私、”普通”のひとになりたかった。
でもなれなかった。
そんな自分はダメな人間なんだと思ってた。
昔よくそんなふうに考えていたことを、思い出しました。
こんにちは。
こころ・からだ・美しさから
本来の自分で軽やかに生きる方法を
お伝えしています。
心屋認定カウンセラー 皆みなみです。
11月22日（木）と、23日（金・祝）と上演された
谷ノ上朋美さんのひとり芝居「旅立ちの詩（うた）～彼女たちの羅針盤～」に、2日間とも行ってきましたよ。
ピアノを弾いている方がカッコよかった♡
会場前にはたくさんのお花。
たくさんのひとが朋美さんのことを大好きなんだということがわかる。
まるでぢんさんのライブ会場のよう。
手前にはティーセラピスト仲間である出雲の桜さんからのお花。
奥には堀江さんや堀江薬局からのお花も。
朋美さんは出雲の堀江薬局、松江の店舗の店長さん。堀江さんがよく自分の右腕って言っています。
私たちティーセラピストが所属する日本漢方薬膳協会は堀江薬局が元となっているので、そのつながりで仲よくさせてもらっているのです。
左からティーセラピストのまりこさん、堀江薬局・日本漢方薬膳協会代表の堀江さん、ティーセラピストnozoさん、そして私。
nozoさんはこの舞台の照明さんとして。
まりこさんと私は2日目のボランティアスタッフで。
お芝居のあらすじは
久しぶりに同窓会で再会した4人の女性。乗り越えてきた人生の波の底に浮き彫りになる様々なマイノリティの苦悩。
不妊、LGBTなどの悩みを抱え、人と比べてしまうという狭い穴から脱出した時に初めて気づく朝の光の優しさを、笑いと涙で紡ぎだす渾身の舞台！
となっている。
ひとり芝居なので、ステージに立つのはもちろん朋美さんひとり。
お芝居を見ていると、それぞれが全く違うキャラで、違う境遇で生きてきて、ステージの上のそのひとたちから目が離せず釘付けになってしまう。
お芝居の中で、不妊で悩むひとが出てきた。
「ああ、来たな」と思った。
朋美さん自身、堀江薬局でたくさんの不妊で悩む人や、奇跡のような妊娠・出産を目にしてきている。
そのせいか、一言ひとことが突き刺さる。
以前、私も悩んでいた。
1度目の結婚で不妊治療をしていた。治療中、私から離婚することを決めた。
2度目の結婚の前に、流産を経験した。結婚してからは順調だと思っていたけど、ある日突然離婚したいと言われ、数年の別居の後、お別れした。
それからずっとひとり。
夫婦関係がうまくいかない
子どもを持つことができない
私は、”家族”というものに縁がない
”普通”のひとはあたりまえにできることが、私にはできない
私はひととして欠けているんだ、異常なんだ
ぢんさんに出会うまでは、そんなふうに思っていた。
「私はひとと違う、私だけがおかしい」そう思っていたのは子どもの頃から。
昔、私が通っていた小学校は1学年200人を越えるくらいの人数がいたけれど、当時は母子家庭ってほとんど聞かなくて。
今では母子家庭って珍しいものではないかもしれないけど、当時の私には「私だけがみんなと違っておかしい」という思いが生まれて信じ込むには、じゅうぶんなできごとだった。そして、強烈に残る。
母子家庭、というよりそれにまつわるたくさんのできごとから
私だけみんなと違う
”普通”になるのが夢
そんな意識のまま、大人になった。
私の場合、誰かに「あなたは普通じゃない」と言われたわけでも、責められたわけでもない。
自分で「私は普通じゃない」と信じ、決めつけ、ダメ人間として生きる、という滑稽なひとり芝居をしてきただけ。
そう、自分で自分を傷つけてきた。
心の勉強をして、それに気づくことができたけど。
私たちは”普通”という言葉に不安にさせられる。
きっと、”人の目”とか”体裁”とか、そういうこと。
普通であることから外れるのはよくないこと、っていうのがあるよね。
今となっては、自分を責めるための呪いの言葉に感じる”普通”。
もう、
普通でいなければならないわけではなく
普通から抜け出ることもできる
普通でいることもできる
普通を壊すこともできる
普通でない自分を楽しむこともできる
私たちは、選択はいくらでもできる。
そして
「私、”普通”のひとになりたかった」
これってつまり
私、安心したかった
私、自分らしくいたかった
私、自分自身を認めたかった
なのだよね。
私、”普通”のひとになりたかった。
でもなれなかった。
そんな自分はダメな人間なんだと思ってた。
遠い昔にそう考えていた自分
いや、今でもやっぱりそんな思いが少し残っている自分
そんな自分を、最後は優しく癒してくれるような
朋美さんの透き通った歌声で締めくくられました。
元々、人権問題をテーマにした数々の舞台で活躍してきた朋美さん。
お芝居が終わってからステージでお話されていたことが印象に残っていて。
「この世界から差別はなくならない。なぜなら人は人と比べることで優越感を感じるものだから」
ということを朋美さんは聞いたことがあったけど、
朋美さんが思うのは
「人は一人ひとりが幸せでいれば人と比べる必要はないのだから、差別はなくなる」
って。
私もほんとにそう思う。
一人ひとりが幸せであること。自分らしく生きることができること。
何よりもそれが一番大切なことなんだよね。
2日目は堀江さんが見に来ていたので、ステージの朋美さんから堀江さんが紹介されていて。
この日だけでなく、1日目も朋美さんは「仕事をしながらお芝居をやらせてもらえるなんて、普通ではありえない。やりたいようにやらせてもらって、応援してもらって、堀江さん・堀江薬局のみんなのおかけだ」って、熱く語っていました。
照明を操作する部屋にいるnozoさん。
まりこさんと私も会場でチラシを配ったりしてましたよ。（nozoさん撮影）
朋美さんはこのお芝居で全国47都道府県を回るのだそう。
私も、たくさんのひとに見てもらいたい。
一人ひとりが、自分らしく生きて、既に今幸せなんだということに気づくことができますように。
2日間とも100名満席にしてしまう朋美さん、すごい～。
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