1980年の台湾映画。
劉忠良さんはうさぎ狩り中に、金龍さんは出産間近の奥さんのために医者を呼びに行く途中に悪党に捕まえられてしまいます。金龍さんは逃げようとしますが無理でした。他の男性たちもいきなり捕らえられ、怪しげな集落に連れていかれます。
悪党たちのボスは馬金谷さん。男性たちを容赦なく鞭を打ったり、蹴ったり。酷い扱いです。
集落に着いて、水を飲ませてもらいます。憮然とした表情の劉忠良さん。集落の責任者 余松照さんの娘 凌鳳さんは彼に水を差し出します。
また金龍さんが逃亡を図ります。が、ボコボコにされます。劉忠良さんは気の毒に思い、助けに入りますが、彼もボコボコに。馬金谷さんは彼に跪くように命じます。金龍さんの命を救うために彼はこの屈辱を受け入れます。
余松照さんがやってきて、必要以上に酷いことをしないように馬金谷さんに文句を言いますが、もっと上のボスに仕えている彼にはあまり響かないようです。
この集落は元帥と繋がっている劉俊輝さんが金を独占するために使っている場所でした。彼が馬金谷さんのボスです。
採掘をしたり、加工したりしています。拉致された男たちが奴隷のように働かされています。少し前に拉致されてきた魏平澳さんは劉忠良さんが勇気がある男性だと感心し、自ら関係を築こうとします。
夜、みんなで集まって、魏平澳さんたちの腹芸や漫才みたいなものを観て、楽しみます。劉忠良さんはまたもや憮然とした表情。仕事中に酷い言葉を言ってきた先輩が謝罪に来ますが、無視をして、寝床に向かいます。
またまた脱走を試みようとする金龍さん。劉忠良さんは呆れていましたが、自分以外に頼る人がいない妻がいると知ると態度を軟化させ、みんなが楽しんでいる状態を利用して、逃がそうと画策します。
みんなが集まっているところへ戻り、先ほど謝罪してきた先輩を殴って、騒ぎを起こします。先輩は何か理由があると考え、戦うふりをしてくれます。
逃げ出した金龍さんでしたが、やはり捕まってしまいます。馬に引きずられている金龍さんを見て、助けようとする劉忠良さんと先輩。しかし、悪党たちは武器もあるし、馬もあるし、太刀打ちできません。魏平澳さんに止められます。
金龍さんは更に馬金谷さんに殴られます。耐え切れず、止めに入る劉忠良さん。そして、彼も殴られる流れに。しぶとい劉忠良さんに怒った馬金谷さんは本気モードで彼を襲います。ツラそうな劉忠良さん。
それを見て、先輩が止めに入ります。が、それだけではどうにもならず。2人とも羽交い絞めにされます。ヤバい状況になったときに余松照さんが間に入り、この騒ぎを収めます。
余松照さんは2人を殴り、馬金谷さんにも文句を言います。どう考えても馬金谷さんたちの方が酷いのに・・・。余松照さんは事なかれ主義の人のようです。
さすがに酷いと感じた余松照さんと友達の医者は劉俊輝さんに状況を説明しに行きます。彼は自分さえよければいい人なので、全く話を聞いてくれません。もうちょっと働く人たちの立場を考えてほしいとがんばって訴える余松照さん。
金龍さんは鞭打ちの刑を受け、逃げないことを約束させられます。次に劉忠良さんと先輩が鞭打ちの刑を受けるというときに余松照さんたちが戻ってきて、中止となります。
馬金谷さんは劉俊輝さんの手下が止めるように言ったので、止めることにします。
余松照さん、医者や凌鳳さん、魏平澳さんに手当てをしてもらう3人。余松照さんは大人しく従えば、何とかなるとしか言いません。彼らの恐ろしさを知っているために動けないようです。
金龍さんも先輩を何とか逃げ出すと意思は固い様子。劉忠良さんも逃げる発言。さて、どうなるのでしょう。
昼食時、悪党たちが食事に夢中になっている隙に逃げ出す劉忠良さんと先輩。追われますが、どうにか逃亡に成功します。先輩は脚にけがをしたようです。
「潘記皮貸舗」へ行き、隠れます。店主が知り合いでした。傷の手当てをしていると、馬金谷さんたちが押しかけてきます。彼らは店主を脅し、拷問を始めたため、2人は耐え切れず飛び出します。が、店主は殺されてしまいます。
2人は必死に戦いますが、相手は人数が多いし、元気だしで、負けてしまいます。捕まった2人は鞭打ちの別バージョンの刑を受けます。離れたところで劉俊輝さんが見ています。
金龍さんが頼んでも無視。駆けつけた余松照さんと医師が説得し、ようやく終わります。
余松照さんなりに集落をよくしようと思っているようですが、無理な話だ・・・
文句を言いながら働く先輩。文句を止めさせようとする悪党たち。坑内で暴れた結果、崩れ始めてしまいます。金龍さんは骨組みの下敷きになります。劉忠良さんが彼を助け出し、連れ出します。けが人が続出したので、医師を探しに行きます。
医師は「白長酒樓」にいました。しかし、タイミングが合わず、彼は店を出ていきます。店内には馬金谷さんたちがいました。劉忠良さんが逃亡したと早合点した彼らにボコボコにされます。説明しても聞き入れてもらえません。遂には割れた皿で手をぐっさり刺されます・・・
余松照さんと凌鳳さんがやってきて、間に入ります。余松照さんが彼を連れて行こうとしますが、馬金谷さんに自分が彼を罰すると言って連れていかれてしまいます。そして、鞭打ちの刑に処されます。バットで叩くように命じる劉俊輝さんに止めてほしいと頼み込む金龍さん。願い虚しく、劉忠良さんは気絶するまでボコボコにされます。
凌鳳さんと金龍さんに看病されます。劉忠良さんと金龍さんの友情は深まりました。
復活して、脚のけがが治った劉忠良さん。調子に乗って、キックしまくっていると、速攻で余松照さんに殴られます。笑
もう余計なことをするなと言われます。でも、劉忠良さん、落ち着きないけど、悪くはないよ。
態度が悪いと判断され、手枷、足枷を付けた状態で働くことに。悪党たちに意地悪をされます。足の錘を引っ張られて転倒。やり返したくてもできない。
悔しいが仕方ない・・・。お互いを助け合って、がんばります。足に錘が付いた状態での生活が劉忠良さんの足の力を伸ばすことになります。楽しようとして、余松照さんに怒られます。金龍さんが手を貸して、2人とも怒られます。
ある日、また悪党たちが劉忠良さんを転倒させようとします。しかし、彼は攻撃をかわし、攻撃をします。悪党もびっくりしますが、仲間もびっくり!!錘が付いた状態でも楽々キック!!ちょっと暴れ過ぎたので、魏平澳さんと金龍さんがなだめます。
脚力がいい感じになったことに気づき、自信をもった劉忠良さん。功夫ができるという噂の余松照さんに教えてほしいと頼み込みます。しかし、いつも心配ばかりかける彼に功夫を教えたら、集落全体に悪影響があると思った余松照さんは断ります。
教えてくれるまで立ち去らないという劉忠良さん。余松照さんは脚を壊してやると言い、攻撃を仕掛けてきます。凌鳳さんに「これは実質OKの意味だから、あなたも父に攻撃していいよ。」とアドバイスされ、必死に戦います。見所があると思ってもらえたようで、脚力がつく練習方法を教えてもらいます。
また坑内が崩れる事故が起こり、医師が亡くなります。労働者たちの不満が爆発します。余松照さんは思いがよく分かるので、自分が劉俊輝さんと交渉すると約束します。
しかし、会っても、ちゃんと話を聞いてくれません。金を採掘することしか考えていません。馬金谷さんとぶつかる余松照さん。劉俊輝さんは10日以内にそれなりの成果を出したら、労働環境を改善すると約束します。
ある日、「白長酒樓」で酒の買い出しをしていた金龍さんと仲間。余松照さんの遣いで店に来た凌鳳さん。最悪なことに馬金谷さんたちが店にいたのです。凌鳳さんにしつこく絡む馬場さんたち。金龍さんは彼女を必死に守ろうとします。凌鳳さんは功夫の心得があるので、抵抗しますが厳しい状況です
金龍さんは劉忠良さんと先輩を呼びに行きます。大急ぎで駆け付ける2人。3人で戦い、馬金谷さんたちを圧倒します。騒ぎを聞き付けた劉俊輝さんが来て、激怒。自ら3人をボコボコにし、またみんなの前で罰します。脚をめちゃくちゃ叩かれます。
余松照さんは彼らを手当てしながら、自分の事情を話します。元帥に命を救ってもらった恩義があるため、このような中途半端な立場にいるのでした。
しかし、これ以上は尽くせないと感じていました。何とかして労働者全員を解放したいと動き出します。余松照さんの事情を知った劉忠良さんは素直になります。余松照さんは他の労働者の助けになることを約束させた上で、彼に3つのキックを伝授します。
さて、劉俊輝さんは採掘が順調に行っていないことにイライラ。爆弾を使って、強引に採掘を進めることにします。余松照さんにはもちろん内緒。
馬金谷さんたちが爆弾を使用し、坑内は崩れます。この事故で金龍さんが亡くなります。劉忠良さんは親友を失い、泣き崩れます。
余松照さんは劉俊輝さんに文句を言いに行きます。約束を守らないし、爆弾使用も伝えないしあまりにも酷い対応に激怒。暴れます。しかし、劉俊輝さんと戦っている最中に馬金谷さんに背中を刺され、亡くなります。
大切な人を2人も亡くしてしまい凹む劉忠良さん・・・。
先輩は他の仲間たちと劉俊輝さんたちを倒そうと意気込んでいました。しかし、魏平澳さんはこの状況を心配するあまり、劉俊輝さんにバラしてしまうのです。(なんで?)騒ぎをすぐに収めることを約束する劉俊輝さんですが、そんなことはないだろうね。
先輩たちは暴れ始めますが、すぐに劉俊輝さんたちが収め、殺していくのです。慌てる魏平澳さんをも殺します。
幸か不幸か埋葬をしていて不在だった劉忠良さんと凌鳳さんたちは逃げてきた仲間の知らせを受け、驚愕します。
磔になっている先輩を助けようとしますが、そうはさせまいと馬金谷さんは短剣を投げ、先輩を殺します。他の労働者たちは部屋に軟禁状態。
頼りになるのは自分だけ。激ギレした劉忠良さんはまず手下たち、そして、馬金谷さんと戦います。ここから90%右キック攻撃が始まります。
ラスボスとの戦いが始まります。めちゃくちゃキックしまくって、劉俊輝さんを倒します。
軟禁されていた労働者たちがわ~っと駆け寄ってきて、彼を担いで集落から出ていくところで終わりです。
劉忠良さん=足技なので、すぐにでも披露しまくりたかっただろうけど、話の半分まで使わせなかった張信義監督の演出はよいと思いました。
何気に余松照さんがかなりアクションを披露していたのがすごかったです。
ボスキャラのインパクトがちょっと弱いかなとも思いますが、ぼーっと観る分には申し分ない作品でした