木材に垂直な穴を開けるのに最も有効な方法はボール盤を用いることです。私は大きなボール盤と卓上ボール盤を持っています。大きなボール盤は固定なのでその都度被加工材を持っていく必要があります。卓上ボール盤は現場の近い所まで持っていけます。しかし,すでの何かに取り付けてある木材や,長い角材などに穴あけするには不便なことがあります。ボール盤を用いずに木材に垂直な穴を開けるのにこれまで多用していたのが鏡を用いる方法です。被加工材の表面に鏡を押し付け,ドリルの刃自体と,鏡に映った刃とが直線になるようにドリルを当てれば垂直に穴あけできます。ただ目で見て手で加減するため,確実ではありません。ここで以前,私が多用していた方法に再注目しました。あらかじめボール盤を用いて木材に穴を開けてガイドとします。ガイドにドリル刃を挿し,被加工材の穴を開ける位置にドリル刃の先端を当て,その後ガイドを被加工材に押し付け,ドリルを回し穴あけします。これまで,φ5とφ6に関しては,ガイド穴がなまらないように内径がガイド径となる金属スペーサーを差して使っていました。この度,φ2.5の穴にもこれを適用しました。このサイズのスペーサーがないので,ガイド穴がなまったら,新たに新しい穴を開ける必要はあります。この方法では,穴の位置もずれないし垂直穴開けできるので現場でやるには最高の方法だと思います。またガイドの厚さを選び,チャックに挿す深さを調整することで,希望の深さの穴を開けることができます。