「死亡塔」 | kiyokiyo world Ⅱ

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昔の功夫映画ばかりです。

1980年の香港映画。監督は吳思遠さん。武術指導は袁和平さん。

 

李小龍さんが截拳道の教本を書き、黃正利さんが木刀を振って、修行しています。障子が勢いで破れています。

 

黃正利さん宅に挑戦者がやってきました。黃正利さんは応じてあげます。一緒にいた李小龍さんは椅子に座って様子を見ています。

 

お茶を飲みながら、相手と戦う黃正利さん。余裕過ぎる・・・。ボコボコにされた彼はビビって逃げます。

 

李小龍さんと黃正利さんは友達でした。李小龍さんは彼に自分が挑戦者と戦った話をします。温室で卡薩伐さんと戦ったという話でした。なかなかすばらしいアクションでした。

 

黃正利さんはチャレンジに応じているものの、この状況に危機感を抱き始めていました。

 

さて、お寺。袁信義さんが喬宏さんの前で技を見せています。元彪さんと袁振洋さんが棍術で戦います。彼らのスピードの遅さを指摘し、スタント喬宏さんが軽快な動きで彼らを圧倒します。

 

そこにやってきたのは李小龍さん。弟がちゃんと修行していないことに怒っていました。喬宏さんは長い目で見てやるように助言します。ここで李小龍さんの子役時代の映像が流れます。

 

弟の部屋を訪ねると、彼は不在でした。勉強してなさそうな机の上。李小龍さんは片付けると、彼に手紙を書き、教本を添えると立ち去ります。

 

李小龍さんは新聞で黃正利さんが謎の死を遂げたことを知り、ショックを受けます。父親の郝履仁さんは彼に自分の代理で葬式に出席し、銀座で黃正利さんの養女を探すように言います。父も黃正利さんの死に何か裏があると感じていました。

 

李小龍さんは来日し、銀座にあるクラブに入っていきます。でも、新宿だ・・・。笑

 

かわいい女性歌手がいました。養女です。彼女の控室に行き、黃正利さんの葬式に出席しなかったことを尋ねます。養女ではありましたが、母親の葬式に出席しなかったことを恨み、縁を切ったというのです。しかしながら、死の直前、彼女は会っており、彼から箱を預かっていました。

 

中にはフィルムが入っているとのこと。箱を手にした瞬間、何者かが彼らを襲います。猛烈な勢いで李小龍さんは倒します。

 

箱を手に店を出て、ある通りに入ると、徐發さん、黃哈さんたちに襲われます。蹴りを入れ、彼らを倒していきます。車に狙われますが、かわして、逃げます。

 

翌日、李小龍さんは友達を伴って、寺に向かいます。大規模な葬儀が行われていました。ロイ・ホラン氏も参列していました。

 

勝手に(!!)寺の奥にこっそり入っていくと、黃正利さんの遺体が横たわっていました。

 

近付こうとすると、李春華さんたちに止められます。最期の挨拶をしたいという要求は却下。彼は仕方なく戻ります。

 

場所を移動し、黃正利さんが葬られるのを見守ります。棺を移動させようとした瞬間、ヘリコプターが近づいてきて、クレーンゲームのように棺を奪っていきます。

 

李小龍さんはクレーンにしがみつきますが、ヘリコプターから短剣が飛んできて、落下。亡くなります。

 

で、ここで実際の李小龍さんの葬式の様子が流れます。


弟の金泰靖さんは父からの手紙で李小龍さんの死に疑問があることを知り、真相を明らかにしようと決心します。

 

日本に到着。空港を出ると車が。黃正利さんの葬儀に李小龍さんと一緒に参列した友達でした。彼の車に乗ると、死因となった短剣と例のフィルムを渡されます。

 

友達は自分の師匠のところへ彼を連れていきます。金泰靖さんは師匠からフィルムの説明を受けます。「死の宮殿」という場所が映し出されます。主はロイ・ホラン氏。黃正利さんと仲良くしています。ロイ・ホラン氏の片腕の側近は怪しい感じ。「死の宮殿」にヒントがあるようです。

 

金泰靖さんは「死の宮殿」に行く決心をします。入ったら、生きて出てこれないという噂。それでも彼の決心は変わりません。

 

アポなしで「死の宮殿」へ行きますが、ロイ・ホラン氏は彼を迎えてくれます。ロイ・ホラン氏は黃正利さんの死に一切関係していないと断言し、宮殿の中を案内してくれます。サファリパークみたい。動物いっぱい!

 

丁寧なやり取りの中に殺気が漂う2人。そこに白黃基さんともう1人が対戦を申し込んできます。怒るロイ・ホラン氏。戦いが始まります。

 

速攻で片方を倒し、白黃基さんと。白黃基さんは敵わないと判断するや、隠し持っていた短刀で彼を襲おうとします。金泰靖さんは短刀を蹴り落とし、ロイ・ホラン氏を助けます。白黃基さんは思いっきりロイ・ホラン氏に攻撃され、力尽きます。

 

ロイ・ホラン氏は金泰靖さんを気に入りますが、側近は不愉快そうな表情をしていました。

 

夜、宮殿に侵入しようとした際、赤い仮面を被った男に襲われます。仮面を奪うと、男は逃げ出します。ロイ・ホラン氏に見つかり、金泰靖さんは宮殿の調査を断念します。

 

翌朝、ロイ・ホラン氏を訪ねます。片腕の側近について尋ねると、元は近くの寺の僧だったとのこと。そして、その寺には「死亡の塔」という謎の塔があると教えてくれます。いきなり側近が登場し、話は打ち切りになります。

 

部屋で修行をしていると、酒に酔った白人女性がやってきます。マントを外すと、全裸。女好きな金泰靖さんは引きずられてしまいそうになります。

 

が、李小龍さんとの約束を守らなくちゃと正気に戻ります。女性は指輪に仕込んだ針で彼を殺そうとしていました。女性を突き飛ばすと、今度は窓からライオンの着ぐるみが飛び込んできますしし座(本物のライオンという設定で観た方がいいのかな。)

 

ライオンはしばらく彼を狙いますが、どうにもできないとわかると、女性を刺し、逃げていきます。

 

赤い仮面を着けた男がロイ・ホラン氏の寝室に侵入。寝ている彼の首に縄をかけて吊るし、腹部を刺して殺します。

 

翌朝、宮殿は大騒ぎになります。どう考えても使用人が犯人。そう考えた金泰靖さんは近所の「金井山梵魚寺」に行きます。彼の姿に気づいた使用人は姿を隠し、不意打ち攻撃を仕掛けてきます。

 

片腕かと思われた使用人。実は両腕がありました。が、使用人は両腕を使って戦っても金泰靖さんにボコボコにされ、やっつけられます。

 

奥へ進むと、護衛の張華さんと遭遇。倒します。咖喱さんが壁を操作して、秘密の扉を開けたので、彼を倒してから、中へ入っていきます。地下へ降りるエレベーターに乗ります。

 

機械がある部屋にたどり着きます。キラキラした服を着た袁信義さん、元奎さん、火星さんたちを倒します。

 

奥から楊成五さんが出てきます。激闘の末、彼を倒します。

 

変なところを歩くと電流が流れる恐ろしい通路を通らねばなりません。敵が持っていた武器を使って、天井に縄をかけ、それにしがみついて移動します。

 

移動した先に待っていたのは李海生さんでした。李海生さんとも激しい戦いを繰り広げます。所々、元彪さんと火星さんがスタントをしていました。というか、この場面は殆ど元彪さんのような気がする。李海生さんは金泰靖さんに翻弄され、負けてしまいます。

 

奥に安置されている黃正利さんの棺を開けようとすると、壁が回転し、黃正利さんが出てきます。亡くなってはいなかったのです!麻薬の密売にハマり、お金に憑りつかれた黃正利さん。有名な自分を世間から抹消するために死を偽装したというのが真相でした。

 

直接、李小龍さんを殺してはいないから、関係ないと言い切る冷たい黃正利さん。キレた金泰靖さんは彼に向かっていきます。

 

黃正利さんのキックを避ける元彪さん。金泰靖さんは細くて、スタイルがいいので、スタントの元彪さんとの違いがわかりやすいです。(あ、元彪さんのスタイルが悪いというわけではありませんアセアセ)黃正利さんは木刀を持って襲いかかってきます。

 

意外と強い金泰靖さんにキレた黃正利さんは更に攻勢を強めます。途中で目覚めた李海生さんが金泰靖さんの邪魔をしようとするドキドキな場面もあります。

 

木刀が割れ、真剣が・・・!金泰靖さんは彼が脱いだキラキラローブを使って、翻弄します。いきなり背後から李海生さんが出てきて、金泰靖さんをホールド。黃正利さんはすかさず刺しに行きます。ローブで身を隠す金泰靖さん。

 

ローブがズレると刺されていたのは李海生さんでした。金泰靖さんは真剣が刺さった李海生さんを回転させると、黃正利さんの方に押していき、櫛団子状態にします。

 

黃正利さんは置かれていた棺の近くに倒れ込みます。金泰靖さんは思い切りキックして、彼を棺の中に入れます。

 

黃正利さんの死を確認。そっと棺の蓋を閉じると、先ほど来た道へ向かう姿で終わります。

 

展開、めちゃくちゃ。現実と幻想のミックス。すごいですね・・・バイキンくん

 

ですが、久しぶりに黃正利さんの映画を観ることができて、嬉しかったです。やっぱりあのキックは迫力があるな~。かっこいい照れ

 

皆さんのアクションシーンが素晴らしいので不満はありません。特にラストバトルはいいです。どこで元彪さん&火星さんがスタントをしているのかをチェックする楽しみもあると思います。

 

韓国版は全く内容が違うそうなので、こちらも観てみたいです。