1973年の香港映画。武術指導は成龍さんと袁祥仁さん。
胡錦さんが成龍さんたちとつるんで山に行きます。ケーブルカーで山に登ります。楽しそうに過ごしている米雪さんとBFに絡みます。
BFを殴り、金品を奪います。米雪さんは逃げますが、追い付かれてしまいます。張午郎さんもいますね。
新聞を読んで渋い表情の元秋さん。そこに若者3人がやってきて、彼女に絡みます。元秋さんは彼らを無視しますが、しつこいので倒します。1人を押さえつけ、胡錦さんの写真を見せます。そして、身分証明書を見せます。そう、彼女は警察官でした。
場面が変わり、逃げる胡錦さんを追う成龍さんたち。彼女は秦祥林さんのタクシーに乗り、逃げます。成龍さんたちのボスは姜南さん。隣には貝蒂さん。追うように命じます。
秦祥林さんは警察署に行こうと思いますが、胡錦さんはとにかく逃げての一点張り。2台の車が近づいてきます。胡錦さんは体調が悪化。タクシーの後部座席の隙間に財布を押し込んで力尽きます。
秦祥林さんは病院に車を停め、医師を呼んできますが、彼女は亡くなっていました。成龍さんたちは手出ししづらい状況だったので帰ります。
警察署での取り調べを終えた秦祥林さんを迎えに来た先輩の李文泰さんたち。新聞記者のふりをした張午郎さんがいろいろと細かく訊いてきます。
張午郎さんは新聞記者に扮して秦祥林さんの動向を探っていたのです。胡錦さんが持っていた財布を手に入れたら、たくさんお金を出すと言われたので、成龍さんと張午郎さんは張り切ります。
何も知らない秦祥林さん。いきなり成龍さんたちがタクシーに乗り込んできます。そして、財布を渡すように脅されます。さり気なくタクシー無線を股に隠して、会話をタクシー会社に聞こえるようにします。
危険な会話を聞いた李文泰さんは秦祥林さんを助けるために出かけます。配車担当の女性が無線を聞き続け、李文泰さんたちに彼の居場所を伝えます。廃材置き場&倉庫だと突き止めます。
秦祥林さんは必死に抵抗します。が、相手が4人じゃ厳しい。それでもがんばって逃げます。李文泰さんたちが駆け付けます。成龍さんたちは逃げます。
秦祥林さんは再びタクシーに乗り、走って逃げる彼らを追うのです。すごい根性。タクシーの上に乗っかり、しつこく攻撃してくる成龍さん。凄まじい運動神経で秦祥林さんのタクシーから降りると、金網を飛び越えて逃げます。
また警察に行き、大変な目に遭ったことを相談しますが、刑事は財布がないとどうにもできないという態度。何かあればまた来るようにと言われます。
けがをしていましたが、病院での検査を断り、帰宅します。タクシー会社が管理している下宿へ戻ると家主に警察官2人が来ていったと言われ、心配されます。成龍さんと張午郎さんは偽の警察手帳で大家の奥さんを騙して、上がり込んだのです。大家さんに用心するように助言されます。
すると、下宿の外から彼を呼ぶ声が。成龍さんたちです。彼らは秦祥林さんに白い粉をかけようとしますが、梯子を持った通行人のお蔭で間一髪で逃れます。秦祥林さんは李文泰さんたちに今の状況を相談します。彼らは秦祥林さんを守ると言ってくれました。
李文泰さんも同じ下宿に住んでいました。部屋というより、ベッドを借りているという感じ。簡単に屋上に上がれます。え~、住んでみたいな。
翌朝、とてもきれいな女性 貝蒂さんが彼を訪ねてきます。胡錦さんの姉妹だと名乗り、彼女が亡くなった状況を知りたいと言ってきます。秦祥林さんは覚えていることを彼女に話します。泣き崩れる彼女ですが、やっぱり財布のことを尋ねてきます。変だな~と思う秦祥林さん。もう少し突っ込んで聞いてみると、貝蒂さんはヤバいと思ったようで誤魔化して帰ってしまいます。
秦祥林さんがお客さんを乗せているときに急に成龍さんたちの車が邪魔をしてきます。ギリギリで難を逃れます。お客さんを降ろし、アパートまで送り届けます。
戻ってみると、タクシーの窓が黒く汚され、タイヤもパンクさせられていました。無線も繋がらないし、エンジンもかからない。エンジンは抜き取られていました。
で、大家さんもトラブルに巻き込まれます。タクシー会社の社長が2人を怒っていると、名乗らない人物から電話がかかって来ます。財布を渡すように言われます。社長が秦祥林さんを疑うと、大家さんが庇ってくれます。社長はキレ、また警察に行くように命じます。
しかし、財布が出てきていないので話は進まず。対応してくれた刑事の電話番号をゲットして、帰ります。
元秋さんが彼を訪ねてきます。胡錦さんの姉妹だと言ってきたので、秦祥林さんはうんざりします。元秋さんは財布のことを知りませんでした。
気を利かせた李文泰さんが彼女の腕を掴んで警察に連れて行こうとしますが、逆にやり返されてしまいます。
身分証明書を見せて、自分が警察官であることを説明したら、場が落ち着きました。2人姉妹ということで、貝蒂さんは何者なのだということになります。帰る直前に電話番号を聞いていたのでかけてみます。
かけた先の相手は貝蒂さんという人物はここにはいないと言います。どうやら、適当な電話番号を言っていたようです。相手先の部屋に「頂天立地」のポスターがありました
元秋さんは胡錦さんとの写真を見せながら、これまでのことを話してくれます。彼らは早くに両親を亡くし、貧しい生活を強いられてきました。胡錦さんは働くのが嫌で悪の道に染まってしまったのでした。秦祥林さんと元秋さんは協力して事件を解決しようと約束します。
翌日、胡錦さんのお墓がある「華人永達墳塲」へ行きます。花を手向け、祈っていると、足音が。隠れます。やってきたのは貝蒂さん。彼女は墓前で泣いています。後から張午郎さんたちが来て、彼女を拘束します。走り去る車。
秦祥林さんはタクシーで追いかけます。そして、無線で車のナンバーを知らせ、調べるように頼みます。
車は廃墟へ。秦祥林さんはタクシーを別な場所に停めて、様子を見に行きます。
すぐに刑事が駆け付けます。廃墟を囲み、大勢で突っ込んでいきます。しかし、誰もいませんでした・・・。刑事たちは去っていきます。納得できない秦祥林さんは元秋さんに連絡を取り、2人で行動します。
やはり彼らは廃墟にいました。そして、張午郎さんたちは秦祥林さんたちを目撃。襲ってくる張午郎さんたちに対抗する秦祥林さんたちでしたが、室内にあった粉をかけられ、目が痛い。動けなくなってしまいます
彼らは拘束されます。張午郎さんたちは建物内にある隠し通路から出てきます。
姜南さんは膨大な量の麻薬取引を行っていました。何者かがやってきたということで姜南さんは隠し扉や隠し部屋のある部屋を通って、様子を窺います。来たのは張午郎さんでした。
姜南さんは元秋さんを連れてくるように命じます。元秋さんは動じることなく、彼と話し合います。嘘ばかりの姜南さん。
元秋さんは気を抜いた瞬間に身分証明書が入っているバッグを取られ、警察官であることがバレてしまいます。姜南さんはどうせ駐禁の取り締まりしかできないだろうと彼女をバカにします。そして、財布を渡すように脅します。元秋さんは部屋に閉じ込められます。
弱った貝蒂さんが姜南さんの前に連れてこられます。彼女は麻薬の禁断症状でおかしくなっていました。姜南さんの差し出した麻薬に飛び付きます。
姜南さんはすぐに麻薬を取り上げ、元秋さんと話をして、財布を手に入れるように脅します。
貝蒂さんは元秋さんにぶっちゃけトークをして、財布を渡してほしいと頼み込みます。元秋さんは苦しむ貝蒂さんを見て、困ります。外でやり取りを聞いていた成龍さんは貝蒂さんを連れ出し、ビンタ
そして、もう1回がんばるように言い聞かせ元秋さんの部屋に戻します。貝蒂さんは涙を流しながら寝てしまいます。
大きな取引が控えている姜南さん。元秋さんたちのことを成龍さんに任せて、出かけます。
貝蒂さんは目覚め、元秋さんに姜南さんのことを話し始めます。姜南さんは若く、きれいな女性を麻薬漬けにする悪人でした。貝蒂さんは姜南さんの愛人だったようです。胡錦さんは姜南さんにかわいがられますが、それは彼女を襲うため。気づいたときはもう遅かった・・・。
自暴自棄になった胡錦さんは麻薬取引の仕事に手を染めます。あるとき、姜南さんのライバル(朱牧監督)の車に爆弾を仕掛けます。ライバル排除ができたのですが、爆弾を仕掛けるところを胡錦さんは写真に撮っていました。心の奥では姜南さんを恨んでいたようです。
姜南さんは写真とフィルムを手に入れようとします。彼女は拘束され、毒を飲まされます。姜南さんに3時間以内に解毒剤を飲まないと死ぬと宣告されます。それでもフィルムの在りかを言わない胡錦さん。部屋に閉じ込められます。
最初の頃は冷たく見ていた貝蒂さんでしたが、彼女のことが気の毒になり、部屋にある隠し扉の場所を教えて、逃がしてやります。
自分はダメな人間だと凹む貝蒂さん。再び、眠り出します。そんな折、成龍さんが姜南さんに頼まれていた仕事をするために少しいなくなります。それを見た元秋さんは椅子で窓ガラスを割り、貝蒂さんを連れて逃げ出します。彼女を逃がし、元秋さんは秦祥林さんを助けに戻ります。
成龍さんは廃墟に戻り、残っていた手下に麻薬を運ぶ仕事を命じます。秦祥林さんは縄を解き、残っていた1人を殴って、逃げ出します。そして、ずっと近くの道路に放置してたタクシーから無線連絡をします。(タクシーはどのくらい放置されていたのだろう?)
無線を聞いていた社長は余計なことをするなとキレます。そこにいた大家さんは他の社員に助けに行こうと声をかけます。
成龍さんは秦祥林さんが逃亡したことに怒りますが、今は麻薬の輸送が最優先。麻薬の輸送車が動き出したところ、秦祥林さんはタクシーをぶつけます。
成龍さん、激怒手下たちは総出で彼に襲いかかってきます。元秋さんも隠し通路を通って戻り、助けに入ります。
成龍さんは近くにあった車を運転し、秦祥林さんを轢き殺そうとします。秦祥林さんは困難を乗り越え、成龍さんを倒します。元秋さんもがんばり手下を倒します。
用事を済ませて戻ってきた姜南さんは予想外の場面を目撃してびっくりします。麻薬がまだ運ばれていない!!秦祥林さんのタクシーを運転して元秋さんを襲います。が、反対から秦祥林さんが車で戻ってきました。姜南さんは衝突を避けるために横道に逸れます。
そこにたくさんの仲間がタクシーでやってきました。そして、隠し通路を使って、たくさんの警察官がやってきます。貝蒂さんもいる~!
元秋さんは姜南さんを写真とフィルムと共に刑事に突き出します。秦祥林さんは成龍さんを。
李文泰さんも彼が元気そうなのでほっとします。刑事は彼らにお礼を言います。秦祥林さんは「彼らは感謝の気持ちを示してくれている。」と言いながら、何かの紙を見せて微笑みます。何でしょう?よく分からないです。でも、すっきりした終わり方でした。
短めの映画(多分、カットされているかも。)でしたが、面白かったです。後半は元秋さんが主役だったな~。予想より成龍さんと張午郎さんを楽しむことができました
50年前の香港っていいなぁ~。当時の街並みがいっぱい映っていて、楽しむことができました。
取調室にエリザベス女王の写真が飾られていたのが印象的でした。
私も当時の香港で秦祥林さんみたいな生活をしてみたいと思ってしまいました。
袁祥仁さんも出ていたようですが。どこにいたのかな?分かりませんでした。