ファストソーが故障,開いてみた | 技術日誌

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ここでは,電子工作,木工などの趣味での記録を書いています。
なお当初はKMK研究所のメインテーマであるSPSのノウハウを書いてきましたが,順次SPSノウハウのページに複製を作っていきます。

 ファストソーはハンディーミシンの商品名です。1本の糸で布を縫うことができます。その原理を考えてみました。[1] ①のように先端に糸の付いた針が布を貫通 [2]ファストソーの中で,針に通っている糸の一方を次に針が入る①’まで引く [3] 針が①’の引いた糸の中を通って➁に至る。以降,[2]以降を繰り返します。これにより,布の上下で糸が絡まり合って縫えるわけです。ただ,最後の処理をしないと,糸の端を引っ張っただけで全部がほどけてしまいます。1本糸の宿命でしょう。

 

 これは2台単位で売られていました。2台とも壊れてしまったので,分解してみました。こちらは針の先が曲がってしまったものです。針の先を元に戻しましたが,上で書いたような動作をしてくれません。開いた状態で歯車を回してみました。内部で糸を引く部品がうまく糸をひっかけていないようです。何度か調整してみましたがうまく行きませんでした。もう一台の方は,モーターがスリップしているようです。分解して滑り止めを付けようと思っています。その際,糸をひっかける機構の所の位置関係をよく観察し,一台目も再度調整してみたいと思っています。