「大鐵牛」 | kiyokiyo world Ⅱ

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昔の功夫映画ばかりです。

1974年の香港映画。監督は午馬さん。

 

3人の男性が給料を持って、自宅へ向かっています。いきなり木の上から盗賊3人に襲われます。

 

ボスは宋金來さん。彼は用事があるようで、手下2人と別行動をすることに。5、6週間後の再会を約束して、別れます。

 

鍛冶屋の金剛さん。大変寡黙。よそから来た雷峻さんの言葉を無視。なぜか一緒にいる丁香さん。雷峻さんは彼女に色目を使ったにもかかわらず、彼女の誘いを断って、立ち去ります。むくれる丁香さん。

 

「少林木人巷」に出てきた場所で修行をしている山茅さん、關洪さん、金銘さんたち。そこに馬驥さんが龍飛さんを連れてきます。馬驥さんは街の実力者でもありました。龍飛さんを新しい指導者として招きたいようです。龍飛さんの背後から急に攻撃を仕掛ける燕南希さん。彼女は馬驥さんの娘。とても元気がよく、兄の關洪さんを攻撃して、本気で怒らせてしまいます。揉めていると、森の上から太保さんが駆け下りてきます。先ほどの事件を知らせに来たのでした。

 

燕南希さんも行こうとしますが、止められます。

 

雷峻さんが店でお酒を飲んでいると、3人の遺体が運ばれていくのを目撃します。店主は事件を知らせ、この街を出るようにアドバイスしますが、雷峻さんは聞き入れません。彼には隠された目的があるようです。

 

金剛さんは事件で騒然となっている街の人たちの様子を見ながら、自分がかつて犯してしまった犯罪を思い出します。実は彼は宋金來さんの手下をしていたのです。しかし、宋金來さんに裏切られ、仲間の1人は殺され、自分は逮捕されるという目に遭ったのでした。

 

「天王山莊」という石碑の近くで馬驥さん一行は犯人捜しをしていましたが、手掛かりを得ることはできませんでした。なので、街に戻ります。

 

雷峻さんは金剛さんが逮捕されたことを覚えていました。再び金剛さんを訪ね、いろいろ尋ねますが、彼はまともな答えをしません。諦めて帰る雷峻さん。そこで燕南希さんとすれ違います。街の人ではない彼を疑う燕南希さん。

 

言い合いになってしまい、軽いバトルになってしまいます。雷峻さんは彼女の攻撃をかわすと、いなくなってしまいます。

 

雷峻さんは木の幹に刺さっている鉄の円盤に鎖が付いた奇妙な形の武器を発見します。そこに馬驥さんが登場。彼にも疑われますが、雷峻さんは自分を疑うより街の人を疑うべきだと意見します。

 

山茅さん、金銘さん、太保さんは仕事中の金剛さんに絡みます。山茅さんは金剛さんを殴ろうとしますが、燕南希さんに止められます。金剛さんがいなくなった後、木の上にいた雷峻さんが降りてきます。

 

雷峻さんは先ほどの武器を彼らに見せます。実は山茅さんの武器でした。焦る山茅さん。しかし、雷峻さんは金剛さんが武器を作って犯罪を犯したと考えていました。なので、山茅さんはその流れに乗ることにします。

 

帰宅すると仕事場が荒らされており、ショックを受ける金剛さん。自業自得なのだと凹むのでした。

 

關洪さん&弟子たちは金剛さんを捕まえに行こうとします。燕南希さんは止めようとしますが無理でした。

 

關洪さんは弟子を連れて、はりきって金剛さんのところへ向かいます。山茅さんは關洪さんを煽って、いなくなります。

 

2年前にやって来た金剛さんを馬驥さんは悪い人物だとは思っていませんでした。雷峻さんは彼に犯罪歴があることから、絶対に彼が犯人だと言います。雷峻さんは犯人を捕まえて賞金を稼ぐ仕事をしていました。

 

そこに山茅さんが登場。馬驥さんに關洪さんが勝手に盛り上がって金剛さんのところに行ったと嘘をつきます。雷峻さんは關洪さんが危険だと判断し、助けに行こうとします。

 

山茅さんと龍飛さんはやはりグルでした。自分たちにとって不利な行動をしようとする人たちを封じようとします。

 

金剛さんは必死に何もしていないと訴えますが、關洪さん&弟子たちは全く聞き入れません。四方八方から攻撃されます。自分が本気を出すとヤバいので耐えます。

 

金剛さんの攻撃によって關洪さんが危ない状況になった瞬間、雷峻さんが間に入ります。2人だけのバトルが始まります。關洪さん&弟子たちが逃げた後、2人は戦いを中断し、お互いの素性を明かします。

 

雷峻さんは奇妙な武器を見せ、話を聞きます。金剛さんは自作の武器であることを認め、誰のために作ったのかも覚えていました。

 

宋金來さんが不在の中、龍飛さんと山茅さんは強盗したお金を隠してある洞穴っぽい建物へ行き、確認をします。2人は金剛さんに罪を押し付けて、早くお金をゲットしようとします。

 

山茅さんは丁香さんといい仲でした。彼女に2~3日留守にすると言って、姿をくらまします。丁香さんが部屋に戻ると、雷峻さんがいました。雷峻さんは彼女から金剛さん、山茅さん、龍飛さんたちのことを聞き出し、山茅さんがかなり怪しいことに気づきます。丁香さんは奇妙な武器が山茅さんのものであると認めました。

 

雷峻さんは山茅さんを尾行します。山茅さんはお金を独り占めしようとし、警戒していた龍飛さんに殴られます。引き下がる山茅さん。雷峻さんがそこにやってきます。

 

一気に2人を捕まえようとしますが、彼らはかなりの手練れ。雷峻さんは倒されてしまいます。陰から見ていた金剛さん。2人は雷峻さんの遺体を金剛さんが殺したように見せかけます。金剛さんは彼らがお金を隠している場所へ行き、どこかに隠します。

 

金剛さんは雷峻さんを「小子命大」に出てきた建物近くに葬ります。その様子を太保さんが目撃してしまいます。燕南希さんに遭った彼は目撃したことを話します。彼女は馬驥さんには言わないでと言って、様子を見に行きます。

 

金剛さんは誤解している燕南希さんにめっちゃ罵倒されます。そして、襲われます。太保さんから話を聞いた關洪さんたちは槍を持ってやってきます。

 

金剛さんは防戦しながら、龍飛さんと山茅さんがやったのだと話をしますが、誰も信じません。本気を出すと殺しかねない力をもっている金剛さんですが、罪を犯して以来、彼はずっとその力を封印していました。しかし、なかなか話を聞いてもらえない・・・。どうしよう。逮捕されてしまいます。燕南希さんはちょっと申し訳ない気持ちになります。

 

金剛さんは両手を縛られた状態で抵抗します。ここで王太郎さんを発見しました。無理やりじゃなくても自分で行くわ!とキレた金剛さん、すたすたと移動します。

 

広い場所に連れ出され、金剛さんは街の人たちに非難されます。様子を見ていた龍飛さんが騒ぎを止めます。龍飛さんが彼の過去をバラします。金剛さんは正直に前科があることを認めつつ、それ以外は罪を犯すことはしていないと馬驥さんに向かって訴えます。

 

龍飛さんは金剛さんを亡き者にしようとします。気の毒に思った燕南希さんは間に入ります。私刑ではなく、裁判にかけるべきだと話します。その隙に縄を解き、龍飛さんと戦いを再開させます。

 

事態を打開できないと考えた龍飛さんはいきなり馬驥さんを人質にして逃亡を図ります。みんな、びっくり。

 

龍飛さんが財宝をチェックすると、空になっていたので衝撃を受けます。

 

誰も頼れない燕南希さんは金剛さんのところに行きます。金剛さんは龍飛さんたちの財宝を隠していたので、絶対自分のところに来ると考えていました。

 

宋金來さんが帰ってきたので、3人で金剛さんを倒しに行くことにします。

 

關洪さんと燕南希さんは金剛さんを信じるか信じないかで揉めていました。關洪さんは口ばかりで何もしない。

 

珍しく金剛さんは丁香さんのところを訪問し、お酒を飲んでいます。丁香さんは娼婦だけど、金剛さんは態度を変えなかったし、金剛さんがよく分からない存在でも丁香さんは差別しなかったということで不思議な結び付きがあったようです。

 

ここを出ていくつもりの金剛さんは彼女にこの商売から足を洗って、ちゃんと結婚するようにとアドバイスをします。予想外のタイミングで言われて、涙する丁香さん。

 

小遣い稼ぎをするつもりだったのか、金銘さんと太保さんはお爺さんかと思った宋金來さんに声をかけ、龍飛さんと山茅さんに襲われます。

 

金剛さんの家の前に金銘さんと太保さんの遺体が括り付けられた牛車がやってきます。太保さんの衣服には血で「墓場に来い。」というメッセージが書かれてありました。金剛さんは宋金來さんが絡んでいることに気づきます。

 

久しぶりの苦い再会です。馬驥さんを返せば、お金を返すと告げ、立ち去ります。

 

燕南希さんは待てずに勝手に彼らと交渉をしに行きます。果敢に戦いを挑みますが・・・。勝てそうにありません。關洪さんが助けを求めに来て、事態を知った金剛さんは助けに行きます。

 

宋金來さんは金剛さんが持ってきた赤い箱をゲットすると、龍飛さんと山茅さんを放って、逃げ出します。お金が一番!!彼に追い付き、バトルが始まります。龍飛さんも追い付いてきて、龍飛さんとも戦います。とりあえず、龍飛さんを倒します。

 

燕南希さんは山茅さんと戦っていました。あの奇妙な武器が面倒。武器の鎖部分を彼の首に巻き付けて、倒します。近くの小屋に馬驥さんがいるらしいので、助けに向かいます。

 

宋金來さんを岸壁に追い詰めました。分け前を半分やると言っても応じない金剛さん。いよいよラストバトルだ!全力で戦う金剛さん。宋金來さんを倒してしまいます。

 

雷峻さんの隣に宋金來さんたちを葬ると、金剛さんは丁香さんが歌っているのを聴きながら、街を去ります。終わり。

 

前半はミステリーっぽくてよかったのですが、後半ちょっとダレてしまったように感じます。個人的には雷峻さんをもうちょっと動かしてもよかったような気がします。