1976年の香港映画です。武術指導は韓英傑先生と黃國柱さん。
上官靈鳳さんが前皇帝の墓の前で修行をしていると、物音が。譚道良さんがいました。彼女は隠れて、彼をおびき出し、問い詰めます。キックしてくるので、譚道良さんは彼女を押します。
ムカッとしますが、譚道良さんが彼女の腕前を評価してくれたので、機嫌を直します。
皇帝になろうとしている龍飛さんを倒そうという話で盛り上がっていると、話を聞きつけた兵士たちがやってきます。前皇帝に敬意を表してはならないと言い、捕まえられそうになります。が、2人は強いので、簡単に彼らを倒してしまいます。
彼女は譚道良さんを国のために一緒に活動しないかと誘いますが、彼には母1人子1人。なので、母のところに帰るように言います。
「齊王府」。龍飛さんの側近に川原さん。気になる敵はいるものの、ほぼ龍飛さんは全てを手に入れていました。喜んでいると、先ほどの戦いでけがを負った柯受良さんがやってきます。龍飛さんはキレます。
街は兵士たちが暴れ、めちゃくちゃです。女の子さえも殺そうとする兵士を上官靈鳳さんは剣とキックでやっつけます。
山の中では李強さんが鞭を振り回していました。龍飛さんの側近が彼の腕前を見込んで、やってきます。李強さんは龍飛さんの下で働くことになったようです。
上官靈鳳さんは譚道良さんに会いに行きます。彼女の方が強い設定のようで、譚道良さんのキックは殆ど見られませんでした。
次に側近は釣り竿の扱いが上手い老人を訪ねます。
夜、前皇帝の墓に様子を見に来た柯受良さんたちは様々な物音にビビります。石像が動くことにびっくり。みんな、逃げます
馬に乗った馬場さんと李強さん。首都に向かっているようです。
譚道良さんは街の人たちの悲鳴を聞きます。立派なファイターとなって、龍飛さんを倒してやりたいと母に話をしていると、老人がやってきて、すぐに逃げるよう急かされます。
実は彼は将軍 關洪の息子でした。母は秘密にしていたのです。で、更にびっくりなのが墓の横にいた石像が父親だというのです。石像なのに・・・。
柯受良さんたちの話を聞いて、怒りながらやってきた川原さん。石像を確かめていきます。やっぱり動き出す石像。ドリフかっ!
兵士たちを無理やり引っ張って、墓の前にやってきます。怖がる兵士を殺し、前に進むように命じます。石像は動き、兵士をぶん投げます。それでも進むよう川原さんは命じます。
石像は蹴ったり、叩いたり、倒れたりして、攻撃してきます。
川原さんは自分の武器を使って、石像を攻撃しますが、びくともしません。
滑らかに動き出したり、石像に戻ったり。めちゃ怖いです。そんなカオスな状態の中、譚道良さんがやってきて、石像をガン見します。追ってきた母を川原さんは捕まえます。
どかないと母を殺すと言われたので、どける譚道良さんと石像。川原さんは母を人質にして、墓の中に入ろうとします。門の中には上官靈鳳さんたちが待機しており、川原さんたちの侵入を止めます。
川原さんの攻撃であっさり1人倒されます。上官靈鳳さんと父と仲間は逃げ、川原さんは母を連れて彼らを追います。
譚道良さんは追いますが、川原さんの攻撃でバランスを崩し、空の井戸に落ちてしまいます。やけくそになって壁を叩いていると煉瓦が崩れます。奥へ進むと、不思議な地下室にたどり着きます。
そして、石像の父 關洪さんが登場します。10年間、放っておいてすまないと謝罪。「お前には魔法の力と功夫があるから、修行を積めば、きっと活躍できる。」と励まし、魔法の腕輪を渡します。
仲間に会わせると言われ、他の石像と会います。武德山さんがいました。譚道良さんは母が心配だと話をすると、先ほどの老人が急に登場して、自分が母を助けたから、修行に集中しなさいと言ってくれます。
釣り竿名人になぜか馬場さんが戦いを申し込みます。名人は馬場さんの手下とかっこよく戦います。今度は李強さんと戦っています。釣り竿名人が負けたので、馬場さんは李強さんと戦います。側近は彼らの戦いを嬉しそうに見ています。李強さんが勝ち、満足そうにしていると、龍飛さんが登場。
李強さんは龍飛さんの手下を倒すことはできましたが、龍飛さんには全く敵いませんでした。
上官靈鳳さんと仲間は何か仕掛けをしているようです。「齊王府」の前を通り、わざと姿を見せます。
龍飛さんは早く譚道良さんと上官靈鳳さんを始末するように命じます。
上官靈鳳さんの隠れ家に父の仲間が訪ねてきます。
譚道良さんは修行をして、どんどんパワーアップ母の悲鳴が聞こえてきます。本当は母はまだ捕まっていたようです。助けに行こうとすると、石像にまだ実力不足だと止められます。
それでも行こうとすると、トラップだらけだけどいいのかと警告されます。母を助けたい一心で彼は「少林寺十八銅人」みたいなトラップに挑戦します。まず、父の仲間である石像をクリアすることから。高いジャンプで彼を飛び越して、階段を上がっていきます。
次は骸骨を壊していきます。ここからかっこいいキックが炸裂していきます。剣山の壁を避けて、次のステージへ。父の仲間3体を倒します。今度は父の仲間がいっぱい。これもキックで倒します。
次は坂道のようなところへ。石柱が転がってきます。クリアして、階段に向かうと關洪さんが。譚道良さんを襲います。墓からどうにかして、脱出しますが、門のところに全員がいました。
また襲われるのかと思いましたが、よく脱出できたと褒めてくれます。老人が現れて、すぐに戦いに行かなくてはならないと急かします。瞬間移動で上官靈鳳さんたちが戦っている場所に連れていかれ、がんばるよう言われます。
譚道良さんはキックで兵士たちを蹴散らします。
母を思うと、落ち着いてなんかいられない彼は上官靈鳳さんと共に2人だけで救出に向かいます。
2人でかなりいい戦いをしますが、仲間に呼ばれ、戻ることにします。この際、仲間が捕らえられ、自分たちの情報が洩れてしまいます。
上官靈鳳さんの父は作戦を立てていました。そして、龍飛さんも。
上官靈鳳さんは食事に出かけます。入った店に李強さんがいました。釣り竿名人も入店します。彼女の食事を邪魔するという姑息な真似をします。箸を奪ったり、料理を奪ったり。彼女以外の客は敵でした。葉飛揚さん、発見。
上官靈鳳さん1人で李強さんを倒し、釣り名人を倒します。
店から脱出すると、一般人の服を着た川原さんと柯受良さんたちに襲われます。苦戦していると、譚道良さんが助けてくれます。彼らを倒したかったのですが、父が呼んでいるということだったので戻ります。
馬で移動中、隠れていた兵士たちに矢で狙われます。上官靈鳳さんが父と移動していると、李敏郎さんがやってきます。彼を倒して、崖を登っていると、笑い声が。龍飛さんが母を見せて、脅しをかけてきます。
上官靈鳳さん親子は予定を変更して、母を救おうとします。龍飛さんは巨大な弓で彼らを襲ってきます。上官靈鳳さんの剣が弓で飛んでしまい、母の肩に刺さります。
母は自分のことより、龍飛さんを倒すことを優先するように言います。譚道良さんが腕輪同士をぶつけると、いきなり灰色になります。石像になったってこと?そして、空を飛んで、いきなり龍飛さんの側にやってきます。キックを連発して彼を崖から落として、終了!
母は石像の前に行き、「息子は立派なリーダーになりました。私はもう悔いがありません。」と言って、息絶えます。譚道良さんは石像に向かって、母の命を助けてほしいと言います。
上官靈鳳さんは「あなたの母はこれで幸せなのかもしれない。この悲しみを乗り越えるのよ。」と励まします。
夕日に向かって佇む譚道良さんの姿で終わりです。
金龍さんもいたようですが、探せませんでした。
設定がすごい。父が石像って・・・。そして、譚道良さんも一時的に石像になるなんて・・・。
この映画の石像は銅人より人間っぽさがあるのが特徴かな。「少林寺木人巷」的な感じも受けました。
キャストは地味ですが、上官靈鳳さんのメイクは派手(いいえ、ちょうどいい濃さです)だし、設定もユニークなので、もっと評価されてもいいのではないかと思います。
意外と面白かったです。