめちゃで合いません。1×2材ではほとんど失敗したことがないのに,かなりひどい状態です。

 

 原因は1×4材の反りにありました。写真は1×4材をあられ組ジグに取り付けた所です。左の方をクランプで締めると,右の方がこんなにジグから離れてしまいました。位置を合わせた後,クランプで留めると,これだけずれてしまうのです。この誤差が積算されると,上の写真のように,間隔がめちゃめちゃになってしまうのです。1×2材では幅が狭いので,多少の反りは問題になりませんが,今回の1×4材では大きな問題となってしまったのです。

 

 縮んだ側を濡らすと反りが修正できると,師匠(勝手に呼んでいる)から聞いていました。そこで濡らしたウエスで縮んだ側を濡らし,下向き(蒸発しないように)にしてしばらく置きました。

 

 一面を濡らしてしばらく置いてからあられ組ジグに取り付けてみました。反りはだいぶ改善しました。厳密にはもうちょっと待った方が良かったようです。

 

 反りを修正してあられ組加工をした結果,うまく合わせることができるようになりました。修正した反りは乾燥すると戻ってしまいますが,継いだ後で反っても問題はないでしょう。あられ組継ぎでは反りの修正は重要であることが分かりました。