1979年の韓国映画。陳少鵬さんが監督と武術指導をしています。
金琪珠さんは7代目の皇帝。暴君らしい。そんな彼を招いて、寺は髪の毛のある72の銅人を集めて、集団演技を見せます。金琪珠さんは大喜び。
さて、卡薩伐さん。赤子を背負って、歩いています。
街では金琪珠さんについて噂していました。彼に従う72羅漢は強く、チャレンジャーたちは命を落としていました。
チャレンジャーの息子は墓前で落ち込んでいます。父が金琪珠さんに殺されたからです。息子は仇を討つことを誓います。
卡薩伐さん、赤ちゃんにご飯をあげながら、食事中。近くの席で坊主が酒を飲み、肉を食べていました。彼は立ち去る際、隣の客の鞄から短剣を盗み、手紙を押し込んでいました。
客は会計をするときになって、気づいて激怒。卡薩伐さんは気づいていましたが、黙って様子を見ていました。赤子がかわいい・・・。
夜、坊主はあるファイターの家に侵入します。寝台の近くに見事な短剣が置いてありました。くしゃみをして気づかれますが、そのまま1本盗みます。
ある男性が金琪珠さんから尋問を受けていました。秘薬を使う医師の娘と書物と共に逃亡を図ったようです。娘を差し出せば、命を助けてやると脅します。抵抗する男性は金琪珠さんに殴られ、拘束されます。金琪珠さんは娘を探すように手下に命じます。
翌朝、短剣を盗まれた男性は寺を訪問し、坊主に短剣を返すように迫ります。男性はお金を払いますが、坊主はお金をもらうと逃げてしまいます。男性は仲間と彼を追います。網で捕まえた直後、卡薩伐さんがやってきて、坊主と約束があるから、放っておいてくれないかと言います。
男性は「うるさい。子守りでもしてろ。」と、卡薩伐さんをバカにします。その言葉に激昂した卡薩伐さんは赤子を抱いたまま、スーパーキックで男性たちを倒します。赤子が壊れる~
気づくと坊主は置き手紙を残して、網から逃げていました。ほっとする卡薩伐さん。
金琪珠さんは武林界のトップに立たんとしていました。そのためには秘薬が必要でした。秘薬の冊子が欲しくて、イライラしていると、娘が投げ込まれます。
娘が冊子の所在を知らないと言うので、金琪珠さんは医師の弟子たちを殺します。冊子を出さなければ、弟子たちを殺し続けると言うので、娘は冊子を出すことを約束します。
2人きりになった際、娘は隠し持っていた短剣で金琪珠さんを襲いますが、失敗に終わります。殴られる娘。いきなり先ほどの若者が飛び込んできます。
彼は父親の仇を討ちたいので、ものすごい勢いで襲いかかります。娘は林に逃げます。しかし、兵士たちに見つかってしまいます。またまた危機一髪!今度は卡薩伐さんが側におりました。
彼を甘く見ていた手下たちはボコボコにされます。卡薩伐さんは娘を見て、衝撃を受けます。亡くなった妻にそっくりだったからです。
妻と赤子と逃げ回っていたとき、顔を隠した一味に機密文書を出せと迫られていた卡薩伐さん。全員を倒します。一味のリーダーが覆面を外して、謝罪します。その様子を見ていた妻はなぜか彼に機密文書を投げ渡してしまいます。リーダーは態度を豹変させ、短剣を投げてきます。卡薩伐さんはけがを負い、妻は亡くなりました。
娘は赤子がいると知り、何かあれば自分の家に寄ってくださいと言って、帰ります。
卡薩伐さんの妻は武術に関する機密文書を守る生活に疲れていました。それもあって、リーダーに機密文書を渡そうとしたようです。卡薩伐さんにとって、武術は自分の全てでした。でも、でも、妻を失うとは・・・。
過去を思い出して、凹んでいると、背後に坊主の気配を感じます。
坊主は修行のツラさに根を上げ、少林寺を出た偽坊主でした。坊主はいろいろな人から盗んだいろいろな短剣を武器として、活動していました。コレクションを見せてくれます。その中に見覚えのある短剣を見つけます。自分と妻を傷つけたあの短剣。卡薩伐さんは持ち主を聞き出します。
そして、リーダーがいる場所を訪れ、手下たちを蹴りまくります。手下たちに気を取られている間にリーダーは逃げ、壁から4本の槍が出てきます。卡薩伐さんに刺さってしまいました。
安心したリーダーが出てくると、卡薩伐さんは自分の体から槍を抜き、リーダーぎりぎりのところに刺します。そして、誰が機密文書を持っているのかを訪ねます。
リーダーの師匠が持っているとのこと。それを聞いた卡薩伐さんは彼を刺して、立ち去ります。妻の仇は討った。
卡薩伐さんは飲食店に入り、ある谷の場所を店主に尋ねます。そんな場所は知らないと言いつつ、金琪珠さんの手下に卡薩伐さんが来たことをこっそり知らせる店主。
金琪珠さんの側近はその情報をゲット。卡薩伐さんが店を出ようとしたとき、占い師の高飛さんが通ります。そして、若い占い師も通ります。この占い師が敵だった。襲われます。赤子を落としますが、坊主がキャッチしてセーフ。坊主は逃げます。
坊主も手下に絡まれます。どうしようと思ったら、先ほどの息子が手下を追い払ってくれます。坊主はお礼に金琪珠さんの居場所を教えることにします。
さて、卡薩伐さんは側近から拷問を受けていました。なぜこの谷に来たのか、理由を言うまで続きます。
坊主と若者は卡薩伐さんがいるであろう場所に潜入。側近が酒を飲んでいるときに若者が騒動を起こします。その隙に坊主は卡薩伐さん救出に向かいます。
若者は側近から毒針入りの爆弾を投げられ、左胸にけがを負います。高飛さんに助けられます。卡薩伐さんは坊主に助けられます。
坊主は側近とニアミスしますが、ぎりぎりで回避します。坊主が見つけた家は娘の家でした。娘は弱っている卡薩伐さんを見つけ、中に入れてあげます。
卡薩伐さんも若者も毒針&毒槍で弱っていました。それぞれ、治療を受けます。高飛さんは秘薬を使う医師の友達でした。娘は父から学んだ知識で卡薩伐さんを治療します。
金琪珠さんは2人を逃した側近に激怒。
若者は高飛さんに感謝して、また仇を討ちに行きます。そして、72羅漢と戦います。しかし、鞭で拘束され、叩かれて、力尽きます。
卡薩伐さん、復活~。修行を再開させていました。そして、赤子を娘と坊主に託して、仇を討ちに行きます。
道中、シンバルに石を投げている高飛さんと遭遇します。音がうるさい。んで、よくわからないけど、ちょっとしたトラブルになり、バトルします。
だけど、高飛さんの強さを知り、彼の名前を聞いて、態度を変えます。自分の師匠が高飛さんと知り合いだったからです。この方に武術を習いたい。修行がまた行われます。
娘は金琪珠さんの手下に居場所がバレてしまします。坊主が娘と赤子を必死に守ります。娘は赤子を抱いて逃げます。
卡薩伐さんは情報をリークしていた飲食店の店主をボコり、知っていることを言わせます。
卡薩伐さんは坊主が倒れ、娘の家が荒れているのを発見。置き手紙を発見します。娘&赤子は捕まっていました。
卡薩伐さんは墓場で復讐を誓い、ついてきた坊主を帰します。
娘は金琪珠さんの寝室に連れてこられます。秘薬の冊子を出さないと赤子を殺すと脅されます。そして、自分の相手もするようにとも言ってきます。
娘は覚悟をして、服を脱ぎます。もはやこれまでかと思ったとき、赤い旗が飛び込んできます。高飛さんかな。
卡薩伐さんは金琪珠さんの屋敷に向かう途中、老女が兵士に追われているのを発見し、助けます。が、老女は側近の1人の変装でした。槍を持って攻撃をしてきます。罠に引っ掛かった卡薩伐さんは応戦。ようやく1人を倒します。こっそり見守っていた坊主。
移動を続けると、もう1人の側近に襲われます。数珠型の毒針入り爆弾を投げてこようとしたので、頭部を思い切りキックして倒します。
寺に行くと72羅漢に囲まれます。1人でがんばりますが、途中、鞭攻撃で苦境に陥ります。坊主が雰囲気を変えてくれたので、またがんばれました。
しかし、またヤバい状況に。72羅漢にやられ、瀕死状態の坊主が彼らをよく見ろとアドバイスしてくれます。よく見ると、彼らの体に赤く死穴が表示してあります。おぉ。それを伝えると坊主は亡くなります。卡薩伐さんは死穴を突いて、1人1人を倒していきます。
寺の奥に放置された赤子と拘束された娘が。金琪珠さんが椅子に座って、卡薩伐さんを待っています。今度はシンバルを持った72羅漢が襲いかかってきます。音に発狂しそうになり、耳から血が出ます。
木の上から高飛さんが降りてきて、助けてくれます。自分の耳栓を渡してくれます。高飛さんは自分を犠牲にして、卡薩伐さんを助けたのでした。
金琪珠さんとのラストバトルに入ります。いくらキックしてもびくともしない強靭な肉体の持ち主。攻めあぐねた卡薩伐さんは72羅漢を倒したときの死穴を全て突いてみることにします。効果あり。死穴攻撃にキックを添えて。倒すことができました。
娘は寺へ駆けつけていました。彼女から赤子を受け取ります。卡薩伐さんは72羅漢からマスター扱いをされます。しかし、彼は赤子を抱えて、娘と共にその場を後にします。
金琪珠さんが座っていた椅子がクローズアップされて終わりです。
1979年公開の映画ですが、なんかもっと前の雰囲気がします。昔の韓国映画ってそういう感じなのは私の気のせいでしょうか。
秘薬の冊子と武術に関する機密文書は途中からどうでもよくなっていました。若者の部分を削り、卡薩伐さんの復讐だけにすればもっと面白くなったかもしれません。
72羅漢、長髪の人も混ざっていて、統一感のなさが気になりました。やはり坊主の方がかっこいいですね。
高飛さんはこういうメイク(↓)が似合いますね~。いいわ